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【アルゼンチン 】絶景!コンドルの展望台と絶滅危惧グアナコに出会う旅。【カチの旅完結編】

こんにちは、Hiro です。自転車で世界を旅しています。

今回は、カチの旅の5日目【完結編】です。

パヨガスタから120kmを激走し、カリルの農場へ帰りたいと思います!果たして、無事出発地のカリルへたどり着くのでしょうか。

来た時と同じ道を通るのですが、時間帯も違ったため、壮大な景色は違った表情を見せてくれ、絶滅が危惧されているグアナコ、コンドルの展望台のロス・カルドネス国立公園、クエスタ・デル・オビスポ、エスコイぺ渓谷と素晴らしい景色をお楽しみください。

また、今回の旅の様子はこの記事の最後に紹介していますのでそちらも読んでいただけるとありがたいです。

帰る旅路のはじまり

2021年 8月 29日

▲7:30出発。2日間お世話になりました。もう空は明るい。早いうちに距離を稼いでおきたい。ここ最近では、一番暖かい気がする。
▲荷物も減ったので飛ばしていく。パヨガスタからは、地味に長い上りが続く。50km 弱の上り。
▲背後のカチ山は、朝日で照らされています。
▲だんだんと、日が登っていき、
▲振り返るたびに、朝日が追いかけてきます。
▲朝日が照らす、アンデス山脈。
▲大自然。
▲9:00お土産売り場に到着。スパイス類が売っていました。

日も出たので温かい。結構登ってきたので、朝ごはん休憩にする。キャンプで作った、タッパのパスタを2/3くらい食べた。

▲カチ山とサボテン。
▲カチ山も見納めですね。
▲せっかく三脚も持ってきているので、アルゼンチン北部で特徴的なグラデーションのある山と、
▲カチ山をバックに写真を撮りました。結構食べてしまったので、お腹を落ち着かせます。

9:40出発。30分以上休んでしまいました。ひたすらに登ります。

▲遠くの山に、石が積んであるのを発見して、感心。

ようこそ、アグア・デ・ロス・ロロス・サルタと書いてある。ズームして撮りましたが、

▲実際は、こんなに遠い。中央右に微かに文字見えますか?
▲再び、ロス・カルドネス国立公園に入ります。
▲来る時に、スルーしたミラドールによってみます。
▲Antigua recta tin-tin = ”古いティンティンの直線” という意味。以前は、この場所に道があったのでしょう。
▲まっすぐになっている道がよく見えます。
▲この場所を進む方法の歴史。昔は、リャマを使い物資を運び、その後は、牛車、今は、トラックですね。
▲ Recta tin-tin ”ティンティンの直線”
▲山も綺麗ですが、乾燥で手の荒れ具合がひどく、痛みます。
▲しばらくすると、緩い下りになった。来るとき地味に登っていたことに気づきました。来る時に寄ったサボテンのミラドールはスルー。
▲ティンティン山
▲一直線に進んできましたね。
▲再び上りになり、少し休憩。上りがまだまだ続くので、ピーナッツ、甘いのを少し食べます。
▲ティンティン山と自転車。旅情感がでますね。

ミラドール・デル・コンドル(Mirador del Condor)

▲ミラドール・デ・コンドルに到着。行きには登らなかったところまで、登ってみると、さらにいい景色でした。
▲ティンティン山と大草原。
▲国立公園ならではのパノラマですね。
▲上がってきた道も見えます。

自転車で登っている途中、車で停車している人たちが、「すごーい、ガンバレー」と応援してくれた。

▲進む方角が、東から北になると激しい向かい風になりました。来る時は、追い風に助けられていたことに気がつきます。
▲頑張って漕いでいますが、強い向かい風と、海抜3200mを超えたため、空気が薄くなっている影響でしょうか、かなり疲れてきました。少し休憩をとります。
▲その後も何度か止まりながら進みます。途中、丘の上にグアナコも見えました。

グアナコは、ラクダ科ラマ属(こぶのないラクダ類)で体高1m,身長1.6mほどで体重は48-96kgの哺乳動物。主に南アメリカの高地に生息し、特にペルーではインカ時代以前から荷運び用に用いられているようです。

リャマと同様に身を守る二重の厚い毛をまとっていて、その毛は羊と比べてとても軽く、ビクーニャ同様ふわふわしていて、厚さはアルパカよりはやや薄く、アンデスの一部では、肉や皮や毛を取るために乱獲した結果、絶滅が危惧されていますが、アルゼンチンでは貴重な動物であるとされ、丁重に保護されており、世界中のグアナコの95%がアルゼンチンに生息しています。

そのため、野生のグアナコはアルゼンチンでしかなかなか見れない貴重な光景です。

▲ラストスパート頑張ります!
▲グアナコも応援してくれています。
▲少し進むと、群れがありました。
▲ちょうど去っていくところでした。
▲向こうに小さく、ピエドラ・デル・モリーノの教会が見えます!
▲ゴールのカリルまであと63kmの看板!

ピエドラ・デル・モリーノ(Piedra del Molino)

13:00に着きたかったのですが、14:00にピエドラ・デル・モリーノに到着。

▲着くと、マウンテンバイクのグループがいました。話を聞くと、以前、サルタの街で取材したプロバイクの人たちでした。
▲彼らは、登ってくるのに2時間で、降りるのは、30分で降りるとのこと。
▲写真を撮りながらゆっくりとはいえ、6時間かけて登った道を、2時間とは驚いた。降るのに、2時間を読んでいたが、もう少し早く下れるかなと、希望が持てた。
▲10分ほど頂上で休憩して出発。この景色ともお別れ。

クエスタ・デル・オビスポ (Cuesta del Obispo)

▲14:30 10分程で下り、クエスタ・デル・オビスポに到着。
▲パヨガスタから、石でできた工芸品を売りにきている、男性が親切に写真をとってくれた。
▲景色を見ながら昼ごはん、残りのご飯を全て平らげて、エネルギー補給完了。
▲工芸品をカチで売らないの?と聞くと、競合も多く、縄張り争いみたいなのが面倒で、少し遠いがここまで来ていると言っていた。

同じような工芸品は、新規参入で売れなかったりするらしい。また民芸品を自分で作らず、買ってきて売っている人も多いらしい。田舎なので、そういうのはないかと思っていたが、人間関係はどこも難しいんだなあ。

▲男性は、景色もいいし、のんびりしていて、ここが好きだと言っていた。
▲15:00出発。クエスタ・デル・オビスポまでの最終カーブが、景色がいいと聞いたので、ストップしてみる。道がよく見えた。
▲ひたすら下っていく。スピードが出過ぎないようにブレーキを強く握りしめるため、手がものすごく痛い。
▲乾燥しすぎて、手が切れているので、血が滲みます。
▲だいぶ下ってきましたね。
▲いくつかのミラドールを通り過ぎる、やはり上に比べるとスケールは小さくなるが、それでもいい景色。
▲農場が見えます。
▲来る時にも寄った、ミラドールに着きました。
▲写真をとってもらい、数人と話をした。
▲下に近づいてくると、傾斜がキツくなり、手がさらに痛なる。ブレーキの効きも悪いっぽい。
▲休み休み下りながら、
▲16:55 Marayに到着。
▲ オーナーのマリー。来る時にいた大工のおじさんは、週末で家に帰っており、親切にしてくれたラムゼイ青年もいなかった。

レストランは、今日は空いており、オーナーのマリーが立っていた。

ラムゼイは、今日はアグアネグラで、サッカーをしているとこのこと。今日カリルまで戻らないといけないというと、「えー、大変だね!」と驚いていた。

先日キャンプさせてくれて、ありがとう。と伝えると、「いつでもまた、戻ってきてね、アスタプロント(また後で)」と言ってくれた。

16:00に着きたかったが、最悪17:00にここにつけば、日暮れ前にカリルに帰り着くと思っていたので、すぐに出発!

名残惜しい気持ちもあったが、もう激寒の中、キャンプはしたくないので、マライを後にします。

ケブラーダ・デ・エスコイぺ (Quebrada de Espoipe)

▲夕暮れ時のケブラーダ・デ・エスコイぺは綺麗だった。
▲マリーが12km先と言っていた、学校までいくのに意外と時間がかかった。

18:00学校に到着。サッカーをしているラムゼイに挨拶をしたかったが、大会が行われているのか、思ったよりたくさんの人が集まっていたので、仕方ないがスルー。ゴールまで後、33km!!

▲橋を越えます。
▲崖沿いを颯爽と降っていく。この時間帯は、夕陽に照らされてかなり綺麗。来る時とは全く違った風景だった。

小さな集落をすぎ、ケブラーダ・デ・エスコイぺ終了。

普通の道に出てきました。ここからは、緩やかなまっすぐ坂道が進むため、すごく楽。

夕暮れの畑エリアも綺麗でした。

流石に背中が疲れて痛くなってきたが、漕がなくても時速20kmほどで、ガンガン下っていけます。

19:00カリルの町に到着。

緩やかな、下りはかなり快適に進めて、40kmを2時間で、思ったより早く降ってくることができた。そこから、4km先のゴールの農場まで進む。

▲19:20 ゴール!!!カリルの農場に到着です。

やったー、最後はかなり暗くなっていたが、無事に帰ってくることができました。

12時間走り切りました。(休憩含む)

明日は、ちょうど、サルタでお世話になった人の誕生日で、お祝いをすると言うことで、しばしサルタに戻ることにしました。洗濯もしたかったし、壊れた充電ケーブルを買うのと、カメラの修理もしたいのでちょうどよかったです。

シャワーを浴びさせてもらい、ホットショコレートを飲み、クッキーや、ピーナッツを食べる。

何か、ガッツリ食べたい気もしましたが、料理をするのも面倒だったので、明日街でガッツリ食べるのを楽しみにします。

22:00 カリルの農場の温かいベッドで就寝。

まとめ

5日間のカチの旅いかがだったでしょうか。

出発前は、体調が悪く、自転車も不備がありましたが、怪我もなく無事に旅を終えることができました。

全体を通して言えるのは、カリルからカチまで、130km程の道のりですが、驚くほどに景色が綺麗で、見所もたくさんありました。ケブラーダ・デ・エスコイぺ、クエスタ・デル・オビスポ、ロス・カルドネス国立公園と、ほぼ全ての道のりが見所でした。

また、キャンプに関しては、まだ季節が冬だったことから凍えましたが、親切な家族に助けられたりと無事に乗り越えられました。

カチ観光に関しても、2日間で見れるところは全て見たと言う感じでしょうか。ガイドを雇えば、もっと遠くにトレッキングなどにも出かけられるそうですが、それは、また次回ということで。

一旦、サルタへ戻り、準備を整えて、再び、旅を始めたいと思います。

ここからは、カファヤテ、メンドーサと進んでいき、チリに入国したいと思っています。国境はまだ閉まっているようなので、開けばいいですね。

その後は、パタゴニア。

そして、ティエラ・デ・フエゴ(フエゴ島)。アメリカ大陸最南端のウシュアイアを目指す旅は続きます。

今回の記事を気に入ってくだされば、幸いです。

では、また次の記事でお会いしましょう。

アディオス(さようなら)!

本日の走行

2021 年8月29日

Payogasta ~ El Carril

合計 120,29 km

走行マップ

カチまでの自転車旅の様子

カチまでの自転車旅の様子や、カチ観光初日の様子は、下記リンクからご覧ください。

▲【1日目:ケブラーダ・デ・エスコイぺ編】

▲【2日目:クエスタ・デル・オビスポ編】

▲【2日目:ロス・カルドネス国立公園編】

【アルゼンチン 】世界で一番高い標高で作られたワイン!アンデス高原、カチ(CACHI)村をレポート1

▲【3日目:世界で一番高い標高で作られたワイン!アンデス高原、カチ(CACHI)村をレポート1】

 

▲【4日目:UFOの発着場所とインカ帝国の足跡を残す、アンデス高原、標高2,531mのカチ(CACHI)村をレポート2】

▲Hiro インタビュー記事

 

*旅をサポート頂ける企業、または個人の方を募集中です。特にアウトドア・自転車・カメラメーカー等の企業の方、ご興味あれば、ご連絡ください。

Hiro(津田幸洋 ツダユキヒロ)
自転車旅人。2014 年に日本を立ち、自転車で旅を続けています。オーストラリア、ニュージーランドを経て、アメリカ大陸横断中、COVID-19による、世界パンデミックにより足止めとなり、2021年7月現在は、アルゼンチンに滞在しています。人との出会い、美しい自然、野生動物を探す旅を近日再開を予定しており、旅とともに、訪れた場所の都市情報、見どころ、自転車に関する情報、エッセイ等をTABIRINにて発信していきますので、よろしくお願いいたします。インスタグラム  https://www.instagram.com/yukihirotsuda/
津田幸洋

 

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