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【茨城県】笠間市で原風景を楽しむ里山サイクリング

茨城県笠間市は水戸市から西へ20キロ位置したところにあり、日本三大稲荷とされる「笠間稲荷神社」や「常陸国出雲大社」が鎮座し、陶器「笠間焼」が盛んで全国から陶芸家が移り住むような芸術の街です。2006年に笠間市と友部町、岩間町が合併しました。今回は岩間地区にスポットをあててサイクリングしました。
出発は岩間市民センターです。

愛宕山(あたごさん)

岩間市民センターを出発すると、ほどなくしてJR常磐線岩間駅を通ります。岩間駅の正面に見えるのが、「愛宕山」で、標高306mとハイキングコースとしても人気の山で歩いて訪れる人もいます。山全体を見渡せる場所で目に飛び込んできたのは、折り重なるような道。若干の苦手意識をもっていますが、いざ出発。
麓から約2キロの坂道を登っていきます。この日の気温は18度で、少し汗ばむ陽気でしたが、適度な負荷がかかり気持ちよく登ることができました。頂上である愛宕神社手前に「あたご天狗の森公園」駐車場があり、景色を堪能。以前はこの見晴らし台に恋人の聖地の看板がありましたが、いつの間にかなくなっていました…。あの看板を少し期待していたので少し残念。

愛宕(あたご)神社・飯網(いいつな)神社

元恋人の聖地をあとに、さらに登っていくと愛宕神社に着きます。ここの展望台も素晴らしいです。テーブルとイスもあり景色と神社の厳かな空気を存分に味わえます。
参拝を済ませ、愛宕神社の奥にある「飯綱神社」へ。

ここでは、毎年12月に“悪態まつり”という奇祭が行われています。愛宕山には昔天狗が住んでいたという伝説があり、飯綱神社には十三天狗を祭った祠がありました。全国でも珍しい“悪態をつく”お祭りです。「バカヤロー!」「コノヤロー!」と叫びながら供え物を奪い合う祭りだそうです。

乗越(のりこし)峠

愛宕神社をあとにし、正面へ進んでいくとロッジなどが並ぶ宿泊施設を通りすぎ、「乗越峠」にたどり着きます。付近の駐車場には東屋があり一休みすることもできます。

登ってきた道からすると、ちょうど裏側にあたる道を下っていきます。下って下って…登ってきた道より遥かに下っていて、得した気分になります。木々に囲まれ、緑を吸い込みながら下山。道が狭いので前方注意です!

滝入り不動

下った先に聞こえてきたのは、水の音。二股に分かれ落ちていく滝。ここも隠れた癒しスポットに違いない!
静寂の中に、優しく聞こえる滝の音。秘境を見つけたような気持ちになりました。

雪みるく(予約おすすめのかき氷店)

平屋の日本家屋で食べる、旬のフルーツを使ったかき氷店。「いちごピスタチオ」「やきいも」を注文し、支払いを済ませたら引換券を受け取り、座敷へ。食べる前からわくわくさせる風貌。ふわふわの氷の中にはクリームがたっぷり入っていて食べ応えもあり満足でした。


フラワーヒル ハナゾノ

雪みるくから5分ほどのところにある花々に囲まれたカフェ。ここから見えるのは愛宕山で登った達成感を思い出せました。料理やデザートもだしている。落ち着いた雰囲気の店内で一息も。

ガゲダの水車

常磐線の高架下をくぐり、国道355号線を越えていくと、田んぼにマッチした景色が。笠間市土師に直径5mの水車があります。さらに、サイクリングした日は端午の節句が近いからか鯉のぼりも泳いでいました。桜川から引いている農業用水だそう。道を挟んだ向かいにも小さな水車が。

まとめ

笠間市岩間地区は、原風景を楽しめるどこか懐かしい気持ちにさせてくれるところです。
深呼吸をしながら景色を堪能し、思いっきりリラックスしてほしいと感じました。
この里山の景色を後世につないでいき、いつまでも多くの人の心を癒してほしいです。

執筆:水越恭子

茨城県出身。地元ラジオ局でリポーターをしていた頃にロードバイクを購入。公私ともに自転車を楽しんでいる。現在はフリーランス。SNSで茨城サイクリングの魅力を発信。自転車のさまざまな楽しみ方を研究中!現在は、行方市自転車活用推進会議委員を務め、行方エリアテレビ「なめテレ」に出演し自転車で市内をめぐりレポートし放送している。

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