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【大阪府】沖縄気分満載の大阪市大正区から、山・船・橋、そして純温泉を楽しむ自転車小旅行

大阪・心斎橋から自転車で約15分(約2.7km)で行ける「大正区」。沖縄気分を満喫できる駅周辺や、川沿いの新しい商業施設、水都・大阪ならでは渡し船など、旅行気分で巡ることができる、魅力あふれるスポットをご紹介します。

京セラドーム(大阪ドーム)

心斎橋からは「長堀通り」を西へと走ります。自転車レーンが表示されているので走りやすい道です。

木津川にかかる「伯楽橋(はくらくばし)」を渡ったら、左折して川沿いを南下します。


川沿いをしばらく走れば、 大阪市西区でおそらく一番有名なスポット「京セラドーム」。

大阪市の第三セクターとして1997年に開場した「大阪ドーム」。2006年にはオリックス不動産へと経営が変わり、ネーミングライツにより「京セラドーム」と呼ばれています。
高さは83m、地上9階建て(地下1階)の大きさです。

新スポット「TUGBOAT TAISHO(タグボート大正)」

京セラドームのちょうど南側、尻無川対岸(大正区側)の「TUGBOAT TAISHO」は、2020年1月尻無川沿いにオープンした複合商業施設。

大正区のまちづくりを引っ張っていくタグボート(引き舟)の役割を担ってプロジェクトされたそうです。
16店舗の飲食店が集まり、おしゃれな雰囲気に包まれています。駐車場がないので、自転車なら便利ですね。

リトル沖縄「大正」

大阪24区内で最も人口が少ない(人口約64,000人)大正区。その約1/4は沖縄出身者(及び関係のある方)だそうです。
第一次世界大戦後、 沖縄では深刻な不況下で、仕事を求め多くの人が大阪に移住しました。 特に大正区には紡績工場が多く、沖縄と航路もあったことから、移住者が増えたそうです。

大正区は「リトル沖縄」とも呼ばれるようになり、JR環状線大正駅周辺にもいくつか沖縄料理店があります。南国風の音楽が流れてたり、店先にはシーサーが並んだりしています。



まずは、沖縄料理店「いちゃりば」でランチ。沖縄そばは748円。

隣には沖縄物産店も併設。BGMは沖縄民謡。しかし沖縄物産の中にも「大阪らしさ」はあります。

昭和山(しょうわざん)と千島公園

大正駅から南へ約2kmにある「昭和山」。

大阪市は1969年、貯木場跡地に「港の見える丘」として人工山を中心とした公園造成を開始しました。1970年に当時大阪市では一番標高の高い山(標高33mm)が誕生し、「昭和山」と名付けられました。
※現在は鶴見緑地内に鶴見新山が建設されたことで、大阪市で2番目に標高が高い場所となっています。
その後も周囲が整備され1976年4月に「千島公園」が開園しました。

公園内にはツツジ約5万本や亜熱帯植物などが植えられていて、野鳥も観測されます。(ここでも少し沖縄気分)

日本一沖縄商品が揃う?「デイリーヤマザキ」

昭和山から南へ1km、地元で有名な「デイリーヤマザキ」。

沖縄出身者が多い地域なので、コンビニオーナーが沖縄商品の取り扱いを本部に掛け合って販売を開始。評判がいいので、どんどん品数が増えていったそうです。

沖縄県内にデイリーヤマザキが無いことから、たぶん日本で沖縄商品の取り扱いが一番多いであろうという噂。今では地元の人々から「デイリーオキナワ」と呼ばれ親しまれているそうです。

シークワサージュースでちょっと休憩。

お店の前は大正区の真ん中を南北に通る「大正通り」。広いこの通りも何となく南国っぽく見えてきます。

大阪市の渡し船

現在大阪市内には、市の運営する8か所の渡船場があり、15隻の船が地域の人々に利用されています。その内の7箇所が大正区にあり(もう1箇所は天保山渡船=港区)、区民の生活に欠かせない交通手段のひとつとして親しまれ、日々利用されています。

落合下(おちあいしも)渡船場


デイリーヤマザキから東へ1km弱、木津川を渡す「落合下渡船場(平尾側)」。「落合下渡船」は、大正区平尾1丁目と西成区津守2丁目を結ぶ、岸壁間138m。1日平均355人(2020年度現在)が利用しているそうです。

千本松(せんぼんまつ)渡船場

対岸の「落合下渡船場(津守側)」は西成区。ここから南へ約1.7kmで「千本松大橋」。



1973年に架設された「千本松大橋」は、両端部の2階式螺旋状坂路(720度ループ)を含めて道路長は1228m。
橋の形状がメガネに見えることから、大阪では「めがね橋」の愛称で呼ばれています。
「千本松」の名称は、江戸時代にこの地の木津川堤防に沿って多くの松が植えられていたことに由来しているそうです。
橋には車道と歩道があり、自動車・歩行者ともに通行可能。橋を通るバスも存在しています。

千本松大橋のたもとにある、「千本松(せんぼんまつ)渡船場南津守側」。「千本松渡船」は、大正区南恩加島1丁目と西成区南津守2丁目を結ぶ、岸壁間230m。


千本松大橋の架設によって廃止になる予定だったこの渡船。しかし徒歩でループを上り下りして1kmを超える橋を渡るには20分ほどの時間と労力がかかります。
そこで地元の人々の要望で「千本松渡船」は存続することになりました。今でも1日平均約885人(2020年度現在)が利用しています。

IKEA鶴浜

「千本松渡船場 南恩加島(みなみおかじま)側」は、再び大正区。

ここから西へ約2.6km、大正区民が誇る「IKEA鶴浜」があります。

イケア・ジャパンは、イケアストア9店舗、IKEA for Business 1店舗、そして都心型店舗を含めた13店舗を展開しています。
大阪府下ではこの「IKEA鶴浜」のみで、関西でも「IKEA神戸」と合わせて2店舗しかありません。

なみはや大橋

IKEA鶴浜の前を西へと延びるのは、大正区と港区を結ぶ尻無川にかかる「なみはや大橋」。

橋長は1,740m、橋下に水面上高さ45m・幅100mの航路を通すため橋の両端は急勾配になっていて、大阪の「べた踏み坂」とも呼ばれています。
(かつて軽自動車のテレビCMに登場し「ベタ踏み坂」と呼ばれ有名になったのは、鳥取県境港市と島根県松江市を結ぶ「江島大橋」。)

「なみはや大橋」も「江島大橋」同様に、自転車の車道走行は禁止で、歩道は押し歩きになります。

橋の上からは絶景で、日本一の高さを誇る「あべのハルカス」や、遠くには奈良の「二上山(にじょうざん)」が見えます。

夜景が綺麗と評判なのもわかります。

純温泉「天然温泉テルメ龍宮」

TABIRINがタイアップしている「純温泉協会」。その「純温泉」が大阪府にも2か所あります。
その一つが「なみはや大橋」から約1km「天然温泉テルメ龍宮」(大阪市港区)。

一見普通の銭湯ですが、露天風呂は天然温泉。しかも、加水なし、加温なし、循環ろ過なし、消毒なし、入浴剤なしの「純温泉」なんです。少し茶褐色の温泉に入り汗を流します。
※「純温泉」について詳しくは、ページ下の「関連記事」をご覧ください。

甚兵衛(じんべえ)渡船場

「天然温泉テルメ龍宮」から北東へ約2km、本日3つ目の渡し船「甚兵衛渡船場(福崎側)」へ。

「甚兵衛渡船」は、尻無川の大正区泉尾7丁目と港区福崎1丁目を結ぶ、岸壁間94m。
朝のラッシュ時は2隻の船が運航し、1日平均約1,022人(2020年度現在)が利用しています。

大正橋


「甚兵衛渡船場(泉尾側)」から、尻無川沿いに約2km北上すれば、再び京セラドームが見えてきます。

京セラドームと大正駅の間には、区の名前の由来にもなった、木津川にかかる「大正橋」があります。
大正区と浪速区にかかるこの橋は、1915年に完成。大正時代に架橋されたため「大正橋」と命名されました。
現在の橋は1969年に上流半分、1974年に下流半分が架け替えられました。

歩道にはメトロノームとピアノの鍵盤がデザインされていて、下流側の橋の欄干には、ベートーヴェン作曲・交響曲第9番『歓喜の歌』の楽譜がデザインされています。

ここから心斎橋へと帰ります。

コース

コースは心斎橋~大正駅(往復約5.5km)を含む、約22.4km。所要時間は温泉入浴も含めて約4時間でした。

▼大阪市の渡船場情報はこちらをご覧ください
https://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/page/0000011244.html

まとめ

大阪市内で「沖縄感」を満喫し、「渡し船」では気持ちいい風を感じられます。
大阪市には24の区があり、それぞれ違った魅力があります。大正区に隣接する港区には「天保山」がありリゾート感が溢れていますし、東側の西成区北加賀屋では、ウォールアートで街ごとアートも楽しめます。

遠方への旅行が難しい時期こそ、自転車で地元の「知らなかった魅力」を探す小旅行に出かけてはいかがでしょうか。

執筆:YASU

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