TABIRINのコース検索・マップ検索に、北海道の美唄(びばい)市が制作した「美唄 サイクリングマップ」のコースが新たに加わりました!
今回加わったのは以下の4コースです。
今回追加したすべてのコースはTABIRINで検索していただけます。また新しいコースをどんどん追加していく予定ですので、TABIRINでコース検索や自転車情報等、ぜひご覧になってみてくださいね!
【その他の北海道サイクリング情報はコチラ】
TABIRINのコース検索・マップ検索に、北海道の美唄(びばい)市が制作した「美唄 サイクリングマップ」のコースが新たに加わりました!
今回加わったのは以下の4コースです。
今回追加したすべてのコースはTABIRINで検索していただけます。また新しいコースをどんどん追加していく予定ですので、TABIRINでコース検索や自転車情報等、ぜひご覧になってみてくださいね!
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※この記事は2019年2月8日に公開されたものを2021年3月に更新したものです。
こんにちは!
TABIRIN(たびりん)編集部です。
関西の温泉の有名どころの一つ、「城崎温泉」。
風情ある町並みを着物と下駄で歩きながら外湯を巡る…
そして、晩御飯には、身がぷりっぷりっに詰まった蟹を頬張る…
城崎温泉周辺はどの季節でも魅力がいっぱいなんです!
今回は前回の空港到着編に引き続き、輪行での夏のサイクリングを紹介します!
その①はこちら。
今回の目的地、城崎(きのさき)温泉は、開湯1300年の歴史を誇る、奈良時代から人々に愛されている温泉地です。
城崎温泉では、宿泊施設の中にあるお風呂のことを「内湯」、外にある共同浴場のことを「外湯」と呼び、「外湯めぐり」が楽しめる場所です。7つある外湯はどれも違った歴史や趣を持ち、地元の人も自宅のお風呂のように日常的に利用しています。
お湯の温度は違いますが、外湯は神経痛、筋肉痛、疲労回復に効果があり、サイクリングの立ち寄りポイントにはぴったりです。
JR城崎温泉駅前の「城崎温泉観光センター」でレンタサイクルを行っています。
普通自転車、スポーツバイク、電動アシスト付き自転車の3種類があるため、さまざまなニーズに対応してくれますよ。
今回のレポートでは城崎温泉を立ち寄りポイントにしていますが、城崎温泉を起点にしてもアクセスしやすい場所ばかりです。気軽にサイクリングをしたい方や、温泉をたっぷり楽しみたい方はぜひ利用してみてくださいね。
その①でもご紹介したミニベロのTyrell(タイレル)FXを準備して空港を出発!
目指すは城崎温泉!
空港を出発してすぐにこんなお洒落な景色に出会えます!
空港周辺では北近畿豊岡自動車道の一部区間の日高豊岡南道路の整備が進められています。(※令和2年10月開通済みです。)
この道路ができれば、関西から豊岡市内や城崎温泉により行きやすくなりますね。
城崎温泉までの道中は、豊岡市中心部を除き、田園風景が広がっており、車も少ないのでとても気持ち良く走れます。
「景色が良く!」「走りやすく!」「車が少ない!」の三拍子が揃ってます。
一つ目の立ち寄りポイント「玄武洞公園」に到着!
最近リニューアルしたようで、外観もとても綺麗でした。
いろいろ買いたいものがあるけど今は荷物になるので断念。
公園へはこの斜面を登るみたいなので、断念。(ビンディングシューズなので…)
玄武洞公園を出発し、引き続き、城崎温泉を目指します!
途中で通る橋は、柵が低く、通ってみる価値ありです!
この川沿いの道は城崎温泉を目指す車が通る道のため、交通量は他と比較して多いので注意が必要です。ただ、景色が良い…。
この踏切が目印で、温泉はもうすぐそこです!
城崎温泉到着!
空港から温泉までの走行距離は約20㎞で、ゆっくり走って2時間弱ぐらいで着けました!
夏の普通の平日なのに、それなりに人がいます!
そして日本人と同じくらい外国人がいる気配があります。
水分補給できる場所発見!
ただ、温泉なので熱い…冬に飲みたかった!
駅そばの足湯。ここは有名どころなので、来たらまず浸かってみましょう。
日頃は人がいっぱいですが、平日なのでゆったり浸かれます。
こんな感じで浸かってみました!
夏に入る足湯も悪くないです。
思っていた以上に気持ちの良いものです!
人もいないのでゆったり入ります。
タオルを持参するのを忘れないようにしましょう。
温まったところで、次の目的地に向けて出発!
足を外気よりも温めたおかげか、なんだか涼しく感じます!
城崎温泉は休日は観光客で賑わって、自転車では走りにくい城崎温泉ですが、今日は平日で人出も少なくゆったり走ることができました。
こういう裏路地的なところも風情があっていい感じです。
次なる目的地は「城崎マリンワールド」!
川沿いを走りますが、景色が違って楽しい!
どんどん北に進んで坂を上って…
数分ぐらい走れば次の目的地「城崎マリンワールドに到着」!
マリンワールドの入口。かなり綺麗に整備されています。
思ってたよりもお洒落なところです!
こちらも平日にも関わらず人が結構います!
駐車場もほぼ満車のようです。
大阪や神戸から直通バスが出ており、この地域では人気のスポットのようですね!
こちらは兵庫県の最北端!
日本海が眼前に広がってます!
空の青、海の青、フレームの青が織りなす絶景…いい感じです。
ここで白鳥が飛べば、いい詩が思い浮かびそうですね。
水族館に入りたい気持ちを抑えて、お昼ご飯にします!
ここら辺で何か食べられるだろうと思って、何も調べてなかったのですが、
来て見るとレストランが一つしかありませんでした…。
お洒落なレストランで、家族連れが多かったためサイクルウェアで入るのは少し抵抗がありしたが、勇気を出してお店に入ります。
今回は但馬牛のハンバーグを注文することにしました。
空腹の私には少し量が物足りませんでしたが、とても美味しかったです。
観光地のレストランなので、安く済ませたい方はちゃんと調べましょう!
お昼も済ませたところで、目指すは竹野海岸!
この海沿いの景色が最高ですが、アップダウンが結構あります。
タイレルでもなかなかしんどいです…。
ちょっと写真家っぽく撮ってみようとしたのですが、普通の写真になりました。
※決して休憩のために止まったわけではありません
アップダウンを何度も繰り返して…
やっと竹野海岸に到着!
良い景色です!そして水が透き通っていてとても綺麗!
思わず泳ぎたくなりますね!
夏らしさが良く伝わる絵なので、ここでも記念に1枚!
どうやったらうまく撮れるか…
帰りはあまり通ることのない山の中を抜けることに。
もし電車で行くなら、この竹野駅が最寄りです。
ただ、海水浴場までは1㎞以上あること、さらに、1時間に1,2本しか運行していないことに注意。ローカル線あるあるですね。時間をちゃんと調べておきましょう。
車がほとんど通らない道をひた走ります。
きれいに舗装されていて、路肩の草も刈られているので、とにかく走りやすい。
唯一通るトンネルは危険なら歩道へ。ここまで来たらもうすぐです。
こういったオーバーパスから見れる街並みは意外にいいですよね。
豊岡駅に到着!空港からぐるっと回って50㎞の道のりを走りました!
帰りは豊岡駅から輪行で帰宅です!大阪方面へは「特急こうのとり」が1時間に1本あり、観光シーズンでなければまず座れるので、ゆったり帰りました!
最後に動画で雰囲気を感じてください!画質があまり良くないですが…
夏のサイクリングの魅力が伝わりましたでしょうか?
飛行機を使った日帰りでの但馬地域のサイクリングをご紹介しました。この地域は温泉やスキーで冬に行く人が多いかもしれませんが、夏もおすすめです!
夏のサイクリングは暑くて…という人も桜の時期や紅葉の時期ももちろん楽しめると思います。
但馬では「コウノトリチャレンジライドin但馬」というサイクルイベントが開催されているので、イベントに参加して走ってみるのもいいですね。※2021年は3月8日~5月31日の開催となっています。
自粛生活で家に篭りがちなこの時期に、いろいろとサイクリングの計画を立ててみてはいかがでしょうか。
【温泉×サイクリングのレポートはこちらから】
【今回のコース】
<執筆:コぶた>
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※この記事は2019年5月16日に公開されたものを2021年4月に更新したものです。
こんにちは!
TABIRIN(たびりん)編集部です。
今回は、TABIRIN MAPのひとつ、「三浦半島」に掲載されている3つのコースの紹介&サイクリングです。
春の三浦半島は、桜もきれいで(散り始めていましたが)、天気にも恵まれ、最高のサイクリングが楽しめました。ただし、花粉が多く、そこはちょっと大変でした(汗)
三浦半島は、神奈川県の南東部にある、太平洋に突き出した半島で、海の魅力がたっぷりと味わえるエリアです。「横須賀」「葉山」「鎌倉」「逗子」「三浦」の魅力的な5つのスポットから構成されており、2020年には「世界の持続可能な観光地トップ100選」にも選ばれました。
首都圏からも近く、電車でもアクセスしやすいのが特長です。また道中はアップダウンが少なく、走りやすいため、サイクリングしている人も多い地域です。
今回のサイクリングでも、多くのサイクリストとすれ違いました。
TABIRIN MAPは、当メディア・TABIRIN(たびりん)が独自に編集しているサイクリングマップです。TABIRIN MAPには、現在6つのコースが紹介されており、三浦半島では「ミウライチ」(約80km)、「三崎口から鎌倉へ」(約45km)、「南部1周」(約30km)という、3つのコースが掲載されています。
今回は、それらを繋いで約100kmのコースにして走ってきました(寄り道分も含む)。
その他TABIRIN MAPでは、埼玉県・奥武蔵のコースも紹介していますので、こちらもぜひチェックしてみてください。
4月某日、スタート地点のJR逗子駅には真っ青な空が広がっています。
時刻はちょうど7時。気温は13℃(サイコン読み)、風がちょっと冷たいですが、絶好のサイクリング日和です。
輪行袋からBikeを取り出し、いざ出発です。
逗子駅からは、県道24号横須賀逗子線で東進、まずは東京湾を目指します。
横浜横須賀道路の逗子ICを過ぎるとちょっと登り坂になりますが、トンネルを抜ければ国道16号までは下り坂です。
国道16号の田浦~横須賀の区間はトンネルが続くので、自転車の場合は海上自衛隊のある田浦港の方に迂回した方がいいかも知れません(今回もそちらを通りました)。
国道16号に戻り、JR横須賀駅方面に向かうと、ほどなくヴェルニー公園です。
▼ヴェルニー公園 基本情報
開園時間 | 24時間 |
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休園日 | なし |
入園料 | 無料 |
住所 | 神奈川県横須賀市汐入町1-1 |
TEL | 046-826-1490 |
URL | http://www.kanagawaparks.com/verny-mikasa/verny/ |
ヴェルニー公園を後にしてわずか1km、すぐに三笠公園に着きました。
残念ながら開園時間前だったので、中には入れませんでしたが、とりあえず戦艦三笠の写真だけパシャリ。
ご存知のとおり、日露戦争でロシアのバルチック艦隊を破った日本海海戦において、東郷司令長官が乗艦指揮した旗艦です。
▼三笠公園 基本情報
開園時間 | 【4月~10月】 8:00~21:00、【11月~3月】9:00~20:00 |
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休園日 | なし |
入園料 | 無料 |
住所 | 神奈川県横須賀市稲岡82 |
TEL | 046-824-6291 |
URL | http://www.kanagawaparks.com/verny-mikasa/mikasa/ |
よこすか海岸通りはフェニックスが立ち並ぶ南国風の道路です。
走りやすい道を数キロ走ると、「うみかぜ公園」に着きます。
「うみかぜ公園」には、MTBコースやスケボーエリアなどがあり、若者がたくさん集まっていました。
一方、海に面した岸壁では、たくさんの人が釣りを楽しんでいました。
東京湾の海防のため、明治25年に着工された砲台ですが、水深39mという深さや激しい潮流という厳しい海象条件のために工事は難航し、完成したのは29年後の大正10年でした。
ところが、長い年月と膨大な費用が投じられたにも関わらず、完成わずか2年後の関東大震災で被災し、以後、復旧することなく役割を終えることになったそうです。
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▼うみかぜ公園 基本情報
開館時間 | 24時間 |
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休園日 | なし |
入園料 | 無料 |
住所 | 神奈川県横須賀市平成町3-23 |
TEL | 046-826-2899 |
URL | https://www.kanagawaparks.com/umikaze/ |
うみかぜ公園から5分ほど走ると、国道16号に出ます。馬堀海岸に沿って走るこの道は、通称「マボチョク」(馬堀の直線)と呼ばれる、気持ちのいい直線道路です。
海側の壁には「うみかぜ画廊」と称するアート作品がいくつも描かれています。
マボチョクから15分ほど走ると、観音崎に着きます。
ここ観音崎は東京湾に突き出た岬で、対岸の富津岬との間の浦賀水道は、わずか3.5kmの幅しかありません。それにも関わらず、毎日多くの船舶が行き交う、世界でも有数の海上交通輻輳地域です。
そんな海上交通の要衝に位置する観音埼灯台は、日本で最初に建てられた西洋式灯台です。
隣接する資料展示室には、灯台建設の歴史や、遠方まで光を届けるために使われる特殊な灯台レンズ、レンズを回転させるために使われていた分銅の模型などの資料が展示されています。
今はもちろんモーターで回しているレンズですが、昔は、重さ数十キロの分銅を、人力で塔の上まで巻き上げて、それが重みで降りていく力を使ってレンズを回していたということです。灯台守の人は、この作業を2時間おきにする必要があったそうです。大変な労力ですね。
灯台の上で絶景を眺めていると、後から自転車乗りのおじさんが登って来られたので、少しお話をしました。
細切れに日本一周をしている途中らしく、今回は、小田原から東京まで3日かけて走る予定だということでした。「昨日は風が強くて全然進まなかった」と笑っていらっしゃいました。こういった出会いがあるのも、自転車旅の魅力ですね。
▼観音埼灯台 基本情報
営業時間 | 【5月~9月】9:00~16:30、【10月~4月】9:00~16:00 |
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定休日 | 12/31~1/1 |
料金 | 200円(小学生以下無料) |
住所 | 神奈川県横須賀市鴨居4-1187 |
TEL | 046-841-0311 |
URL | https://www.tokokai.org/tourlight/tourlight05/ |
観音崎を後にし、浦賀港に沿って久里浜を目指します。右に桜、左にフェニックスのバランスが絶妙です。
観音崎から30分ほどペダルを回すと、久里浜に着きました。
ここにはペリー公園があります。言わずもがな、ペリーの上陸を記念する公園です。
公園のド真ん中に建っている上陸記念碑は、ペリー上陸の際に艦隊の一員として同行していたビアズリーという退役海軍少将が、後日(47年後)来日した際、「ペリー提督の上陸地だというのに、記念するものが何もないのは残念」と演説したことがきっかけで作ったものだということです。そういうの、今の時代だったらどうなんでしょうね。
公園内に併設されている「ペリー記念館」では、ペリー来航時のジオラマや、ペリー来航に関する資料が展示されています。
▼ペリー記念館 基本情報
開館時間 | 9:00~16:30 |
---|---|
定休日 | 毎月曜日(祝日に当たる場合は翌日)・祝日の翌日・年末年始 |
入館料 | 無料 |
住所 | 神奈川県横須賀市久里浜7-15-1 |
TEL | 046-834-7531 |
URL | http://www.kanagawaparks.com/kurihama-perry/perry/ |
全体の3分の1ほどしか走っていませんが、そろそろ昼が近くなってきたので、少し早いですが(11時過ぎ)、食事にすることにします。
せっかくなので、「TABIRIN MAP」でも紹介されている「中華光楽」に寄ってみました。
自転車を置く場所を探していると、お店の人が表まで出てきて、店の前の駐車場の隅に確保された駐輪スペースを案内してくれました。
人気の「サンマーメン」とチャーハンを注文しましたが、どちらもおいしかったです。
だいぶ気温が上がってきており、ウィンドブレーカーが不要なほどでした。
津久井浜を左手に走ります。今日は風が弱いですが、風が吹けば、ここはウィンドサーフィンが気持ち良く走るゲレンデです。
三浦海岸交差点を左折し、県道215号上宮田金田三崎港線に入ります。このルートは地元ローディ(ロードバイクに乗るサイクリスト)ご用達のコースなので、多くのローディにすれ違います。
県道から離れ、剱埼灯台に続く道を1kmほど走ると、灯台に着きます。
三浦半島の南東端に位置するこの灯台は、房総半島の須埼灯台と対になって、東京湾と太平洋の境界を示しています。
再び県道215号上宮田金田三崎港線に戻り、三浦半島の最南端、城ヶ島を目指します。城ヶ島大橋(自転車無料)を渡れば城ヶ島です。
城ヶ島から対岸の三崎漁港までは、渡船「さんしろ」が出ています。30分に1便。料金500円で、自転車も乗船可能です(自転車無料)。せっかくなので利用してみました。
5分の船旅を降りると、そこは三崎漁港の産直センター「うらりマルシェ」。
1階「さかな館」では三崎まぐろをはじめとした鮮魚がずらり。2階「やさい館」では三浦大根をはじめとした朝穫れの野菜がいっぱいです。
▼城ヶ島渡船さんしろ 基本情報
運行時間 | 10:00~16:00 |
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定休日 | 荒天時、その他やむを得ない場合は運休 |
料金 | 500円(小学生300円)、乗り放題フリーパス1000円(小学生600円) |
住所 | 神奈川県三浦市三崎5-167-2 |
TEL | 046-881-0533 |
URL | https://misaki-uminoeki.com/facilities/sanshiro/ |
▼うらりマルシェ 基本情報
営業時間 | 9:00(日曜7:00)~17:00 |
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定休日 | なし(店により休業あり) |
入場料金 | 無料 |
住所 | 神奈川県三浦市三崎5-3-1 |
TEL | 046-881-6721 |
URL | http://www.umigyo.co.jp/marche/ |
皆さん、いかがでしたか?スタート地点のJR逗子駅から約50kmを過ぎたこの辺りで、前編の区切りとさせていただきます。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
この後も、三浦半島一周サイクリングはまだまだ続きます。
後編も、ご期待ください!
▼本日のサイクリングルートはこちらから
(執筆:T.Km)
※この記事は2019年5月30日に公開されたものを2021年4月に更新したものです。
こんにちは!
TABIRIN(たびりん)編集部です。
『TABIRIN MAP「三浦半島」を行く《後編》』です。前回に引き続き、TABIRIN MAP「三浦半島」に紹介されている3つのコースを繋いで走ったレポートをお送りいたします。
前編の記事はこちら。
さあ、前編の最後に立ち寄った三崎漁港を後にし、三浦一周のサイクリングも後半戦です。
時刻は14時。まだまだ日は高いです。三崎漁港から10分くらい北上すると、油壺マリンパークに着きました。園内は楽しそうでしたが、時間の関係で残念ながら素通りです。
※開業から53年間続いた油壺マリンパークですが、2021年9月を持って閉館となります。
国道134号までのゆるやかな登りをこなし、国道134号に入ると、道は下りに転じます。そのまま下れば1.5kmほどで京浜急行の終着駅、三崎口駅に出ますが、今日はその手前を曲がって三戸浜海岸に下ります。
ダウンヒルを下って海に出れば、そこには何もない三戸浜海岸─
のはずだったのですが、今日はテントがたくさん張っていました。ポカポカ陽気なので、キャンプ日和ですもんね。
名前 | 三戸浜海岸 |
住所 | 神奈川県三浦市初声町三戸1111-3 |
※現在、三戸浜海岸では釣り、バーべキュー、キャンプが禁止されています。
再び国道134号に戻って数分走ると、再び海の方に進路を取ります。両側に畑の広がる道を少し進むと、「ソレイユの丘」に到着します。
ソレイユの丘は海軍基地跡地に開園した農業・畜産体験施設であり、野菜の収穫体験や動物とのふれあい体験などもできるほか、遊園地や宿泊施設、キャンプ場やレストランなどもある、総合テーマパークです。
▼ソレイユの丘 基本情報
開園時間 | 【3~11月】 9:00~18:00、【12~2月】9:30~17:00 |
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定休日 | なし |
入園料 | 無料 |
住所 | 神奈川県横須賀市長井4丁目地内 |
TEL | 046-857-2500 |
URL | https://www.seibu-la.co.jp/soleil/ |
ソレイユの丘を出て、そのまま海まで下ると、そこは荒崎の海です。波に洗われた岩場には、多くの釣り人が糸を垂れていました。
再び国道134号に戻って20分くらいペダルをこぐと、佐島に向かう道が出てきます。これを曲がって佐島マリーナに向かうと、マリーナのある島が天神島です。
ここは、横須賀市の「自然・人文博物館」附属の「天神島臨海自然教育園」として整備された、自然が保護された島であり、学術上貴重な多くの海浜植物や海岸動物が生息する地域です。岩場は自由に入れるので、磯遊びスポットとしても楽しめます。
名前 | 天神島 |
住所 | 神奈川県横須賀市佐島3丁目7 |
天神島から海沿いに15分ほどペダルを回すと、長者ヶ崎です。ここからは、空気が澄んでいれば、江の島と富士山が見えるのですが、今日は江の島だけですね。
三浦一周のサイクリングも、いよいよ終盤に差しかかってきました。太陽もだいぶ傾き、小腹がすいてきたので、葉山森戸海岸の「ダブルサンドウィッチ」で軽くエネルギー補給です。
※2021年追記:「ダブルサンドウィッチ」は、残念ながら閉店しています。
森戸海岸から5分も走れば、葉山マリーナに着きます。レストランやカフェ、アパレルショップなどが併設された施設で、江ノ島を周遊するクルージングを行うこともできます。
今回は立ち寄る程度でしたが、夕暮れのマリーナは風情があります。時間がある方は是非中に入ってみてはいかがでしょうか?
名前 | 葉山マリーナ |
住所 | 神奈川県三浦郡葉山町堀内50-2 |
定休日 | 毎週火曜日・夏期無休 |
公式HP | こちら |
スタート地点の逗子の市街を抜けて、鎌倉を目指します。次に現れたのは「リビエラ逗子マリーナ」です。「まるでハワイ」と言われるヤシの木の並木が並び、最近ではインスタ映えスポットとしても有名です。レストランやカフェはもちろん、ホテルもあり、逗子の海の風景をバックに、ゆったり過ごしたい方は是非チェックしてみてはいかがでしょうか。
名前 | 黄昏の逗子マリーナ |
住所 | 神奈川県逗子市小坪5丁目23−9 |
公式HP | こちら |
さあ、長かった一日も、そろそろ終わりが近づいてきました。一日走って疲れた身体を美味しい海の幸で満たしましょう。逗子マリーナの入口付近、小坪漁港の定食屋「魚処丸正」で舌鼓を打ちます。魚処丸正ではその他日替わり定食や釜揚げしらす丼など、たくさんのメニューがあります。是非立ち寄って、お好きなメニューを選んでくださいね。
名前 | 魚処丸正 |
住所 | 神奈川県 逗子市 小坪 4-4-6 |
URL(食べログ) | こちら |
小坪海岸トンネルを抜ければ、もう鎌倉市。すっかり日は暮れてしまいましたが、最後に由比ガ浜で写真だけ撮りました。
自転車の向こうに建つのは「さくら貝の歌」の歌碑です。昭和初期、由比ガ浜の桜貝に魅せられて作られたという、不朽の名曲です。
いつの日か、この地にさくら貝の絨毯が復活する日は来るのでしょうか。
ようやくゴールの鎌倉駅に到着です。時刻は19時半。いろいろと立ち寄ったので、一日がかりの行程となりましたが、取捨選択すれば、短めのコースも含め、多くのバリエーションルートが作れそうです。
三浦半島は、海の眺めが良いのはもちろんなのですが、広大な丘が広がっていたり、歴史を感じる建物があったりと、自転車で巡るには楽しいコースだと思います。ロードバイクが初めての方から、一日で半島を一周する上級者まで、さまざまな人が楽しくサイクリングできる場所ですよ。
是非皆さんも一度、訪れてみてはいかがでしょうか。
三浦半島は、ナショナルサイクルルートの候補に選ばれた「太平洋岸自転車道」のコース上にあることからも注目を集めています。
当メディア・TABIRIN(たびりん)では、三浦半島の情報やサイクリングレポートを多数掲載しています。ぜひ、旅の参考にしてくださいね。
▼本日のサイクリングルートはこちらから
(t.Km)
こんにちは!
TABIRIN (たびりん)編集部です。
とびしま海道を巡る1泊2日の旅、1日目はしまなみ海道のちょうど中間地点の大三島一周を楽しみ、新しくオープンした「IKIDANE HOSTEL &CAFE SHIMANAMI」で宿泊しました。
今回は「とびしま海道」2日目になります!
果たしてどんな旅になったのか…?
ぜひご覧ください!
※この記事は2019年8月28日に公開されたものを2021年3月、2023年10月に更新したものです。
この記事から読んだ方に、改めてとびしま海道についてご紹介します。
皆さんがよく聞く海道といえば広島の尾道と愛媛の今治をつないだ自転車道「しまなみ海道」を思い浮かべると思いますが今回紹介する海道はその隣「とびしま海道」です。
とびしま海道は、本土の広島県の呉市と愛媛県今治市の岡村島の間にある7つの島を橋でつないだ海道です。それぞれの島や橋はサイクリングロードとして整備されており、最短で30kmほどでアップダウンも少ないため、初心者にも優しいコースになっています。
しまなみ海道と同様にブルーラインも整備されて、信号や交通量も少ないため、潮風を満喫しながら快適なサイクリングが楽しめますよ。
下蒲刈島で自転車を借りることもできますので、輪行はハードルが高いという方も気軽にサイクリングが楽しめます。
クロスバイクはもちろん、電動アシスト付きのミニベロも選べて初心者にも安心です。
乗り捨てのサービスもありますので、自由にコースを設定することができますよ。
詳しい情報は公式サイトからどうぞ。
とびしま海道の魅力をたっぷり味わいたいなら、宿泊でのサイクリングはいかがでしょうか。
宿泊施設は下蒲刈島、上蒲刈島、豊島、大崎下島の4島にあり、素泊まりの施設から海の幸が味わえる旅館、かまどや囲炉裏を備える1棟貸しの施設や大正時代の洋館を改装したゲストハウスなど、泊まること自体が楽しみになる魅力的な宿がいっぱいです。
詳しい情報は下記からご確認ください。
【今回のコース】
今回は今治市の岡村島からスタートしてとびしま海道を満喫しました。
前日、大三島を1周して1泊していますので、大三島からフェリーで岡村島に向かいます。
島々に向かうには旅客船とフェリーがありますが、時間と本数が限られていますので、行き帰りのフェリーの時間に合わせて予定を立てるのが吉です。片道運賃は、大人410円、自転車250円の計660円です。
ちなみに今回は8:50のフェリーに乗りました。(サイクリストの朝は早い…。)
フェリーの中では、おひとりでとびしま海道を回るサイクリストやライダーもいました。
話を聞いてみると、お休み中にしまなみ、とびしまを回るそうです…。あこがれますね。
瀬戸内の島々を横目に20分ほどで岡村港に到着!
いよいよこれからとびしま海道1周を開始します!
今回はとびしま海道の島々を南側ルートで半周して、岡村港に戻りながら北側ルートを半周するルートを走ります。総距離約は60~70㎞です。
途中、橋を3つ越えますが、とびしま海道は橋の種類も多彩で橋好きにもたまりません。
大崎下島を時計回りに半周していくと、途中海の駅に「とびしま館」があります。
なんでも日本で初めての「海」の駅だそうです。ただし早く着きすぎたため営業時間外でした…。時間があれば寄り道したい場所です。
少し走ったところに、歴史的な街並みが残る日本遺産に認定された「御手洗」があります。
落ち着いた街並みで、休憩所もありますので一息つくにはもってこいです。
僕たちは帰りのフェリーもあったので、写真を撮って足早に後にします。
あとは、ひたすら海と太陽を見ながらサイクリングです!
常に海が見える道を潮風を浴びながら走るのは最高でした!
豊島から上蒲刈島に向かう豊島大橋へアクセスするときは、北側を走るルートをオススメします。
島の南側から回った場合、道が分かりづらく、勾配のきつい坂もありますので注意です!ただし良い景色から写真が撮れるので寄り道するのも悪くないです。
豊島大橋を渡り、少し走ったところでお昼にすることに。ちょうど「レストラン花美月」というお店があったので入ることに。
たまたまの立寄りでしたが、地元の食材を使った天ぷらがとてもおいしかったです。
隣の席のご夫婦は広島の川尻町仁方から自転車で岡村島へ向かう途中とのことでした。
ご夫婦で仲良くサイクリングする姿がとても心に響きました。
こうした触れ合いや出会いもサイクリングの醍醐味ですね。
ここで、少しフェリーの時間と相談して上蒲刈島を1周するか悩んだのですが、帰りの時間も考えて食堂で折り返し、岡村島をめざします。
帰りは島の北側を通って帰りましたが、どの道も案内がしっかりしており、道に迷うことはありませんでした。
約2時間ほどでゴール!
平坦基調のとても楽に進める道だったので、写真をとる間もなくゴールしてしまいました。
フェリーの時間より早めに到着したので、少し周辺を散策してフェリーに乗り込み岡村島を後にし大三島へ向かいました。
サイクリストのために船にはスリッパがあるので、履き替えてゆっくりできますよ。
みなさん、とびしま海道のレポートはいかがでしたか?
とびしま海道は道も平坦で走りやすく、初心者の方にもおすすめですよ。
今回は大三島からとびしま海道を巡りましたが、次の機会は広島、呉からもとびしま海道を堪能したいと思います!
また今回はフェリーを使うことで、宿泊地から少し離れた場所でも気軽にサイクリングを楽しむことができました。当メディア・TABIRIN(たびりん)には、他にもフェリーを使ったサイクリングのレポートがありますので、ぜひ旅の参考にしてくださいね。
フォトギャラリー
走行中の写真をピックアップしました!色々な橋を通るのでわくわくしますよ!
執筆:ame
更新:2021年3月
更新:2023年10月(大阪編集部)
自転車を通じて埼玉県の魅力を発信するプロジェクト!
「平成31年度ぐるっと走ろう!じてんしゃ王国埼玉」に参加された、サイクリストの方々が実際に埼玉県内の「自転車みどころスポットを巡るルート100」でサイクリングを楽しんだ経験をポタ日和のブログ記事として書かれたものをTABIRINでも紹介させていただいています。
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本日の執筆者 | 50代女性 / ロードバイク歴:9年 |
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関連マップ | No.92 秩父4ダムを回るルート(秩父市、小鹿野町) |
コース詳細 | https://tabi-rin.com/archives/course/25398 |
【プロフィール】
ロードバイク歴:9年。ホームロードは三浦半島。みなとみらいから、時計周りに横須賀、三浦海岸、葉山、鎌倉と回るのがお気に入り。一緒に行った友人夫婦とは、ショップ仲間で、いつもお世話になっています。
横浜から秩父4ダム巡りに向けて車で出発。メンバーが健脚なので自走も考えましたが、今回は観光も考えての車載となりました。「道の駅あらかわ」で自転車を下ろしてスタート!
最初のダム訪問は浦山ダム。
梅雨前の貴重なお天気に恵まれて、暑すぎず快適な滑り出しです。
ダムの高さは、日本で6番目。さすがに高いです。上からのぞくと足がすくみます。
ダムの中も見学ができます。高低差124.5Mの階段(500段)を使ってダムの下まで降りることもできますが、今回は、クリート付きのシューズだったので、おとなしくエレベーターを使いました。
施設名 | 浦山ダム |
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利用時間 | 9:00~17:00 さくら湖食堂(防災資料館うららぴあ1階)11:00~13:30(土日祝は14:00まで) |
定休日 | 年末年始(12/29~1/3) |
住所 | 埼玉県秩父市荒川久那4041 |
TEL | 0494-23-1431(荒川ダム総合管理所 代表) |
URL | http://www.water.go.jp/kanto/arakawa/urayama/kengaku.html |
二箇所目のダムは、合角ダム。
今回のダムの中では、一番低いところにあるダムでした。合角ダムも重力式コンクリートダムです。「かっかく」と読みますが、「ごうかく」とも読めるので、お子様の合格祈願にと、ダムカードをもらわれる方もいるそうです。
写真:合角漣大橋(かっかくさざなみおおはし)から臨む
施設名 | 合角ダム |
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住所 | 埼玉県秩父市上吉田 |
TEL | 0494-78-0285(合角ダム管理所) |
URL | https://www.pref.saitama.lg.jp/b1007/k-dam/k-dam-doko.html |
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さて、そろそろお腹が空いてきました。ダムカレーを食べるつもりでしたが、小鹿野町は、「わらじカツ丼」発祥の地ですよ。早速いただきましょう。
左はレギュラーサイズ。右はレディースサイズ。秘伝のたれで味付けされた大きなカツが2枚のっているカツ丼。地元の名物として愛されています。一足のわらじをイメージしているので必ず二枚がお約束。
今日は「路地ST.」というイベントが開催されていてお囃子や、歌舞伎、太鼓などの実演があり、なんだかとってもおもしろそう。
小鹿野で買ったお土産の“秩父プリン”。抹茶、楓(メープル)、苺の3種。
三箇所目のダムは、滝沢ダム。
ダムの手前にはループ橋があって、そこを走っているときは、なんてこともない道にしか思えませんが、遠くから見るとすごいところを走ってきたなと感動します。
施設名 | 滝沢ダム |
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利用時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 年末年始(12/29~1/3)、第2水曜日(祝日の場合は翌開庁日) |
住所 | 埼玉県秩父市大滝3021 |
TEL | 0494-55-0090(滝沢ダム管理所) |
URL | http://www.water.go.jp/kanto/arakawa/takizawa/kengaku.html |
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最後のダムは二瀬ダム。
アーチ形の美しいダムです。ここを最後にしたのは、他3枚のカードと二瀬ダムカードを管理事務所のかたに見せると二瀬ダム手作りダムカードがもらえるからです。
集めたダムカードと橋カード。
施設名 | 二瀬ダム |
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住所 | 埼玉県秩父市大滝3931-1 |
TEL | 0494-55-0001(管理事務所) |
URL | http://www.ktr.mlit.go.jp/futase/ |
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二瀬ダムからは、「道の駅 あらかわ」まで走って車載し、皆野にある温泉「新木鉱泉(あらきこうせん)」で、汗を流しました。一日中曇り空で、サイクリングにはとても快適でした。
路面も大変走りやすく、日帰り温泉も多く点在しています。そして、自然の中にたたずむ巨大なダムと新緑に包まれてのサイクリングは最高に楽しかったです。
施設名 | 道の駅 あらかわ |
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営業時間 | 9:00~17:00(12月~2月は 9:00~16:00) |
住所 | 埼玉県秩父市荒川日野538-1 |
TEL | 0494-54-0022 |
URL | http://www.michinoeki-network.jp/arakawa/ |
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リモートでの仕事が一般化し、ワーケーションという言葉も生まれた2020年。それならパソコンを持って仕事をしながら合間にサイクリングをしてみようと、淡路島へと行ってきました。今回も出会いありのレポートをお届けします。最後に3種類の動画でもご紹介いたします。
出発は東大阪の「高井田中央駅」。ここからJR東大阪線で「新大阪駅」乗り換えJR東海道線の新快速で「明石駅」へ。
明石駅ではサンプリングしていた「モンスターエナジー」を頂き、「淡路ジェノバライン」乗り場へ。
ここから淡路島の岩屋港へ所要時間は約13分。明石海峡大橋の下をくぐって淡路島へ上陸です。
岩屋港から大阪湾沿いに約8km南下した「道の駅東浦ターミナルパーク」でランチタイム。
淡路島と言えば「玉ねぎ」。を楽しめるカレーライス。
食後はPC広げて暫しお仕事をします。
東浦ターミナルパークからは、大阪湾沿いに洲本市由良まで約35kmは比較的平坦な道のりです。そこから坂を登ると「立川水仙郷」の看板。
ここは20年以上も前に関西のバラエティー番組で紹介されて有名になった「ナゾのパラダイス」。パラダイスには立ち寄らずサンプリングでもらったモンスターエナジーを補給して先を進みます。
坂を下ると海沿いの美しい景色が続きます。この道はクルマの通行も少なくとても走りやすい!
ここで、名古屋から一人でアワイチに来られている方とお会いしました。関東出身の方で今は名古屋で仕事をされているそうで淡路島は初めてとのこと。今夜の宿泊先が比較的近いこともありここから一緒に走ることにしました。
約15kmクルマの少ない海岸沿いを走ることができるこの道は南西へ向かっています。
冬場の太陽は南西に沈むのでこの季節、晴れていれば美しい夕陽に向かって走ることができます。
ここから宿泊先、南あわじ市の福良までは約12kmほどですが厳しい坂が続きます。すっかり日が落ちた時間に私たちの宿泊先「淡路島海上ホテル」に到着。ここでお会いした方とはお別れです。
ホテルに着いたらまず自転車を保管。ここは「自転車にやさしい宿」として屋内に自転車を保管させてくれます。ピンボールなど懐かしいゲーム機が置いている部屋には自転車の工具なども置いてくれています。小物もさりげなく「サイクリストフレンドリー」を感じます。
部屋ではPC広げて少しリモートワーク。そして地ビール「AWAJI BEER」で疲れを癒し、温泉で身体を温めます。
部屋に戻ると淡路の海の幸・山の幸がふんだんに使った夕食が用意されています。メインは淡路牛です!
宿の廊下で少し話をした若者は、このホテルで料理人をしている方でした。美味しい料理をありがとう!!
夜が明けた朝、窓の外を見ると「海上ホテル」の名のごとく海の上にいるような風景。
朝食も地産地消のお品書きが添えられた美味しいお弁当を頂きました。
朝はホテルから「道の駅うずしお」を目指します。まず1つ目の厳しい坂を登ったところにキャンピングカーが。話を聞くと茨城県から一人で来ているそうで、キャンピングカーは軽自動車に自作で部屋を作ったそうです。中を見せてもらうと自転車や釣竿も!まるで大人の子供部屋!のような素敵な空間。この先は四国へと向かうそうです。
私たちは再びもう一つ厳しい坂をのぼり「道の駅うずしお」へ。玉ねぎのベンチで少し休んで鳴門海峡大橋を望みます。
そしてここでは人気のぐるめ「あわじ島オニオンビーフバーガー」。2013年全国ご当地バーガーグランプリで1位に輝いたバーガーです。(ここでは2014年同グランプリで2位に輝いた「オニオングラタンバーガー」もあります)。朝食をしっかり食べた後なので、今回は「あわじ島オニオンビーフバーガー」のみを頂きます。確かに美味しい!絶品です。一緒に飲んだ「すだち酢スカッシュ」もおススメです。
自動販売機も「Yes Onion Yes」です。
道の駅うずしおから瀬戸内海沿いに約30km北上し、「ウェルネス パーク五色 高田屋 嘉兵衛公園」へ。ここで午後はお互いお仕事タイムとします。
淡路島の都志本村(現・洲本市五色町都志)は江戸後期の回船業者「高田屋嘉兵衛」生誕の地。幕府の募集に応じ初めて択捉島を探検。函館を根拠に蝦夷地の産物売捌を広く請け負い函館の発展に貢献しました。
ウエルネスパーク五色には、高田屋嘉兵衛の物語を伝える「高田屋顕彰館・歴史文化資料館」をはじめ、レストラン浜千鳥、宿泊施設(ログハウスやオートキャンプ場)、温浴施設ゆ~ゆ~ファイブなど、様々な施設が融合しています。
仕事終わりはすっかり夕暮れ時間。急いで新都志海水浴場へ向かえば、今日は島の西側で美しい夕陽を見ることが出来ました。
ここからは約18km走って今宵の宿へ。
今宵の宿は、南あわじ市のビジネスホテル「アワジ花ホテル」。自転車は館内の空いている部屋の保管してくれました。
風呂で疲れを癒し夕食へ。夕食は「淡路牛のステーキ&しゃぶしゃぶ食べ比べ」。なんとも贅沢な時間です。
そして食後はホテル1階にあるバーへ。平日なのでバーは私たちの貸切状態で、マスターにはいろいろお酒と淡路の話を聞かせていただきました。
朝ホテルを出てからはお互いビジネスタイム。その後向かったのは「慶野松原」。
淡路の特産でもあるいくつもの瓦に愛のメッセージが刻まれている「万葉の瓦道」。「万葉」のいわれは、柿本人麻呂によってこの地が『万葉集』に詠まれているからだそうです。
左手に瀬戸内海を見ながら走ること約18kmで「多賀の浜」。ここは解放感がありとても美しい公園とビーチです。
少し休んで遅いランチへ。
旅の最後はお洒落なカフェレストラン「ガーブ コスタ オレンジ」でちょっと遅めのランチ。
海を眺めながらパスタランチをいただき、食後は少しリモートワーク。
食事を終えたら終点の岩屋港を目指します。この先の「幸せのパンケーキ」や、「HELLO KITY SMILE」も人気のようです。
明石海峡大橋が見えてきたらゴールまであと少し。
岩屋港に到着し2泊3日のワーケーションアワイチのゴールです。
▼南淡サンセットサイクリング編
▼西海岸シーサイドサイクリング編
▼グルメダイジェスト編
淡路ジェノバライン
大阪生まれの私は淡路島には何度も訪れていたのですが、久しぶりに行くと新しい発見がたくさんありました。美しい海沿いの風景や厳しい坂道。地域の海の幸や山の幸を使った宿の食事や新しいお洒落なグルメ。サイクリングの魅力がギッシリ詰まっている感じがします。
アワイチをするなら、上級者の方は走るだけではなくぜひ、一泊して淡路島の景色やグルメを堪能してみてください。
初心者には南淡エリアはかなり坂がキツイと思いますが、南淡エリアでの宿泊なら坂で疲れた足を休めることもできます。
リモートワークが可能な方は、ぜひパソコン持参で”アワイチワーケーション”を楽しんでみてください。
執筆:YASU(取材日/2020年12月)
動画ギャラリーで全国のサイクリングPVをお楽しみください。
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自転車王国「台湾」と同じ1周1,000kmを味わえる島「四国」。四国4県のバラエティ豊かな景色/気候/文化を体感できる取り組みとして「CHALLENGE1,000Kmプロジェクト」がスタートしています。
一度に走破する必要はなく3年以内にチェックポイントを走破すれば「完走」できるこのプロジェクト。TABIRINスタッフとしても完走を目指しチャレンジすることにしました。
大阪から愛媛へは「オレンジフェリー」を利用します。
22 時大阪南港出航し、朝6 時に東予港到着なので、仕事終わりに着替えて出発でき、現地での行動時間が多いのが魅力です。
自宅がある東大阪から、約20km自走でオレンジフェリー大阪南港のりばへ。
寒い夜道を走り、強風の中「新木津川大橋」を渡る時は、早速心が折れそうになりましたが、無事出発時間に余裕をもって到着。
乗船すれば船内はさながら動くホテル。デラックスシングルの部屋はそのまま自転車を持ち込めるのが魅力です。
1月のC期間なので、デラックスシングルは8,200円とマイバイクステイサービス(自転車持込)1,700円=9,900円。(輪行袋を使えばマイバイクサービス料は不要です)
船内では、お決まりのビールでホッと一息。そして部屋に戻り就寝zzz
夜明け前の船内で起床。フェリー内でしっかり朝ご飯。
朝6 時に東予港到着!待合室にもサイクルラックがあります。
東予港オレンジフェリー新ターミナルから松山を目指し走り始めるも、辺りは雪模様。
安全第一ということで輪行にチェンジし、最寄りのJR伊予小松駅へ。
予讃線を各駅停車でのんびり2時間弱、JR松山駅に到着。
サイクルラックも完備されて、どこまでもサイクリストファースト。
ここから自転車で愛媛県庁にお邪魔し、お決まりのスタート記念撮影!
寒い中、スタート看板グッズをセッティングしていただきました。ありがとうございました。
そして松山城をバックにパチリ。いよいよ(やっと)スタート!
国道196号を北上し約20km、最初のスタンプラリーポイントの「風早の郷風和里」で遅めの昼食。
ここから今治市まで25kmをひとっ走り。今治城は水運を押さえるため海に面して築かれ、海水をお堀に用いてて、城マニアにも人気だそうです。
お城近くの今治港にある一風変わった建物は「みなと交流センター」。港からは「しまなみ海道」も見えます。
そして、今夜お世話になるのは「ホテル菊水今治」。部屋まで自転車を持ち込めます。快適快適。
寒波で朝はまだ雪が残っています。安全第一で慎重にライドします。
宿から出発し約10kmで、道の駅「今治湯ノ浦温泉」。地元の新鮮野菜が並んでいます。
ここから瀬戸内海沿いに、香川県観音寺市を目指します。40km少し走れば天満峠。なかなかの坂ですがこの景色が待っています。
峠を下って約23km、「道の駅とよはま」に到着し昼食。
「道の駅とよはま」は愛媛県と香川県の県境近くの「香川県観音寺市」。なので昼食は「讃岐うどん」と「海鮮丼」のセットです。
「道の駅とよはま」から瀬戸内海沿い北上すること約12km。道の駅「ことびき」では香川県観音寺市が舞台モデルのTVアニメ『結城友奈は勇者である』に遭遇。
そして琴引公園には人気観光スポット「銭形砂絵」があります。小高い丘に登ればこのような風景を見ることができます。
丘を下りて海沿いに出れば、上手く伝わらないかもしれませんが爆風状態です。海も荒々です。
ここからは、海岸沿いではなく予讃線に沿うように、15km先の三豊市の「道の駅 ふれあいパークみの」へ。あと1kmくらいから現れる坂!なかなか厳しい坂をのぼって到着。
そして約5km、今宵の宿は、香川県善通寺市の「遍路民宿鶴吉」。お爺さんが築いた古民家を再生して民宿を営んでいました。中庭の日本庭園が美しい宿です。
晩ご飯は、地元のお野菜とお魚と家庭料理がずらり。今日は約100km走行の疲れをビールと美味しい料理で癒しました。
最終日の4日目は距離が少し長いためペース配分に気を配ります。まずは約35km先の五色台を経て約55km先の高松駅へ。海岸沿いの見晴らしは最高。瀬戸大橋がキレイに見渡せます。
朝日が海面に反射してキラキラしてます。旅の疲れも何のその。無心にライドしていたら、高松駅に到着。いいペースです。
高松駅から約23kmで香川県さぬき市の「津田の松原」にたどり着きます。ここまでの海岸線はほんとに気持ちいいです!
高校生の部活らしき人達に遭遇。青春ですね。
そして昼食。やはり香川県といえば「讃岐うどん」。うどん県とも言われるだけあって、うどん屋さんはたくさんあります。うどんと海の幸ということで今日は「生シラス丼」を発注。
ここまでいいペースで徳島市に予定より早く到着すると思っていたところ、何とメカニカルトラブル発生!リアの変速が使えなくなりました。。。
何とか走行はできるのですが、峠を越えるのは少し難しそうです。ここは安全第一で輪行に再びチェンジ。
徳島駅からは、だましだまし自転車を走らせ、何とか徳島港南海フェリー乗り場に到着。
”ほっと一息”ということでビールをいただきます。
徳島港から南海フェリーで和歌山港へ、そして和歌山港駅から南海電車に乗り継いでなんば駅まで2,200円!ってコスパ良すぎませんか?
フェリーに乗るころにはすっかり夕日でした。
「四国一周への挑戦」の1回目、前半は寒波の影響で「雪」のスタート、そして後半はマシントラブルと、サバイバルのような旅程でしたが、それはそれで忘れられない旅になりました。
やはり自転車×旅は楽しいことがいっぱいあります。
愛媛県から瀬戸内海沿いに約250km走りましたが、まだ全1000kmの1/4。四国一周に向けた旅を続けていきたいと思います。
執筆:n.k
大阪や名古屋からアクセスの良い「伊勢志摩エリア」。久しぶりにロングライドを楽しむべく、秋の週末にサイクリングした旅行記をご紹介します。
本来なら大阪からここまで自走する予定でしたが、朝から雨天のため輪行で11:38近鉄宇治山田駅到着。まずは構内で自転車を組み立てます。
自転車の準備ができたら、駅近くの「まんぷく食堂」でランチタイム。
ほとんどの人が注文すると言われる、伊勢のB級グルメとして有名な「からあげ丼」。
プチからあげ丼(650円)でこのボリューム!
雨はしばらく降りそうにないので、その間に「二見浦(ふたみがうら)」を経由して宿泊地「鳥羽」を目指すことにします。
宇治山田駅から五十鈴川河口を目指し堤防沿いを走って二見浦方面へ。
ここで会った地元のおじさんが、「この先一部は堤防を下りなければならないが、ほぼ海岸沿いを走り二見浦へ行けるよ」と教えてくれました。
そして着いたのが、関西・中京エリアでは小学校の修学旅行先として訪れたことがある人も多い「二見浦(ふたみがうら)」。
立石崎の二見興玉神社内にある夫婦岩は有名です。大きいほうの岩を男岩、小さいほうを女岩と呼ぶそうですが「我が家では小さい方が自分やなぁ」などと話しながら、雨が降る前に宿にチェックインするため、先を急ぎます。
宇治山田駅から鳥羽駅まで二見浦を経由して約20km。初日は自走できず短距離でしたが、ウォーミングアップということで。
とは言えまだ15時くらいなので、チェックイン時間まで近くを自転車散策。
鳥羽マリンターミナル近くで出会ったおじさん。釣りの合間に3年位前から1羽のカモメに釣った魚をあげているうちにすっかり(カモメが)馴染んだそうです。合図を出せば本当に遠くから近づいてきます。今ではそのカモメに「ポチ」と名付けて可愛がっているそうです。
16時になったので宿にチェックイン。まずは温泉でひとっ風呂。そして近くのお店で早い時間から海鮮&酒盛りです。
帰りは雨に濡れながら宿へと戻りました。
天気予報通り晴れた2日目の朝。まずは海沿いを走り、石鏡(いじか)という港町を目指すことに。
眼下の港へと坂を疾走しますが、帰りは13%の上り坂。
この立ち寄りが次第に(足に)効いてきます。
パールロードへと入り坂を登り「鳥羽展望台」を目指します。
少し霞んでいますが美しい景色が広がります。
海からこの風景まで一気に登った訳ですから、足はかなり悲鳴をあげています。
少し休んで、ここからパールロードを走って一気に30km先の志摩町へ。
三重の郷土料理「手こね寿司」を楽しみに志摩町までがんばります。
「ゆうやけパール街道」を走っていると、海辺で出会ったおばあさん。御年80代、私たちと同世代の息子さんが三人いるそうで「息子が帰ってきたみたいや」と話してくれました。
近くに(やってるかどうか分からないけど)弁当屋があるからと案内してくれます。
残念ながら開いていなかったのですが、温かいご厚意に感謝。
手こね寿司を目指し、ネットで調べた寿司屋を探すも次々とお休み、、、ハンガーノック寸前状態でたどり着いた海辺のお店は、お洒落なカフェレストラン。海鮮たっぷりのパスタで元気回復!
お店前の綺麗な海を見ながら、志摩町の先端「御座白浜」へ向かいます。
「御座白浜」は我々それぞれ若い頃の淡い思い出がある場所。夏は海水浴客で賑わう海岸も、この季節には人はほとんどいません。
静かな海、、、、と思いきや「オートバイの音が鳴り響いています」。
オートバイを楽しむ若者に声をかけると「大きい音出してすいません」と礼儀正しく話かけてくれます。
地元の元気な高校生たちと「懐かしい感じのオートバイ」談義で、また違った昔を思い出す、楽しい時間を過ごせました。(オートバイは4台とも50ccの原チャリです)
ここからは約20km先のゴール地点「賢島駅」を目指します。
「ゆうやけパール街道」は海近くの風情ある道ですが、並行して走る「国道260号」は整備されクルマも少ないです。どちらも良い道です。
いくつかある「橋」も、橋から見える「海」も美しい風景。
陽がかなり傾いて来た16:30ころ、ゴール地点の近鉄「賢島駅」へ到着。
電車に乗る前に軽く食事でもと思い、近くの港へ向かうも残念ながらどこも店じまい。
しかし旅の最後に、こんな美しい景色に出会いうことができました。
駅のコンビニで色々買いこんで、17:30賢島駅発の電車で大阪へと帰りました。
1日目:約20km、2日目:約83km
最近TABIRINでロングライドレポートが少なかったこともあり、(撮影してる私含め)同世代3人で伊勢志摩の旅。ロングライドでも、時々脇道へとそれると自転車ならではの景色と、素晴らしい「出会い」があることを感じさせてくれました。
「人とのふれ合い」をテーマに、これからも「自転車の旅」を続けて行こうと思います。
執筆:YASU
大阪府の南東部を流れる「石川」沿いのサイクリングロードから、金剛山麓を越えて奈良県の「葛城市」へヒルクライムとグルメを楽しむ約100kmのサイクリングをご紹介。
今回は、TABIRINスタッフに加え、自転車メディアでの執筆経験もあるAyakaさんにもご一緒いただいたレポートです。
朝7:30、東大阪市の中央環状線沿いにあるコンビニ。今回はTABIRINスタッフに加え、メンバー一人が面識あった経緯でご一緒いただくことになったAyakaさんも参加いただきました。
準備をして、まずは、柏原市にあるある「リビエールホール」へ。そこまでは国道と大和川沿いのサイクリングロードです。
大和川右岸(北側)を走り、リビエールホール近くに着いたら、近鉄と並行する橋を渡って、石川サイクリングロードへ。
富田林市の「PLの塔」をバックに写真撮影
上流方面にどんどん南下して、滝谷不動近くのコンビニで休憩。
ここはサイクリングロードの終点に近くでもあり、これから向かう国道310号線方面では最後のコンビニでもあるので、多くのサイクリストが立ち寄っています。
金剛山(こんごうさん)は、奈良県御所市と大阪府南河内郡千早赤阪村との境目にある山で、標高は1,125m。
国道310号線はその南側山麓を走る国道で、一番高い場所の金剛トンネル(標高約700m)まで登りが続きます。
国道を登り始めて約3kmにある「観心寺(かんしんじ)」は、大阪府河内長野市にある高野山真言宗の寺院。境内には国宝の「金堂」「木造如意輪観音坐像」「観心寺縁起資財帳」が残る由緒あるお寺です。今回は『観心寺』と彫られた石柱と「山門」しして「梅」を見るて、春を感じながら、先へと進むことに。
約13km(観心寺までの3kmと、ここから10km)のヒルクライム。里山の風景や、梅の花、竹林などを見ながら(途中からは見る余裕もなくなりながら)、県境の金剛トンネルへと登ります。
金剛トンネルを越えたら、約5kmの坂を一気に下り、目指す「ランチスポット」へ。
奈良の県道へ入ると景色も一変します。
そして着いたのは、新鮮卵の「たまごかけご飯」が人気の『たまごのたまこ』。
しかし、休業、、、、、
一気に空腹感が襲ってきますが、気持ちを切り替えて、別のランチスポットへ。
山麓線(県道30号)を北上し、奈良県の葛城市を目指します。
山麓線は左手に「金剛山」「大和葛城山」を見上げ、右手には「御所市」「葛城市」の町を見下ろしながら走れる、風光明媚な道路。
「たまごのたまこ」から約10kmがんばって着いたのが、葛城市の『手作りパン工房 カントリーロード』
店内で好きなパンを選び、おすすめメニューをオーダーし、春風を感じられるテラスで、お待ちかねのランチタイム。
オーダーした「ハンバーガー」が来るまでに、「さくらあんパン」をいただきます。
そしてメインの「ハンバーガー」。ジューシーなミートが2枚も入ってボリューム満点!もちろん手作りのバンズと合わせて味もGOOD!
ランチの後は、葛城市当麻の名物「よもぎもち」を目指し北上。当麻(たいま)は當麻寺(たいまでら)が有名な葛城市のスポット。その玄関口となる近鉄当麻駅すぐにあるのが、「中将堂本舗」。
中将堂本舗の中将餅(よもぎ餅)は、葛城の里に昔から伝わる掌大のあんつけ餅を一口の大きさにし、ぼたんの花びらを型どったもので、よもぎの香りと甘味を押さえた独特のあんとの調和が絶妙です。
ここからは、一気に16km先の「リビエールホール」へ向けて帰路につきます。
少し北上して穴虫峠へと向かい、石川の臥龍橋から、再びサイクリングロードへ入ります。
川沿いを走って到着!
今回のコースは、走行距離:100km 獲得標高:約1070m
サイクリングを1分にまとめた動画です。
今回走ったコースでは、南河内の里山の風景〜木々の生い茂る金剛山、そして峠を越えた後に開ける古都 奈良の山々と、景色の移ろいを存分に堪能することができました。
私は昨年、神奈川から大阪に転勤で引っ越してきたのですが、地元ではヤビツ峠や箱根によく登っていました。なので、今回のコースで目にした風景は懐かしさを感じると同時に、関東のそれとはまた一味違う歴史的な情緒も感じられ新鮮でした。これから桜、新緑とまた季節を変えて味わいたいダイナミックなコースですね。
また、冬場はコロナ禍の影響もあり、一人で淀川サイクリングロードを淡々と走り込むような日々が続いていました。
その反動もあってか、仲間と一緒に見知らぬ景色を求めて走り、訪れた先で地元の方々と出会い、地のものを食すというのはシンプルな行程だけれども、とっても幸せなことなんだなと、今回改めて気づかされました。心身に新鮮な空気と栄養がたっぷりと送り込まれた感じです!
春はもうすぐそこ。自転車も人も、適度なソーシャルディスタンスを保ち、安全に気をつけながら、新しいシーズンを存分に楽しんでいきたいですね!
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Ayaka (Cycle Evangelist, Writer, Editor) 2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。 ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。 2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。 座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。 |
昨年からTABIRINスタッフで始めた「自転車の旅」第三弾。今回は日帰りで、ゲストも交えてのサイクリングでした。大阪から日帰りで川沿いや山越え、そして奈良県の景色とグルメまで楽しめるコースは、ロングライド派の方におすすめです!
これからも「自転車旅」の魅力を、TABIRINを通じて「写真」「文章」「映像」で、たくさん伝えていきます。
執筆:YASU
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「奈良でサイクリング」と聞くと、どのような情景を思い浮かべるでしょうか?鹿でにぎわう奈良公園、東大寺や浮見堂、ならまちといった定番の観光スポットめぐりも楽しいですよね。
実は、奈良は県内全域にわたり全31ルート、延長593kmにも及ぶ「奈良まほろばサイク∞リング」(通称「ならクル」)と呼ばれるルートを設定するほど、サイクリングに力を入れています。
スタート地点はJR・近鉄天理駅。大阪市内からは大阪メトロと近鉄奈良線を乗り継ぎ1時間強でアクセスできます。
梅雨明け前の時期なので、雨雲レーダーを見つつ、輪行で12時集合。
ちょっとゆっくりめのスタートで、17時頃天理駅にまた戻ってくる計画です。
自宅から往復ともに自走だと、気合を入れての一日がかりですが、輪行なら日帰り遠足気分。日が暮れても安心して電車で帰ることができますね。
天理駅では奈良が地元のサイクリスト、篠森吉治(しのもりよしはる)さんと、佐瀬一徳(させかずのり)さんが出迎えてくれました。
篠森さんは、趣味で奈良のサイクリングスポットをInstagramアカウントで紹介しています。
https://instagram.com/zoo_cycle
この日も坂道で先回りして撮影するなど、健脚ぶりを発揮してくれました!
篠森さんの影響でロードバイクを始めて2年目という佐瀬さんは、社会科の教員免許を取得するほど歴史が好きで、自転車での史跡探訪を楽しんでいるそうです。
左から筆者 篠森さん 佐瀬さん
天理駅前ロータリーに直結する商店街のアーケードを抜け、天理環状線 布留交差点のファミリーマート大西天理東店まで出たら、いよいよスタートです。
ファミリーマートからダムの水門までは約4.3km、5〜6%前後の勾配が続きます。
最初の1.5kmほどは国道25号線沿と平行した旧道を通ると、山に入っていく感覚を味わえます。左右に山の景色を望みながら、蛇行する道を淡々と漕ぎ続け水門へ。
ダムの上から、登ってきた国道を見下ろすとその高さに驚きます。
すでにヒルクライム気分はかなり満足していますが、一息ついたらさらにもう一上り。
ここからさらに約5.5kmほど上った地点までが、天理ダムヒルクライム区間です。
全体での平均勾配は約4.2%なので、私の地元のヤビツ峠(神奈川県秦野市/約11km・平均勾配約6%)に比べると、少し気が楽です。
何より今回のコースは、上りのしんどさを忘れるほど、森に包まれる感じがするのです。
街中のもわっとした湿度と対照的な木陰の涼しさ、野鳥のさえずりはまさに森林浴ライド。
街中からのアクセスもよく、暑い夏こそおすすめしたいコースです。
「日の出前は、特に交通量が少なくて狙い目です!」と言う篠森さんは、出勤前に一人で朝練することもあるそう。
「紅葉シーズンの見晴らしもまたいいんですよね。」と佐瀬さん。一年を通じ、各々のスタイルでの楽しみ方があるのですね。
無事に天理ダムヒルクライムを達成したら、ここからは飛鳥エリアを目指しご褒美のダウンヒル!
淡々と上るのも修行(!?)気分でよいものですが、下りの「ご褒美感」もまたたまらないですよね。
スピードの出し過ぎに気をつけつつ、自分が上った高さの悦に浸りながら、天理ダム〜初瀬ダムまで約20kmかけて標高550mほど下り、小休憩をとります。
初瀬ダムから約2.1km、ほぼ下りきったところで山の景色は一変し、門前町の情景が広がります。
ここには真言宗豊山派の総本山、長谷寺があります。
お寺の入り口には「紫陽花見頃」の看板が立ち、続々と参拝客が石段を上がっていきます。
神奈川出身の私は「長谷寺=鎌倉のお寺」のイメージが強かったのですが、実はこの2つのお寺に密接なつながりが。
なんでも721年大和国長谷寺を開山した徳道上人によって1本の霊木から掘られた2体の観音像のうち1体が、この奈良の長谷寺へ、もう1体は海へと奉納され、15年後に相模国の沖合で現れ、それが祀られたのが鎌倉の長谷寺始まりだそうです。
神奈川在住時代、鎌倉に御朱印集めに頻繁にライドで訪れていただけに、まさかここでつながるとは!驚きと不思議なご縁を感じました。
奈良 長谷寺のウエブサイトはこちら
https://www.hasedera.or.jp/
長谷寺からさらに南へと走ること10km。
桜井市から明日香村へと入り、緩やかな登りを淡々と漕いでいけば、小高い山とのどかな田園風景が360度広がります。
ふとタイムスリップしたような、歴史の香りが感じられるのは、明日香村が昭和55年から現在まで、「古都保存法」による歴史的風土特別保存地区・奈良県風致地区になっているからでしょう。
景観計画により、建物の階数、バルコニーの設置などが制限され、視界をさえぎるものが最小限の景色が保たれています。
そのため、隣の橿原市にある香久山(かぐやま)、畝傍山(うねびやま)、耳成山(みみなしやま)からなる大和三山も見渡せます。
「とても見晴らしがよいので、子供の頃から山の名前を自然と覚えるんですよ」と佐瀬さん。
ありのままの景色が維持されているのは地元の人々のルールづくりの努力と思い入れがあってこそなのでしょう。
「春過ぎて 夏来にけらし白妙の 衣ほすてふ 天の香山」(『新古今集』持統天皇)と思わず、中学校時代に覚えた句が自然と口からついて出ました。
古民家が立ち並ぶ石畳の街並みもまた旅情があり、自転車を押しながらゆっくりと歩きたい気分になります。
目的地の石舞台は古墳時代後期の古墳、国の特別史跡です。
埋葬者は蘇我馬子が「有力視」されているとのこと。何世紀経っても未だ明らかでないとはミステリアス…!草の上にどっしりと構える石(というかもはや岩)は圧倒的な存在感です。
石舞台からさらに北上した多武峰(とうのみね)もまた、天理ダムに並ぶ奈良のサイクリスト人気のヒルクライムスポット。
名前からして健脚向き…!こちらはまた次のお楽しみにとっておくことにしました。
手軽に明日香村で楽しみたいなら、『明日香レンタサイクリング』を利用してもよいでしょう。
エリア内4ヶ所の営業所でシティサイクルをレンタルできます。
日本最古の仏像を拝める飛鳥寺や、旅情の香る石畳の街並みを散策するのに便利ですね。
明日香レンタサイクリングのウエブサイトはこちら
http://k-asuka.com/index.html
緑豊かな山々に、数々の歴史的スポット、里山の原風景を楽しめる奈良は、素朴でのびのびとサイクリングを楽しむことができる場所。
今回訪れた天理ダムは、上り下りともに信号・交通量も少なく上りの達成感、下りのご褒美感をたっぷりと味わうことができます。
篠森さんいわく「このルートを試しに走ってみて『自転車やろう!』と思った友人もけっこういるんですよ」とのこと。その土地の魅力を体感できる「自転車でこそ走るべき道」は、やはり地元サイクリストに尋ねるべきだと実感しました。
今回は紹介しきれませんでしたが、桜井市の三輪素麺や、明日香村の古民家カフェのかき氷など、夏の味覚も豊富にあります。奈良の自転車ルートを「TABIRIN」で下調べをして、ぜひこの夏、自転車でめぐってみてはいかがでしょうか。
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執筆:Ayaka 2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。 ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。 2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。 座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。 |
知多半島(ちたはんとう)は、愛知県西部に位置して南に突き出している半島。西側にセントレア空港があります。
半島には名鉄が走っていますが、ぐるっと周遊ルートは道路だけ。
そんな知多半島を周る「チタイチ」を、名鉄太⽥川駅から出発し、時計回りに周遊してきました。
のんびりと観光しながら周りたかったのでロードバイクではなく、ミニベロでの2泊3⽇の旅です。
愛知といえば喫茶店での「モーニング」。今回はルート沿いには、魅⼒的でレトロな喫茶店がたくさんありますが、「喫茶店」でのモーニングではなく、太田川駅から東へ約7kmにある人気のパン屋「NEKO NEKO FACTORY 東浦店」 へ。
⾷べるのがもったいないくらい可愛い「三⽑猫トースト」と「にくきゅうカレーパン」。「にくきゅうカレーパン」はサクサク触感のパンにカレーがぎっしり詰まっています。
「NEKO NEKO FACTORY 東浦店」から南下すること約13km。半田市の「半田赤レンガ建物」へ。
「半⽥⾚レンガ建物」は1898 年にカブトビールの製造⼯場として誕⽣。明治時代に建てられたレンガ建造物としては⽇本で五本の指に⼊る規模を誇るそうです。
サイクリング中なので、ビールはぐっと我慢してラムネを飲むことにします。
「半田赤レンガ建物」から約1.5km、三河湾へ流れる十ケ川(じゅっかがわ)下流の「半⽥運河」沿いには、醸造蔵が建ち並び、江⼾時代に海運で栄えた町並みが残されています。
半田市からは、半島の東部海岸沿いを走る国道247号線で、約26km先の南知多町師崎港(もろざきこう)へ。
ルート沿いには漁港がいくつもあり、穏やかな時間が流れていました。
知多半島の先端、南知多町の師崎港からは、⾼速船で約10 分の「⽇間賀島」へ⾏くことに。
師崎港から⽇間賀島への運賃は往復1360円(片道710円)。自転車をそのまま乗せる場合は、1,360円(片道)になりますが、輪行袋に入れれば無料になります。
⽇間賀島の⼀周は約5.5km。タコ、フグが名産の⼩さな島です。1⽇目は⺠宿に宿泊します。
翌朝、島をサイクリングしていると⾼台にブランコを発⾒。
島の東端にある”恋人ブランコは、“ハイジのブランコ”という名前もついているそうです。
絶景に向かって⾶んで⾏く気分!気持ちよかった〜
実は⽇間賀島では多くの化⽯が発⾒されており、古い歴史があります。半⽇あれば観光スポットやお店を回っても充分⾒て回れますが、島から船で知多半島に戻り、再び「チタイチルート」へ。
師崎港から800mほどにある「ちりめん工房ジャコデス」。ここの名物は、⾒た⽬も豪快「ジャコソフト」。
全く想像できなかったお味はというと、、、なんと!ジャコがバニラの邪魔をせずおいしい!これはぜひ⾷べてみてください。
「ジャコデス」から西へ4km弱で豊浜漁港へ。⿂ひろばの市場⾷堂「相⽣屋」で「⾞エビの踊り⾷い」を注文。
まさかお顔付きで出てくるとは・・・
⾷べるまでに時間がかかりましたが、新鮮で⾝が引き締まっていてとても美味しかったです。
豊浜漁港から海沿いに7kmほど走ったところで、かわいいイラストに惹かれて⼊った、“まるごと知多「チータープリン」”
知多だけにチーター!
プリンは、なめらかで濃厚で美味しくて良い補給⾷になりました。
「チータープリン」から海岸沿いを約4km走れば、美浜町の「野間埼灯台」。1921年に設置された高さ18mの愛知県最古の灯台です。ベンチもありずっと眺めていたい景⾊でした。
「野間埼灯台」から約16km、伊勢湾沿いに北上、セントレア空港を左手に見ながら走れば、⾼さ3.8m、幅6.3m の⼤きな⾒守り招き猫、“とこにゃん”が迎えてくれる「招き猫の産地」常滑市。
ここは⽇本六古窯の⼀つでもある常滑焼で有名な「焼き物の町」。窯元やギャラリーがたくさんあります。
「やきもの散歩道」は、昭和初期ごろに栄えた窯業集落一帯を指し、今も点在する煙突・窯・工場など、時代と共に使われなくなった歴史的産業遺産を巡る観光スポット。
細い道も多かったのでミニベロがぴったりです。
町のあちこちにある焼き物で作られたオブジェ。
やっぱり猫!猫!猫!
2泊目は、ここ常滑市で宿泊です。
3日目は、国道155号線をゆっくり北上し、約18kmでゴールの「太田川駅」。約100kmの知多半島一周(チタイチ)サイクリングでした。
1日で走れてしまう「チタイチ」ですが、ゆっくり時間をかけて周ることで知多半島を存分に満喫することができました。
ついつい自転車との記念撮影をしたくなり、なかなか進まない・・・そんな絶景や見どころも多く、サイクリングが本当に楽しめるコースでした。
知多半島=魚介類のイメージでしたが、それ以外にもたくさんのグルメがあることも魅力です。実際に走ると想像以上に素敵なところですっかり知多半島ファンになってしまいました。
1日でも周れるコースを、敢えてゆっくりと、景色やグルメを楽しみながら、自転車で旅することで、その地域のたくさんの魅力を発見してみてください。
執筆:Sugar 石川県金沢市出身、大阪在住。 旅が大好きで、長年旅行会社で勤務。 しまなみ海道をレンタサイクルで走り、サイクリングの魅力に引き込まれました。 今は旅先を自分の自転車で走り、ゆっくりと観光したり、写真を撮ったりできる輪行旅に夢中です! |
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