【イタリア】シチリアの世界遺産シラクーザ オルティージャ島サイクリング
自転車で旅するというより『旅先でサイクリングを楽しむ』目的で、イタリア・シチリア島の世界遺産オルティージャ島へ行ってきました。
目次
シラクーザ オルティージャ島とは
シラクーザ(Sarausa)はシチリア島の南東部に位置する都市で、その周辺地域を含む約12万人の自治体(シラクーザ県)の県都。そのシラクーザの南に位置する小さな島がオルティージャ島。
約3000年もの歴史をもつシラクーザのオルティージャ島は2005年世界遺産に登録され、今では歴史のみならずリゾートとしても人気。島と言っても約100mと50mの2本の橋でシチリア本土とつながっていて、周囲約4kmなので歩いて回れるほどの島です。
観光サイト http://www.siracusaturismo.net
オフィシャルマップ http://www.siracusaturismo.net/public/cartina_siracusa_1-1.pdf
オルティージャ島までのアクセス
シチリアには北部の都市「パレルモ」と東部の都市「カターニャ」の2都市に空港があります。いずれも日本から直行便は無いので、今回はミュンヘンから直行便(約2時間)でカターニャ空港へ。カターニャ空港からはバスで約1時間シラクーザ駅のバスターミナル(バスターミナルと言っても小さなバス停です)へ。そこから歩いてでもオルティージャ島まで行けるのですがスーツケースがあるのでタクシーでホテルへ。
羽田空港から乗換時間をカウントしなければ15時間くらいです。
シラクーザの自転車事情(シェアサイクル・レンタサイクル)
この街にもかつてはシェアサイクルが導入されたそうですが、様々な問題により今はポートだけが残っていたり、一部では動かない自転車が止められたままです。
ただ主なホテルの多くではレンタサイクルを無料で貸してくれます。オルティージャ島は平坦な道が多く周囲も4kmほどの島なので、シングルギアのレンタサイクルで十分楽しめます。
私はこの自転車をセレクト
街にはレンタサイクルのみならずロングツーリングや色々なサイクリングを楽しむ人が多く訪れています。
古代の歴史を感じる観光スポット
街の中心にある「ドゥオーモ(大聖堂)」
正面は美しいバロック様式なのですが側面や内部には古代神殿の円柱や石組みが埋め込まれています。かつての女神アテナを祭る神殿を後に教会としたそうです。
教会と神殿が融合した姿はとても美しく、広場は多くの人で賑わっています。
シチリア最古と言われる「アポロ神殿」
オルティージャ島に入る橋を渡ってすぐの小さな古代遺跡群。シチリアに現存する神殿の中でも最古と言われ紀元前7世紀の建設されたものの一部がここに残っています。
伝説が残る「アレトゥーザの泉」
「女神アルテミスに仕える妖精アレトゥーザが泉に姿を変えた」という伝説が残る小さな泉。海のそばに突然現れる泉なのですが、パピルスの木々と澄んだ水に水鳥が戯れる景色はとても美しいです。
リゾート感溢れる青く美しい海
穏やかな湾に面する島の西側には、南北約600mの公園があり、そこから400mほどのプロムナードが続きます。西側なので晴れた日は夕陽がとても美しくリゾート感溢れるエリアです。
朝日が美しい東側は、イオニア海に面していて穏やかな日は澄んだ青、風の日は波と深い青という日々違う表情を見せてくれます。
北側の本土とつながる橋のたもとはちょっと高級リゾートな感じが漂います。
いつもある路地の風景
お店が並ぶ通りも小さな路地も、特別な絶景ではないですが、いつも必ず見られる素敵な風景がたくさんあります。
イタリアあるあるのこんな風景も
そして何故かクルマはどれも埃だらけ、、、
LAVA MI = 私を洗って、、、、
洗車という文化が無いのか長く乗っていないから落書きまでされてるのか、、、、不思議ですが楽しい街です。
旅の楽しみ、グルメ&スイーツ
シラクーザの特産は「レモン」と「ピスタチオ」。そして海に囲まれているの「シーフード」。
シチリアのスイーツで代表的な「カンノーロ」。クッキー生地の中にリコッタチーズのクリーム、そこにピスタチオが振り掛けられたものが代表的。
そしてピスタチオやレモンのアイスも外せない人気のスィーツです。
少し早めに自転車を降りた日は、オレンジのリキュール。
夕陽を見ながらワイン
そして夜はシーフードやパスタと一緒にまたワインを存分に。
まとめ
イタリアを自転車でロングライド!も楽しいとは思うのですが、 イタリアのシチリアと言えば治安が悪いイメージですなのでかなりハードルが高そうです。
ここオルティージャ島は(私が感じる限り)とてのきれいで安全な感じのする街です。
旅先で自転車を使いながら、「歴史」「シーサイドリゾート」「グルメ&スイーツ」を楽しむには、かなりおすすめの街です。
半日でも回れる島で、2~3泊して自転車と一緒に暮らすように過ごす。
確かに日本からのアクセスは良いとは言えないですが、非日常な世界を日常のように過ごさせてくれるオルティージャ島に、ぜひ一度訪れてみてください。
執筆:YASU