旅×自転車 記事

【インタビュー】自転車旅人「津田幸洋」さんのプロフィールに迫る!

2014年5月に日本を出発して以来7年世界中を旅している「津田幸洋(つだ ゆきひろ)」さんに、TABIRINでは、リアルタイムの自転車旅の情報や、訪れたまちの自転車情報や都市情報また、エッセイなどの記事を執筆いただくことになりました。

今回は、第1弾として、津田さんの「これまで」の自転車旅と「これから」の自転車旅の予定についてご紹介します。

ソルトレイクシティー(アメリカ合衆国)
ソルトレイクシティー(アメリカ合衆国)

プロフィール

名前 津田 幸洋
よみがな つだ ゆきひろ
何年生まれ 昭和60年
出身地 福岡県福岡市
プロフィール 父親は、漁師で漁師町で、幼少期を過ごす。大学で、原付バイクでの西日本の旅。3ヶ月のアジア一人旅。

自転車での世界旅を決意。

大学卒業後、東京で専門商社の営業マンとして働き、旅の資金を貯める日々。

社会人一年目、ヒッチハイクでの小旅行、神奈川〜北海道。

退職後、東京〜福岡 自転車旅。

2014年5月 世界自転車旅へ出発し今も世界を旅している。

インスタグラム https://www.instagram.com/yukihirotsuda/
グレートバリアリーフ (オーストラリア)
グレートバリアリーフ (オーストラリア)

旅の経過

なぜ、自転車を使って世界を旅してみようと思ったのか教えてください。

大学時代に初の海外旅行で、3ヶ月間アジアを一人旅し、旅の面白さを知りました。

その後、数冊の本(自転車旅行本)を読み、自分も自転車で海外を旅すると決意しました。

旅の経過を教えてください。

2014年 5月〜2016年 5月 オーストラリア(2年間)
2016年 5月〜2017年 5月 ニュージーランド(1年間)
2017年 5月〜 <北米編>アラスカーカナダーアメリカ本土ー
2017年12月〜 <中米編>メキシコーキューバーメキシコ(再入国)ーベリーズーグアテマラーエルサルバドルーホンジュラスーニカラグアーコスタリカーパナマー
2019年 3月〜 <南米編>コロンビアーエクアドルーペルーーボリビアーアルゼンチン(現在ココ)

2020 年 3月よりCOVID-19 の影響で足止め中。

 

ニュージーランド走破 @オークランド(ニュージーランド)
ニュージーランド走破 @オークランド(ニュージーランド)

現在はどちらに滞在されていますか?

2020 年3月からアルゼンチン、サルタという街で、一般家庭に滞在させてもらっており、現在に至ります。

サンフランシスコ教会 @サルタ(アルゼンチン)
サンフランシスコ教会 @サルタ(アルゼンチン)

旅をしてみて

自転車で旅する楽しさとは?

一般的な旅行との1番の違いはスピードだと思います。自転車の旅は、時間がかかります。僕はそのスピードが好きです。

走行中、流れる景色のスピードが最適です。車だと早すぎるし、徒歩だと遅すぎます。

また、走行中に、音や匂い、気温や日差しの強さまで感じることができ、五感を使って旅をします。

気に入った場所があれば、時間に縛られることなく、数日間キャンプすることもあります。

また、意外かもしれませんが、僕にとっては、都市や観光地での観光よりも、町から町への移動で見る景色や出会いが楽しみだったりします。

イエローストーンナショナルパーク(アメリカ合衆国)
カヨギジェルモ(キューバ)
カヨギジェルモ(キューバ)
アサバスカ氷河/ジャスパー・ナショナルパーク(カナダ)
アサバスカ氷河/ジャスパー・ナショナルパーク(カナダ)

バスや電車の旅は、移動中は退屈で休憩時間。

自転車の旅は、自転車での移動がメインイベント、街では、休息と栄養補給が大切です。

一般的な旅行では、大きな町や観光地を飛び飛びで旅すると思いますが、自転車だと、休息や補給のために、小さな村に滞在したり、時には、何もないところにキャンプをすることになります。

そこでの、観光地化されていない、現地の人々の生活、自然、文化をローカルの人から感じ、学ぶことができます。

僕は、大都市よりも、小さな町や村の雰囲気や人が好きです。

また、自転車での旅は、エコロジーです。ガソリンも必要ありませんし、二酸化炭素も排出しません。

自分の足で、前に進んでいるという感覚も好きです。

昼休憩。@ウエスタン・オーストラリア (オーストラリア)
昼休憩。@ウエスタン・オーストラリア (オーストラリア)
キャンプ@ウエスタン・オーストラリア (オーストラリア)
キャンプ@ウエスタン・オーストラリア (オーストラリア)

また自転車は走行時の騒音がないたため、野生動物も警戒心が高くなく、近くで見ることもできたりします。

カナダのカシアーハイウェイでは、走行中、野生の熊に遭遇する機会が何度もありました。

アルパカ @イピアレス(コロンビア)
アルパカ @イピアレス(コロンビア)
熊出没注意の看板 @カシアーハイウェイ(カナダ)
熊出没注意の看板 @カシアーハイウェイ(カナダ)

辛いこともあったのではと思いますが、それでも旅を続けるのは?

幸い、これまで強盗や、暴力にあったことはなく、そこまで辛いと感じたことはありません。盗難は何度かありましたが。強いて言うなら、コロンビアやペルーなど、標高で1000m上がって、800m下り、また1,200m上がるといったような、ルートもあるため、体力的に辛かったりもしましたが、そういう場所での景色は格別です。

マチュピチュ(ペルー)
マチュピチュ(ペルー)
グランドキャニオン(アメリカ合衆国)
グランドキャニオン(アメリカ合衆国)
イエローストーンナショナルパーク(アメリカ合衆国)
イエローストーンナショナルパーク(アメリカ合衆国)

言語やコミュニケーション

もともと話せる言語があったのですか?また、どのようにコミュニケーションをとっていったのか教えて下さい。

現在、母国語の他に英語と、スペイン語を話します。

英語に関しては、旅を始める前は中学、高校で習うような一般的な英語能力で、会話は挨拶程度でした。

オーストラリアとニュージーランドで働きながら日常会話レベルまで上達しました。

その後、北米のアメリカ合衆国とカナダでの英語の聞きやすさに感動し、自信がつき、さらに上達したと思います。

スペイン語に関しては、メキシコからのラテンアメリカ(中南米)旅で、現地の人とコミュニケーションをとる中で、徐々に上達しています。

旅をはじめてから、英語もスペイン語も語学学校に通ったり、テキスト等を使っての座学をしたことはありません。

シウダッド・デル・カルメン(メキシコ)
シウダッド・デル・カルメン(メキシコ)

旅の中での出会い

旅の中で印象深い出会いはありましたか?

ものすごくたくさんの人に出会い、助けてもらっています。やはり印象に残っている出会いは、会ったこともない道端の人が、親切にしてくれたことなどでしょうか。

泊めてくれた消防署。バハ・カルフォルニア(メキシコ)
泊めてくれた消防署。バハ・カルフォルニア(メキシコ)

キューバは、社会主義国で、観光地化されていない地域ではなかなか旅がしづらかったりします。ある時、もうあたりは暗くなり、キャンプ地を探しているときに、キューバ人の男性が、家に泊めてくれたことを覚えています。その男性の家は、シャワーもトイレもなく、裕福な生活をしている方ではなかったのですが、食事を分けてくれたり、休む場所を用意してくれたりと、とても優しくしてくれました。

家の中で、タランチュラが出たりと、ワイルドな家でした。

話に出てきた泊めてくれた現地の男性(キューバ)
話に出てきた泊めてくれた現地の男性(キューバ)

今後の予定

今後どういった段階で旅を再開される予定ですか?

COVID-19の影響でcuarentine(自宅待機)が続いていましたが、こちらも大分緩和されてきたので、2021年7月ころから旅を再開する予定です。

フォレストガンプロード/モニュメントバレー(アメリカ合衆国)
フォレストガンプロード/モニュメントバレー(アメリカ合衆国)

まとめ

これまで、自分の旅を多くの人にシェアしたことがなかったので、情報発信できることを楽しみにしています。

COVID-19のたくさんの被害者も出て、不安定な世界です。

しかし、僕に関しては、日々の細々とした問題や困難もありますが、幸い自分のやりたかったことをやれています。

皆さんが、後悔のない人生を送り、また、僕の記事を楽しんでくれることを遠くの国から願っています。ありがとうございました。

アグア・ドゥルセ(メキシコ)
アグア・ドゥルセ(メキシコ)
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