【茨城県】牛久市でカッパ探しの約16kmサイクリング
牛久市は関東平野に現れる高さ120mの牛久大仏が有名な街ですが、実は「カッパ」の街でもあるんです。
牛久の街と歴史を知るカッパ探しの約16kmサイクリングに行ってみました。
牛久市とは
茨城県の南部に位置する街。東京都心から50㎞圏内にあり、JR常磐線や圏央道が通っています。
人口は約8.5万人で、市東部には全国的にも有名な牛久大仏があり青銅製立像としては世界最大を誇り、観光客も多く訪れます。また、牛久という地名の由来は諸説ありますが、地元の伝説では「牛を喰う沼」ということから牛久になったと言われています。他にも、市内にある牛久沼にはかっぱ伝説が残っています。
7月には「うしくかっぱ祭り」も開催されています。
JR常磐線「牛久駅」
スタートは「JR牛久駅」東口。人の往来が多くありました。
ロータリーの側には、第72代横綱稀勢の里(荒磯親方)の手形がありました。
牛久市はゆかりの地の1つだそう。
横綱に昇進した際、東口で優勝パレードが行われました。
手を合わせてみると、大きさがよくわかります。撮影をしたところで、かっぱを探しに出発。
まずは河童の絵を数多く残したとされている小川芋銭記念館へ行って河童の情報を集めることにしました。
駅から南西へ街中を抜けて住宅街を進んでいきました。
案内版がありました。
「河童碑」と彫られた石の道しるべも。案内に従って静かな住宅街を進んでいきます。
途中「かっぱの里散策コース」という大きな看板を見つけました。記念館は牛久沼のほとりにあるようです。
竹林の先に記念館があるようです。木陰は涼しく敷地内のベンチには地元の人がいました。
小川芋銭記念館「雲魚亭」
小川芋銭が最晩年を過ごした居宅兼アトリエとして建てられたのが「雲魚亭」です。芋銭は明治から昭和初期にかけて活躍した日本画家で、河童の絵を多く描いたことから「河童の芋銭」といわれています。
また、記念館は昭和初期に建築されたもので当時の姿をよく残していることから市指定文化財に指定されています。入場は無料。土日祝日は室内も公開されています。
玄関から入りガラス戸の廊下を歩きながら、芋銭作品の複製や画材などを見ることができます。
また、芋銭の「河童百図」などを自由に閲覧できます。
管理人の方と話しをすることができましたが、芋銭が住んでいた当時は雲魚亭から牛久沼を眺めることができ、昔の牛久沼の景色は素晴らしかったそうです。
自然豊かな土地で河童伝説は生まれたんですね。
そして記念館のすぐ近くに「かっぱ松」がありました。牛久の河童伝説の1つが書かれていましたよ。
芋銭の石碑もありました。
そしてほど近くには「河童の碑」。河童伝説にある牛久沼を目指してカッパを探します。
途中、原風景を眺めながらのサイクリングは気持ちよかったです。
牛久沼
小貝川に繋がっている牛久沼は、周囲約25㎞で牛久市、龍ヶ崎市、取手市、つくば市に接しています。
筑波山や富士山を望むこともできるとか。風光明媚なこの場所で河童伝説が語り継がれています。
「牛になった小坊主の話」では牛を喰った沼から牛久沼とついたと言われています。他にもあるのでぜひ調べてみてくださいね。稲荷川が流れる三日月橋にカッパを発見。寂し気にうつむいているように見えますね。
牛久市観光アヤメ園
三日月橋から見えるところに「牛久アヤメ園」があります。6月中は見ごろを迎えるため多くの人が訪れていました。
駐車場となりのお手洗いのある建物は、見晴らし台にもなっていました。
総面積8000㎡の敷地にアヤメ、ハナショウブなどが咲きます。また、春には稲荷側のほとりの桜並木が見られるそう。
園内を歩いてみるとカッパの背中が見えてきました。
大小のカッパが並んで座っていました。アヤメを静かに眺めているようでした。
違う場所には小さなカッパが犬と戯れている様子も。犬に何か語り掛けているようにも見えます。
次は街へ向かってカッパを探しに行きます。
手作処かっぱ本舗
住宅街を抜けて国道6号沿いに見えてきたのが「手作処かっぱ本舗」。河童伝説にあやかり「手作処かっぱ本舗」と名づけられたそうです。
お煎餅や落花生などが並ぶ広い店内には、テーブルとイスもあり店内で食べられるようになっていました。
店主と話しをしながら、購入した「茨城県産メロンあいす」「落花生だんご」牛久市観光協会のマスコットキャラクターかっぱのキューちゃんが描かれた「キューちゃんせんべい」をいただきました。
メロンのさわやかな味が気分もさっぱりさせてくれました。
落花生の餡はしつこくない甘さで美味しかったです。何より団子がもちもち。
牛久のお土産にもぴったりな煎餅です。
店主にカッパを探していると話したところ、店の裏通りのシャッターアートにカッパが描かれていること、駅近くの歩道橋にカッパがいること等を教えていただきました。
牛久談議に花を咲かせたところでカッパ探し再開。店から出て裏手をみるとシャッターアートがありました。
可愛らしいカッパ達が人と戯れている様子が描かれていました。そして駅方面に向かっていきます。
日時計
牛久駅東口交差点の近くに歩道橋があります。自転車を押して登っていくと、大きな日時計がありました。
日時計の足元にぽつんとカッパが座っていました。
休憩しているように見えました。
サイトウコーヒー
日時計から300mほどのところにある「サイトウコーヒー」。
モダンな建物の店先にはサイクルラックがありました。中に入るとカウンターとテーブル席があり、常連客も訪れていました。
テーブルにもカッパがいました。まずは、こだわりのコーヒーをいただくことに。
名前に惹かれて注文したのは「横綱ブレンド」。しっかりとコクとほんのり甘味のあるコーヒーでした。
お目当ては「カッパフェ」。15時から18時までの提供になっています。
抹茶アイスにクッキーでカッパの頭のお皿を表現しています。
アイスの下にはシリアルやコーヒーゼリーも入っているので食べ応えもありました。
そして偶数月ごとに限定味のカッパフェを出しています。
6月はマンゴーシャーベット。どちらも可愛くて食べるのをためらってしまいます。
限定味を求めて偶数月にまた足を運びたいと思います。
その後カッパのマンホールを探しに牛久シャトーへ。
1903年日本初の本格的ワイン醸造場としてできた牛久シャトー。
赤レンガ造りは明治時代の西洋建築で風格が現れていますね。レストランやショップ、ミュージアムなどがあります。
牛久シャトーの前の通りにかっぱのキューちゃんのマンホールを発見。
駅に戻りカッパ探しサイクリングを終えました。
コース紹介
まとめ
牛久の街を知ることができた約16㎞のサイクリングになりました。
地元の方と話す機会があったことも、街への想いを聞くことができ良かったです。それぞれの街にあるものを探しながらのサイクリングはイベント感もあり自転車に乗りなれていない人でも楽しめると思いました。
その土地を知ることで思い出深いサイクリングになりますよね。
執筆:水越恭子
茨城県出身。地元ラジオ局でリポーターをしていた頃にロードバイクを購入。公私ともに自転車を楽しんでいる。現在はフリーランス。SNSで茨城サイクリングの魅力を発信。自転車のさまざまな楽しみ方を研究中!現在は、行方市自転車活用推進会議委員を務め、行方エリアテレビ「なめテレ」に出演し自転車で市内をめぐりレポートし放送している。 |
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