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【愛媛県】しまなみ海道 大島一周と絶景 亀老山を登る47kmの自転車旅

日本国内でも有数のサイクリングロード「しまなみ海道」は、愛媛県今治市と広島県尾道市を、いくつもの橋と島で結んでいます。
今治市から最初に降り立つ「大島」を一周する約47kmのサイクリングをご紹介します。

サイクリストの聖地「しまなみ海道」

「しまなみ海道」は、愛媛県今治市と広島県尾道市まで島を橋で結んでいます。橋は高速道路と共用となっており、各島では島内を走れるように整備されています。
全長約70kmのコースは、年中多くのサイクリストが全国から集まっています。

スタート地点「サンライズ糸山」


まずは車に自転車を載せて、松山市から今治市のしまなみ海道サイクリングのスタート地点である「サンライズ糸山」まで向かいました。
「サンライズ糸山」は愛媛県側にあるしまなみ海道の入り口にある施設です。
ここでは自転車を借りることもでき、宿泊もできるので、前泊して、早朝から出発もできます。
駐車場も多く整備されており、自転車の組み立てに必要な工具なども貸し出しも行っています。自動販売機には自転車のチューブも販売していました。

来島海峡大橋

「サンライズ糸山」をスタートすれば、早速上り坂です。
コースは白線の横にひかれているブルーラインを辿っていきます。この線は尾道まで引かれているので、ナビや地図がなくても、道がわかるようになっています。

カーブを登っていくと分岐点に出ます。歩行者・自転車は左側へ。125cc以下の二輪車は右側に進んでください。

ここから高速道路の側道まで、上り坂が続きます。
坂を登りきるとついに「来島(くるしま)海峡大橋」です。

来島海峡大橋は3つの橋によって構成され、全長は約4kmもあります。
風を遮るものはなく、下もすぐに海なので、まるで空中を走っているかのように感じます。

橋の途中には休憩スペースなどもあり、自分のペースで進めます。大島に近づいてくると高速道路とは別れ、島への下り坂になります。

しまなみ海道の最初の島「大島」

12時過ぎ、大島に無事上陸しました。
まずは腹ごしらえをすることにします。

橋を降りると左右にどちらも行けるようになっていますが、左折して尾道へ向かうルートを辿ります。
2~3分で進むとすぐに道の駅が見えてきます。

道の駅 よしうみいきいき館


「道の駅 よしうみいきいき館」では、来島海峡の急流を楽しむ船に乗ることもできます。
食事は、七輪を使った魚介BBQ、施設内のレストランでも、海の幸をいただくことが出来ます。
レストランの外にある売店のメニューも豊富で、今治市のご当地グルメ「焼き豚卵飯」もありました。

愛媛県の特産品でもある鯛を使った「鯛かつバーガー」でランチタイム。

チリソースのバーガーは、ピリ辛で、暑い日にとてもあう味でした。
鯛はとてもジューシーで、揚げた外側もカリッとしていてとてもおいしかったです。 

亀老山展望公園

道の駅を出発し、再び道路のブルーラインを辿っていきます。
すぐに上り坂になりますが、急な登り坂ではないので、楽々越えられます。
下り坂になり、しばらく進むと「亀老山(きろうさん)展望公園」の案内の看板が見えてきます。

「亀老山展望台」は、大島一周ルートではないのですが、眺めがとてもいいので、目指すことにしました。

「亀老山展望台」へは3.7km上り坂が続きます。坂の勾配はかなりきつく、ヒルクライムをしているように感じます。
途中歩いたり乗ったりを繰り返し、時間をかけて公園を目指しました。(体力に自信がない人にはあまりお勧めできません)

「あと1.5km」の看板には藻塩アイスが待ってるよと書かれているので、頑張って登ります。
木々に覆われた道を登れば、海が見えてきます。

瀬戸内海の様子がよく見え、とてもきれいな風景です。
道の途中には休憩場が整備されているので、少し休んでラストスパート。

やっとの思いで到着です。駐輪場に自転車を置いて売店へ。「藻塩アイス」はこの売店の名物だそうです。

上にかかっている藻塩は、とても甘く感じ、山に登ったという達成感もあり、体だけではなく心にもしみました。

その後展望台へ。ここから見える風景はすごくきれいです。

「しまなみ海道」の有名な撮影地なので、多くの人が訪れており、車やサイクリストが多く賑わっていました。
今治市だけではなく、遠く四国中央市の工場まで見える風景は、頑張って登ってよかったと実感させてくれます。

大島(亀老山~伯方・大島大橋)

絶景の後は大島一周に戻ります。
島はサイクリストに優しい環境が整備されています。

休憩できる場所が多くあり、センサーが反応して案内してくれる装置も設置されています。

しばらく島内を走れば海に出ます。

瀬戸内海は潮流が速く、川のように流れているのを見ることが出来ます。

しばらく走ると次の島である伯方島につながる「伯方・大島大橋」が見えてきます。
橋の入り口に着けば、ブルーラインの案内が分かれます。

引き続きしまなみ海道を走りたい人は、「尾道方面」で橋に向います。大島を一周したい人は「外周コース」を走ります。

大島(伯方・大島大橋~よしうみバラ公園)

「外周コース」で、大島一周達成に向けて海沿いを走ります。

道中は店舗が少なくなりますが、ブルーラインに沿って進みます。

海沿いを進んでいくと400種のバラが植樹されている「よしうみバラ公園」があります。
最盛期は5月中旬~6月上旬と10月中旬と11月上旬です。

大島(よしうみバラ公園~道の駅 よしうみいきいき館)

大島一周のラストスパートは、まずは港町を走っていきます。

この辺りから造船所が見えてきます。

大きな船の真横を通るので、その大きさに圧倒されます。

来島海峡大橋が見えてくれば「道の駅 よしうみいきいき館」まであと少し。

ついに島に降り立った地点に到着。
島の一周は完了ですが、道の駅までもう少しだけ走ります。

道の駅での休憩は、ソフトクリームを注文。

ミカンアイスは甘酸っぱい味が口いっぱいに広がり、とても美味しかったです。

来島海峡大橋(帰路)

来島海峡大橋は、行きと同じ道を走ります。
日も落ちてくると、風もあるのでかなり涼しくなります。

来島海峡大橋には途中「馬島」という島があります。
この島には車で行くことが出来ませんが、歩行者・自転車等は、橋から降りることが出来ます。

このような入り口から橋の下を通り、反対側に行くとエレベーターで下に行くことが出来ます。

日が暮れてきたので、島内散策は断念。
グランピング施設もあり、自然がとても豊かな島なので、いつか行きたいと思いました。

再び橋に戻り「サンライズ糸山」に着けば、約47kmの自転車旅の終了です。

コース紹介

 ▼サンライズ糸山
https://www.sunrise-itoyama.jp/

▼道の駅 よしうみいきいき館
https://imabari-shimanami.jp/ikiiki/

▼よしうみバラ公園
https://www.city.imabari.ehime.jp/kouen/yosiumi/

まとめ

「しまなみ海道」はサイクリストの聖地として国内外から多くの人たちが集まってきており、その知名度はとても高いです。
今治~尾道を一気に走るだけでなく、島一つ、橋一つを楽しむのもいいものです。それぞれの島には特徴や魅力があるので、一つ一つを周る旅もいかがでしょうか。
「しまなみ海道」の無料通行は期間限定で2024年度末までの予定です。(2022年10月現在)

「しまなみ海道」はレンタサイクルも充実しているので、マイバイクを持っていない人も、無料期間のこの機会に、ぜひ走ってみてください。

▼しまなみジャパン レンタサイクル
https://shimanami-cycle.or.jp/rental/

執筆:るかす
愛媛県松山市在住の22歳大学院生。
中学の時から通学に自転車を使っていて、自転車の魅力に気が付きました。
今は長距離に挑戦したいと思っています。

 

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