旅×自転車 記事

【茨城県】注目度上昇中いばらき!石岡市の伝統を巡るサイクリング

2019年11月、ナショナルサイクリングルートに「つくば霞ヶ浦りんりんロード」が認定され、2020年10月には都道府県魅力度ランキングで42位となり長年の最下位から脱出し、茨城県はいま話題となっています。

そんな茨城県には「つくば霞ヶ浦りんりんロード」以外にも素晴らしいスポットがあると聞き、今回は石岡市をサイクリングしてきました。

土浦駅「星野リゾート BEB5土浦」で宿泊

仕事を終えた夜、輪行でJR土浦駅へ。

宿泊は2020年にオープンした「星野リゾート BEB5土浦」。JR土浦駅の改札を出れば正面に入り口が見えます。

エントランスやロビーは自転車好きにはたまらない雰囲気。


今回はホテルのご厚意でいくつかのお部屋も見せていただきました。

サイクルルーム(定員2人)

この部屋はフロントと同じフロアにあり、自転車を押してそのまま部屋に入ることができます。自転車は壁に掛けることができます。ライトアップされた自分の自転車を見ながら過ごすことができるも魅力です。

ヤグラルーム(定員3人)

上段はベッドでその下はソファーになっていて、まるで子供の頃に大好きだった「秘密基地」のような部屋。気の合う仲間と自転車談議で過ごせば楽しさ倍増です。

ダブルルーム(定員2人)

私が宿泊したダブルルーム。広いベッドとソファーがあるので、とても快適にくつろげます。

またエレベーターの前にはフリースペースがあり、工具などがディスプレイされています。

レンタサイクルとシェアサイクル

レンタサイクルは施設1階の「ル・サイク」が利用できます(10:30~19:30)。ル・サイクの営業時間外に自転車を利用したい!という人には、シェアサイクルもあります。ビアンキの小径車やクロスバイクがホテル内で借りられるのです。

石岡市をサイクリング

朝JR土浦駅から輪行で石岡駅へ向かいます。

今回は以前お仕事でお世話になっていた、根本さんとサイクリング。根本さんは茨城県庁勤務から石岡市の副市長を務められた経歴があり、ご自身も自転車(と阪神タイガース)が大好きな方。
さらに石岡市職員の方2名が一緒に走ってくださることになり、石岡市役所からスタート。

「廣瀬商店」で200年以上続く酒蔵見学

まず市役所から5km足らずで廣瀬商店さんへ。創業1805年なので200年以上続く「白菊」で有名な酒蔵です。八代目代表の広瀬さんがまずは屋上を案内してくれました。

ここからは筑波山と霞ヶ浦の両方が見渡せます。酒蔵の古くから残る煙突も雰囲気があります。


続いて酒蔵の中へ。テレビなどで見たころのある麹が発酵するところも見せてくれました。麹の素敵な香りも初めての経験。


「そば処中津川」でしし鍋

廣瀬商店から恋瀬川沿いを走り、「茨城県フラワーパーク」で小休止。

ここは2021年春に「いばらきフラワーパーク」としてリニューアルオープン予定。グランピング施設などもオープンするそうなので乞うご期待。
フラワーパークからフルーツラインを(廣瀬商店から20数キロ)走った「そば処 中津川」で昼食。茨城県では石岡市が唯一猪肉の出荷が認められおり、「しし鍋」は石岡市の特産品となっています。


この季節ならではのしし鍋を堪能しました。

水車杉線香の「駒村清明堂」

そば処中津川から約5km、坂を登り訪れたのは「駒村清明堂」。

ここの線香は、杉のみを使用し今もなお水車を使った手作りを続けています。観光用の水車は多く残されていますが、実際に仕事をしている水車を見るのは初めてです。

杉の香りが漂う工房をご主人に案内していただきました。

木内酒造 八潮蒸留所

フクロウのラベルのクラフトビール「常陸野ネストビール」でお馴染みの木内酒造。
2020年春から石岡市でジャパニーズクラフトウイスキーの蒸留も始められています。見学コースやテイスティングも予定されている施設を特別に内覧させていただきました。

麦汁の香り漂う発酵過程から蒸留室、そして樽貯蔵室まで案内していただきました。

一般にテイスティングなどができる日が待ち遠しいです。

獅子舞公園「常陸風土記の丘」

数多くの遺跡が残る石岡市。「常陸風土記の丘」はそれら歴史的財産を活用しながら様々な活動ができる施設です。公園の獅子舞が印象的です。

石岡市サイクリングの魅力

道路は全体的に信号が少なく走りやすく、川沿いのサイクリングロードでは正面の筑波山の見え方が変化していくのが印象的でした。適度にアップダウンもあり50kmほどのサイクリングでしたが走りごたえはあります。

そして、今回は地域のモノづくりを見せていただけました。古くから大切に守り続けるモノづくり、そして新しいことにチェンジするモノづくり、いずれもこれから先も残し続ける思いが伝わってきました。それらを自転車で巡れることはとても魅力的です。

記事内施設情報

星野リゾート BEB5土浦

廣瀬商店

そば処 中津川

駒村清明堂

木内酒造 八郷蒸溜所

常陸風土記の丘

まとめ

「大人の社会科見学」のような体験を自転車という手段で巡る旅。この記事や写真で紹介しきれないことはとても多いですが、何よりそれぞれで漂う「香り」は、実際にその場へ行かなければ分からないと感じました。ぜひ自転車を使って石岡市の魅力を体験しに行ってみてください。
そして、茨城県にはまだまだ沢山の魅力がありそうなので、2021年も茨城探訪の旅をしてみようと思っています。

また今回サイクリングに同行頂いた根本さん、石岡市の皆さん、各施設を案内してくださった皆さま。ありがとうございました。

執筆:YASU(2020年12月)

関連記事

  • この記事がいいねと思ったら
    •  0
  •   この記事のご感想はユーザーのみなさま
  • サイクリングレポート(記事下部)
    サイクリングレポート(記事下部)
    編集部おすすめ
    ランキング