【東京都】世田谷線沿線を自転車で散策 /ディスカバー東京:世田谷区編
東京都の南西部に位置する「世田谷区」は、23区内で人口が一番多く、面積は大田区に次いで2番の広さ。
二子玉川・三軒茶屋・下北沢などが知られていますが、区の面積の9割以上は閑静な住宅地区です。
世田谷区の下高井戸から三軒茶屋の住宅地の中を走る「東急世田谷線」。その沿線を自転車で散策してきました。
目次
「千歳烏山駅」からスタートの「下高井戸駅」へ
京王線「千歳烏山駅」からサイクリングをスタート。
旧甲州街道から甲州街道を走り東へ4km「下高井戸駅」へ。
下高井戸駅は、世田谷区にある京王電鉄の停車駅であり、東急電鉄世田谷線の終点駅。
ここから起点駅の「三軒茶屋駅」を目指し、世田谷沿線を散策します。
東急世田谷線とは
1925年(大正14年)1月に開業した世田谷線は、三軒茶屋駅と下高井戸駅を結ぶ5kmの鉄道。路面電車のような趣ですが、道路上を走行する併用軌道はありません。
東急電鉄の鉄道各線とは別建ての運賃制度で、全区間均一の大人150円・小児80円、ICカード利用の場合は大人147円・小児73円(2022年6月現在)です。
下高井戸駅~山下駅
世田谷線沿いの道を走り始めると電車と並走できます。
500mほど走れば線路の緑が鮮やかな風景。
次の電車が来る時間を調べていると遮断機の音が聞こえてきます。
日曜の日中は1時間に6本(6分に1本の間隔で)運行されていました。
都心とは思えない風景と空気を感じながら、しばらく写真撮り。
「松原駅」を越えて「山下駅」へ向かいます。
「山下駅」は小田急「豪徳寺駅」との乗換駅です。
豪徳寺駅前には、招き猫発祥の地といわれる豪徳寺にちなんで「大きな招き猫」。
そういえば電車にも「招き猫」が描かれていました。
「豪徳寺」と「梟焙煎研究所」
豪徳寺駅から商店街を抜けて600mほどで「豪徳寺」。
厳かな趣の「山門」で写真撮り。
そして線路沿いにある「梟(ふくろう)焙煎研究所」が気になり立ち寄ることに。
お店の名前は「シュエット トレファクチュール ラボラトワール(Chouette torréfacteur laboratoire)」。
低温焙煎にこだわったコーヒーと、濃厚プリンで、カフェタイム。
古い車両が展示「宮の坂駅」
500mほど走れば「宮の坂駅」。ここには古い車両が展示されています。
江ノ電601号と呼ばれるこの車両は、1925年(大正14年)に製造され1969年(昭和44年)までは玉川線、世田谷線を走り、その後江ノ電にて1990年(平成2年)まで活躍しました。
65年間走り続けた車両は、宮の坂駅ホームの横に保存されています。
世田谷代官屋敷
宮の坂駅から700,mで上町駅。そこから350mで「世田谷代官屋敷」。
世田谷代官屋敷は、彦根藩世田谷領の代官を世襲した大場家の役宅で、大場代官屋敷とも呼ばれています。
大名領の代官屋敷としては都内唯一の存在で、1952年(昭和27年)11月、「都史跡」に指定されました。
松陰神社
世田谷代官屋敷から約1.2km、松陰神社は幕末の教育者であり思想家「吉田松陰」を祀った神社。ここ東京都世田谷区と、山口県萩市にもあります。
奥には山口県の松下村塾を模した建物もあります。
三軒茶屋駅
「若林駅」から環七を越えて「西太子堂駅」を過ぎれば、お店が増えてきます。
そして「三軒茶屋駅」へ到着。
東急世田谷線に直結している「キャロットタワー」は、1996年に完成した商業・ホール・オフィスからなる複合ビル。東急田園都市線「三軒茶屋駅」にも地下通路で接続されています。
駅前には、世田谷区の観光案内所もあります。
バレアリック飲食店
再び世田谷線沿線を走り「梟焙煎研究所」近くまで戻って、線路沿いのレストラン「バレアリック」でランチタイム。
店内は80年代の音楽がながれ、懐かしい雰囲気のリゾート感。
冷たいドリンクと美味しいパスタランチを堪能。
ランチのあとは、再び甲州街道を走り「千歳烏山駅」に到着。21kmのサイクリング終了です。
コース紹介
△オレンジ線は「世田谷線」
▼東急電鉄世田谷線
https://www.tokyu.co.jp/railway/station/sg.html
▼豪徳寺
https://gotokuji.jp
▼松陰神社
https://www.shoinjinja.org/
▼バレアリック
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131709/13181658/
詳細は以下でもご覧いただけます。
まとめ
私自身思い出のある世田谷線。「三軒茶屋駅」や「若林駅」周辺は約30年前とはかなり町の雰囲気は変わっていましたが、昔ながらの建物も残っていて懐かしく思えました。
ずっと変わらないもの、どんどん変わっていくものが交差する町の中を走る「世田谷線」。
その周りをのんびり自転車での散策は、懐かしさと発見、そして東京都とは思えないゆっくりとした時間が流れていました。
ぜひ自転車で、懐かしい場所をのんびり「散策」してみてください。
協力:東京サンエス株式会社
執筆:HANADA(TABIRIN編集部)