【インタビュー】在大阪インドネシア共和国総領事館ミルザ総領事に聞く日本のサイクリングの魅力
TABIRINで何度か紹介しているインドネシアのサイクリング人気。日本でサイクリングを楽しんでいる在大阪インドネシア共和国総領事館のミルザ ヌールヒダヤット(MIRZA NURHIDAYAT)総領事に、日本のサイクリングの魅力をお聞きしてきました。
目次
ミルザ総領事のプロフィールをお聞かせください
1992年からインドネシアの外務省に勤務し、国外ではナイジェリア、東京、シンガポールでの勤務経験があり、2018年から再び日本で勤務することになり、在大阪インドネシア共和国総領事館の総領事を務めています。
幼少の頃から自転車には乗っていて、首都ジャカルタでも家の周りが自転車で走りやすい環境であったこともありスポーツの一環として楽しんでいました。
日本ではどのようにサイクリングを楽しんでいますか?
2018年に大阪へ来た時に、OGT(Osaka Gowes Tour)というコミュティを作り始めたアディ(Asriyadi Chayadi)さんに出会い、自転車に乗る機会が増えました。
日本は楽しく走れる場所や、自転車レーンがある道も多く、とても良く整備され素晴らしいと思います。
また大阪ではOGTコミュニティや彼らと日本人の交流サイクリングイベントがあり、自転車が両国の交流機会になっているのはとても素晴らしいと思います。私もそれらのイベントに参加し、日本人との交流サイクリングも楽しんでいます。
どんな自転車をお持ちですか?
ロードバイクはGIANT、フラットバーは母国メーカーのPOLUGON、ミニベロはBianchi、BROMTON、DAHON、あとはビンテージです。
最近は日本のビンテージ自転車にも興味をもち日本の郵便配達用に使っていた古い赤い自転車もオークションで購入しました。
日本で印象に残っている場所や行ってみたいところを教えてください
京都は日本の風景がとても素晴らしかった。1周ではないですが淡路島も楽しかったです。初めて日本人との交流イベントで走った南大阪(岸和田・貝塚)もとても印象深いですね。
昨年11月には鈴鹿サーキットで鈴鹿エンデューロに参加し、主催者さんの計らいでスターターを務めさせていただいたことも、とても素晴らしい貴重な経験でした。
しまなみ海道にまだ行けていないので大阪勤務期間中にぜひ行ってみたいと思っています。
日本のサイクリストへインドネシアの魅力もお聞かせください
インドネシアにも素晴らしい風景や歴史がたくさんあります。
海沿いを走るならロンボク島、風景や歴史を楽しむならジョグジャカルタも素晴らしいです。私の生まれたスマランという町もいいですよ。
そして日本に無い自転車文化として、インドネシアには日曜朝の「カーフリー」が様々な都市で実施されています。普段は自動車が行き交う大通りを歩行者・自転車専用にする施策で、まさに「自転車天国」です。特に首都ジャカルタのカーフリーは、日本では見ることのできないサイクリング文化を感じることができるはずです。
最後にTABIRINを通じてメッセージお願いいたします
時代の移り変わりで、自転車は乗り物だけだはなくビジネスのひとつにもなっています。そして共にサイクリングをすることで異国間の交流ツールにもなっています。
自転車を通じて日本とインドネシアのビジネスやサイクリストの交流をもっと深めてほしいです。
いまコロナ禍で海外への渡航は制限されていますが、事態が終息すればぜひインドネシアを訪れ、カーフリーやきれいな景色の中サイクリングを楽しんでください。
まとめ
イベント等で何度もお会いしたきっかけでこのインタビューをお願いしました。いつもカメラを持参して参加者の写真を撮っていたり、自らの自転車で他の参加者と同じように、汗をかきながら共にサイクリングを楽しまれているなど、年齢や国籍を問わず、親睦を深めていらっしゃるお姿に感銘を受けました。
今後もサイクリスト同士として、ミルザ総領事と交流をさせて頂き、日本とインドネシアがサイクリングを通してより良い関係を続けられるように頑張っていきたいと思います。
取材・執筆:HANADA
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