【山梨県】山中湖周辺にある3つの峠と東京オリンピックのモニュメントを巡る62kmのコースを紹介
サイクリングマップ「TABIRIN_04_道志みち〜山中湖周辺〜」の中で紹介している「山中湖と3つの峠巡り」を実際に走った62kmのサイクリングをご紹介します。
さらに東京オリンピックの自転車競技に関わった自治体が、それぞれの記念碑&モニュメントを設置したので、コース近くの記念碑もセットで巡ります。
目次
富士山駅から山中湖へ
スタート&ゴールは赤い鳥居の富士山駅
富士急行線富士山駅は富士山観光の玄関口となる駅だけあり、駅構内も富士山関連のお土産などが豊富に揃っています。お土産は戻って来たら買うとして、赤い鳥居をくぐってサイクリングスタートします。
※富士山駅周辺にはコインパーキングや駐車スペースが少ないので車で来る場合は注意してください。近くの河口湖周辺には駐車スペースがあります。
走り出してすぐに「金鳥居(かなどりい)」という大きな鳥居も出てきます。
かつては富士山信仰の入口と考えられていた鳥居で「一の鳥居」とも呼ばれています。
鳥居の間から見える富士山も素晴らしいですよ。
しばらくは市街地を走るので車に注意しましょう。
赤富士通りから鐘山通りに入ると緩やかな上りになります。鐘山通りでは、正面に富士山が見えるので坂もあまり苦になりません。
国道138号に合流して「忍野入口」交差点を左折します。
左折すると一気に自然豊かな風景に変わり、車の交通量も減るのでホッと出来るでしょう。
水の透明度が素晴らしい忍野八海
有名な観光スポットの忍野八海に立ち寄ります。以前は外国人観光客でごった返していた場所ですが、今はまだ団体ツアーが戻っていないので、少し落ち着いて観光できます。
とにかく水の透明度に感動しますよ。
ここで湧き出している名水は、自由に飲むことも出来ます。何ヶ所か飲める場所があるので試してみよう。
山中湖花の都公園からの富士山
真っ直ぐにのびた県道717号を走ると、緑のトンネルが続き山中湖花の都公園に到着。
道路際の花畑・農園エリアでは季節の花と富士山の絶景を無料で楽しめます。
春はチューリップ、夏はひまわり・ポピー、秋はコスモス・蕎麦の花など冬期以外の季節の花畑と富士山のコラボを楽しめるフォトスポットです。
この日はまだ菜の花が咲いていました。関東の平野部とは1〜2ヶ月ほど花の時期がずれている感じです。
山中湖と白鳥
花の都公園の桂川沿いに続くサイクリングロードを走っても山中湖に行けます。
車は入ってこないですが、道路のつなぎ目が凹凸があり走りにくい所もあります。
一般道を行く場合は、交差点「花の都公園入口」を左折して少し走ると山中湖が見えて来ます。
一気に先に進みたい場合は県道マリモ通りを走ると速いですが、のんびり楽しみたい場合は、山中湖沿いに整備された富士吉田山中湖自転車道線がオススメです。
山中湖畔には1年中、白鳥の姿を見ることが出来ます。
また、東京オリンピックの中継で全世界に発信された白鳥観光船も見ることが出来ます。
あの白鳥の空撮映像は世界中が注目してSNSでも話題になりました。
富士山が見えるカフェで休憩
山中湖の畔に富士山を眺めながらお茶出来るカフェ「THE PARK山中湖店」があります。
ふわふわのオリジナルパンケーキやベーコンエッグなどを添えた食事メニューもあります。
このあと飲食店が少なくなるので、少しお腹に入れてパワーチャージしておきましょう。
山中湖交流プラザきららのモニュメント
2021年に行われた東京オリンピック自転車ロードレースの記念碑&モニュメントを設置した市町村がいくつかありますが、コースの一部になった山中湖村も「メモリアルモニュメント」をいくつか設置しているので立ち寄ってみよう。
自分の自転車を置いて撮影出来るタイプなので、良い記念写真になりますね。
山中湖村観光案内所前の丁字路から県道729号に入り、いよいよ上りが始まります。
左側の国道413号に入ると道志みちに進むので注意!
パノラマ台から三国峠と明神峠へ
山中湖と富士山のコラボ絶景
パノラマ台までは比較的ゆるやかな上り。
林の奥に何かを発見。よく見ると鹿の群れでした。この辺りは鹿が多く、たまに道路にも出てきたりするようですよ。
パノラマ台手前の大きなヘアピンカーブでは、駐車場への車の出入りが激しいので気を付けましょう。展望台から見る富士山と山中湖は最高です。
三国峠と明神峠の勾配18%を体感しよう
この県道山中湖小山線は、東京オリンピックで選手が実際に走ったルートです。
この場所は、山中湖版オリンピックポスターにも使われたフォトスポットです。
選手は今回のルートと逆周りに御殿場側から上って行くルートだったので、坂がもっとキツかったようですよ。
ピークの駐車場脇に三国峠の小さな峠看板があります。三国峠を越えると下りに入ります。
途中の明神峠に出てくる勾配18%の看板を見て、選手の凄さを感じながら下る事ができるでしょう。私は御殿場側から上りたくありませんが、御殿場側から上ってくるサイクリストと多くすれ違いました、凄い!
富士スピードウェイとモニュメント
坂を下って丁字路を右折。しばらく走ると富士スピードウェイの東口が出てきます。
自転車競技(ロードレース・個人タイムトライアル)の会場になった富士スピードウェイ西口にも記念モニュメントが設置されています。
西口に向かう手前に、海外のロードレース中継でよく見かける「ラウンドアバウト」がありました。グルッとまわって走るのが楽しいです。
富士霊園の先にある御殿場市上柴怒田地区のモニュメントは自分の自転車を置いて写真を撮るタイプです。
東口本宮冨士浅間神社でお参り
須走通りの記念碑
しばらくダラダラとしたアップダウンの繰り返し。地味に足がダルくなります。
須走通りにもオリンピック記念碑があります。
東口本宮冨士浅間神社
須走通りの記念碑を過ぎると、大きな鳥居が見えてきます。
自転車ラックもあるで、ゆっくりと境内を散策してお参りしておきましょう。
この神社は、平安時代初頭(802年)に富士山東麓が噴火した際、鎮火の祈願を行ったと伝えられています。
境内中央の随神門前にある狛犬は、富士塚を模した岩場で獅子の子落としの様子を描いた珍しい狛犬なのでチェックしてみましょう。
背の高い木々に囲まれて、周りより気温が低い感じで気持ちが良いです。
富士山に一番近い「道の駅すばしり」
須走道路の須走インター近くにある「道の駅すばしり」で大休憩します。
1Fはお土産屋やソフトクリームなどを買える売店があり、2Fにはレストラン「ふじあざみ」と「足湯すばしり」があります。
この日は暑かったので冷やし中華にしました。
稲荷寿司がセットになったボリューム満点のランチです。
籠坂峠を越えて山中湖の巨大自転車モニュメント
道の駅から国道138号を走って籠坂峠に向かいます。ここは交通量が多いので気を付けて走りましょう。
ピークの籠坂峠には峠名の由来になった「加古坂神社」がありますよ。
坂を下ると山中湖に戻ります。
湖畔の丁字路には、東京オリンピック自転車コースのモニュメントがあります。
今までとは違うロードバイクを模したモニュメントで、自分の自転車を並べてみると大きさが良く分かります。
実際に跨がることが出来るモニュメント
山中地区明神交差点近くの自転車モニュメントは、ほぼ実寸大です。
跨がって記念撮影できる珍しいタイプ。
3台のロードバイクが並んでいるので、仲間と並んで写真を撮ると楽しそうです。
戻りは国道か県道か自由に選んでOK
「道の駅富士吉田」に寄り道
山中湖から富士山駅に戻るルートは、国道138号で一気に駆け抜けるか、来た時の県道を走るか選べます。国道は車が多いので注意して走行しましょう。
鐘山通りに入る所に道の駅富士吉田があります。
ゴール地点が近いので簡単なお土産を買ったりしても良いかもしれません。
敷地内にはモンベルの大型店もあるので覗いてみるのも楽しいですよ。
富士急行線「富士山駅」に戻って終了
鐘山通りから赤富士通りに入ると、すぐに「富士山駅」です。
赤い鳥居に戻って来て終了です!
コース紹介
まとめ
山中湖を中心に、東京オリンピックのルートや記念碑&モニュメントを巡るルートを走ってみました。
そこそこ坂もあり、走りごたえがあるので走った後に達成感を感じられると思います。
実際に選手が走ったルートを逆からですが走ってみて、改めて選手の凄さなどを感じられるサイクリングになったと思います。
モニュメントで自分の自転車と写真を撮るのは良い記念になりました。
自転車の後に入る日帰り温泉施設
山中湖周辺の日帰り温泉施設を紹介します。山中湖村西部にある「山中湖温泉 紅富士の湯」は国道138号沿いにあり人気が高い施設です。
露天風呂から富士山が眺められるのが最高です。もうひとつは山中湖東部にある「山中湖平野温泉 石割の湯」です。やや奥まった場所にあり、木製ドーム型の施設で木のぬくもりを感じられます。
執筆:小曽根彩
大分県出身、埼玉県在住。 |