高知龍馬空港の自転車向けサービス環境は日本トップクラス|高知の自転車旅物語Part.2
高知空港の魅力を現地に着いてから手順を踏まえて解説
さて、出発準備の話に戻ります。
空港に着いて自転車を受け取ってスグに「さあ走り出そう!」とはなりませんよね。
そう、組み立てやら着替えやら、いろいろ準備が必要なのです。スムーズに事を済ませるなら以下の手順になります。
- 食料や水を買う
- トイレを済ませる
- 自転車ウェアに着替える
- 自転車を組み立てる
- 輪行袋を片付ける
- 荷物をコインロッカーに預ける
- いざ出発
しかし、このような輪行での出発準備において独特の障壁が発生してしまうのです。
主に次の3点です。
上記の手順1~3の間、常に輪行袋が手元にあって移動・管理が大変
3~4の間、自転車ウェアで空港内を移動する必要があり恥ずかしい
5~6の間、Bに加え、自転車から目を離さなくてはならないので盗難が心配
高知空港の場合は障壁Aについては、空港が広くないこと、サイクリスト用の更衣室とトイレが隣接しているので移動が楽です。また、更衣室が広めなので、輪行袋に入れた自転車を置いておくことも大丈夫そうでした。もちろん、ほかの方に邪魔にならないよう配慮は忘れずに。
障壁Bについては、前述のとおり、お線路文化のお陰でサイクリストが変な目で見られない空気感があります。なので、自転車ウェアで歩いてもそんなにストレスは感じませんでした。
障壁Cについては、今回コインロッカーを利用しなかったので関係ありませんでしたが、実際にはこの問題は発生しそうです。対策は見えやすい場所に鍵をして置いておく、という形になるかと思います。
幸い、ガラス張りの部分が多いので、中から見えやくすて安心です。↑の左側は総合案内所の真裏の部分ですね。
以上ですが、結論として高知空港は「とても輪行がしやすい」空港であるといえます。その理由は、前述のことに加え、この後にご説明する導線がシンプルなことにもあります。
高知空港からスムーズに出発するための導線はコレだ
これまでのことを踏まえて、高知空港をスムーズに出発するための導線をご紹介します。
こちらの地図をご覧ください。以下のような形で、非常にシンプルです。
ただし、高知空港の惜しい点は、自転車組み立て・解体を行うサイクルステーションが更衣室やトイレ、ロッカー等から離れていることですね。
そして、願わくばシャワールームや輪行ケース置き場、即日荷物配送サービスが欲しいですね。これらが隣接して整備されていたら、完璧でしょう。
いよいよ高知空港を出発
さて、10:55に高知空港に到着し、荷物を受け取ってなんやかんや準備をしていたら、時刻は11:50でした。
これから宿毛まで150km。18:00には到着しなければなりません。お腹も空いてきたし、果たして間に合うのか…。
サイクリングレポートは次回のお楽しみに。
今回のレポートは、6回にわたる高知の自転車旅物語シリーズのPart.2です。他の回もぜひご覧ください!
高知空港のほかにも!サイクリストに優しい空港をご紹介
高知空港がサイクリストにとっていかに素晴らしい空港であるかをお伝えしてきましたが、サイクリストに優しい空港は高知空港だけではありません。TABIRINでは、実際に空港を利用したレポートがありますので、旅の参考にぜひご覧ください。
【高松空港】
高知空港と同じく四国の空港のためお遍路さん用の更衣室があり、もちろんサイクリストも利用できます。
シェアサイクル「HELLO CYCLING」のポートでもあるので、輪行でなくても空港からそのままサイクリングをスタートできます!
【富山きときと空港】
空港に隣接した「富山県総合体育センター」にサイクルステーションがあります。
こちらのサイクルステーションでは、バイクラックや空気入れなどの一般的な備品の提供だけでなく、シャワーが無料で使用できます!
【山口宇部空港】
山口県産の木材を使用したサイクルピットや更衣室が利用できます。
山口県では「サイクル県やまぐちProject」を実施しているので、空港だけでなく県内各所にもサイクルステーションがたくさんありますよ!
サイクルステーションがある空港一覧はこちらからどうぞ。
飛行機の輪行の方法をくわしく説明した記事もありますので、こちらも参考にしてくださいね。
【高知県のサイクリング情報はコチラ】
【高知龍馬空港周辺の地図】
(執筆:クリス)
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