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記事タグ: 川沿い

涼を求めて海・川・湖畔サイクリング!夏のおすすめ12コース

涼を求めて海・川・湖畔サイクリング!夏のおすすめ12コース

日中は気温が上がり、外に出るのも億劫になりがちな夏。
海や川、湖など水辺でのサイクリングは暑さを忘れさせてくれる爽やかさと涼しさがあります。
スポーツバイクで自転車旅を楽しむ皆さんへ、夏におすすめの水辺コースを紹介しますので、涼を求めて快適なサイクリングに出かけてみませんか?

関東・甲信越エリア

【茨城県】大子町で壮大な自然を堪能できる40kmコース

爽快感満点の月待の滝

茨城県北部にある大子町は、「全方位自然基地」がキャッチコピーの自然溢れるアウトドアにぴったりな町。
道の駅奥久慈だいご「奥久慈サイクルステーション」ではロードバイクのレンタルも可能です。古い街並み、木造の旧校舎、茶畑といったノスタルジックな風景の中でゆったりとサイクリングを楽しめます。
涼感スポットとしておすすめなのは、高さ17mを誇る「月待の滝」です。「裏見の滝」とも呼ばれている通り、滝の裏側に入り、全身でマイナスイオンを浴びることができますよ。敷地内では新鮮な湧き水や、茶屋で蕎麦ランチも楽しめます。
■スタート/ゴール:道の駅奥久慈だいご「奥久慈サイクルステーション」(茨城県久慈郡大子町池田2830−1)

【茨城県】壮大な自然を堪能!大子町で約40kmのリフレッシュサイクリング
緑が深まってくる季節、茨城県の北部にある大子町(だいごまち)で自然を満喫しに行ってきました。大子町のキャッチコピーは「全方位自然基地」。自然溢れるアウトドアにぴったりな町です。レンタサイクルユーザーと共に緑...

【千葉県】「道の駅むつざわ」から海あり山ありグルメあり62kmコース

大原自転車道で海沿いを駆け抜ける

TABIRINオリジナルのサイクリングマップ「TABIRIN_05_睦沢周辺」の中で紹介されている「一周ルート」を実際に走ったサイクリング。
千葉県 長生郡睦沢町にある「道の駅むつざわつどいの郷」発で九十九里浜ビーチラインを目指します。車を気にしなくて良い、海沿いの自転車専用道は快適そのもの。トンネルをくぐり抜け、目の前に海が広がる瞬間は感動間違いなしです。大原漁港で現役の漁師の方が営む「船頭の台所」で海の幸を堪能すればとびきりの夏の思い出になりますよ。
マップは「道の駅むつざわつどいの郷」でも販売しています。
■スタート/ゴール:道の駅むつざわつどいの郷(千葉県長生郡睦沢町森2−1)

【千葉県】「道の駅むつざわ」をスタート&ゴールとする、海あり山ありグルメあり...
TABIRINに掲載している数多くのコース・マップ。サイクリングマップ「TABIRIN_05_睦沢周辺」の中で紹介されている「一周ルート」を実際に走ったサイクリングをご紹介。初級者でも、休憩を挟みつつ楽しく走りきれる程よいル...

【山梨県】山中湖周辺の峠と東京オリンピックモニュメントを巡る62kmコース

外国人サイクリストにも人気の忍野八海

山梨県南都留郡忍野村にある8カ所の湧泉群「忍野八海」は抜群の透明度を誇り、外国人観光客にも人気のスポット。
特に、年に一度のMt.富士ヒルクライム大会前後には、日本各地のみならず、海外からのサイクリストの姿も多々見られます。透き通る水の中を色鮮やかな錦鯉が悠々と泳ぐ姿は、見ているだけでも涼しい気分になれます。
そして、甲信越エリアの湖サイクリングといえばやはり富士五湖は欠かせません。特に山中湖の湖畔から拝む富士山は絶景そのもの。2020東京オリンピックのロードレースのコースにもなった山中湖小山線もぜひ合わせて走ってみてはいかがでしょうか。
■スタート/ゴール:富士急行線富士山駅(山梨県富士吉田市上吉田二丁目)

【山梨県】山中湖周辺にある3つの峠と東京オリンピックのモニュメントを巡る62kmの...
サイクリングマップ「TABIRIN_04_道志みち〜山中湖周辺〜」の中で紹介している「山中湖と3つの峠巡り」を実際に走った62kmのサイクリングをご紹介します。さらに東京オリンピックの自転車競技に関わった自治体が、それぞれ...

中部エリア

【長野県】標高の高い白樺湖から大河原峠周辺を走る45kmコース

女神湖から北アルプス穂高連峰を望む

暑い夏の避暑地といえば高原。高原×湖という涼しさ満点のサイクリングを叶えられるのが長野県の白樺湖からスタートする大河原峠周辺を走るコース。「のんびりヒルクライム」で標高2,093mの大河原峠に行き、あとはグルッとまわって白樺湖へ戻るという避暑地高原サイクリングです。
大河原峠の先ではゴンドラリフトに乗り女神湖をテラス席から一望します。長野ならではの美味しいお蕎麦に舌鼓を打ち、日帰り温泉も堪能。「これぞニッポンの夏ライド!」と太鼓判を押したくなるライドコースです。
■スタート/ゴール:南白樺湖駐車場(長野県茅野市北山3149)

【長野県】標高の高い白樺湖から大河原峠周辺を走る45kmのコースを紹介
暑い夏は無理せずに、標高が高くて涼しい白樺湖から“のんびりヒルクライム”で標高2093mの大河原峠に行き、あとはグルッとまわって白樺湖へ戻るという避暑地高原サイクリングです。白樺湖の無料駐車場白樺湖周辺の観光用駐車...

【愛知県】ミニベロでのんびり知多半島一周、2泊3日100kmコース

⽇間賀島の恋人ブランコ(愛知県⽇間賀島)

夏休みの連休が取れたら、ぜひ泊りがけでの自転車旅はいかがでしょうか。ロードバイクではなくミニベロを携えていけば、スピードも気持ちも普段よりゆったりと、いっそう旅気分に浸れるでしょう。
愛知県の知多半島は、愛知県西部に位置して南に突き出ている半島です。知多半島をぐるっと周る、通称「チタイチ」を周遊。道中では、半島の先端、南知多町の師崎港から自転車と共に高速船に乗り、向かいの日間賀島へと渡ります。海を眺めながら島も混じえてゆっくりと回ることで、1日では気づききれない地域の魅力や地元の人たちとの出会いをたくさん得ることができるはずです。
■スタート/ゴール:名古屋鉄道太田川駅(愛知県東海市大田町後田)

【愛知県】ゆっくり巡る「知多半島一周(チタイチ)」ミニベロで2泊3日の旅ライド
知多半島(ちたはんとう)は、愛知県西部に位置して南に突き出している半島。西側にセントレア空港があります。半島には名鉄が走っていますが、ぐるっと周遊ルートは道路だけ。そんな知多半島を周る「チタイチ」を、名鉄太...

【岐阜県】養老〜多度 現代アートと三川をめぐる越境広域40kmコース

夏のライドの乾きを潤してくれる養老サイダー

岐阜県養老郡養老町には「日本の滝百選」にも選ばれている「養老の滝」があります。
屋外現代アート施設「養老天命反転地」も備えた養老公園内の入り口から約2kmのプチヒルクライムでアクセスできます。滝のマイナスイオンと、「日本最初のサイダー」と銘打つ「復刻版 養老サイダー」でリフレッシュしましょう。
また、養老町から南下したエリアにある、木曽三川公園は岐阜・三重・愛知の3県にまたがる日本最大の国営公園です。
木曽三川公園へと続く、長良川・木曽川の2つの川に挟まれた堤防では、まるで川の上を走っているような気分でサイクリングを楽しめます。
■スタート:養老鉄道養老駅(岐阜県養老郡養老町鷲巣白石道)
■ゴール:JR大垣駅(岐阜県大垣市高屋町一丁目)

【岐阜県】養老〜多度 現代アートと三川をめぐる越境広域40kmライド
春先〜梅雨前はどこを走っても気持ちのよい季節。せっかくなので輪行を使っていつもより足を伸ばして、行きたかったスポットや走ってみたかった道に行ってみませんか。大阪発着日帰りで行ってきた、養老(岐阜県養老町)〜...

関西エリア

【滋賀県】近江八幡「びわ湖よし笛ロード」田園風景と水郷めぐり20kmコース

のどかな雰囲気が漂う八丁堀のお堀の石畳

滋賀県と言えば「ビワイチ」でおなじみの琵琶湖一周が圧倒的に有名ですが、情緒あふれる「びわ湖よし笛ロード」もぜひ夏に走りに行きたいコースです。
「びわ湖よし笛ロード」は、昭和61年に完成した琵琶湖東部の近江八幡市、安土町、能登川町を走る26.2kmの自転車道路。平坦でビギナーの方にも走りやすく、石畳にしだれ柳、船頭さんがゆったりと舵を取る川下りなど情緒あふれる日本の風景が広がります。
田園風景と水郷を自転車で巡れば、夏らしい一枚をカメラに収めることができるでしょう。
■スタート/ゴール:JR近江八幡駅(滋賀県近江八幡市鷹飼町)

【滋賀県】近江八幡「びわ湖よし笛ロード」田園風景と水郷めぐり&スイーツの旅
「びわ湖よし笛ロード」は、琵琶湖東部の近江八幡市、安土町、能登川町を走る26.2kmの自転車道路。昭和61年に完成したそうです。とても平坦なコースなので近江八幡をのんびり自転車旅してきました。「びわ湖よし笛ロード」...

【大阪府】沖縄気分満載の大阪市大正区から、山・船・橋を楽しむ22kmコース

ウッドデッキと川が涼しげな TUGBOAT TAISHO

夏と言えば南の島!ですが、実は大阪にも沖縄気分を満喫できるエリアがあるのをご存知でしょうか。
大阪・心斎橋から自転車で約15分(約2.7km)で行ける大阪市大正区には、沖縄気分を満喫できる駅周辺や、川沿いの新しい商業施設、水都・大阪ならではの渡し船など、旅行気分を盛り上げてくれる魅力あふれるスポットが満載。
沖縄料理専門店で沖縄そばやシークワサージュースを味わい、温泉で汗を流してリフレッシュすれば、暑い夏なんてなんくるないさ〜!
■スタート/ゴール:大阪Metro心斎橋駅(大阪府大阪市中央区心斎橋筋一丁目)

【大阪府】沖縄気分満載の大阪市大正区から、山・船・橋、そして純温泉を楽しむ自...
大阪・心斎橋から自転車で約15分(約2.7km)で行ける「大正区」。沖縄気分を満喫できる駅周辺や、川沿いの新しい商業施設、水都・大阪ならでは渡し船など、旅行気分で巡ることができる、魅力あふれるスポットをご紹介します...

【兵庫県】海沿い「はりまシーサイドロード」35kmコース

ホテル万葉岬の山頂から望む夏の夕暮れ

関西を拠点とするサイクリストにとって、兵庫県といえばヒルクライムの聖地、六甲山のイメージが強いかもしれません。ですが、西播磨エリアにも「自転車の聖地」とよばれる場所があるのをご存知でしょうか。
海沿いを走る「はりまシーサイドロード」は夏でも快適なコースです。瀬戸内海ができる「道の駅みつ」を拠点に海沿いを走り、約1300年の歴史を誇る室津の港町を散策。道中のホテル万葉岬への坂道は西播磨エリアのヒルクライムスポットとなっており、健脚自慢のサイクリストも満足できるコースです。
■スタート:道の駅みつ(兵庫県たつの市御津町室津896−23)
■ゴール:御崎(兵庫県赤穂市御崎)

【兵庫県】夏におすすめ海沿いライド「はりまシーサイドロード」
兵庫県西播磨エリアで「自転車の聖地」とよばれる場所を知っていますか?海沿いを走れることから「はりまシーサイドロード」と言う名前が付けられています。関西でも走ったことがないサイクリストがいるそうなので、このコ...

中国・四国エリア

【広島県】しおまち海道で鞆の浦へ、瀬戸内海沿い片道15kmコース

ローカルな雰囲気が漂うしおまち海道沿いの田尻漁港

広島県のJR福山駅から、しおまち海道(ふくやまサイクリングロード)を走って、ノスタルジックなまち「鞆の浦(とものうら)」まで、片道約15kmのサイクリング。国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されている「鞆の浦」では、港と伝統的な町家が並ぶ唯一無二の景観を楽しめます。町家の内部をリノベーションしたカフェや、レトロな自販機にポスト、寺社仏閣。潮風と海の香りを感じながら、タイムスリップしたかのような古き良きまちへのサイクリングを堪能できます。お土産にはぜひ船の帆を利用した帆布(はんぷ)のハンドメイド雑貨も忘れずに。
■スタート/ゴール:JR福山駅(広島県福山市三之丸町)

【広島県】しおまち海道で鞆の浦へ、瀬戸内海沿いサイクリング
広島県のJR福山駅から、しおまち海道(ふくやまサイクリングロード)を走って、ノスタルジックなまち「鞆の浦(とものうら)」まで、片道約15kmのサイクリングをご紹介します。しおまち海道(ふくやまサイクリングロード)...

【香川県】観音寺~三豊海沿い33kmコース

父母ケ浜へ向かう海沿いの県道

香川県と言えば、小豆島など瀬戸内海の島ライドも定番ですが、観音寺市〜三浦市のサイクリングは必見スポットが数多く含まれており、おすすめです。
スタートは目の前が海の旅情あふれる無人駅、JR箕浦駅から。香川県名物のうどんはライドの腹ごしらえにもってこいです。激坂を越えた先にある、瀬戸内海をバックにした名勝「銭形砂絵」に、「日本のウユニ塩湖」としてSNSでも人気の「父母ケ浜」、浦島太郎伝説にちなむ「丸山島」など、見どころがもりだくさん。ライド後にはリゾートカフェでBBQパーティを楽しめば、仲間と最高の夏の思い出ができるでしょう。
■スタート:JR箕浦駅(香川県観音寺市豊浜町箕浦)
■ゴール:サンカフェ(香川県三豊市仁尾町家の浦326)

【香川県】自転車をそのまま載せるバス「サイクルキャビン」で大阪から観音寺~三...
自転車をそのまま載せることができるサイクルバス。”CYCLE MODE RIDE OSAKA 2022”の会場で展示されていた「サイクルキャビン」と書かれた青いバスは、車内前方に自転車をそのまま設置できるサイクルバス。その「サイクルキ...

【愛媛県】興居島&松山から宇和島へ2泊3日100kmコース。

馬磯漁港の浜辺から海を望む

「しまなみ海道なら走ったことあるよ!」という方も、そうでない方も、ちょっと贅沢に2泊3日で愛媛県内でのサイクリングはいかがでしょうか。
松山市から一番近い島「興居島(ごごしま)」をめぐる「のんびりポタリング」と、松山駅から「宇和島」までの「約100kmしっかりサイクリング」、日によって趣向の違うライドを組み合わせ、道中ではご当地グルメもしっかりチェック。
ロードバイクでも、折り畳み自転車でも、ビギナーでも、上級者でも楽しめる「サイクリングパラダイス」愛媛。時間をかけて自転車で旅をすればするほど、ますます愛媛に魅了されるでしょう。
■スタート:由良港(愛媛県松山市由良)
■ゴール:松山城(愛媛県宇和島市丸之内)

【愛媛県】2泊3日の自転車女子旅~興居島(ごごしま)& 松山から宇和島へ~ ...
愛媛県松山市から一番近い島「興居島」をめぐる“のんびりポタリング”と、松山駅から「宇和島」までの約100km“しっかりサイクリング”。女子2人でグルメレポートも豊富な、折り畳み自転車を使った輪行での「サイクリングパラ...

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「TABIRINアプリ」は、WEBサイト「TABIRIN」で収録している自治体等が作成した全国のコース・マップやサイクリストにやさしい宿、レンタサイクルといった「旅×自転車 情報」の各施設、サイクリングの魅力を伝える「旅×自転車 記事」の情報などをまとめて1つの地図で見ることができるアプリです。

この機会に是非インストール、様々な機能をお試しください!

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執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
2022年4月、オーストラリア クイーンズランド州ブリスベンへ移住。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。

 

 

 

【栃木県/群馬県】わたらせ渓谷鐵道の紅葉を楽しむ45kmミニベロポタ

【栃木県/群馬県】わたらせ渓谷鐵道の紅葉を楽しむ45kmミニベロポタ

わたらせ渓谷鐵道は群馬県と栃木県をまたぐ路線で、渓谷沿いを走るので四季を通じて人気の鉄道です。特に春と秋は観光客も多く賑わいます。栃木県にある終点の間藤駅から紅葉と鉄道を楽しみながら戻るルートです。

輪行して間藤駅からスタート

小径車(ミニベロ)で輪行して大間々駅から間藤駅に向かいます。
わたらせ渓谷鐵道は、乗車券と手回り品切符を購入して乗車します。サイクルトレインではないので、輪行袋に入れて乗車します。
途中の神戸駅(ごうどえき)では、上りと下りがすれ違う(離合する)ため数分停車するので外に出て車輌の写真を撮ることができますよ。

ニホンカモシカに出会える駅

間藤駅に降り立つと気温が数度下がったようにヒンヤリします。
駅舎の壁にはカモシカをデザインした銅板壁画があり「ニホンカモシカの見られる駅」と描かれています。タイミングが良ければニホンカモシカが見られるかも知れません。

国鉄時代には間藤駅から足尾本山駅まで貨物専用の線路が1.9kmのびていました。
現在は廃線となり、道路からも一部見る事ができます。
間藤駅から、まず北上して廃線跡を見てから南下していきます。

足尾駅に向かう途中にあるトラス橋の田元橋(歩道橋)で、ちょうど列車が通過しました。
鉄橋と紅葉がセットで撮れて良い感じです。

足尾駅近くにある煉瓦造りのレトロな建物は、足尾銅山の鉱業事務所の書類庫だった建物です。明治40年に完成したそうですが、さほど古さを感じない重厚な雰囲気で、隣のイチョウも良いアクセントになっています。

足尾銅山周辺の裏路地

足尾駅には数台の貨物車輌が動態保存展示しています。見た目はかなり錆びていますが、ちゃんとエンジンがかかるそうです。

足尾のメイン観光といえば「足尾銅山観光」です。今回は時間がないので施設内には入りませんでしたが、閉山後の坑内の一部をトロッコ電車で見学出来る施設になっています。
施設内にある通洞鉱山神社に味のある狛犬さまが居るというので、立ち寄ってみました。

愛郷のある狛犬は1743年(寛保3年)に彫られたモノとか。
もともとは別の神社にあったのを、大正9年にこちらに移されたそうです。

通洞駅から線路沿いに続く路地を走ります。この辺りは裏路地が雰囲気が良いので、散策しながら走って行きましょう。

裏路地の紅葉も美しく色づいていました。

わ鐵を走ると鉄道写真を撮りたくなる

国道122号を走っていると第二渡良瀬川橋梁が良く見える橋に通りかかりました。
石造の橋がレトロで立ち寄ると、そろそろ列車が通過するというので待ってみることにしました。さほど鉄道に興味なくても、見た目が可愛い「わ鐵」の姿は写真に納めたくなるから不思議です。

空色の橋梁は国登録文化財で、100年以上現役で活躍しているというから凄い。

国道122号を下って行くと、渡良瀬川沿いに色づく紅葉が楽しめます。

しばらく国道を走ると、群馬県に入ります。沢入駅(そうりえき)入口の看板を見つけたら左折して坂を下ります。沢入橋を渡っていると踏切が鳴り出したので、また列車待ちすることに…

さらに沢入駅で上りと下りが離合するというので跨線橋から待ってみます。
ディーゼル機関車が客車を引っ張る「トロッコわたらせ渓谷号」に出会えました!

ランチは草木湖のお蕎麦屋さん

沢入駅から県道343号を走ります。国道と違い、多少アップダウンがあり走りごたえがあります。真っ赤な草木橋が見えてきたら、渡って国道側に出ます。
わたらせ渓谷鐵道沿いには、食事処が少ないので食べられるタイミングで入店しないと後々困ることになるので注意です。

草木橋を渡った目の前にある古民家風のお蕎麦屋、喜龍苑でお昼ゴハンにしましょう。
こちらのお蕎麦は十割蕎麦がメイン。あとは季節の天ぷらや炊き込みご飯も人気です。

舞茸天ぷらと蕎麦のセットと“むかご”と舞茸の炊き込みご飯をいただきました。
山芋のわき芽のむかごを食べるのは初めてでしたが、ホクホクして美味しかったです。

お店の向かいにある草木公園から草木橋を見上げることが出来ます。
赤くて立派な橋で、草木湖の雰囲気に合っています。

草木湖の紅葉

今回のルートの中で最も賑わっているのが道の駅富弘美術館周辺になります。
道の駅周辺も紅葉が美しいスポットがあります。奥に進むと草木湖を眺められるベンチがあるので座って湖を眺めるのも良さそうです。

近くの草木ドライブインの裏に寝釈迦のレプリカが設置されているのですが、あまり知られていません。レプリカというからには、本物はどこに?と思って調べると袈裟丸山という近くの山の中腹にあるそうです。

草木ドライブインから少し下ると、草木ダム展望台があります。
ここから草木ダムの天端を通り、対岸に渡ります。

草木ダム展望台からは、ダム全体が見渡せて気持ちが良いですよ。

天端からは、お昼を食べたお蕎麦屋さんの近くにある草木橋も見えます。
遠くから見ても赤い橋が絵になります。

天端を渡るとダムの管理所があります。こちらでダムカードが貰えますよ。
管理所の隣にあるテラスからダムの側面が良く見えます。

落差20mの柱戸不動滝

草木ダムから坂を下ると柱戸川に出ます。橋の手前に駐車場があり、自転車を置いて滝を見に行きましょう。急な階段を下りますので歩きやすいシューズで行く事をオススメします。

歩いて約5分で滝に到着します。不動滝も紅葉の名所なのですが、他の場所との気温差でしょうか、まだ緑の葉でした。このモミジが赤く色づいたら滝とセットで美しいでしょうね。

廃線のトンネル

草木ダム建設のため廃線になった旧足尾線の琴平トンネルが、水の広場出入口にあります。
水の広場は車輌進入禁止なので、道路側から自転車を押してトンネル周辺を見物します。

観光客で賑わう神戸駅

琴平トンネルの近くにある神戸駅(ごうどえき)に立ち寄ります。
観光バスも立ち寄る人気の駅です。レトロな駅舎は登録有形文化財に登録されています。

東武日光線で活躍していた特急「けごん」の車体を利用した「列車レストラン清流」も人気です。
神戸駅でも上りと下りの列車が離合するので跨線橋の上にはカメラを構えた人が大勢待機していましたよ。

レトロ自販機で腹ごしらえ

神戸駅から国道122号に合流して、しばらくは国道を走ります。
紅葉の時期には観光の車や大型バス、オートバイが多く走るので気を付けましょう。

紹介ルートでは、花輪駅手前から県道345号を走りますが、小腹が空いた場合、そのまま国道を走るとレトロ自販機で有名な丸美屋があります。
TVなどにも紹介されるので、休日ともなると大勢の人が訪れます。

ラーメン・うどん・そば・トーストなど、懐かしの自販機が揃った店内はテンションが上がります。品切れにならないように、近くの「レストラン飛鳥」が1日に何度も補充してくれています。

小腹を満たしたらそのまま国道を走っても良いですし、ルートの県道345号に戻ってもどちらでもOK。
県道は車が少なく、川沿いを走るのでオススメですよ。

温泉に入れる駅

国道122号を走り、水沼駅に到着。
駅舎の壁に温泉マークがある通り、駅構内に温泉施設がある駅です。
スタート&ゴール地点をこの駅にすれば、自転車で走った後に温泉に直行できますね。

くろほね大橋を渡り、県道257号を走ります。今まで走った県道より道幅が狭く路面が荒れているので注意しましょう。

夕陽に照らされた紅葉

路面が荒れているのにこちらを紹介するのは、夕方になると日差しの関係で美しい紅葉が見られるからです。キラキラとまぶしい紅葉が続く道を走ります。

道幅が少し広くなったあたりに貴船神社があります。県内屈指のパワースポットらしいので、立ち寄りたいところですが今回は時間がないため鳥居を見るだけで通り過ぎます。機会があればお参りしたいですね。

駅舎ファンにも人気の上神梅駅

駅舎とプラットフォームが登録有形文化財に登録されている上神梅駅に寄り道です。
大正元年建造の駅舎や木製の改札が珍しく、全国の駅舎ファンも訪れる人気の駅です。

高津戸峡の紅葉

上神梅駅から県道257号を走り、福岡大橋を渡ったら市街地を走ります。
「ながめ公園入口」の交差点を左折して、踏切を渡り左折すれば「はねたき橋」に到着です。なんとか明るいうちに来る事ができました。

ちょうど観光バスも来ていて橋の上は賑わっていました。

はねたき橋から見える赤い高津戸橋まで約500mの遊歩道があるので歩いてみるのも良いかもしれません。
渓谷沿いなので太陽がちょうど良い具合に当たるの時間は短いです。

それでも紅葉の美しさを感じることができました。
自転車で来た道を戻り、高津戸橋から「はねたき橋」を見てみました。三角の橋が特徴的です。

大間々駅でゴール

高津戸峡近くの大間々駅でゴールです。
大間々駅は、トロッコわたらせ渓谷号の始発・終着駅で車両基地がある駅です。駅舎は登録有形文化財に登録されています。

駅の周辺には宿場があった「あかがね街道」があり、現在でも歴史ある建物などが残っているので散策しても良いでしょう。

コース紹介

▼わたらせ渓谷鐵道
https://www.watetsu.com/

▼貴船神社
https://kifune-gunma.com/

▼富弘美術館
https://www.city.midori.gunma.jp/tomihiro/

アクセス
電車:JR両毛線「桐生駅」から東武線「相老駅」乗換「間藤駅」下車
車:北関東自動車道「太田桐生インター」から約20分で「桐生駅」

まとめ

間藤駅から、わたらせ渓谷鐵道に沿って走るルートは基本的に下りベースとなっているので、ミニベロでも楽しく走る事ができます。鉄道写真と紅葉をセットで楽しめますよ。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
埼玉県奥武蔵エリアを中心に、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

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【埼玉県】川越から荒川沿い(通称:荒サイ)をグルッと75kmのコースを紹介

【埼玉県】川越から荒川沿い(通称:荒サイ)をグルッと75kmのコースを紹介

蔵の街川越から荒川サイクリングロードに入り、旧岩淵水門で対岸に渡って戻ってくるコースです。荒サイの右岸&左岸、両方を楽しめますよ。

川越の街からスタート

川越の街には東武東上線「川越市駅」西武新宿線「本川越駅」JR川越線「川越駅」などで来る事ができます。それぞれアクセスの良い駅からスタートしてOKです。私は東武東上線の川越市からスタートします。

朝の蔵造りの町並み

朝早く川越に到着したので、まだ観光客が少ない蔵造りの町並みを走る事ができます。いつもは観光客が多くて写真を撮るのも順番待ち状態の「時の鐘」も人はまばら。早朝の特権ですね。

時の鐘近くにあるスターバックス川越鐘つき通り店も、川越の街並みに溶け込む外観です。朝8時から営業しているので、モーニングコーヒーを楽しむのも良いかもしれません。

縁結びの神様・川越氷川神社

蔵造りの町並みから少し走ると、高さ15mの木製大鳥居が見事な川越氷川神社の前を通ります。今から約1500年前の古墳時代に創建されたと伝えられるので、歴史が古いですね。

最近では縁結びの神様として若い人も多く訪れています。今の時期は、入口に風鈴が飾られた「縁むすび風鈴」が涼やかな音色を響かせていました。

伊佐沼のヒマワリ

 

国道254号を右折し「博物館入口」交差点から「伊佐沼通り」に入り真っ直ぐ進みます。
しばらく走ると伊佐沼に出ました。春には桜、初夏には蓮の花と季節の花や水鳥の姿を楽しめる場所でもあります。この時は、遅咲きのヒマワリが見頃でした。

ヒマワリ畑の向かいにある伊佐沼東岸花畑には、この後見頃を迎えるコスモスが少し咲いていました。

畑にポツンとボーリングピン

国道16号を渡り田んぼが広がる道を走っていると、突然大きなボーリングピンが現れます。特に説明看板もなく、なぜここにあるのか不思議に感じます。
後から調べてみたところ、近くの家の人が小学生の子供が迷わずに帰ってこられるように置いたという事らしいです。

荒川サイクリングロードを走る

ボーリングピンの奥に荒川サイクリングロードに入る通路があります。ここから荒サイ右岸を南下して行きます。

しばらくの間、道幅が広く路面が綺麗な土手を走ります。左手に大宮カントリークラブのゴルフコースが川沿いに続いています。
暑い中よくゴルフするな〜と思って見ていましたが、相手も暑い中よく自転車に乗るな〜と思っているのかも?

「SAN-ESU BASE羽根倉通り」でソフトクリーム

羽根倉橋に近づくと黄色いビルが見えてきました。
自転車総合卸およびオリジナル製品の企画販売する会社の、東京サンエスが手がけるショールーム兼ソフトクリーム店です。

オープンしてまだ2ヶ月ほどですが、入口のサイクルラックには沢山の自転車が架かっています。もう荒サイを走るサイクリストには広く浸透しているのが伺えます。

店舗は外階段を登った2階にあります。店内には休憩できる広いスペースと東京サンエスの商品などが展示されていました。
もともと東京音大の寮だった建物をリノベーションしたとか。

実物を手に取って見られるショールーム

店の奥には、東京サンエスが展開する商品が展示されたブース「UX」があります。
壁一面に展示された自転車パーツ商品の数は圧巻です。ここまでの数を展示している所は見たことがありません。じっくり見ていると時間を忘れてしまいます。

ソフトクリームやドリンクは全品300円

さっそく楽しみにしていたソフトクリームをいただきます。
基本のKURUソフトクリームのトッピングが無料なのは嬉しいですね!
1つは「あられ」もう1つは「店主のきまぐれトッピング・アップルシナモン」にしました。
基本のソフトが美味しく、荒サイを走ったあとの身体にしみます。また別のトッピングも試しに来たくなりますね。
色々なフルーツを使った、フルーツソーダも気になりました。

旧岩淵水門で左岸に渡る

羽根倉橋で国道463号を渡り、ぐんぐん南下していきます。この辺はあまり変化がないので走りに集中出来ますよ。
新荒川大橋をくぐると旧岩淵水門が見えてきます。赤い水門が遠くからも目立ちます。

岩淵水門前を通り鹿浜橋で左岸側に渡ります。左岸に入ったら北上していきます。
芝川水門を通過したら、いったん荒サイから離れ物流倉庫が並ぶ市街地に入ります。その一角にある工場の敷地にあるカフェで休憩するとしましょう。

1110 CAFÉ / BAKERY

株式会社大泉工場が運営するカフェの門が、いかにも工場の入口という感じで「入っていいのかな?」と感じるほどですが、敷地内にはサイクルラックがあるので安心して入っていきましょう。2つのレンガ倉庫が並んだ建物がカフェ&ベーカリーになります。

残念ながらフードメニューは売り切れてしまっていたので、ベーカリーコーナーから四角いパンをチョイスしました。1つはあんパン、もう1つはクリームパンになります。
店内でも食べられますが、気持ちよさそうなテラス席でいただきます。

荒川左岸を北上して彩湖へ

カフェを出て荒サイに戻ったら、またしばらくは淡々と走ります。
川越周辺では見えなかった東京スカイツリーが、この辺りでは大きく見えるのが嬉しいですね。

右手に大きな工場が見えてきました。荒川水循環センターです。かなり存在感がある工場で「工場萌え」の夜景撮影でも人気らしいです。

工場を過ぎたら彩湖エリアに入る坂を下ります。
幸魂大橋をくぐると彩湖のフォトスポット「ニョロニョロ」が出てきます。ここでニョロニョロと幸魂大橋をセットで写真に映すのが人気です。近くには草に覆われて目立ちませんが彩湖の石碑もありますよ。

荒サイ近くのメタセコイア並木

彩湖から秋ヶ瀬公園を抜け、羽根倉橋を渡ります。
ここからしばらくの間、さいたま市の運動公園が続きます。その中でも敷地が広い大宮けんぽグラウンドには「メタセコイア並木」があり人気の撮影スポットになっています。

さらに奥に行くと山王堀という池があり、運動公園の中とは思えない雰囲気の写真が撮れますよ。

荒サイから川越市街へ

運動公園を抜けるとゴルフ場エリアに入ります。
国道16号近くの水路に、旧上江橋橋脚があります。ポツンと残された橋脚は哀愁を感じます。そこからスロープを使って国道16号の上江橋歩道に上ります。

国道16号の上江橋から川越方面に向かうと、朝通った道に合流するので同じ道を戻ることにします。
あとは川越の街中を通って川越市に戻りゴールです。

コース紹介


▼東京サンエス
https://tsss.co.jp/

▼1110 CAFÉ / BAKERY
https://1110cafe-bakery.com/

アクセス

電車:「池袋駅」から東武東上線で「川越駅」または「川越市駅」下車
電車:「西部新宿駅」から西武新宿線で「本川越駅」下車
車:関越自動車道「川越インター」から約20分

まとめ

蔵の街川越から荒川サイクリングロードの右岸&左岸を走るルートを紹介しました。ほどよい距離で見所やスポットがあるので飽きずに走る事が出来ると思います。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
埼玉県奥武蔵エリアを中心に、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

【大分県】石橋の町と呼ばれる院内町35kmサイクリング

【大分県】石橋の町と呼ばれる院内町35kmサイクリング

谷間の集落が多い院内町には大小75基もの石橋があります。その中で状態の良いアーチ橋を厳選して、自転車で回ってみることにしました。

道の駅いんないからスタート

大分県宇佐市院内町にある道の駅いんないに車を止めて準備をします。
道の駅の人に「石橋めぐりをしたい」と伝えると車を止めることが出来ました。

道の駅近くの荒瀬橋

「道の駅いんない」のすぐ近くに1つ目の石橋があります。
2連アーチの美しいめがね橋で、橋のたもとに公園があり見上げることができます。

国道387号を北上している途中に旧豊州鉄道駅跡という看板を見つけました。
かつて日豊本線前豊前善光寺駅から豊前二日市駅までの間を結んでいた旧国鉄の路線のようです。
看板横の石積みは蒸気機関車給水タンクの跡で文化遺産となっています。

1925年(大正14年)に架設された御沓橋は、3連アーチ橋です。橋の長さは59mで町内最長です。
こちらも近くに公園があり間近で見る事が出来ます。

県道42号側に右折して坂を上ると小さなトンネルを抜けます。
そのまま坂を下って新貝川を渡らず、手前を右折して下市磨崖仏(しもいちまがいぶつ)に立ち寄ります。
少し奥まった場所にある鳥居をくぐると、岩壁一面に彫られた磨崖仏がありました。

かなり近い場所から見られます。室町時代前半の磨崖仏らしいですが状態が良く、そんなに古く感じませんでした。なかなか見応えありますよ。

空に高くそびえ立つ仙の岩

新貝川沿いの薬師淵を走ります。
川の対岸の段丘に薬師如来像と脇侍を祀るお堂があります。新貝川と深見川の合流点付近を薬師淵と呼んでいるようです。

県道50号から深見川に沿って走り、大きくカーブした先に現れるのが仙の岩です。

まず、その大きさに驚きます。まるで中国の水墨画を彷彿とさせる大岩柱は圧巻です。
約100mの集塊岩で出来た大岩柱は、山岳仏教の修行場となっているそう。
大昔、インドの僧の法道仙人が住んでいたので「仙の岩」と呼ばれるようになったとか。

さらに県道50号を走って行くと「直進すると湯布院、右折すると院内」の青看板が出てきます。そこを右折して少し進むと「深見五重塔」の道標があるので脇に道に入っていきましょう。

個人の寄付により建立した五重塔

行く方向には森があり五重塔の気配も感じません。
半信半疑で進んで行くと、森の中から朱色の五重塔が姿を現しました。

朱色が鮮やかな木造の五重塔です。調べると、安心院町出身の糸永貞樹氏が故郷への感謝の念を込めて建立したものとか。まさか個人の資産で建てられたとは驚きです。

京都の国宝醍醐寺の五重塔をモデルにしているそうで、確かになんとなく見覚えがあるような姿です。バランスも良く美しい五重塔でした。

太い道まで戻り、院内方面に進みます。多少アップダウンがある道になります。

国道387号に合流する手前に3つ目の石橋である「富士見橋」があります。
橋の上に立つと「豊後富士」と呼ばれる由布岳が見えることから「富士見橋」と名付けられたそうですが、残念ながらこの日は見る事が出来ませんでした。

こちらの橋も近くに公園があり、石橋を見上げることができます。

国道387号を左折して進むと4つ目の鷹岩橋が現れます。
かつては日出生台演習場へ向かう軍馬車輌も渡ったという頑丈な石橋です。

橋の隣には「石橋にロマンを架けた男たち」という言葉が刻まれた石碑があります。

その先にある5つ目の分寺橋は、少し離れた分寺橋展望公園から写真を撮ることができます。
大正初期に架設された3連アーチの立派な石橋です。展望公園から眺めると、恵良川に映ったアーチが美しいです。

アメリカンなUSAバーガー

走っていると古民家の壁に星条旗柄で描かれたイラストと「USAバーガー」のノボリが目に飛び込んできました。これは立ち寄らないと!と思わせる外観です。

牛小屋を改装した「バーガーショップUSA」にはイートインコーナーがあります。

「おおいた和牛バーガー」と「豊後牛バーガー」をチョイスしてみました。

肉の味がしっかりしていて美味しかったですよ。
他にも「マチュピチュバーガー」「戦国バーガー」など気になるメニューが多く、何度も通いたくなりますね。

宇佐のマチュピチュ

バーガーショップUSAから約5km上ると宇佐のマチュピチュがあるので、のんびり上っていきましょう。斜度はさほどきつくなく、道中の眺めも良いですよ。

しばらく走って大きなカーブを曲がると、宇佐のマチュピチュ展望所の看板が出てきます。
展望所には駐車場とトイレなどあり整備されていました。

展望台から眺めてみると、なるほど言われてみれば似て無くもない?という感じ。
尖った山と棚田の構図や雰囲気がマチュピチュっぽいとのこと。

展望台の横に「王様の椅子」があります。ポンチョや帽子も貸し出していて、ペルーの王様になった気分で写真を撮ってみるのも楽しそうです。

名残惜しいですがあとは上ってきた道を下り、道の駅いんないに戻ります。

戻りも石橋を渡る

上る時はスルーした脇道の路地を通ったりすると別の景色も楽しめますよ。

6つ目の石橋は野地橋です。大正4年架設とありますが、今も現役で地元の人が使っている感じの橋でした。

ふと見るとマンホールも石橋の柄です。本当に院内町は石橋を大切にしている町だと感じますね。

道の駅でご当地スイーツをいただく

道の駅いんないに戻ったら、車を止めさせていただいたお礼にお土産などを購入します。
院内町は西日本有数の柚子生産量を誇っており、道の駅にも柚子を使ったスイーツがありました。

柚子ジャムと柚子せんべいをトッピングした「ゆずサンデー」や柚子をたっぷり使用した「ゆずソフト」などが人気です。
自転車で走ったあとに甘酸っぱい柚子の味がたまりません。

コース紹介

アクセス
電車:JR日豊本線「宇佐駅」から大分交通バス四日市行き約15分
車:宇佐別府道路「院内インター」から約7分

▼道の駅いんない
https://michinoeki-innai.net/

まとめ

75基あるうちの6基の石橋を見てまわりました。レトロな雰囲気の石橋が多い「院内町」には、磨崖仏や岩柱など歴史と自然を感じることが出来るものが多く、レンタサイクルでも楽しめると思います。道の駅いんないでも1日300円で貸し出しています。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
埼玉県奥武蔵エリアを中心に、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

【茨城県】奥久慈ヒルクライムルート 1泊2日で滝をめぐり坂を楽しむサイクリングレポート《PR》

【茨城県】奥久慈ヒルクライムルート 1泊2日で滝をめぐり坂を楽しむサイクリングレポート《PR》

ナショナルサイクルルート「つくば霞ヶ浦りんりんロード」を有する茨城県には、魅力あるサイクリングルートがいくつかあります。
福島と茨城の県境にそびえる八溝山(やみぞさん)を源とする久慈川が流れる大自然エリア「奥久慈」は、日本三名瀑「袋田の滝」をはじめ里山や激坂のある全長約200kmの「奥久慈里山ヒルクライムルート」もそのひとつです。
そのルートからE-bikeで楽しめる1泊2日のコース(1日目23km、2日目51km:獲得標高1086m)をめぐるモニターツアーが実施されましたので、ご紹介します。

1日目のスタートは「大子広域公園オートキャンプ場」

茨城県の県北に位置する大子町。スタートの「大子広域公園オートキャンプ場」へ向かう途中、立ち寄ったのが「横川の下滝」。

別名「湯平の大滝」とも呼ばれ、2段に分かれて流れ落ちるのが特徴的です。
落差は18mですが、幅が7mほどあり、水量も多いので迫力満点。

スタート場所の、大子広域公園オートキャンプ場『グリンヴィラ』は、大自然の中で様々なアウトドアライフを楽しめる施設です。施設にはレンタサイクルもあります。

月待の滝

まずは久慈川を上流方向へ約4km、月待の滝へ。

月待の滝は、落差17m、幅12mの三筋に流れ落ちる滝で、普段は二筋の夫婦滝、水が増すと中段の受皿から子滝が現れて親子滝になります。
別名「裏見の滝」「くぐり滝」ともいわれ、水に濡れることなく滝の裏に入ることができます。
日が差していれば見る角度によって虹も現れます。

奥久慈しゃもを味わう「石焼親子丼」


奥久慈が誇る地鶏「しゃも」を味わうべく、「月待の滝」から久慈川を下流方向に約5km、道の駅奥久慈だいご近く「とん鈴の石焼親子丼」でランチタイム。

引き締まった肉に濃い旨味が詰まった奥久慈しゃものもも肉を、堅くなりすぎないように仕上げています。石鍋なので最後までアツアツです。

温泉に入れる「道の駅 奥久慈だいご」では、レンタサイクルでビアンキのロードバイクやクロスバイクが利用できます。前日までのインターネット予約制ですが当日空きがあれば利用も可能です。

日本三名瀑「袋田の滝」

道の駅奥久慈だいごから約5.7kmで「袋田の滝(ふくろだのたき)」。駐輪場からお土産屋さんが並ぶ道を少し歩きます。

正面から滝を見るためには、276mの「袋田の滝トンネル」を通って第1・第2観瀑台へ行きます。(入場料は大人300円、中学生以下150円)

第一観瀑台からは迫力ある滝が見られます。
袋田の滝は、久慈川支流の滝川上流にあたり、落差80m、長さ120m、幅73m、冬は「氷瀑」と呼ばれる、滝が凍結する現象が発生することがあります。

エレベーターで昇る第二観瀑台からは、三段からなる袋田の滝の全景を見ることができます。

帰りは吊り橋を渡り駐輪場へ。

久慈川の沈下橋

久慈川には、茨城県内5ヶ所の沈下橋があります。最上流にあり唯一の木造が「久野瀬橋」。

欄干の無い沈下橋を自転車で渡るのはスリルもあり爽快感も抜群。
橋を往復してから「Michiru Bakery」へ。

移住者が営む「Michiru Bakery」

大子町へ移住された、店主の比留間玲美(ひるまれみ)さんが2021年に開業した「Michiru Bakery」。

ご自身が調理師・栄養士の資格を持っていて、祖父母が大子町の方だったことから、この地域の特産品をパンで紹介したいと思い、パン作りを学んで大子町へ移住されてそうです。
お店は開業前からSNSで知ってもらうことが出来たそうで、今では町の人気店の仲間入りです。

宿泊は、リバーサイド奥久慈 福寿荘

Michiru Bakeryから約700mで宿泊先「リバーサイド奥久慈 福寿荘」。

初日のサイクリングが終了し、宿自慢の夕食を堪能です。

コース紹介


距離:約23km

▼大子広域公園オートキャンプ場
http://www.greenvila.jp/

▼月待の滝
https://www.daigo-kanko.jp/spot-0004.html

▼袋田の滝
https://www.town.daigo.ibaraki.jp/page/page001474.html

▼道の駅奥久慈だいご
http://michinoeki-daigo.com/

▼Michiru Bakery
https://www.michirubakery.com/

2日目は「ヒルクライム」へ挑戦。

2日目はルートのタイトルにもなっている「ヒルクライム」で、八溝山展望台へと挑みます。
宿を出発し約1.4km、まずは「常陸大子駅」。ここから次第に上り坂になります。

八溝山は、茨城県と福島県の県境にある標高1,021m、茨城県最高峰の山です。
八溝山遥拝所をすぎれば、里山ならではの田園風景が広がります。

大子おやき学校

常陸大子駅から、緩やかな坂を登り続けること約10kmで「大子おやき学校」。

1874年(明治7年)創設の旧槙野地小学校を活用した観光・体験施設が、2021年10月にリニューアルオープンした「大子おやき学校」。
木造の建屋の中は、懐かしい教室を再現した休憩スペースや、レトロな学校備品が楽しませてくれます。

おやきの販売・体験コーナーのほか、地元ならではのお土産販売コーナーもあります。

休憩の後はいよいよヒルクライムへの挑戦です。

八溝林道入口

大子おやき学校から、約10km先の八溝林道入口目指してスタート。ちょっと勾配がきつくなります。

しかしバイクは、E-bike。モニターツアーに同行されたブリヂストンサイクルのオリンピアン飯島誠さんとも、同じペースで走れます。

そして八溝林道入口到着。

7kmのヒルクライム挑戦


八溝林道入口からは、約7km(上り617m)のヒルクライム開始です。
途中、標高を感じる景色を楽しみながら、アシストはパワーモードで、ゆっくり坂を上ります。この坂でもオリンピアンと同じペースで走れるという贅沢感。

電動アシスト機能に助けられながら、何とか八溝山山頂へ到着。八溝嶺神社にお参りして八溝山展望台へ。

アシストとは言え、自分の足で登り切った達成感と、この絶景は最高の満足感です。

坂を下り「大子おやき学校」で昼食

帰りは細い林道ではなく、八溝山公園線(県道248)を、注意しながら下ります。

下り坂でペダルを止めると、運動エネルギー回生システムによる「走りながら自動充電」が威力を発揮します。
16.8kmを走り(途中、短い上り坂あり)45%だったバッテリー残高は60%まで回復していました。
大子おやき学校に着けば、「リバーサイド奥久慈 福寿荘のお弁当」と、食後のデザート「かぼちゃおやき」。メンバーのエネルギーも回復です。

常陸大子駅からJR水郡線「サイクルトレイン」

常陸大子駅へと戻り、13:53発、JR水郡線の「サイクルトレイン」を利用して、上菅谷駅へと向かいます。

サイクリングとは違った車窓の風景を楽しみながら、57分の電車旅も楽しみます。
14:50 上菅谷駅で下車して、2日間の「奥久慈里山ヒルクライムルート」モニターツアーの終了です。

※水郡線サイクルトレインのご利用には事前登録が必要です。

コース紹介


距離:51km 獲得標高:1,086m

▼大子おやき学校
https://www.town.daigo.ibaraki.jp/page/page000027.html

▼八溝山
https://www.daigo-kanko.jp/spot-0003.html

▼水郡線 サイクルトレイン
https://www.jreast.co.jp/mito/suiguncycletrain/

まとめ

茨城県と言えば「つくば霞ヶ浦りんりんロード」「大洗・ひたち海浜シーサイドルート」など、比較的フラットなコースを思い浮かべますが、県北まで行けば本格的な「ヒルクライム」が楽しめます。
ヒルクライムと言えば、脚力に自信のあるロードバイクユーザー向けと思っていましたが、E-bikeを使えば、上級者から入門者まで一緒に走れることも体感できました。
自然が生み出す「滝」をめぐり、美しい「里山の風景」を見ながら、標高1,000mの「大自然の山」を登り、美味しい食事も堪能できる「奥久慈里山ヒルクライムルート」は、茨城県のサイクルツーリズムの奥深さを感じさせてくれました。

全長約200kmの「奥久慈里山ヒルクライムルート」情報は下記をご覧ください

奥久慈里山ヒルクライムルート
奥久慈里山ヒルクライムルートは、県内最高峰の八溝山山頂や袋田の滝、竜神大吊橋など、里山の風景が広がる地域を巡る、全長約200㎞のサイクリングルートです。中・上級者向けの起伏や勾配を感じられる走りごたえのあるコー...

ブリヂストンサイクル TB1eの情報は下記をご覧ください。
TB1e | スポーツ向け自転車 | 電動アシスト自転車 | ブリヂストンサイクル株式会社
スポーツ向け自転車 TB1eの特長・機能をご紹介。ブリヂストンサイクルでお気に入りのスポーツ向け自転車を見つけてください。

広告主:茨城県庁スポーツ推進課
協力:ブリヂストンサイクル株式会社
執筆・撮影:HANADA

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【大分県】珍しい戦車道と滝を巡る44kmのサイクリング

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豊後森駅をスタートして、全国でも珍しい一般道を戦車が走る「戦車道」で特殊車両を見て、滝をめぐるコースを紹介します。前半は山側で後半は玖珠川に沿って走ります。

豊後森駅からスタート

大分県玖珠郡玖珠町にある九大本線の豊後森駅からスタートします。
三角屋根の木造駅舎で、可愛らしい雰囲気です。

駅を出て左手に進み、春日十字路交差点を右折します。高速道路下の交差点で右折すると道の駅童話の里くすに到着です。

「日本のアンデルセン」と呼ばれた久留島武彦氏の出身地ということで、町には童話のキャラクターをよく見かけます。道の駅には大きな桃太郎とお供たちの像が並びます。

一般道を走る特殊車両を見る

道の駅童話の里くすの真横を通る道は、全国的にも珍しい戦車が走る公道です。
戦車が通る道はコンクリートで強化された路面になっており「戦車道」と呼ばれています。玖珠駐屯地と日出生台演習場の区間を移動する日時は、玖珠町のWEBサイトに掲載されているのでチェックしてから行くのをオススメします。
たまたま走行予定日だったので、道の駅で待機してみることにしました。

真横を走るAAV7水陸両用車

しばらく待っていると9時を過ぎた頃にAAV7水陸両用車が何台も走ってきました。
公道を特殊車両が走っているのは、なんとも不思議な風景です。

特に通行止めにしている訳ではないので、地元の人が歩いている横を通過したりする風景が見られるのも戦車道の特徴でしょうか。

10数台の車両が通過して、最後は道路を掃除する車両が通過して終了。
珍しいものが見られて朝からテンションが上がります。

本当は戦車らしい形式の10式戦車(ヒトマルシキ)が見たかったけど、毎回走っている訳じゃなさそうです。

城下町とアップダウンが続く道

道の駅を出て森川沿いの戦車道を走り、左折して桃太郎の石像が出迎えてくれる路地に入ります。

城下町として栄えた森藩の面影が残る町並みを走ります。古い建物と鬼の石像が面白い。

丁字路で左折すると緩やかな上りに入ります。
走っている道の右手は角牟礼城(つのむれじょう)跡になっていて、城下町側の三島公園から散策することが出来ますよ。

県道43号に出て右折して、すぐに県道48号に入ります。この辺りから徐々にアップダウンがきつくなってきます。
山の頂きに並ぶ風車を眺めながら走ります。

次の目的地の「高塚愛宕地蔵尊」までは、道なりに案内看板があるので解りやすいです。

高塚愛宕地蔵尊でお参り

地元では「高塚さん」の愛称で呼ばれ、神仏混淆(しんぶつこんごう)の形態を残している珍しい地蔵尊です。
入口の門をくぐると、短い激坂なので勢いそのままに上りましょう!

お土産屋が並ぶ参道を上り、高塚さんにお参りします。

学業成就や商売繁盛など、さまざまな諸願成就に御利益があるとか。
神仏混淆なので左に鈴、右には鐘が下がっています。

願いが叶った人が寄贈した「祈願成就の地蔵」が並んでます。
この中には2000年のシドニーオリンピックで金メダルをとった柔道の田村亮子さんの奉納地蔵もあります。大きな金メダルを掲げたお地蔵さんですよ。

参道の途中にあるご神木のイチョウはパワースポットとされています。

坂を下ったら玖珠川沿いを走る

高塚さんから県道54号を下ります。こんなに上っていた?と思うほど下ります。
下っている途中に見える段々畑が良い雰囲気です。
坂を下って豊後中川駅手前で玖珠川を渡らず、手前の細い道を左折します。

川沿いを進むと九大本線の鉄橋下をくぐる沈下橋を渡ります。

ねこバスが来るバス停

沈下橋を渡り、国道210号に出てすぐの所に苔アートのねこバスとバス停があります。
バス停は本物っぽく、1日1本の時刻が書かれています。
トトロはパネルで、ねこバスは壁の苔に描かれています。町おこしのひとつでしょうか。トトロの苔アートは県内に数カ所あるみたいですよ。

ねこバスから天ヶ瀬温泉までは国道210号を走るのですが、大型車が多く道幅も狭いので注意して走行しましょう。短いですがトンネルもあるのでライトは必須です。

天ヶ瀬温泉の滝

市役所の横から左手に入ると天ヶ瀬温泉街です。入口の看板が温泉街の雰囲気を感じさせます。

お腹ペコペコだったので、駅前のAzukiという和風喫茶に入りました。店内には手作り雑貨や野菜を販売していました。

トマトピザと季節のスムージーをチョイス。スムージーはブルーベリーです。
チーズがパリパリした手作りピザもスムージーも美味しかったですよ!

楽をして行ける絶景の桜滝

食後は店からほど近い場所にある桜滝を見に行きます。
自転車を滝の入口に置いてから、歩いて10分くらいです。天狗のイラストが「桜滝はあっちじゃ!」と案内してくれています。

のんびり歩いても10分そこそこで滝の轟音が聞こえてきます。
カーブを曲がると滝の全容が見えてきて…「思っていたより立派!」と声に出ました。かなり迫力があります。

TVで「楽をして秘境に行ける滝第1位」として紹介されたとか。確かに楽をしてこんなに凄い滝が見られるのはお得な感じです。

落差約25m、幅約15mあり、流れ落ちる滝水の飛沫が桜の花のようであることから「桜滝」と名付けられたとか…すごい感性ですね。

温泉街を抜けて慈恩の滝へ

玖珠川沿いに並ぶ天ヶ瀬温泉は、ここ数年の台風被害が多く残っているようですが、徐々に活気が戻って来ているとか。雰囲気が良い温泉街なので頑張って欲しいです。

再び国道210号に合流し、しばし国道を走ります。途中に長いトンネルもあるので注意してください。
九大本線の杉河内駅を過ぎると右に入る細い道があり、そこに慈恩の滝があります。
ここも国道脇にあるのに、かなり立派な滝です。
日田市天瀬町と玖珠郡玖珠町の境にあり、上段20m下段10m合わせて30mの落差があります。

滝の隣には道の駅慈恩の滝くすがあるので休憩しましょう。
豆乳ソフトクリームが汗をかいた身体にしみます。

馬蹄形が美しい三日月の滝

国道210号を走っていると「三日月の滝公園」の看板が出てくるので、見落とさないようにして右折します。
田んぼの間を走り、嵐山瀧神社の横を流れる玖珠川に三日月の滝があります。
今まで見てきた滝からすると小ぶりですが、馬蹄形の滝壁から三日月に例えられている美しい滝です。

旧豊後森機関庫へ

国道210号のローソン玖珠山田店を過ぎたあたりの、石灯籠が建つ細い路地に入ります。そこから短い間ですが玖珠川沿いの道を走ります。

玖珠自動車教習所の手前で土手の道は終了。そこから住宅街を通り県道43号で九酔渓を渡り、豊後森駅に戻ります。
ゴールは豊後森駅ですが、少し通り過ぎた所にある「旧豊後森機関庫」に寄り道します。

旧国鉄久大線のSL格納庫として使われていましたが、ディーゼル化の普及により機関庫は廃止されました。その後、平成24年に国の登録有形文化財となり、現在は公園として整備され、貴重な鉄道の歴史を感じられる施設に生まれ変わりました。

豊後森駅でゴール

旧豊後森機関庫から豊後森駅に戻ってゴールです。輪行する場合は、列車の本数が少ないので注意しておきましょう。

コース紹介

▼道の駅童話の里くす
http://www.kusu-michinoeki.jp/

▼戦車道における戦車等通行予定について
https://www.town.kusu.oita.jp/soshiki/kichi_bosaitaisakuka/1/5/2/747.html

▼高塚愛宕地蔵尊
https://takatukasan.com/

まとめ

公道を走る特殊車両を間近で見て、城下町を散策。その後は自然を感じる滝めぐりというコースを紹介しました。玖珠町〜日田市周辺には大小合わせて滝が多く、走っていても頻繁に滝の案内看板が出てきます。興味があれば途中にある滝にも立ち寄ってみても良いかもしれません。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
埼玉県奥武蔵エリアを中心に、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

【インタビュー】荒サイのコミュニケーションスペースKURU。SAN-ESU BASE 羽根倉通り(前編)

【インタビュー】荒サイのコミュニケーションスペースKURU。SAN-ESU BASE 羽根倉通り(前編)

埼玉県志木市、荒川サイクリングロード(荒サイ)の羽根倉橋のたもとに2022年7月にオープンしたSAN-ESU BASE(サンエスベース) 羽根倉通り。
ディズナ、ワンバイエス、グランジといったオリジナルブランドで、そしてさまざまな海外ブランドの輸入会社としてサイクリストにはおなじみの東京サンエスがプロデュースする、新しいサイクリストステーションです。
SAN-ESU BASEには、ソフトクリームのお店KURU(クル)と、東京サンエスのショールームUX(ユーエックス)を併設し、営業日である土日は多くのサイクリストで賑わっています。ここを立ち上げた方々にその思いを聞きたいと思い、荒サイを走ってサンエスベースにうかがいました。
今回はその前編、東京サンエス社長の坂井美紀さんのお話を聞きます。


2017年に父親である先代社長から会社を引き継いだ坂井美紀さん。 以前からの夢だったソフトクリーム店を開業した。

この場所に出会ってしまった

2022年の7月16日にオープンしたんですが、構想はその1年前くらいからありました。そもそもは倉庫を探していて、この場所に「出会ってしまった」んですよね。

もともと先代社長が元気だったころ、本社(東京・御徒町)の1階をショールームにしようという話がありまして。そこでソフトクリーム屋をやりたいという話もちょっとだけありました。でもスペース的な問題や、そこがサイクリングしやすい場所でもなかったので断念しました。


羽根倉橋のたもと、荒川サイクリングロード(右岸)の土手から見えるサンエスベース。 この黄色い建物が目印だ。

でもその後、本社近くにあった倉庫が老朽化して、ほかの場所を探すことに。そこでここに出会って、なんだこの場所は!っことで。倉庫以外にかなり使えるスペースがあったし、なんといっても荒サイのすぐそば。ここで一気にソフトクリーム屋の夢が現実味を帯びたんです。

自転車で生業を立てている者として、何かユーザーのためにできることはないかというのはいつも考えていました。コロナ禍だったこともあり、ユーザーとコミュニケーションをとりたいという思いがつのっていたんですよね。だからソフトクリーム屋というより、コミュニケーションスペースを作りたいという気持ちが先にありました。

そして、いろんな人に来てもらいたい、自転車乗りだけじゃなくて近所の人にも来て欲しい、ここが楽しい場所になっていれば、近所の人も応援してくれるんじゃんないかなんて、夢がどんどん広がっていって。

サイクルラックは店頭にも店内にもたくさん用意。いろんなスタイルの自転車乗りが集まってくる。

いろんな人が来てくれる場所に

みなさんが来やすくて、笑いが絶えないとか、そういうイメージで始めました。だから身の丈を越えない、楽しくやれるペースでやりたいと思っています。たとえば雨の日はみなさんも走りに来ないだろうから休みまーすとか、私たちも無理しないでね。

ここでの売上だけではそもそも運営できませんので、夏は無料で水が飲めるし、秋からはほうじ茶をサービスしたりとか。ソフトクリーム食べなくても、休憩だけでも全然オーケーなんです。私自身がここで出会った人たちとしゃべることを大切にしたいので。

近所の人がただほうじ茶を飲みに来たり、サッカー少年たちがソフトクリームの看板見て来てくれて、「ここ自転車の施設なんだー」って話しているのを聞いたり。いろんな人が来てくれる施設になりつつあります。思ったような雰囲気になっていますね。

自転車を知らない人にサイクリストが楽しんでいる姿をみてもらって、同じ時間と空間を共有して欲しいと思っていたんです。そこからいろんなコミュニケーションが始まるといいなと思って。


社長みずからが厨房でソフトクリームを巻き、トッピングしてお客さんに出す。「でも厨房に入っているより、客席スペースにいる時間のほうが長いかも。だから一人のときは大変なんですよー」


「ネーミングはみんながカンタンに呼べるものがいいと思って。みんなが来る、クルクル回る車輪、ソフトクリームのクルクルなどをかけたネーミングです。まーるい感じ、やさしい感じが気に入ってます」

冬用にスープを出したいと思っていたときに、スープだけじゃなあと思っていたら、近所のとてもおいしいパン屋さんとつながったことでラスクを提供できるようになりました。そうしたらパン屋さんのお客さんがこちらに来てくれるようになったり、その逆にサイクリストがそのパン屋さんに行ってくれたり。

この場所の特徴は、誰でも来られるような雰囲気かな。近所の人も子供も来られるような雰囲気にしたかったんです。昨日も高校生が来て、ソフトクリーム300円で「安っ!」て言ってたりとか。近所の子供が300円握り締めて来てくれたりもします。

年齢も性別も、できれば地域も関係なくいろんな人が来てくれれば、楽しいことにつながっていくんじゃないかなと思って。


ソフトクリームは全種類300円(税込)。「ソフトクリーム屋をやりたかったのは、私が好きだから、それだけです(笑)。クリームが好きなんです。生クリームとか。身の丈を考えたときに、自分の好きなものでないと続けられないと思って。ソフトクリームは夏のものだけど、私は冬でも食べたいんですよねー。だから冬に売れないとか、全然考えませんでした」


トッピングの名前が、すべてブランドの名前になっている。「これはずっとやりたかったんです。ブランドの読み方を知らないお客さんがいるんです。お問い合わせのメールでディグズナとか、グルンゲとか。でもそれを否定したくない。自然にわかってほしくて。だからメニューの名前にしてみました。一番人気はワンバイエス(生姜)と、ロコゴワ(黒蜜抹茶)です」


冬限定メニューのクラムチャウダー ラスク添えは400円(税込)。近くにあるパン工房ラパンのラスクを使っている。冷えた体にしみる。

新しいことをやろう

私、自転車でブランドとか決まったスタイルに「こうでなくてはいけない」としばられるのが苦手で。どんな自転車でもスタイルでも否定せず、それもありだよねと受け入れるようにしたいと思っているんです。だから自転車だけじゃなくて、このKURU自体がそういう場所になりたいですね。

うちのパーツを一切使っていない人も来てくれる。それもうれしいんです。気兼ねなく来られる場所だってことだから。こういう自転車じゃないと、あのパーツをつけていないと、そういうウエアでないと入りにくい、みたいなお店にはしたくないんです。


店の出入り口のドアは、東京サンエス本社の近くにあった「東京自転車製造卸協同組合」のビルが解体されたときに譲り受けたもの。昭和30年ころに作られたときの文字をそのまま残していて、レトロな雰囲気が漂う。

コミュニケーションを大事にとか、新しいことをやろうとか、アットホームにしたいとか、人に優しくありたいとか、そういうのは東京サンエスの社風なのかもしれませんね。先代社長である父も「新しいことしなきゃね」って常に私に言ってました。おんなじことことばっかりやっててもダメだよね、って。

「きづきベル」を作ったときがそうだったんですけど、自転車に乗らない人が「自転車乗ってる人って怖いよね」と言ってたんです。後ろからいきなりベル鳴らされてびっくりしたって。それできづきベルが生まれたんです。

サイクリストのためになることを、自分たちができることを身の丈で一生懸命やろう。それがいままでやったことのない新しいことにつながり、最終的に多くの人が笑顔になったら嬉しいです。
東京サンエスのきづきベル。ベルを鳴らさなくても、後方から聞こえる涼やかな音色で、歩行者が自然に自転車の存在に気付いてくれるようにと開発された。


店内にはTABIRINマップをはじめ、荒川周辺のサイクリング情報が掲示してある。「KURUはここにありまーす」

これからはこの場所をもっと知ってもらうことが大切だと思うんですけど、あんまりお客さんがいらっしゃるとお客さんと話をするどころか、どんな人が来たかも見られない状況で。夏に150人もいらした時は、ソフトクリームを出すことに精一杯になっちゃって。逆に1日50人くらいだと、ゆっくりお話もできますね。

自転車ってすごい、KURUもすごい

何度もいらしてくれるお客さんは、その人の職業とか人となりとかがだんだんわかってきて、そういうのも楽しくて。そういうことでここにたどり着いてくれたんだって。
いろんなお客さんがいらっしゃいますね。先日も、ハンドルを換えたら巡航速度が2km速くなったって話している方がいて、それをとなりのテーブルで聞いていたご夫妻が、「何っ!?」ってなって(笑)。そしてそこからお客さんどうしの会話が始まりました。


客さんと話をする時間を大切にしたい。

先日、荒サイを走っている学生さんのグループが9人でいらしていたとき、たまたま私と同年代の女性のサイクリストさんがいて。その女性が学生さんに話しかけたら話がはずんじゃって。それでみんなでここで写真を撮って、最後は同じ方向だからっていっしょに走って帰っていったんです。

そういうコミュニケーションの場にもうなっちゃってるんです。自転車ひとつで性別も年代も超えて仲間になれる、自転車っていいなーと思いました。自転車ってすごいな、この場所もすごいな、って。


「みんなが楽しんでいれば、たぶん見ている人も参加する人も楽しいと思います。だからあんまり深く考えてないんです。でもみんなが笑っていればどうにかなると思います(笑)」

ここはオープンな空間なので人の話がよく聞こえるんです。私もお客さんに話しかけるとき、大きな声で話すので周りの人に聞こえていると思います。

そうすると誰かがそれに反応して、そこからお客さんどうしの会話が始まることも。あと逆に紹介しちゃうこともありますよ。

先日も輪行袋で有名なオーストリッチの社長さんが自転車でいらしてくれて。その場にいたお客さんに「輪行袋のオーストリッチって知ってます?」って聞いたら「もちろん知ってます、使ってますよー!」って言うから「こちら社長です」って(笑)。

今は毎日が一生懸命です。でも無理していないので、飾ることなくナチュラルにフツーにやれています。そのなかで、ここはコミュニケーションをとる場だということを忘れないように、大事にしたいと思います。そうすればおのずとそうなっていくから。

私たちの取り組みを見て、ほかのメーカーやブランドが同じように始めてくれたらうれしいですよねー。どんどんサイクリング が楽しくなってくる。それで地域の人も「ああ自転車っていいね」って言ってくれたら、それがいちばんうれしいですね。


「平日は会社で、ここが土日オープンなので休みはなしです。でも金曜はKURUの仕込みをするので、お休みです。ああ、でもそれも仕事か(笑)。でもここに来ることがリフレッシュになっているし、とても気持ちいいんです」

施設情報


▼KURU@サンエスベース
https://tsss.co.jp/kuru/

▼東京サンエス株式会社
https://tsss.co.jp/

まとめ

サイクルカフェや、サイクリストが集まる店はたくさんあります。でもこんなにオープンで、気軽に寄れて、しかも店主(社長!)と気軽に話ができるのはここだけだと思います。それだけではなく、お客さんどうしの会話が自然に始まる雰囲気作りが、うまくできている気がします。それはこの店を利益のためにやっているんじゃなくて、サイクリストを、サイクリング全体を盛り上げていきたいという、坂井社長の、そして東京サンエスという会社の思いが、来る人にも伝わるからじゃないかと思うんです。荒サイの新名所サンエスベース。サイクリングの途中にふらっと寄る、ウワサを聞いて遠方から来る、どちらでも満足度二重マル請け合いです!

そして。このサンエスベースで忘れてはならないのがUXの存在。こちらはサンエスのオリジナルパーツのほぼすべてのモデル、すべてのサイズがそろうショールーム。そしてそこに開発の多くを手がけている東京サンエスの専務が、お客さんに対応してくれる、世界でも類を見ない施設。サンエスベースのご紹介、後半はこのUXについて同社の上司辰治専務に聞いてみました。そちらもぜひご覧ください!

執筆:岩田淳雄

愛知県出身、千葉県在住。
自転車雑誌「サイクルスポーツ 」「バイシクルクラブ」の編集長を歴任。現在は「ペダルプッシャー」を主宰し、サイクリングの啓発活動を展開しています。
https://pedalpusher.jp/

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【埼玉県】冠水橋をめぐる約55kmのサイクリング

【埼玉県】冠水橋をめぐる約55kmのサイクリング

埼玉県は県土に占める河川面積の割合が3.9%で、徳島県に続き全国第2位という川の県です。
そんな理由からか、川が増水しても流されにくい冠水橋(沈下橋)が多いです。
冠水橋と呼ぶのは主に荒川水系のようで、全国では「沈下橋」「潜水橋」「沈み橋」などと呼ばれています。増水時に川に沈み、川の流れを妨げにくい構造になっています。そのため造りは木造だったりコンクリートの単純なモノが多くコストがかからないというのがメリットです。
木製の冠水橋は風情がありますが、劣化とともに撤去されたり頑丈な素材で作り直されたりしているので少し残念です。
そんな冠水橋が点在している荒川水系の河川をグルッと走ってめぐってみようと思います。

鶴ヶ島駅からスタート

東武東上線「鶴ヶ島駅」西口から線路沿いの道を走り、県道114号を左折します。東洋大学川越キャンパスを横目に進むと、小畔川(こあぜがわ)に出ます。左折して土手沿いの道に入ります。

土手の道を走っていると、対岸になぐわし公園が見えてきます。この公園の前には桜並木があり、春に走ると綺麗ですよ。

鎌取橋を渡る

県道256号を渡って少し進むと1つ目の冠水橋「鎌取橋」に到着です。
こぢんまりした橋なので、うっかりするとそのまま通りすぎてしまいそうです。
今回紹介する冠水橋で1番短い冠水橋でもあります。

橋面は木製ですが橋脚はコンクリートでシッカリしています。
それでも渡る時にガタゴト音がするので風情を感じられますよ。

小畔川から越辺川へ

国道254号に架かる落合橋を渡り、越辺川(おっぺがわ)へ。落合橋は交通量が非常に多いので歩道で渡るのをオススメします。
橋を渡り左折すると越辺川左岸0km看板があります。

少し進むと右手に真っ黒い建物が見えてきます。ここは老舗醤油蔵「笛木醤油」が運営する「金笛しょうゆパーク」です。2019年にオープンした施設で、レストランやカフェ、醤油づくりを学べる場所です。気になる人は立ち寄ってみては。

彩の国景観賞を受賞した八幡橋

土手を下りて一般道を走り、圏央道をくぐったら左折し川沿いへ。
八幡橋は2022年6月の大雨で一部破損してしまったのと、一部橋脚の腐食が見つかり現在は通行止めになっています。なので、近くから眺めるだけにします。

木造冠水橋なので、様々なドラマや時代劇に使われています。
また渡れるように、復旧して欲しいですね。

白鳥の飛来地

八幡橋から土手の道でも行けますが、細かい砂利道です。平気な人はそのままでOKですが、砂利はNGという人は、土手下の舗装路を進みましょう。

大きな工場横に「白鳥の飛来地駐車場」という看板が見えたら、駐車場に自転車を置いて土手を越えて白鳥を見に行きます。

細い道を進むと河原に出て白鳥の姿が見えました。毎年11月中旬〜3月上旬にかけてコハクチョウが飛来してくる場所です。

かなり近い場所で見る事ができます。白鳥を驚かせないように静かに観賞しましょう。

木造の島田橋

天神橋を渡り右折して再び越辺川の土手道へ。
薄緑の越辺川水管橋をくぐると目の前に赤城山が見えます。

道がカーブすると、奥武蔵の山々もクッキリと見えます。

しばらくすると右手に木造冠水橋が見えてきました。2014年に大雨のため橋が全て流されてしまいましたが、2015年に新たな木造冠水橋として完成した島田橋です。見た目は趣ある木造ですが、裏にワイヤを通し強化されているとか。

この橋も八幡橋同様、多くのドラマや時代劇に使われています。NHK大河ドラマ「新撰組!」「風林火山」「龍馬伝」TBS「JIN-仁-」などなど…ドラマで知っている橋が出てくるとテンション上がりますよね。

川の上流側にあるのは流木避けで、増水した時に流木が橋に直撃しないようになっています。

比企自転車道を走る

国道407号を渡ると比企自転車道に入ります。九十九川沿いの自転車道は埼玉県こども動物自然公園の近くまで続いています。空いていて走りやすいですよ。

こども動物自然公園交差点から一般道に進みます。
岩殿観音参道前を通り、ゆるやかな坂道を上って行きます。

ピークには手作りの峠看板があります。坂を上って峠看板があると嬉しいですよね。
高本山峠から激坂を下ります。こちらから上らなくて良かったと感じさせる坂です。

コンクリートの稲荷橋

坂を下るとすぐに次の稲荷橋に出ます。ここは今までの橋と違い、完全なコンクリート橋です。丸みを帯びたフォルムでドッシリして頑丈そうです。

地元の生活道路として利用されているのか、続々と車が渡っていました。車の運転に自信がない私は絶対に無理!

都幾川にかかる神戸大橋を渡ります。橋の横には都幾川水管橋がありますよ。
橋を渡るとすぐ右折して土手道へ。

土手道が終わると「くらかけ清流の郷」があります。
夏にはBBQを楽しめる施設ですが、現在は都幾川改良復旧事業のため休業しています。

赤い橋脚が目を引く鞍掛橋

鞍掛橋は橋脚が赤い鉄骨製で頑丈そうです。昭和の後期まで木造だったらしいので、橋脚の多さはその時の雰囲気が残っているから?

前の稲荷橋と同様に、車の行き来が激しいですのでタイミングを見て渡りましょう。

キャンプで人気の学校橋

都幾川の土手道を走っていると学校橋河原に出ます。ここはBBQやキャンプが出来る場所で環境美化協力費を支払えば誰でも楽しめます。この日もテントがズラッと並んで賑わっていました。

そのまま都幾川桜堤の道を走ります。春になると桜並木が美しい場所ですが、今はひっそりとしています。

地元の豆腐を使ったランチ

ときがわ町にある一軒家カフェDAYSでランチにします。
民家の奥にあるカフェで自転車ラックもあります。白い壁とグリーンのドアが北欧っぽくてオシャレな外観です。

店内も木をふんだんに使用して暖かみがあります。
テラス席もありますが、今は寒いので店内でいただきます。夏だったらテラス席が気持ちよさそうですね。

日替りランチとお豆腐ランチとカレーランチから選べます。
地元ときがわ町の有名豆腐店2軒の美味しい豆腐を使ったお豆腐ランチをチョイス。
ヘルシーで優しい味だけど、思ったよりボリュームもあり満足感ありますよ。

人工再生木材を使った若宮橋

カフェを出て県道171号を走ります。道なりに走り鳩山町を通過して坂戸市へ。
小山交差点の次にある信号を右折すると高麗川沿いに出ます。そのまま土手に上がると若宮橋が見えてきます。

以前の若宮橋は木造冠水橋でしたが大雨で被害に遭ったため架け替えられました。
新しい若宮橋は人工再生木材(ドゥーザー)という素材で出来ています。

多和目橋と多和目天神橋

高麗川沿いの裏道を走り、東武越生線の踏切を渡ります。
城西大学坂戸キャンパス下にある多和目橋に到着です。

今までの冠水橋と違うのはガードレールの様な柵があるところでしょうか。
橋面は木造なので、車が通過するとガタゴト音が鳴ります。

多和目橋から遊歩道を通ります。ここは自転車から降りて利用するように書いてあるので、押し歩きします。

押し歩きが面倒な場合は、一般道を使って回り込むようになります。
最後の冠水橋「多和目天神橋」に到着しました。木造冠水橋に見えますが、橋脚の一部は鉄製です。それでも木造の風情を感じる冠水橋です。

高麗川駅でゴール

橋を渡り、日高市役所前の市役所通りを進む。途中JR川越線とJR八高線の踏切を渡ると高麗川駅に到着です。

高麗川駅前に漫画「のだめカンタービレ」のカラーマンホールがあるので探してみましょう。作者の二ノ宮知子さんが市内在住という事で市制施行30周年を記念したマンホールが去年設置されました。日高市役所前とJR川越線武蔵高萩駅前にも設置されているので興味がある人はそちらも見て回ってみては?

TABIRINオリジナル モバイルバッテリーバッグ

アプリなどを確認しながら走ると、スマホのバッテリーが不安になります。
そこでTABIRINオリジナルモバイルバッテリーバッグを使用して走りました。

カラーは「ブラック」「ブラウン」の2種類ありますが、私はロードバイクの雰囲気に合わせてブラックです。ストラップで装着できます。革製で高級感もありますね!

一般的なモバイルバッテリーが入るサイズで大きすぎずハンドル操作の邪魔にはなりません。バッテリー残量を心配しながら走らなくても良いので安心出来ますよ。

【新発売】本格革製品 スマホ充電に便利な「TABIRINオリジナル モバイルバッテリー...
TABIRINアプリの開発に伴い、自転車にスマホを装着して使っていると、気になるのが「バッテリーの消耗」。自転車を降りたら、情報収集したり写真を撮ったりするスマホだけに、移動中に充電できる便利なアイテムがあれば。と...

コース紹介

アクセス
電車:「池袋駅」から東武鉄道東上本線「鶴ヶ島駅」下車
車:関越自動車道「鶴ヶ島インター」から約15分

まとめ

ぐるっと走って8つの冠水橋をめぐるルートを紹介しましたが、もっと足を延ばせば埼玉県にはまだまだ冠水橋が多くあります。
車でめぐると細い道が多く不便ですが、自転車なら楽に行くことが出来るのでオススメです。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
ロードバイク・ランドナー・ミニベロなどで、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

【東京都】江戸川のゴミ拾いライドレポート

【東京都】江戸川のゴミ拾いライドレポート

秋晴れのもと、江戸川サイクリングロードのゴミ拾いライドに参加してきましたので、その活動をご紹介します。

江戸川サイクリングロードとは

江戸川サイクリングロードは、葛西臨海公園から関宿城までの約64kmのコースで、右岸と左岸に自転車道が整備されています。途中道幅が狭い区間もありますが、概ね幅員も確保されており、走りやすい自転車道です。

利根川・江戸川サイクリングロードマップ

「みさとの風広場」で集合

都内を出発し、国道6号新葛飾橋から江戸川サイクリングロードに合流します。通行量も少なく、非常に快適でした。

右岸側のサイクリングロードを進み、JR三郷駅近く「みさとの風広場」が集合場所です。
この企画は、ドーナツ屋オーナーでRCCの福田さんが、「いつもお世話になっている河川敷を、利用するだけでなく清掃することで、自転車道を安全に快適に皆さんに使ってもらいたい」という思いで企画しました。
8時~11時、「みさとの風広場」を中心に、流山橋と玉葉橋周辺までのサイクリングロード周辺をゴミ拾いします。
続々と参加者の方々が集まってきます。

自転車は他のサイクリストや住民の方の邪魔にならないように河川敷に移動します。

ゴミ拾いの前に少し腹ごしらえです。パートナーカフェ「CYCLO」のドーナツをいただきます。

ゴミ拾いのためのトングやゴミ袋などの備品をお借りして、いざゴミ拾いのスタートです。
きれいに見えていたサイクリングロードも、少し草をかき分けるとけっこうゴミが落ちています。

ひたすら、#ひろう

3時間ほどゴミ拾いをしたら、結構集まりました。
地元の方にも、「長年ここにいるけど、こんな活動を見たのは初めてだよ。」とか、ランナーやサイクリストの方達にも、「ご苦労様です」や「ありがとうございます」と、声をかけていただいて、とっても嬉しい気持ちになりました。

回収したゴミを前に、参加者で記念撮影です。いい笑顔ですね。

赤トンボも興味あるのか、何度も寄ってきては指にとまっていました。

ゴミ回収後は、「CYCLO」に移動してコミュニケーションタイムです。
自転車ラックも完備されているお店で、おいしいドーナツ&カフェがお待ちかね。
地元のサイクリストの方達も集まってきます。
これまで走ったコースの話や、おいしいカフェの話、おすすめスポットや次に走るコースの話で盛り上がります。
 
はじめてお会いした方とも、あっという間に仲間意識が芽生えます。

ショコラおすすめです!

コース紹介

▼CYCLO
https://cyclodonuts.square.site/shop/-donuts/2

まとめ

日頃お世話になっているサイクリングロードを、安全に走るだけでなく、きれいにすることで、地元の方々の理解も得られやすくなるのではないかと思います。
このような活動が全国に広がっていったら、よりサイクリストの理解が得られてうれしいことですね。
江戸川のゴミ拾いは年に3回ほど実施する予定とのことですから、ぜひ皆さんも参加してみてください。

執筆:KUNO

 

【茨城県】東海村名産の干し芋を求めて約26㎞のサイクリング

【茨城県】東海村名産の干し芋を求めて約26㎞のサイクリング

茨城の冬といえば「干し芋」。全国1位の生産量を誇ります。県内ではひたちなか市、那珂市、そして東海村が主な生産地です。さつまいもの品種によって色や味の異なる干し芋を味わうことができます。砂糖などを使用せずさつまいもの自然の甘さを安心して楽しむことができます。東海村で干し芋を求めてサイクリングしてきました。

阿漕ヶ浦(あこぎがうら)公園を出発

国道245号線沿いにある公園。神秘の沼として由緒ある阿漕ヶ浦に隣接していることから公園の名前がついたそうです。

2019年度の茨城国体の開催にあわせて改修されたという新しい公園で、遊具は子供たちに大人気。よくみてみると、さつまいもの形をしている屋根が付いていたりカラーリングもさつまいも色。とても可愛い遊具です。
阿漕ヶ浦公園を出発します。

天神山

最初に訪れたのは天神山。一度来てみたかった場所のひとつです。阿漕ヶ浦公園から約1.5㎞ほどで到着。

自転車を置いて登ってみます。斜面が急なので足元には注意。

あっという間に頂上へ。なんと標高17.4m。県内で一番低い山とされています。
近くに来た際はぜひ登ってみてほしいです。一人でも楽しい気持ちになれました。
下山もあっという間。自転車に乗って干し芋を探しにいきます。

直売所を巡る

ほしいも(株)直売所

まず訪れたのは東海村須和間にある直売所。平日にも関わらず干し芋を買い求める客でにぎわっていました。

干し芋はもちろん、加工品もたくさんありました。ジェラートや焼き菓子など手土産にぴったりなものも。

まずは、「紅はるか焼き芋ソフト」をいただくことに。紅はるかの焼き芋を練りこんだ特製ソフトクリームは、お芋の味がしかっりでていて美味しかったです。

他にも焼き芋を買うことができました。手のひらサイズの小さい焼き芋はちょっとした補給食に。

圷ほしいも直売所

ほしいも㈱直売所から約4㎞のところにある圷ほしいも直売所へ。
ほしいもの加工品もあるということで尋ねましたが、畑に出ているということで入ることができませんでした。
まさにシーズンを迎えて忙しそうです。

道中、かわいい手書きの看板が目に入りました。

東海ファーマーズマーケットにじのなか

東海村石上内宿にあるJAの直売所にやってきました。
実は、他の農家の直売所へ行ったのですが予約販売だったりやっていなかったりと心が折れたのでJAの直売所へ行くことにしました。個人の直売所へ行く際は、事前に電話で問い合わせることをお勧めします。

直売所の一画には大きく干し芋コーナーが設けられていました。
さつまいもの品種や生産者もさまざま。干し芋をかご一杯に買っていく人もたくさんいました。

東海村産の干し芋や加工品、焼き芋を購入。留守だった圷ほしいも直売所のお菓子「ぷれすた」も手に入れることができました。干し芋をプレス焼きした、新食感の美味しさでした。
また、干し芋は、東海村産のさつまいもで作られたものでねっとりと甘く素晴らしく美味しかったです。
干し芋だけでなく様々な加工品も出ていて、生産者の熱い思いをみることができた気がします。
たくさんの買い物を済ませ久慈川方面へ向かいます。

のどかで開けた景色の中を走っていきました。

久慈川

久慈川は南北に長い福島県、栃木県、茨城県の5市5町2村にまたがる大きな川です。
川の向こう側は日立市に入るという境にあります。

堤防も整備されていて綺麗でした。散歩やランニングの人とすれ違いました。スピードの出しすぎには注意ですね。

川沿いの景色も素晴らしかったです。

村松山虚空蔵堂・大神宮

国道245号線近くにある村松山虚空蔵堂にやってきました。

平安時代初期に弘法大師空海によって創建された歴史ある寺です。
初詣などで地元の人々が多く訪れます。

村松山のすぐ隣には大神宮があります。
西暦700年ごろ創建されたとする歴史ある神社です。

駐車場の一画に君が代にでてくる「さざれ石」が。

また、境内には安産祈願・子孫繁栄・健康成長を願う「なで犬」。
願う内容によってなでる犬が変わります。

境内は神聖な空気が漂っていて心落ち着けるところでした。
阿漕ヶ浦公園に戻ってサイクリングは終了です。 

コース紹介

▼ほしいも(株)
https://www.hoshiimo.tv/

▼圷ほしいも直売所
https://xn--n8jubxg4a4f.com/

▼東海ファーマーズマーケットにじのなか
https://life.ja-group.jp/farm/market/detail?id=402

▼村松山虚空蔵堂
https://www.taraku.or.jp/

▼村松大神宮
https://ibaraki-daijingu.com/

まとめ

約26㎞のサイクリングは一人でも存分に楽しむことができました。干し芋を求めて走っていく楽しさがありあっという間のサイクリングでした。茨城の食は美味しいもので溢れています。たくさんの人にサイクリングで茨城の旬を味わっていただきたいです。

執筆:水越恭子

茨城県出身。地元ラジオ局でリポーターをしていた頃にロードバイクを購入。公私ともに自転車を楽しんでいる。現在はフリーランス。SNSで茨城サイクリングの魅力を発信。自転車のさまざまな楽しみ方を研究中!現在は、行方市自転車活用推進会議委員を務め、行方エリアテレビ「なめテレ」に出演し自転車で市内をめぐりレポートし放送している。

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【大分県】小鹿田焼の里と城下町の風情が残る豆田町がある日田市を散策する47kmのサイクリング

【大分県】小鹿田焼の里と城下町の風情が残る豆田町がある日田市を散策する47kmのサイクリング

江戸時代には幕府直轄地・天領として栄えた日田市。当時の町並みや文化が受け継がれた「豆田町」は、日本遺産に認定されています。
そんな歴史を感じる町並みを走り、日田往還を繋いで「小鹿田焼(おんたやき)の里」を訪ねるルートです。比較的緩やかな坂が多いので、のんびり楽しめると思います。

日田駅をスタート

日田市は漫画「進撃の巨人」の作者が出身ということで、駅前に人気キャラクターのリヴァイ兵長の像を設置しています。
あとキャラクターのパネルなどもあり、アニメファンで無くとも楽しい気持ちになります。ローマ字のHITAモニュメントも「I」の部分が無く、人が立つ事でHITAの文字が成立する楽しいものになっています。スタート&ゴールの記念写真にも良いですね。

県道48号を進み、三本松交差点を右折します。久大本線の高架下をくぐると日田往還中津街道に入ります。

咸宜園(かんぎえん)

右手に白い壁に囲われた施設が見えてきます。江戸時代後期に設立された私塾(学校)跡です。東塾跡地にある秋風庵・遠思楼が現在も見学出来ます。

伝統的建造物群保存地区の豆田町

大きく右に道がカーブした豆田御幸(みゆき)通り入口にある草野本家は、県内最古の旧商家で豆田町の代表的な建物です。

「豆田町(まめだまち)」とは、南北2本東西5本の通りからなる町で、江戸初期の建物が残っていることで国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。

豆田御幸通りには「天領日田資料館」や「豆田まちづくり歴史交流館」など歴史的な建物が並びます。その中でも「赤司日田羊羹本舗」の羊羹は、日田を代表する菓子のひとつ。全国の羊羹好きが買いに訪れるほどの人気店です。

昔ながらの製法で作られる日田羊羹は、日持ちするのでお土産に購入してみました。ずっしりとした羊羹を自転車のバッグに入れて走ります。常温でも大丈夫ですよ。

店を出て1本隣の豆田上町通りに移動します。この通りにある「岩尾薬舗 日本丸館(にほんがんかん)」に立ち寄ります。

岩尾薬舗 日本丸館(にほんがんかん)

安政2年(1855年)に開業された薬屋の「岩尾薬舗」は、現在も薬の販売をしています。店舗の隣には、薬の資料館「日本丸館」があるので興味があれば見学してみましょう。

薬局の店内も昔の面影があるので撮影させて頂きました。

薬を調合した場所も雰囲気がありますね。資料館の入口には、お土産品も販売しているので覗いてみましょう。

豆田上町通りの北にある「薫長酒蔵資料館」は文政9年(約200年前)に建てられた酒蔵です。2階を酒蔵資料館として開放しています。

花月川沿いを走る

花月川に架かる一新橋を渡り、川沿いの道を走ります。高速道路の高架下を抜け、新山渡瀬橋を渡ったらすぐに左折します。

光道寺日田別院の横から細い道に入ると、ややキツい上り坂が出てきます。さっきまで町中だったのに、いきなり林道が現れるのが面白いです。

いいちこ日田蒸留所

「下町のナポレオン」として知られている麦焼酎「いいちこ」を製造している蒸留所があるので立ち寄ってみます。残念ながら自転車なので試飲は出来ませんが、見学や関連グッズを購入することができます。

花月川から小野川沿いを走る

いいちこ日田蒸留所から坂を下り、国道212号を渡り日田往還に入ります。
花月川沿いの歩道に「財津の桜並木」があります。走った時期がちょうど満開で、風情ある日田往還を感じる事が出来ました。

県道107号を左折して小野川沿いを走り「小鹿田焼(おんたやき)の里」に向かいますが、ここからしばらく店が少ないエリアに入ります。途中にカフェやパン屋がありますが、臨時休業や定休日の可能性を考えて、補給食など買っておく事をオススメします。

小鹿田焼の里に向かう道は、川沿いの緩い坂なので気持ちよく走る事が出来ます。

小鹿田焼のギャラリーに立ち寄る

道沿いに「おかあさんのパン」と「鹿鳴庵」の手作り看板が出てきたら右折して路地に入ります。少し奥まった所にある小鹿田焼ギャラリー「鹿鳴庵」は、文久元年(今から162年前)に建てられた藁葺き屋根の古民家ギャラリーで趣があります。

店内には厳選した小鹿田焼と地元の民芸品などが並んでいます。器ひとつからの購入も可能なので、お気に入りを探してみては?

一子相伝の小鹿田焼の里へ

鹿鳴庵を過ぎると、道がやや細くなり斜度も出てきます。集落の民家も藁葺きトタン屋根で雰囲気がありますね。

皿山トンネルが見えるとY字になるので右折すると「小鹿田焼の里」に到着です。まずは入ってすぐの所にある「山のそば茶屋」でランチにします。

昔からの蕎麦屋という店内にはテーブル席と小上がり席があります。
使われている皿は、もちろん小鹿田焼です。器を楽しみながら食事が出来るのが嬉しいですね。

田舎蕎麦と地鶏煮のセットにしてみました。田舎蕎麦も地鶏煮も、どちらも美味しかったです。

店を出ると大きな共同窯があります。
小鹿田焼の里には現在、窯元が9軒あり約300年前から黒木家・柳瀬家・坂本家の三家体制で制作しています。しかも一子相伝で承継され守られてきたとか。

小鹿田焼の里に居ると「ギーゴトン」と不思議な音が聞こえてきます。
陶土を打ち砕くため、川の水を利用した「ししおどし」で唐臼に打ちつける音です。この唐臼の音は「日本の音風景100選」にも選ばれています。

小鹿田焼陶芸館で小鹿田焼を学ぶ

小鹿田焼の里の一番奥にある「小鹿田焼陶芸館」で、江戸時代から現在に至るまでの作品を展示していて小鹿田焼の歴史について学べます。

説明パネルと作品が展示されています。他にも小鹿田焼が出来るまでの動画も流れているので見てみると分かりやすいですよ。

陶芸館は里の一番高い場所にあるので、町並みが見渡せます。

昔ながらの里山風景を楽しむ

小鹿田焼の里を出て、県道107号から県道670号を繋いで日田市街へ下って行きます。
行きの道は2車線で車も比較的走っていましたが、この道はほとんど車が通りません。
県道というより林道という雰囲気です。

途中で集落に出ましたが、昔話の挿絵の様な雰囲気で素晴らしかったです。

国道と日田彦山線大鶴駅の手前で大肥川沿いに走ります。
ちょうど桜並木が満開で綺麗でした。

思いがけぬ坂道に苦しむ

日田彦山線沿いの道を走っていると、今山駅から日田行きの線路(レール)が撤去されていました。2017年の九州北部豪雨で大きな被害を受け休止中とは知っていましたが、レールが撤去されているとは思いませんでした。

目の前に大分自動車道が見えたら左折し高速の下をくぐり左折。すると突然の急坂が現れた!地図上では坂とは解りにくい場所で油断していました。
最初から坂があると解っているのと解っていないのは気分が違います。
もう後半なので足も疲れてヨロヨロ上ります。

この道も前半走った花月川の日田往還につづく、日田往還朝倉街道です。
木々が鬱蒼としている雰囲気が昔の道の名残を感じさせます。

丘陵地にある萩尾公園

桜が綺麗な萩尾公園に出ました。池の周囲には吉野桜が約445本植えられていて桜の名所として人気の公園です。夏にはキャンプ場も期間限定でオープンします。

池の周囲に遊歩道があるので散策している人も多いですよ。

天領日田を散策する

山間の道を走ってきて、最後は日田の市街地を散策します。
江戸時代初期から徳川幕府の直轄地(天領)となった日田市。東西に流れる三隈川は「水郷日田」と呼ばれるほど豊かな水で有名です。
三隈川沿いに走り、亀山公園の横にある「島内堰」の上を渡ります。堰の上が歩行者&自転車用通路になっています。

渡った先は三隈川の中州「中ノ島」になります。中州の周囲は約2kmです。
三隈川公園に可愛い「河童の水の助・鵜のウータン像」がありました。

元氣の駅でスイーツ休憩

国道212号を越えた所にある「日田天領水の里元氣の駅」で休憩します。
元氣の駅は、水郷日田で育った地元の素材と美味しい食べ物を提供する施設です。
入ってすぐ右手にある売店「ひったりーの」でジャージーヨーグルトサンデー購入。暑かったので冷たいスイーツが身体に染みわたります。

駐車場の敷地に「手湯・足湯」があるので、疲れた足をほぐすのに良いですね。

沈み橋を渡り日田駅へ

中ノ島をぐるりと1周走ってから国道212号で台霧大橋を渡ります。橋を渡ってすぐ左折して三隈川沿いに走ります。三隈川では夏になると「屋形船」「鵜飼い」を見る事ができます。昔から受け継がれた日田の夏の風物詩です。そんな屋形船が、出番を待つように川沿いに並んでいます。

行徳橋を渡り住宅地の間を進むと沈み橋の「大宮橋」があるので渡りましょう。頑丈そうなコンクリート橋で、地元の車も多く渡っていました。

国道212号で玖珠川を渡り左折して三隈川の対岸を走ります。県道9号に出たら北上して日田駅に到着です。

コース紹介


▼アクセス
電車:JR博多駅から鹿児島本線経由(特急)で約1時間10分
JR大分駅から久大本線(特急)で約1時間40分
車:大分自動車道「日田インター」を下りて約10分

▼小鹿田焼ギャラリー鹿鳴庵
https://www.rokumeian.com/

まとめ

江戸時代に幕府直轄の城下町として栄えた日田市と、漫画「進撃の巨人」で飾られた日田駅のどちらも楽しむ事が出来るルートです。大分県を代表する陶器の小鹿田焼の里も、深い歴史を感じられ、1度は訪れておきたい場所だと思います。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
ロードバイク・ランドナー・ミニベロなどで、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

【オーストラリア】ブリスベンサイクリスト定番!リバーループを体験しよう

【オーストラリア】ブリスベンサイクリスト定番!リバーループを体験しよう

リバーシティと呼ばれるブリスベンには、その名の通り街の真ん中をブリスベン川が流れています。
クイーンズランド州の州都、シドニー、メルボルンに次ぐオーストラリア第三の都市でありながらゆったりとした空気が流れるのはブリスベン川と川を囲む緑のためかもしれません。
ブリスベンのサイクリストたちの定番コース、「ブリスベンリバーループ」を紹介します。これを走ればあなたも立派なブリッシー(Brissie )、ブリスベンローカルサイクリスト!

 川の南側サウスバンクからスタート


ブリスベンリバーループは1周約33kmの周回コースなのでどこから走り始めてもOK。自転車専用道や、一般道上の自転車レーンを組み合わせたコースで、コース上には各所に地図や目印の標識が出ています。
この日は南側のサウスバンクから反時計回りにスタート。サウスバンクパークランズには無料の駐車場もあるので、車で来てここから走り始める地元サイクリストも多いです。

朝6時台に走り始めれば交通量も少なく、朝陽に照らされ輝く水面やシティのビル群を望めます。

水面を真横に走る

サウスバンクパークランズから、歩行者・自転車専用橋のグッドウィルブリッジを渡りシティ側へと出ます。川沿いの自動車専用道の高架下は歩行者・自転車専用道になっています。

真横には水面があり、ランニングや犬の散歩をする地元の人もみんな気持ちよさそうです。

川沿いの自転車・歩行者専用道路には所々にカウンターが設置されています。この自転車専用道路を使ってシティへ通勤する人も多く、朝夕は特にサイクリストが多いエリアでもあります。

シティから引き続き、自転車専用道を走りミルトン、トウォングといった商業・住宅のサバーブを抜けて行きましょう。

ミルトンの川沿いには、老舗のパブレストラン「レガッタホテル」が見えます。ちなみに、ここから川を離れて北上すればブリスベンヒルクライマーの聖地Mt.クーサへと続きます。

トウォングを抜けセントルチアに入るとクイーンズランド州立大学(University of Queensland、通称UQ)があります。

キャンパス内には道路があり、ここもコースの一部。オーストラリアの大学の敷地は広く、車で通学する学生も多くいるためこうして道路が走っていたり、駐車場も多数完備しているんですね。

地元のサイクリングクラブや、トライアスロンクラブのライダーたちがグループで練習する姿も見られます。

緑豊かなサバーブを抜けて

UQのキャンパスを抜けて、引き続き川沿いを走ります。インドロピリー(Indooroopilly)のようなユニークな響きの地名は、オーストラリアの原住民アボリジニの言葉から来ているもの。オーストラリアにはこうしたアボリジニ由来の地名が、現在も全国各地に数多くあります。

シティからほど近いながらも自然が豊かなサバーブであるインドロピリーにはゴルフコース、オーストラリア最古にして最大のコアラ保護施設(見学可)「ローンパイン・コアラサンクチュアリ」などがあります。
インドロピリーからアルバートブリッジを渡り、再び川の南側へと向かいます。

インドロピリーの対岸のサバーブ、テニソンにあるクイーンズランドテニスセンターでは毎年1月にブリスベン国際が開催されます。
メルボルンの全豪オープンと合わせて、国内外各地から多くのテニスファンが観戦に訪れる施設です。

続くタットンパーク、ハイゲートヒルは坂道が続く後半の難所。
坂の頂上には心拍が上がったサイクリストたちを出迎えるように、ブリスベンの老舗バイクショップ「ライフサイクル・ガレージ&ベスポーク」が店を構えています。

ここを乗り切ってしまえば、あとは下り基調でウェストエンドを抜けてサウスバンクへと戻ります。

ロングブラックでシメる

小一時間ほど走り終えた頃にはカフェもオープンしています。
コーヒー文化が盛んなオーストラリアでは、カフェと自転車は切っても切れない関係。自転車で走り、最後にコーヒーを飲むところまでがオーストラリアのサイクリストにとっての「ライド」なのです。

街のあちこちにサイクリスト御用達のカフェがあり、平日休日問わず早朝は店の軒先に愛車を連ねサイクリストたちが談笑する光景が見られます。

サウスバンクエリアで人気なのが、飲食店の並ぶグレイストリート沿いの「エスプレッソ・ガレージ」です。

この日の朝はロングブラックコーヒーと、店の定番メニュー、アボトーストを注文しました。軽くトーストしたターキッシュブレッドの上にアボカドとチリソースを乗せていただきます。

ちなみに日本ではアメリカ式のドリップコーヒーが主流ですが、オーストラリアはヨーロッパ式のエスプレッソコーヒーが主流です。
カフェで注文すると、バリスタがエスプレッソマシーンで一杯ずつ丁寧に淹れてくれます。いわゆるアメリカンコーヒーはありませんが、それに近いのはエスプレッソをお湯で割ったロングブラック。
スチームミルクがたっぷり入ったフラットホワイトも、ぜひオーストラリアに来たら味わってほしい一杯です。

コース紹介

▼NPOバイシクル・クイーンズランド ブリスベンリバーループ紹介ページ
https://bq.org.au/where-to-rides/brisbane-river-loop/

▼エスプレッソ・ガレージ
https://www.facebook.com/coffeeatgarage/

まとめ

どの街にも地元のサイクリストたちが愛する定番コースがありますが、ブリスベンと言えばやはりこのブリスベンリバーループ。
自転車専用道は年々改善、拡張されており、朝の新鮮な空気を吸いながら走るのはとても良いリフレッシュになります。生い茂る木々や水鳥の姿に都市にいることを忘れてしまう素晴らしいコースです。ブリスベンに来たらぜひ一度はチャレンジしてみてくださいね。

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
2022年4月、オーストラリア クイーンズランド州ブリスベンへ移住。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。

 

 

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