【宮崎県】青い空と海を満喫、神戸からフェリーで行く現地1泊 E-Bikeレンタルサイクリング
冬も温暖で年中晴れの日が多いことで知られる宮崎県。神戸港から宮崎港へは毎日フェリーが就航しています。
青い空と海、そして自然やグルメも満喫できる宮崎県南部の海岸沿いを、フェリーとレンタサイクルを使って現地1泊で楽しめる約100kmサイクリングをご紹介します。
目次
宮崎カーフェリーで神戸港から宮崎港へ
宮崎カーフェリーは、宮崎港と神戸港(神戸三宮フェリーターミナル)を毎日1便往復しています。
神戸港は19:10発(日曜のみ18:00発)なので、大阪市内で17:00に仕事を終えて三宮へと向かえば十分間に合う時間帯です。三宮駅前(ミント神戸6番バス停)17:50発で接続しています。
2022年から新造船「フェリーたかちほ」「フェリーろっこう」が就航。それぞれ宮崎と神戸の街をイメージするインテリアでコーディネートされています。行きは南国を思わせる明るいインテリアの「フェリーたかちほ」。
船内はまるでホテルのような雰囲気。客室はいくつかのタイプがあり、利用したファーストツインにはトイレと洗面も付いています。また、ファーストとプレミアムのタイプにはアメニティも用意されていています。
出航してすぐ見渡せる、美しい神戸の海側からの夜景はとても贅沢です。
その後はレストランで人気のバイキング料理を堪能。フェリーたかちほでは宮崎グルメもあります。
船内はお風呂やサロンスペースがあるので、食後ものんびり船旅を楽しめます。
朝目覚めると外は少しずつ明るくなってきます。夜景を見たデッキに出れば美しい朝日にも出会えます。
朝食バイキングの後、部屋で準備をすればもう宮崎港。8:40宮崎港フェリーターミナル到着です。
ジャイアントストア宮崎でE-bikeレンタル
宮崎港から宮崎市内へと移動し、ジャイアントストア宮崎へ。
ジャイアントストア宮崎では自転車の販売だけでなく、レンタサイクルも利用できます。
ヘルメットのレンタルも可能です。
海岸沿いを走って到着した場所でレンタサイクルのピックアップもしてもらえるので、サイクリングのプランに合わせて、いろいろ相談してみてください。
2日間のサイクリングは約100km、2日目は結構坂道を上るコースなのでE-Bikeをレンタル。地元の方と一緒にサイクリングスタート。
青島海岸と青島神社
市街地から宮崎空港近くを通り、ひなた宮崎県総合運動公園からサイクリングロードを走ります。
トロピカルブリッジを渡れば、美しい砂浜が続く青島海岸。
海とヤシの木の間を約2km走れば青島が目の前のAOSHIMA BEACH PARK。黄色いポストがフォトスポットになっています。
青島は周囲860m。青島と青島海岸とは弥生橋によって結ばれています。島には青島神社が鎮座し、島全体が境内地となっています。
島の周囲は規則的に重なった地層が階段状に侵食されて巨大な洗濯板のように見える「鬼の洗濯板(岩)」が広がっています。干潮時には鬼の洗濯岩を見渡せますが満潮時は少しだけその雰囲気が見えています。
青島海岸近くの「宮交ボタニックガーデン青島」でひと休み。
サンメッセ日南
青島から4kmほど南下すれば堀切峠。坂を上り切れば目の前に広がる太平洋の絶景。南国ムード漂うフェニックス並木と青い海・青い空は、宮崎のイメージそのものです。
さらに海沿いを17km走れば「サンメッセ日南」。
日南海岸の絶景を見下ろす丘の上に並ぶ7体のモアイ像は、サンメッセ日南のシンボル。ラパ・ヌイ(イースター島)の長老会から世界で初めて正式に許可を得て、完全復刻されたモアイ像です。
鵜戸神宮
サンメッセ日南から5kmほどで鵜戸神宮。
太平洋に突き出した鵜戸崎岬の突端にある洞窟の中に、朱塗りの色鮮やかな御本殿がご鎮座しています。
参道の前からは雄大な日向灘が広がり、立ち並ぶ奇岩を見渡せます。
日南市で宿泊
鵜戸神宮から14km走り、宿泊する日南市の「天然温泉ひなたの宿」に到着。一日目のサイクリング終了。
塩化物泉・無色透明の温泉で汗を流した後、クルマで「炭火焼 山空(さんくう)」へ。
まずは大量のネギの下に隠れている「鶏のたたき」からスタート。
そして、新鮮な地頭鶏(じとっこ)を自家製の竹炭で一気に焼き上げてくれます。この炭火焼は絶品!その後も地元野菜やジューシーな鳥のソーセージなど次々と料理は続きます。
山の中にあるこのお店は、携帯電話の電波が届かない「圏外」。メールや仕事を忘れて、懐かしい古民家の雰囲気と美味しい料理を存分に楽しんでください。(お店は要予約です)
港の森公園から牡蠣養殖見学
2日目は宿から15kmほど南下して、日南市南郷町の港の森公園へ。
ここから船に乗せてもらい、牡蠣の養殖場を見学させてもらいます。
穏やかな美しい海を見ながら養殖場へ。牡蠣養殖の方法や、海がきれいだからこその難しさ、この地の漁の現状など、地元の方ならではの話を聞きながら船旅を楽しませてもらいました。
道の駅なんごう
港の森公園へ戻り、船から見上げた「道の駅なんごう」へ。
美しい海を見下ろせる場所には、1枚の扉と脚が三本の小さな椅子が置いています。
これは、2022年に公開された「すずめの戸締り」で登場した「扉」をモチーフにしたもの。映画の始まりの舞台は宮崎といわれていることから、県建築士会日南支部と日南高校美術部の共同で制作されました。
しあわせ448ハッピーロード
道の駅なんごうから都井岬まで、美しい海を見ながら「しあわせ448ハッピーロード」を走ります。
この道沿いには縁起の良い名前が続いていることから「しあわせ448ハッピーロード」と名付けられています。北から「夫婦浦」「築島」「幸島」「恋ヶ浦」。
南から読めば、「恋」して「幸」を「築」く「夫婦」になります。
448は国道448号の数字で、4+4=8(8を横にすれば無限大)とさらに縁起の良さを感じます。
都井岬
しあわせ448ハッピーロードの坂を上り、県道38号へと曲がって最終目的地「都井岬(といみさき)」へ。
野生の馬が棲息することで知られている都井岬。この野生馬は江戸時代に高鍋藩が軍用馬飼育のため放牧を始めたものが後に半野生化しています。その頭数は100頭前後いるそうです。
野生なので、どこで出会えるか分かりませんが、海を見下ろす岬に馬が佇む様は、ここだけの素晴らしい景色です。
都井岬観光交流会館PAKALAPAKAで、サイクリング終了。ここでレンタサイクルをピックアップしてもらいます。
ここからは、コミュニティバス「よかバス」でJR串間駅へ、そしてJR日南線で宮崎へと帰ります。
宮崎駅にはお土産屋や飲食店が多いので、フェリーまでの時間を楽しめます。また宮崎県観光協会もすぐ近くなので、次の宮崎旅の情報収集にもぜひ立ち寄ってみてください。
宮崎港から神戸港へ
復路は宮崎港フェリーターミナルを19:10に出航。神戸をイメージしたちょっとお洒落でシックな内観の「フェリーろっこう」。ゆっくり旅の疲れを癒して、翌朝7:30には神戸港へ到着します。
神戸からはそのまま会社へ出勤できる時間なので、日常の世界へと戻ります。
動画レポート
コース紹介
距離:100km、獲得標高:1706 m
まとめ
冬でも日差しが眩しくて楽しいサイクリングができる宮崎県。海沿いを走るコースは飽きることのない美しい景色が続きます。
周遊コースが取りにくい地形なので帰りも同じ道を走ることになりますが、レンタサイクルならピックアップしてもらい公共交通移動できるのでとても快適です。
神戸からの往復は快適な船旅なので、関西圏からは金曜日に仕事を終えて土日に宮崎を満喫し、月曜朝から仕事に戻ることも可能です。
オフシーズンの冬でも快適なので、年中通していつでもサイクリングを楽しめる「宮崎のサイクリング」です。
ちなみに、夏の青島海岸と都井岬はこのような色の風景です。
協力:公益財団法人宮崎県観光協会、宮崎カーフェリー、ジャイアントストア宮崎、株式会社ひとしお
執筆:花田 康