イタリアの花の都「フィレンツェ」から、サイクリングを通じて街の景色などをご紹介します。
私は自転車を楽しむようになって10数年になります。務めているイタリアンレストランが、夜のみの営業なので、昼の空いた時間に健康のため、ジョギングをはじめました。それから自転車でも走るようになったんです。
私が住むフィレンツェは、トスカーナ州の州都・フィレンツェ県の県都で、人口約38万人の都市です。市街中心部の「フィレンツェ歴史地区」は、ユネスコ世界遺産に登録されていて多くの観光客が訪れます。
ちなみに「Frenze(フィレンツェ)」はイタリア語表記で、英語表記では「Florence(フローレンス)”花の都”」と呼ばれています。
このフィレンツェをアルノ川が流れています。日本の皆さんには、フィレンツェのこの景色を見たことがある人も多いと思います。この川が「アルノ川」です。
アルノ川にかかる橋「ポンテヴェキオ」は日本でも有名ですよね。
川の下流の方(写真の上の方が下流)には約3キロの遊歩道があって、車は走れないので、フィレンツェの人たちが散歩したりジョギングしたり、自転車で走ったりしています。スケーターをする人や犬の散歩をしている人もいて、いろんな人たちの憩いの道なんです。
写真はカッシーネ公園
私はよくここで自転車に乗っています。いつもは週に3〜4回でしたが、2020年からはコロナ禍で仕事がなくなり、雨の降らない日は、ほぼ毎日出かけていました。
その頃、街はロックダウン状態でしたから、本当にたくさんの人達が繰り出していました。
私のように個人的に運動と称して自転車を走らせる人も多いですが、その遊歩道はプロのような自転車競技の人たちも多くいましたよ。
その人たちの自転車は本当の自転車競技用の軽くて細いタイヤのロードバイクです。それに比べて、私の自転車はマウンテンバイクタイプの自転車なのでちょっと重いし、タイヤも太いんです。
それでも私は20km〜30kmくらいを その遊歩道(カッシーネ) でぐるぐるを回っていて、時には街の中にあるサイクリングロードまで足を伸ばして走り回ったりと楽しんでます。
一応ヘルメットとスポーツウエァ着用で、見た目はいっぱしのビチクリスタ(biciclista) です!
フィレンツェの街は中心地から約3~4kmで回れる小さな古い街です。その周りをぐるりと囲む城壁があった所を19世紀に環状線の道路に整備しました。
そのぐるりと回れる道路がまたまた整備されて、今は自転車道路になっています。
だから自転車でフィレンツェの街の周りをぐる~っと走れるんです。
これは環境にも良い優しい取り組みだと思われますね。
車でフィレンツェは街の中心に行くには許可書がないと入れません。だからオートバイが結構走っています。また自転車(ママチャリタイプ) も街中は多いですし、シェア自転車も導入されています。
自転車を止められる場所が多く、あちこちで止められるのですが、盗難がとても多い!
外に鍵をかけておいても盗まれることは多々あります。私たち夫婦も何度も盗難被害にあっています、、、
なので、フィレンツェで自転車に乗る時があれば盗難には十分気を付けてくださいね。
いまはロックダウンも段階的に解除されていますが、海外からの観光客が全くいないので、街がとても広く感じます。少しずつ街に活気がもどりつつあるフィレンツェを、またご紹介しますね。
執筆:エリオ コッツア ( Elio Cotza ) 1958年1月11日生、イタリアサルデーニャ出身。フィレンツェで人気のレストラン「Trattoria Gargani」でシェフを務める。 運動のために10数年前からサイクリングを始める。自転車はマウンテンバイク。翻訳:山田陽子(Yoko Cotza Yamada) |