【岡山県】県内屈指の桜の名所がある水辺の町・倉敷市酒津へ
桜が満開の4月上旬、倉敷市北部に岡山県でも有数の桜の名所が倉敷にあると聞き、自転車で出かけてみました。
桜の名所への道すがら、たくさんの用水路に遭遇
JR倉敷駅を出発して酒津エリアへと向かいます。駅の北口にある大型ショッピングモール『アリオ倉敷』の横をさらに北へと進み、岡山県道60号倉敷笠岡線で左折、西に向かって真っすぐ進みます。
イオンモール倉敷を過ぎたところで右折してさらに北上。
高梁川の土手へと向かう坂道の途中にハード系のパンがおいしいと評判のパン屋さんがあるということで「PRIME」へ。
こちらのご主人は神戸や大阪の有名ベーカリーで修行したという実力派らしく、常時30~40種類のパンが並んでいるのだそう。
訪れた日は時間も遅かったせいか、なかなか好みのパンに出会うことができず、玄米食パンとオートミールクッキー、バナナケーキを購入。寄り道もほどほどに先を急ぎます。
倉敷の町を走っているとどこにいっても見かけるのが用水路。
「あれ、用水路ってこんなに多かったっけ?」と気になって調べてみると、岡山県、特に岡山市と倉敷市に用水路が多く、その密度は全国平均の5倍なのだとか。
岡山県南部は瀬戸内海に面した平野で、江戸時代に稲作地帯が形成されたそう。
さらに近代に入ると干拓事業により水田が拡大し、農業用水を供給するために数多くの用水路が作られたのだということ。
私はそんなこともつゆ知らず、用水路の謎を考えながら脇道を走っていると前方がだんだんピンク色に染まってきました。
「水と桜」がテーマの酒津公園で今年一番の桜に出会う
『酒津(さかづ)公園』は、高梁川の配水池の堤にあり、四季を通じて市民を楽しませている総合公園。
春になるとソメイヨシノや八重桜など約500本の桜が咲き誇り、県内外からたくさんの人が訪れるのだとか。
まさにお花見日和のこの日は、レジャーシートを敷いて家族でピクニックを楽しんだり、カップルで仲良く散歩したりしている人があちらこちらにいます。
しばらく進むと、大きな配水池を発見。
この配水池には散策路が設けられていて、散策路を覆うように桜が見事なトンネルを作っていました。
自転車と撮影。なんとも映える春の絶景ですね。
園内にはこんな素敵な桜の並木道も。
春爛漫とはこのことかと思いながら、自転車を押してゆっくりお散歩。
桜が見える『水辺のカフェ 三宅商店』で黄昏れタイム
桜の並木道を抜けると水辺に佇む素敵なカフェを発見。
聞くところによると、倉敷美観地区にある人気の町家喫茶『三宅商店』の2号店ということで、期待に胸を膨らませつつ、いざ入店。
用水路を挟んで桜と向かい合うように建つこちらのカフェ。
古民家をリノベーションしており、実家に帰ってきたような懐かしい雰囲気が漂っています。
「桜が見える席は空いていますか?」と聞いてみたところ、「今ならご案内できますよ」と縁側の席に通してもらえることに(なんでも言ってみるものですね)。
案内されたのは、ガラス戸の向こう側に桜を一望できる特等席!
せっかくならと桜色をしたチーズケーキを注文。
ゆっくりスイーツを堪能しながら桜をひとり占めできるなんて、なんて贅沢な時間。
レジ前には、倉敷名物のマスキングテープがずらり。
マスキングテープってなんてかわいいんでしょう。
カフェの隣にはピッツェリアもあり、ここでは石窯で焼いたピザが楽しめるそう。
こちらも川辺の席があるようなので、天気がいい日に改めてチャレンジします。
コース紹介
▼PRIME
https://tabelog.com/okayama/A3302/A330201/33014205/
▼水辺のカフェ 三宅商店
https://miyakeshouten-sakazu.com/
まとめ
ピンク色に染まる水辺の町・酒津エリアをサイクリングした一日。
素晴らしい桜を見ながら、有意義な時間を過ごすことができました。美観地区のイメージが強い倉敷ですが、まだまだ魅力的なスポットがたくさんあるようなので、また自転車で巡ってみようと思っています。
執筆:高島夢子