【東京】東京都23区で利用できるシェアサイクルサービス4社を比較してみた!
東京都内にはシェアサイクル事業者がたくさんあります。でも違いは?ときかれると、よくわかりません。
そこで、23区内で使えるシェアサイクル事業者の比較をしてみました。
目次
東京23区内で利用できる主なシェアサイクル事業者
シェアサイクル事業者と言っても、大きく分けると実際にシェアサイクルを運営している事業者と、自転車貸し出しシステムを提供だけしている事業者があります。
東京23区内で利用可能な主なシェアサイクル事業者としては、次の4社があります。
ドコモ・バイクシェア
赤い車体がトレードマークの小径車のシェアサイクルです。
東京以外にも全国各地で運営されています。以前は各区ごとに会員登録をする必要がありましたが、23区内ではほとんどの区で実験的に相互乗り入れ可能となり、かなり便利になりました。
最近では、ルート検索のアプリと連携して、シェアサイクルを利用したルート検索サービスが始まりました。
【報道発表】『bike share service』と『NAVITIME』が連携開始 シェアサイクルを利用したルート提案や自転車の貸出状況も確認可能に(2018年09月27日)
複合経路検索サービス「mixway」が横浜・仙台・大阪・奈良・広島エリアに拡大(2018年11月20日)
以下で、ドコモ・バイクシェアのサービスについて紹介していますので、ご覧ください。
HELLO CYCLING
ソフトバンク系のシェアサイクル事業者です。ドコモとは異なり、HELLO CYCLINGは、システムの提供のみを行っていて、シェアサイクルの運営は別の事業者が行っており、全国で展開しています。
東京都内では、ドコモが都心部で展開しているのに対して、HELLO CYCLINGは、山手線の外側の区市でも運営されています。
HELLO CYCLING の特徴としては、
・1つのアカウントで全国のHELLO CYCLINGが利用可能
・利用者全員がアカウントを持つ必要がなく、同時に複数台の予約が可能
となっています。友達、家族連れ等で利用する際には便利ですね。
使い方の流れは以下のとおりです。
-
- 会員登録(最初の一回だけ)
- アプリで予約(ICカード登録をすれば不要)
- 自転車を借りる
- 自転車を停める
- 自転車を返す(自動で支払い)
また、以下では実際の使用レポート以下の記事をご覧ください。
その他、HELLO CYCLNGに関連する記事は以下のとおりです。
PiPPA(ピッパ)
株式会社オーシャンブルースマートが運営するシェアサイクルです。東京以外に京都、宮崎で事業を展開しています。
30分の利用料金では、PiPPAは100円と今回比較した事業者では最安値となっていました。(別途、年会費1000円が必要)
地域に応じてサービスに特徴があり、京都府では「こころ結び型シェアサイクルサービス」を展開しています。
また、宮崎県の地元企業である株式会社FREEPOWERとコラボし、ペダルを踏む力を推進力に変える高効率クランクギア「FREEPOWER(フリーパワー)」を日本で初めてシェアサイクルに搭載するなど、他サービスとの差別化を図っています。
以下で、PiPPAのサービスについて紹介していますので、ご覧ください。
COGICOGI(コギコギ)
設立が2011年4月と老舗のシェアサイクルです。当初は渋谷区・港区周辺を中心に都内で運営されていましたが、現在では、京都、大阪、福岡、鎌倉等でも展開しています。
一番貸し出し時間が短いプランが12時間以上と、長時間利用を想定したシェアサイクルです。
チケットの有効期間の間であれば自転車の乗り換えは自由に可能で、他のエリアでも利用可能(例 東京→鎌倉など)となっています。
●COGICOGIの使い方
基本情報の比較
上記4社のホームページに記載されている内容から、基本的な情報を比較してみました。
なお、HELLO CYCLINGは、運営事業者によって多少違いがあるため、以降では運営事業者の一つである「シェアペダル」について比較します。(2018年11月現在)
自転車の種類
各社とも電動アシスト自転車を使用しています。
ちなみに、PIPPAは宮崎県エリアですが、ペダルを踏む力を推進力に変える高効率クランクギア「FREEPOWER(フリーパワー)」を使用した自転車を使用しています。
ドコモ・ バイクシェア |
HELLO CYCLING (シェアペダル) |
PiPPA | COGICOGI | |
自転車の種類 | 電動アシスト付自転車 | 電動アシスト自転車 ※一般車を扱う事業者もあり |
一般車 ※宮崎県エリアのみFREEPOWER搭載車 |
電動アシスト自転車 |
料金体系
料金体系は各社により様々です。
一時利用は各社とも可能ですが、COGICOGIは30分程度の短時間の一時利用はできません(朝・夕に往復利用しかしない自転車通勤には不向きかも)。
定期利用の料金が設定されているのは、ドコモ・バイクシェアとPIPPAの2社のみです。ただし、2社とも定期利用でも一定時間を超えると追加料金が発生してきますので、注意が必要です。
※料金については、キャンペーンを実施していると、下記よりも、もっと安く利用できる場合があるので、各社ホームページを確認してください。
※PiPPAは東京エリアで90分間無料キャンペーンを実施中(2018年12月31日(月)まで)
ドコモ・ バイクシェア |
HELLO CYCLING (シェアペダル) |
PiPPA | COGICOGI | |
一時利用 | 最初の30分 150円/回 |
15分60円 | 30分100円 | 12時間2,100円 |
定期利用 | 2,000円/月 最初の30分 0円/回 |
– | 1,500円/1ヶ月 6,000円/6ヶ月 10,000円/12ヶ月 |
– |
延長料金 | 100円/30分 ※1回の利用が30分を超過した場合 |
– | 100円/30分 ※定期利用で30分超過の利用 |
100円/60分 |
その他 | 【1日パス】 ・有人窓口購入 1,500円/1日分+専用ICカード発行料500円・無人販売機購入1,500円/1日分 |
1日1,000円 | ・年会費 1,000円(保険料含む) | ・24時間2,400円 ・48時間3,600円 |
利用エリア
利用エリアも各社によって差があります。
いずれの事業者も使用できるのは新宿区のみです。HELLO CYCLING(シェアペダル)は、かなり広範囲で運営されています。
ただし、各区内のポートの設置密度には差があり、区内全域にポートがない場合もあります。
しかし、ポート数はどんどん増えていますので、利用に際しては、詳しくは各社のホームページを確認してください。
ドコモ・ バイクシェア |
HELLO CYCLING (シェアペダル) |
PiPPA | COGICOGI | |
利用エリア | 新宿区 | 新宿区 | 新宿区 | 新宿区 |
渋谷区・千代田区・港区・中央区 | 渋谷区・千代田区・港区・中央区 | 渋谷区・千代田区・港区・中央区 | ||
練馬区 | 練馬区 | 練馬区 | ||
大田区・江東区・品川区・文京区 | 大田区・江東区・品川区・文京区 | |||
板橋区・北区・杉並区・豊島区・中野区 | 板橋区・北区・杉並区・豊島区・中野区 | |||
墨田区・台東区・目黒区 | 墨田区・台東区・目黒区 | |||
足立区・荒川区・江戸川区・世田谷区 |
借り方
借りるためにはスマートフォンやタブレットが必要です。
ドコモ・バイクシェアはメール受信が可能な携帯電話があれば借りられますので、ガラケーユーザにはありがたいですね。
また、ドコモ・バイクシェアとHELLO CYCLING(シェアペダル)は事前予約ができます。
ドコモ・ バイクシェア |
HELLO CYCLING (シェアペダル) |
PiPPA | COGICOGI | |
会員登録 | ウェブサイトから登録 | ウェブサイトから登録 | 専用アプリをダウンロードして会員情報を登録 | 専用アプリをダウンロードしてアカウントを作成 |
必要なもの | ・メール受信可能な携帯電話かスマートフォン ・Felicaカード(無くても利用可) |
・タブレット、スマートフォン ・ICカード(無くても利用可) |
・スマートフォン | ・BLE対応スマートフォン |
決済方法 | ・クレジットカード ・ドコモケータイ払い ※1日パス利用の場合は、有人窓口は現金、無人窓 口は交通系ICカード |
・クレジットカード ・キャリア決済 |
・クレジットカード ・キャリア決済 ・電子マネー |
・クレジットカード |
予約 | 可能 | 可能 | なし | なし |
各社ごとに特徴があり、現状では展開しているエリアも異なります。
自分の使い方(通勤時だけでなく、休日も含め)や利用するエリアを踏まえて、利用する事業者を選んでみてはいかがでしょうか。
<執筆:u.t>
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