自転車を通じて埼玉県の魅力を発信するプロジェクト!
「平成31年度ぐるっと走ろう!じてんしゃ王国埼玉」に参加された、サイクリストの方々が実際に埼玉県内の「自転車みどころスポットを巡るルート100」でサイクリングを楽しんだ経験をポタ日和のブログ記事として書かれたものをTABIRINでも紹介させていただいています。
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コースの感想まとめ
- ルート距離:39km / レベル:中級者 / おすすめの時期:通年
- ラーメンポタリング あぢとみ食堂の黒醤油太麺で腹ごしらえ
- 川幅日本一の荒川をサイクリング
BIG 公園巡りでラーメンポタ【ルート5 走行時期:6月上旬 40代男性 自転車歴:7年】
__k2__です。
自転車はラーメンを食べに行くための交通手段です。自宅から片道50km走ると佐野ラーメンが食べられます。チャーシューメン大盛を連食しても罪悪感ゼロです。
申請を受け付けていただいてから最初にしたことは、ルート上のラーメン屋さんをリストアップ。
育元(いくげん)、五代目麺や蝦夷(えぞ)、彩華(さいか)、道の駅 よしみの中にも、なかなか侮れないラーメン屋さんがありますね。いろいろ候補を挙げておいて、実走時のタイムテーブル次第ということにしておきます。
6月中のどこかで走ればいいやと思っていたところ、6月2週目あたりから梅雨入りの気配と聞いて急遽決行。出発が遅くなったので、自宅からこのルートに入るのに一番都合のいいポイントにある、「あぢとみ食堂」さんへ。
こちらのお店は、国道254号と川島こども動物自然公園自転車道が交差するところにあって、目の前を今日のルートが走っています。
お店の裏手を小川が流れ、その向こうにサイクリングロード。
駐車場の柱にはコバトン。
カウンターからは目の前にサイクリングロードが見えます。
カウンターに座って、サイクリングロードを通り過ぎる自転車乗りを眺めながらラーメンを食べるのが、好きなんです。数時間後には、この目の前の道を自分も走り抜けることになります。
今日は黒醤油太麺。こちらはなんでもおいしいですよ。
ラーメンのレビューは控えておいて、さて、腹ごしらえができたところで、ルートに入ります。
お店の裏手からサイクリングロードへ。
国道254号をガードでくぐります。
お店を出てから数十メートルでサイクリングロード。今回は時計回りにルートを取りました。
川島こども動物自然公園自転車道。
川島こども動物自然公園自転車道は、距離こそ短いですし路面も必ずしもいいとは言えないですが、木陰が多くて夏場は走っていて気持ちがいい道です。荒川サイクリングロードのようにまーっすぐなのもいいけど、こちらはちょっとくねくねワインディングしていて、走って変化がつくのがよいところ。
しばらく走ると都幾川にぶつかります。一旦土手にあがって、高坂方面へ橋を渡ります。
都幾川を渡ると右前方にピオニウォーク。
歩道が自転車道だというので従いますが、車道の方が走りやすいですよね。動物公園へ行く子供たちが走ることを想定してるのかな。
さて、この先ルートは高坂駅を迂回して北上、関越の側道を進むことになっています。が、せっかくこの辺まで来たのでちょっと寄り道。
物見山公園までプチヒルクライム。
1周1kmちょいでそこそこの斜度があってと、県西住民にはヒルクラ練習のメッカですね。ガチな方々は周回コースで何周も回ってますが、自分は一本でおなかいっぱい。コースに復帰します。
森林公園駅。東横線方面の人は駅名だけ知ってるヤツ。(下りの終点が「森林公園行」なので・・・)
森林公園の駅前からは緑道が公園に向かって伸びています。
歩行者と自転車は完全分離、右が自転車、左が歩行者なので注意が必要。森林公園は家族連れなんかもサイクリングを楽しむ場所なので、レンタル自転車で公園に向かう人も多いのかな。
途中工事個所あり。
工事個所は、左手の裏道を通ればスルー可能です。熊本ラーメン育元の向かいあたり。(ラーメン屋基準で物事を考える癖がある。)
ここでは自転車は車道走行NG。
大型車もたくさん通るので、ここは歩道を行かねばなりません。
左側に商業施設が並んでいるので、そちらに出入りする車に注意して、ゆっくり進みます。
草ぼうぼう……
歩道を走れと仰せなのでしたがってるのに、そりゃねぇですだよお役人様。脚が草でぴしぴしと……。
ここに限らず、歩道やマイナーなサイクリングロードは、十分草刈りなどのメンテナンスが行き届いていないことも多いです。都県境を走っていると、都道と県道の舗装の質が違うのにも驚きます。
がんばって自転車盛り上げるんで、整備にもっと予算が付くようになるといいなー、と思ってます。
森林公園の間を突っ切るバイパス。
この道は何度か走っていますが、気持ちいいですね。左手も右手も森林公園。両側から鳥の声が聞こえます。向こうに見える橋が森林公園の南北をつなぐ橋。自分が橋をくぐるとき、ちょうど上では園内をサイクリングしている自転車が橋を渡っていきました。
珍しいカップヌードル自販機。
森林公園の中央口は車がいっぱいでした。園内に入るつもりもないのでまっすぐ走り抜けて、左手にある商店で小休止……と思ったら、昔懐かしいカップヌードル自販機が。割りばしも備えられていて、立派に稼働している様子。ラーメン食べようかなと一瞬悩みましたが、暑いのでやめ。今度オートパーラー上尾にでも行こうかな。
根岸家長屋門。
荒川に向かって走っていたら、古い建物と大きな樹、緑の原っぱと木のベンチが。
さっき小休止したばかりなのに、ついついしばらくベンチでぼけーっとしてました。木陰で風も柔らかく、控えめに言ってサイコーってヤツです。
荒川に出る手前に、長島記念館。
記念館の前を何度か走ったことはあるのに、全然目についたことがなかった施設。どうやら昔の埼玉銀行の頭取(とうどり)さんのコレクションが展示されている美術館だとか。
ホームページを拝見すると、「巨人軍のサインボールなども数多く展示」とな。よし、スキップ(虎党)
もちろんそればかりでなく、横山大観の絵とかいろいろあるそうですので、ご興味のかたは是非。はい。
荒川水管橋、全長1,101m。
日本一の長さを誇るという水管橋。水の流れる川を越えて水を運ぶ橋、ってなんか不思議な気がします。
ときどきこの橋を歩いて渡れるイベントなんかもあるそうです。
2019年6月時点、水管橋から荒川サイクリングロードに上がる道は工事中でした。適宜迂回が必要。
みんな大好き荒サイ、特に上流のいいところは、空の広いところですね。さえぎるものがなにもない。
この時期、左岸では鴻巣のポピーが花盛りかなと思うのですが、今日はルート通りに右岸を下っていきます。
吉見総合運動公園管理事務所。
こちらは荒サイ上流で希少な休憩ポイント。サイクルラックも完備して、中には売店・自販機のほか、多目的トイレや有料シャワーもあります。
この日もサイクリストが何組か休憩してました。
川幅日本一!(吉見町側)
鴻巣-吉見間の荒川の川幅が、なんと2,537mで日本一! で有名ではありますが、この川幅というのは、増水時の計画水位を基準にしたものだそうで。
ここから鴻巣に向かっていくと、堤防と堤防の間にあたる(増水時には川底になる)土地を走っていくことになります。橋ではありません。
道沿いはほとんど畑ですが、一部には人家もあったりして、増水があったときにはどうするんだろう?といつも思います。
川幅日本一の標から一旦荒サイを逸れて西に少しいくと、道の駅よしみ。
ここの名物はイチゴソフト、今日はミックスに。えのぼく(榎本牧場)とこちらがアイスの2大メッカですな。
ホントはこちらのらーめん「大吉」がやってたら、ラーメンもう一杯食べようと思ってたことは秘密にする方向でひとつ。
さくら堤公園は木陰の道。
桜と菜の花、それに曼珠沙華の季節は、人が溢れて最徐行必須のこちら。今年の春は、外国人旅行者の人がとても多かったです。
花の季節から外れると、ぐっと空きます。それでも荒サイ上流の中では人家に近くて歩行者も多いので、飛ばす道ではないですね。注意して走りましょう。
さくら堤公園を抜け、いつもは県道33号を突っ切って南下していくのですが、今回のルートはそこを右折、すぐに斜め左に入るルート。走ったことのないルートなので楽しみ。
市野川沿いを通り抜けて、このまま出発地点まで行けるみたいです。市野川沿いって、雰囲気のいいところもあれば、道が荒れてたり(数年前までは一部未舗装だったりもしましたよね)する印象もあり、どうか。
そうそう、こんな道の印象。
こんな感じこんな感じ。
ここも春には桜がきれいなんだけど、道がね……
なのですが、少し走ると、
おお!
ありがたいありがたい。絶賛舗装工事中でした。来春にはきれいな道で花見に来られそうです。
未舗装部分も砕石(さいせき)むき出しではなかったので、ロードでも乗車して抜けられました。心配な方は押し歩きでどうぞ。そんなに長い距離ではありませんでした。(工事状況によって変わると思いますが)
名実ともに「じてんしゃ王国」たるべく、これからもサイクリングロード整備をよろしくお願いいたしますです。
あれに見えるはあぢとみではないか。
そこからそのまま走って数分で、数時間前にラーメンを食べていたカウンターの裏手に戻ってきます。とーちゃこ。
川島の農産物直売所で、埼玉ボトルのコーラ。250ml 150円は高い。
自転車で走ったあとって、ふだん飲まない赤コーラがうまいですよね。みんなそう言ってました。(n=2)
というわけで無事に一周しました。走り慣れた道が中心でしたが、一部知らない道も開拓できてよかったです。
国道やバイパスを走る箇所が何度かありますが、心配な人は無理せず歩道を走れば、危険なところも特にないコースです。
森林公園周辺にはちょっとしたアップダウンもあって、初心者には走りごたえがあるかもしれませんが、お薦めできると思います。
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提供:埼玉県 県民生活部 広聴広報課 魅力発信担当
制作:たびりん編集部