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【イベント】高松空港を拠点とした香川県サイクリングモニターツアーを開催

高松空港を拠点とした、香川県をめぐるサイクルツーリズムの可能性を検証するべく、外国人サイクリストを招待してのモニターツアーが開催されました。LCC利用で訪日した韓国人サイクリストと日本在住インドネシア人サイクリストを、日本(や地域)のサイクリストがサポートしたサイクリングツアーをレポートします。

高松空港で集合

8:45韓国インチョン空港を出発したAir Seoul743便が10:25高松空港に到着しました。(フライトは週3便就航)。韓国との時差は無いので所要時間は1時間45分。今回は往復で約14,000円(自転車追加料金別途)です。

到着した韓国メンバー2人は自転車を組み立てます。

高松空港はお遍路さんも利用するので更衣室が用意されています。

ターミナル外にはサイクルラックと工具も設置されています。

インドネシアメンバー4人もスタンバイし、日本人3人と計9人のサイクリスト(とサポートスタッフ)が、11:30高松空港からスタート。香川県のサイクリスト桃田さんが先導してくれました。

 

香川と言えば「うどん県」

空港から綾川自転車を18km走ったところでまずは昼食。香川と言えば「さぬきうどん」。今回は「うどんはゆか」へ。

韓国メンバー、インドネシアメンバー共に大満足!まずは胃袋で香川の魅力をガッチリ掴みます。
次は紅葉が美しい山を見ながら「金刀比羅宮」を目指します。


 

「こんぴらさん」で親しまれている「金刀比羅宮」

うどんはゆかから約15km。「金刀比羅宮(ことひらぐう)」は「こんぴらさん」と呼ばれる四国を代表する名所のひとつ。今回は、旧金毘羅大芝居「金丸座」へ。

1835年に建てられた現存する日本最古の芝居小屋で、「金丸座」の名称は明治33年につけられたそうです。舞台装置は全て人力で江戸時代の雰囲気を今に伝えています。
ボランティアガイドさんの案内で中を案内してもらいます。

日本の芸能(エンターテイメント)の裏側や、伝統的は建造物の魅力は、外国人にもとても分かりやすく楽しんでもらえたようです。

 

不思議な景色「銭形砂絵」

金刀比羅宮から土器川サイクリングロードを走って約21km先を目指します。

観音寺市の有明浜にあるのが「銭形砂絵」。これを見るには激坂をのぼって琴弾公園山頂の展望台へ。

地元のサイクリスト(塩田さん)も合流してくれました。
縦122メートル、横90メートル、周囲345メートルの楕円形をした砂絵がはっきりと見えます。坂道は450m程なので押し歩きでも行ける距離。展望台からの景色は何とも不思議な感じがします。

 

夕日を見ながら「サンリゾート仁尾」へ

銭形砂絵から瀬戸内海に沈む夕日を見ながら北へ約11km。

日が沈み切ったころ、サンリゾート仁尾に到着。

夕食は人気のBBQで懇親会!お酒やソフトドリンクでの乾杯から始まり、日韓イのサイクリング交流はさらに盛り上がりました。

食後は隣接する簡易宿泊施設で宿泊、今日の疲れを癒しました。

 

1日目のコース

高松空港から三豊市へのコースは、下り基調なので中級者でも走りやすいコースです。

うどんはゆか https://tabelog.com/kagawa/A3702/A370202/37000233/
旧金毘羅大芝居「金丸座」 https://www.kotohirakankou.jp/spot/entry-55.html
銭形砂絵 https://www.city.kanonji.kagawa.jp/soshiki/21/333.html
サンリゾート仁尾 https://www.sun-cafe.net/

 

日本のウユニ塩湖「父母ケ浜」へ

2日目は6:30にサンリゾート仁尾を出発。日本のウユニ塩湖と呼ばれる父母ケ浜(ちちぶがはま)へ。ちょうどこの時間帯が干潮なので、朝練状態でまず4km走ります。
夕日の時間帯は多くの人が訪れる父母ケ浜ですが、早朝は人も少なめ。
こんな写真を撮ることができました。

ここ父母ケ浜では、地元のサイクリスト大河内さんが出迎えてくれました。

 

浦島太郎伝説「鴨之越海岸」へ

父母ケ浜から北へ約6km、浦島太郎がいじめられていた亀を助けたといわれている鴨之越海岸へ。

干潮時には、対岸の丸山島に歩いて渡ることができます。夕日の美しさで有名なスポットですが朝日が登る時間帯も美しいです。

 

朝練の後はサンリゾート仁尾で朝食

サンリゾート仁尾に戻り、(特別に朝の時間帯でお願いした)朝食タイム。

居心地が良くて「このままここに居たい」という声もある中、記念撮影をして10:00にスタート。

 

荘内半島からマリンウエーブへ

サンリゾート仁尾があるのは荘内半島の西側。ここから半島を時計回りで東側へと走り、約10km先の三豊市文化会館「マリンウエーブ」へ。

ここでは三豊市のパンフレットやイラストマップを調達しました。
「ここからは電動アシストのシェアサイクルに乗り換えたい~」という声も、、、

 

道の駅「ふれあいパークみの」

マリンウエーブから約6km、手前の結構キツイ坂を登れば道の駅「ふれあいパークみの」。

ここでランチタイム。この日は痛車イベントも行われていました。

 

空海(弘法大使)生誕の地「善通寺」

ふれあいパークみのから約6kmで善通寺。四国霊場八十八ヶ所霊場75番札所で、高野山の金剛峯寺、京都の東寺とともに、大師三大霊蹟のひとつです。ここでは五重塔前で記念撮影。

 

木と暮らす心地よさ「KITOKURAS(キトクラス)カフェ」

善通寺から約15kmにある「KITOKURAS(キトクラス)」は、昭和22年創業の山一木材が、「木と暮らすことのここちよさ」を伝えるために立ち上げたプロジェクト。そのプロジェクトのひとつ「キトクラスカフェ」でカフェタイム。

12月にもかかわらず暖かい日差しが降り注ぐ「木に囲まれたカフェ」のあとは、約16km先のゴール「高松空港」を目指します。

 

紅葉が美しい上り道を走り「高松空港」へ

帰りは上り中心の綾川自転車道。美しい紅葉に囲まれた道をがんばって高松空港へ。

16:00予定通りゴール。モニターツアーは無事に終了しました。
韓国メンバーは近くのアパホテル高松空港に宿泊し、月曜11:40のフライトで帰国しました。

 

2日目のコース

三豊市から高松空港へは上り基調となるので、坂道に自信のある中級者以上向けかもしれません。ただ昼食を「ふれあいパークみの」ではなく、コース上のお店にすれば、多少難易度は軽減できると思います。

父母ケ浜 http://www.mitoyo-kanko.com/chichibugahama/
父母ケ浜ビレッジ https://chichibugahama-village.com/
鴨之越海岸 https://www.pref.kagawa.lg.jp/kankyokanri/satoumi/umibemap/beach_006.html#beache02
ふれあいパークみの https://www.park-mino.info/
善通寺 https://www.zentsuji.com/
KITOKURAS http://kitokuras.jp/

 

まとめ

空港を拠点としたサイクルツーリズムを考える中で海外からのインバウンド対策はとても重要なポイントだと思います。そんな取り組みの中で、韓国のインドネシアのサイクリストを、地域のサイクリストがサポートするという「自転車を通じた多国籍・異文化交流」が実現できたことは、とても素晴らしいことだと思いました。
これから両国サイクリストの感想や意見などを集約し今後の取り組みを検討していくと思いますが、私が取材する中では、両国のサイクリストが「国を超えて一緒に走れるのはとても楽しい!」と言っていたのがとても印象的でした。
そして今回協力された地元の方々もみならず、どこに行っても「ウエルカム感」があり、さすがお遍路さん文化の四国だなぁと感じました。

執筆:YASU

 

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