【香川県】塩江温泉鉄道沿いをレンタサイクルで巡る歴史探訪サイクリング
※この記事は2019年3月22日に公開されたものを2021年4月に更新したものです。
こんにちは!
TABIRIN(たびりん)編集部です。
春までもう1歩という、冬晴れの1日に高松空港から塩江温泉へサイクリングをしてきました。国道193号線は幹線道路で交通量も多いため、香東川を挟んで東側の田舎道をのんびり辿って行きます。
この道は、昭和4年~昭和16年の間、仏生山駅~塩江温泉まで片道約17kmを結んでいた「塩江温泉鉄道」の廃線跡となっており、そこかしこに当時の面影が。
ご当地のグルメも堪能してきたので、是非ご覧ください!
目次
サイクリストに優しい空港・高松空港
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起点となる高松空港ですが、サイクリストに優しい空港ということをご存知でしょうか?
空港の近辺には自転車用のラックや工具、空気入れが常設されています。また更衣室もあるので高松空港から着いてすぐ、サイクリングをすることも可能です。
2階のファミリーマートでは、宅配サービスも受け付けています。輪行が苦手な方、帰りの荷物はコンパクトにしたい方も安心ですね。
そして2018年11月からはシェアサイクルである「HELLO CYCLING」もスタート!「空港からちょっとそこまで行きたい」というニーズにも応えてくれます。
塩江温泉鉄道沿いをレンタサイクルで巡る歴史探訪サイクリングスタート!
高松空港から塩江鉄道廃線跡へ
今回のサイクリングは高松空港ビル西側のサイクルステーションからスタート!
ここには自転車工具などの他、電動アシスト付き自転車のシェアサイクルやレンタルバイクもあるので、当日自転車に乗りたくなった方でも借りることができます。
そして自転車を借りたら早速サイクリングスタートです!
まずは空港から最初の信号を右折。右側木の陰にうっすら見える白い石垣はイサム・ノグチの壁面彫刻作品とのこと。
ちなみに、空港敷地内には「TIME AND SPACE」という作品もあります。
さらに1kmほど下ると国道193号線に突き当たります。
ここを右折して塩江温泉に向かいますが、「塩江温泉鉄道」廃線跡に行くために、国道左側の香東川をどこかで渡ります。
香東川
香東川を渡る鉄橋、廃線跡でしょうか…?
今度は橋の上から、遠くに赤い橋のようなものが見える!
さて、これはなんでしょう。
答えは、後ほどお伝えします。
香東親水ゾーン
廃線跡は生活道路として使われている他、親水ゾーン等の公園としても整備されていました。ベンチもあるのでほっと一息入れられます(トイレはありません)。
川には大きな鯉(?)の魚影も。
塩江温泉鉄道の廃線跡と桜並木
廃線跡は1車線道路が比較的まっすぐ続いており、なんとなく雰囲気でわかります。
もうすぐ満開の桜並木となるでしょうか。
橋、橋、橋
香東川には、地元の方が渡るちょっとした橋がいくつもありました。吊り橋、沈下橋など、風情がありますね。沈下橋は落ちないようご注意ください。
田んぼビオトープ
廃線跡に沿って人工的なせせらぎがありますね。
こちらは里山の美化と自然保護を通じて自然環境の保全するために、NPO法人コミュニティビジネス・しおのえが独自につくられた、「田んぼビオトープ」。
水路や水車がある小規模の親水エリアとなっており、夏にはホタルも観られそうです。
「塩江温泉鉄道」の名残
「塩江温泉鉄道」の廃線跡を感じる風景です。トンネルは生活道路になっていますが、車が一台しか通れないのでご注意を。
また鉄橋の橋脚だけが残されているところもありました。
塩江温泉郷の周辺
空港から約10km強走って、やっと塩江温泉郷に到着。
塩江温泉郷は、約1,300年前の奈良時代に僧の行基によって発見され、弘法大師空海が湯治の地として伝えたという由緒ある温泉です。
いこい食堂
「塩江温泉鉄道」の終点だった「塩江温泉駅」跡地付近に、「いこい食堂」があります。昼食時には、観光客だけでなく、地元民も多く、地元感を味わえる食堂です。
香川県といえば、うどん県ですが、うどんだけではありません!
今回注文した「親子中華そば」は鶏肉とそばを卵でとじた1品。
懐かしい味に暖かい気持ちになります。
530円とお手頃なのも嬉しいです!
いこい食堂 営業時間:8:00~16:00 住所:761-1612 香川県高松市塩江町安原上東95-8 TEL:087-893-0513 定休日:第2・第4日曜 |
道の駅「湯愛の郷しおのえ」
塩江温泉郷の目印にもなっている「観光物産センターしおのえ」が隣接しており、塩江の特産品が購入できます。
道の駅では、野菜など地場の特産品も売られていますが、名物はしおのえ藤川牧場のソフトクリーム。濃厚な味わいがとても美味しいと口コミでも評判がとても良いです。
道の駅「湯愛の郷しおのえ」 営業時間:8:00~18:00(11月~2月) 8:00~17:00(3月~10月) (駐車場・トイレ・電話は24時間) 住所:香川県高松市塩江町安原上東390-21 TEL:087-893-1378 定休日:毎週火曜日、12月31日~1月2日、(火曜日が祝祭日の場合は翌日がお休み) https://www.my-kagawa.jp/point/297/ |
行基の湯(足湯)
サイクリングで疲れた足を休めるのに足湯は最適です。
こちらの「足湯」は、行基の湯の敷地内にあり、しかも無料で利用できます!
一息つきたい時に是非立ち寄ってみてくださいね。
行基の湯
行基橋を渡ると、行基の湯があります。効能は、慢性リウマチ、慢性皮膚病、神経痛、糖尿病などに効くのだそう。
山間の静かな環境と和風情緒漂う温泉で癒しの時間を味わえます。
行基の湯 営業時間:9:00~22:00(受付は21:30まで) ※11月から3月の間は21:00までの営業 住所:761-1612 香川県高松市塩江町安原上東37-1 TEL:087-893-1126 定休日:火曜日(祝日の場合は翌日) 入浴料:大人520円、小人(6歳以上12歳未満)260円、6歳未満無料、高齢者(60歳以上)400円 https://www.my-kagawa.jp/point/258/ |
塩江の不動の滝
塩江温泉郷からほど近い場所に、不動の滝があります。
高さ約40mの滝で、弘法大師が修行した際に、不動明王が現れたことから名付けられたそうです。
滝へ続く遊歩道があり、空気も澄んでいて滝の音が気持ちよく、周辺は公園にもなっているので散策しやすくなっています。
高松空港の進入灯橋梁
今回の旅の冒頭で出会った上空の赤い大きな橋。
皆さん、何に使われているか分かりましたか?
これはなんと、高松空港の進入灯橋梁。進入灯とは、航空機が夜間や悪天候時に着陸する際、滑走路の方向・位置を航空機に示すライトのことです。
タイミング良く、真上に離着陸する飛行機を見ることができた方はラッキーですね!
今回のサイクリングまとめ
塩江温泉郷は、昭和の初めには「高松の奥座敷」として鉄道がひかれるほど栄えたのですが、今も山あいの温泉郷として雰囲気があるところです。
今回は高松空港からのんびり「塩江温泉鉄道」廃線跡をたどって塩江温泉まで行きましたが、懐かしい田舎風景で心身ともに癒されましたよ。
高松空港から10km強と比較的近場にあるので、天気が良い日で少し時間がある人は、空港レンタサイクルで行ってみてはどうでしょうか。
今回のルートはこちら
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執筆:f.h