【兵庫県】夏におすすめ海沿いライド「はりまシーサイドロード」
兵庫県西播磨エリアで「自転車の聖地」とよばれる場所を知っていますか?海沿いを走れることから「はりまシーサイドロード」と言う名前が付けられています。
関西でも走ったことがないサイクリストがいるそうなので、このコースの魅力をご紹介いたします。
目次
サイクリストウェルカムな道の駅とワインディングロード
このコースのスタートは、たつの市御津町にある「道の駅みつ」がお勧め。瀬戸内海が一望でき、まるでリゾートホテルのような雰囲気の道の駅。駐車場も広いのでサイクリングの拠点に便利です。
サイクリスト大歓迎のここには、先日サイクルステーションが新設されました。道の駅内には特産品と並んでチェーンオイルの販売もしています。
早速シーサイドロードを西に向かってスタート!このエリアはカーブが連続する通称「七曲がり」と言う、バイカーにもたまらないネーミングのワインディングロード。しかも、まるでジェットコースターのように、登ったり降ったりの連続。
トレーニングで使う人も多く「ここを走れば強くなる」という言い伝えがあるほどです。
まるで映画の舞台のような街並み
必ず立ち寄ってほしい場所の一つ、1300年の歴史がある港町「室津(むろつ)の街並み」室津漁港。
江戸時代には西国大名の多くが参勤交代の際に、上陸地点としてここを選び、宿駅とした役割もあったそうです。
冬場は、牡蠣でも有名な場所です。
京都の上賀茂神社にゆかりのある古社「賀茂神社」
サイクリストに人気の「自転車守り」。室津では小学校から中学校に上がると、隣の町まで自転車通学になるそうで、子供たちの安全を願って作られたそうです。
今ではSNSなどで情報が広がり、多くのサイクリストが訪れる場所になっています。
西播磨ヒルクライムの聖地
漁船を眺めながら国道250号線に戻り西へ5kmほど行くと、このコース最大の絶景スポットがあります。
絶景ということは、登ります!
いつでも絶景と登りはセットです。その景色の美しさから万葉集にて謳われたほどの眺めが楽しめます。
その絶景スポット「ホテル万葉岬」へのヒルクライムは、わずか1.3kmほどですが、10%を超える部分もあるパンチのある登り坂。私は何回登ってもヘロヘロ。
しかし、この登りを1日に100回登って、エベレスティング(山岳を往復しエベレストの標高8,848mと同じ獲得標高を達成するチャレンジ)に、2度も成功している「万葉のレジェンド」と呼ばれる人がいるそうです。
もうあかーん!と思った頃にドーンと広がる景色が迎えてくれます。そして「ホテル万葉岬」に到着。
ここは何回登っても毎回感動する景色に出会えます。
地元サイクリストにとっても特別な場所で、朝に登る「モーニング万葉」と、夕方に登る「You gatta Manyou(ユウガッタ万葉)」があるそうです。
こちらが「ユウガッタ万葉」の景色。
山頂にもサイクルステーションがあり、工具などを借りることができますよ。
コースに戻って、赤穂(あこう)を目指すのですが、多くのサイクリストは高取峠を迂回する国道568号線を走ります。
「相生産業高等学校前」の交差点を左折と覚えておきましょう。
迂回する理由は、交通量が少なく景色と登りも程良いということです。
自転車でレトロな街を散策
いくつかのトンネルを抜けて、程よい登りを超えると「赤穂」に到着。
ここは小さな港町「坂越(さこし)」。
レトロかわいい街並みには、カフェや雑貨店など素敵なお店が立ち並んでいます。写真はカフェ「暖木(のんき)」。
行列ができる人気店「坂利太(サリータ)」は、イタリアンの名店『SAKURAGUMI』のオーナーシェフ西川さんがプロデュースしたナポリ菓子のお店。
メインストリート「坂越大道(さこしだいどう)」は石畳が敷かれた道。両側には酒蔵など歴史ある建物が今も多く残っています。
ここから赤穂岬までは、登りもあるけどそこまで絶望的な勾配ではないので、映えるスポットを求めてのんびり頑張りましょう。
イタリア・ナポリのような風景
天気が良い週末には、多くの女性がカメラ片手に訪れる有名なフォトジェニックスポット「きらきら坂」。
きらきらと輝く青い海からこの名前が付いたその坂の階段に、2021年3月、幾何学模様のタイルが張られ、まるでイタリアの町並みのように、さらに美しくなりました。
このエリアは、「日本のナポリ」と呼ばれているそうですよ。
海の家の跡地「今井荘」は、天気の良い昼間に来ると影が出来てとっても写真映えします。
海沿いの遊歩道を走ると海が近くて大自然が感じられます。
ここまで片道約35km。きっと距離以上の満足感が得られることでしょう。
帰りに立ち寄りたい喫茶店
JR相生駅から輪行で帰る人にはおすすめ、地元ローディーの部室的なお店「だるま珈琲」。
もちろんマスターもサイクリスト。
週末は、カウンターがサイクルジャージを着たサイクリストで埋め尽くされます。
味わい深い珈琲で人と人を繋ぐ、地元から絶大なる信頼が置かれているお店。ローカル情報もゲットできます。
まとめ
走りごたえのあるコースと海沿いの景色に、歴史や写真スポット。私みたいな方向音痴でも迷うことなく走れる道。初心者から上級者まで受け入れてくれる味わいある、西播磨屈指の自転車の聖地「はりまシーサイドロード」。魅力を少しでも感じていただけた方は、ぜひ走りに来てください。
執筆:MCアケ(竹内明美) 登りは無口なお喋りサイクリスト。 全国各地のスポーツイベントで実況やM Cを担当。 インドネシアと日本を自転車で繋ぐ友好サイクリストでもあり現地へは、10回以上走りに行きイベントにも多数参加経験がある。 関西ではラジオD Jとしても活動している。 |
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