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【ハワイ】地元ライダーのみぞ知る!パールハーバー・バイクパスの穴場サイクリングコース

アメリカ・ハワイ「ダニエル・K・イノウエ国際空港」の北側エリア、アイエアから、パールハーバー・バイクパスを走ってエワ・ヴィレッジ、カポレイ、コオリナに向かう片道14マイル(23km、往復47km)のライド。
日本人が身近に感じる海外「ハワイ」から、ロコ(地元)ライダーのRod氏による、観光客が知らない人気サイクリングコース「パールハーバー・バイクパス」を紹介します。

コース紹介


掲載しているルートは片道のコースです

Makule Riders 集合!

私は普段、顔馴染みの仲間と週末のアクティビティとしてサイクリングを楽しんでいます。

一緒に連れ立って走る仲間とは、お互いを「Makule Rider(ハワイ語で「おやじ」の意)」と呼び合う間柄。

そんな私たちお気に入りのコースをご紹介します。

まずはオアフ島南側のに位置する大きな湾、「パールハーバー」を臨むアイエア地区の公園、「ニール S. ブライスデル・パーク」に集合。この公園から本日のメインルート「パールハーバー・バイクパス」を走り始めます。

雰囲気のいい静かな公園はピクニックやランニング、ウォーキングを楽しむたくさんのロコに利用されています。

そしてもちろんライダーにとっても、この公園はサイクリングのスタート地点になっています。

パールハーバー・バイクパスとは

この公園を縦断する「パールハーバー・バイクパス」はパールハーバーの海沿いの舗装された自転車道。

昔このあたりに住んでいた頃から、この公園とバイクパスは私のお気に入りのトレーニングコースでした。

自動車の乗り入れがないので安心して走ることができますよ。今日はここから西のエリアに向かって走りましょう。

観光スポット「戦艦記念館」を眺めながらライド

パークから海を眺めると、パールハーバー湾内に浮かぶフォード島をのぞむことができます。

言わずと知れたパールハーバーは、第二次世界大戦の真珠湾攻撃の場所。このエリアでは当時の記憶を残すための様々な施設を見ることができます。

その際たるスポットは、フォード島にある「アリゾナ記念戦艦」と、「戦艦ミズーリ記念館」。

ご存知の方もいるかと思いますが、アリゾナ記念戦艦は真珠湾攻撃によって沈没したアリゾナ戦艦の上に建てられた記念館。一方、隣のミズーリ戦艦の甲板は、日本が降伏のため署名したポツダム宣言の舞台となりました。

第二次世界大戦の始まりと終わりを象徴する2隻の戦艦が並んでいるのです。

他にも、先ほどのスタート地点、ニール S. ブライスデル・パークには、「ベル・オブ・ピース」という鐘つき堂が建立されています。

真珠湾攻撃50周年となる1991年、鹿児島のお寺から贈られたこのお堂。釘が使われておらず、日本から職人をわざわざ呼んだのだそうです。

歴史的な記念碑やスポットだけでなく、今も使用されている戦艦も湾で見ることができます。

新旧の戦艦を見ながらライドをしていると、今でもパールハーバーが海軍の港であることを実感します。

ハワイの農業を垣間見るのどかな田園風景

ニール S. ブライスデル・パークからさらに西に向かってライドを進めましょう。まもなく右手に見える工場のような建物は「ワイアウ発電所」。

1938年、電力会社「ハワイアン・エレクトリック」が軍事施設や地元農家への電力供給のため、オアフ島で2つ目に開いた発電所です。

発電所を通った先には、タロイモとクレソンの農場が広がります。

ハワイの食卓を支える地元農業の様子をライドを通して感じることができます。

畑には「No steal my Taro(私のタロイモを盗まないで)」の看板や、ヤシの木になぜかたくさんの靴がかけられていたりして、冗談半分なのかちょっとユーモラスな雰囲気。


さらに目を凝らすと「Go  Bows」の看板も。Bowsとは、ハワイ大学のスポーツクラブチーム「Rainbow」の通称です。

クラブチームがこのパスをトレーニングに使うのかはわかりませんが、どうも畑の持ち主は熱心な大学スポーツのファンの様ですね。

その後、一度海沿いから離れ、高速道路に沿って走ります。ワイパフ地区というエリアに入り、ゴルフ場が見えてくるとパールハーバー・バイクパスはそろそろ終点。

ただ、この先も楽しいエリアが続くので、このまま走り続けた私たちのライドをご紹介しましょう。

せんべい、ラオス仏教・天理教寺院…観光客の知らないハワイの側面

バイクパスの終点のすぐ右手に、「イシハラ・プランテーション・ティー・クッキーズ」が見えてきます。

100年以上地元で愛される昔ながらのお菓子屋さん。「クッキー」という名前がついていますが、ここの商品はバター風味のリッチなクッキーではなく、サクサクと軽い素朴なお煎餅。いわゆる和菓子の「炭酸せんべい」のタイプです。

ここを越えてさらに北西に向かうと、門構えが豪華なラオス仏教の寺院「Wat Lao Sithammaram of Hawaii」や、

ハワイにある天理教の教会の一つ「天理教・アロハ・チャーチ」など、様々な文化、宗教、歴史を感じることができるエリアです。

歴史感じるエワの街

歴史が感じられるスポットと言えば、この先に辿り着く「エワ・ビレッジ」もその一つ。

この街は1890年に始まり、当時の主要産業であるサトウキビ農場で働く労働者たちが住んでいました。

街にはハワイ島民だけではなく、日本やフィリピン、韓国からも移住した働き手が済んでいましたため、この街にもお寺があります。

ここは浄土真宗を広めるため1901年に建立されたエワ本願寺。

今でこそゴルフ場に囲まれた閑静な住宅街ですが、先程のエワ本願寺をはじめ、かつて走っていたサトウキビ列車の車輪のモニュメントなど、街中には古き良き時代の名残が残っています。

先ほどの道から右折し、この街を横切るレントン・ロードを走っていると、途中から鉄道の線路があらわれ、自転車道と並走します。

この線路は鉄道会社「オアフ・レイルウェイ・アンド・ランド・カンパニー」が1889年から1947年までオアフで鉄道事業を行っていました時のもの。

人を乗せて走るだけでなく、このあたりでとれたサトウキビや農作物の運搬にも使っていました。

ホノルルの港まで運ばれたサトウキビは、さらに島の外へ出荷され、多くの利益を生み出していたそうです。

現在は廃線となっていますが、この線路のすぐ先にある鉄道博物館「ハワイアン・レイルウェイ」では復元されたビンテージの機関車にのるアトラクションが楽しめます。

赤い汽車は動きませんが、緑の客車は黄色の機関部と接続し、実際に走行します。家族連れの観光客に人気のスポットです。

列車にちなんだ話題として、もう一つご紹介できるのが、先ほど通ってきたパールハーバー・バイクパスにところどころ埋められたこの金属のプレート。

この印はオアフ・レイル・マーカーとよばれ、ホノルルの港の駅(ホノルルデポ)からこの地点がどのくらいの距離にあるかを示しています。

私が撮ったプレートはバイクパスの終わりの方にあったもの。ここから駅までは11マイル(約18km弱)程だとわかります。

歴史的なエリアの隣にはホノルルに続く第2のビックシティ・カポレイ

鉄道博物館を左手にレントン・ロードから右折し、カポレイ・パークウェイへを走るとまもなく隣街のカポレイに到着。

カポレイは1950年代にサトウキビとパイナップル農業の推進のため、ホノルルに続きオアフ島の2番目の主要都市としてつくられました。

ワイキキのような高層建築ひしめくエリアと比べ、広大な敷地に大きな低層の建物が建てられ、アメリカ本土にいるような雰囲気。

1980年代に行われた再開発で、たくさんの住宅、大規模ショッピングセンター、学校、公園、警察署、サテライトの市庁舎、ホテルなどが建てられました。

その充実した機能ゆえ、住人はわざわざホノルルに出向く必要がありません。役所手続きもショッピングもこの街で全て事足りてしまいます。

こちらは、カポレイのなかでも急速に成長している最新のショッピングセンター「カマカナアリイ」。

100を超えるショップやレストラン、劇場などがそろっています。中でも「ハンプトン・イン & スイーツ・オアフ / カポレイ」は、この地域に建てられた最初のホテル。

さらに、カポレイの人達のために建てられたサテライト市庁舎「カポレイ・ハレ」。

このカポレイ・パークウェイの先まで走ると、電車の線路が見えてきます。線路と並走している砂利道を走り、やがて接続するアリイヌイ・ドライブを走っていくと、オアフ島西岸のリゾートエリア、「コオリナ」まで行くことができます。

私たちはこのコオリナのショッピングモールで休憩。折り返してスタート地点へ戻りました。

たまたま、建設中の鉄道「ホノルル・レイル・トランジット」が試運転を行っていました。

ホノルル・レイル・トランジットはカポレイから、ダニエル・K・イノウエ国際空港、アラモアナセンターまでをつなぐ建設中の鉄道。

なかなか計画通りに進んでいないという話ですが、完成した暁にはぜひ一度乗ってみたいと楽しみにしています。

パールハーバーバイクパスを走って感じたこと

ワイキキの喧騒を離れ、いつものハワイ観光とは少し違うことをしてみたいという日本人ライダーにも、素朴な風景を楽しめるパールハーバー・バイクパスはぴったりだと思い、このコースをご紹介しました。

観光地から少し離れていることと、街灯がないコースなので、明るい時間帯に戻ってこれるように注意が必要ですが、それ以外は道順もシンプルで走りやすいコースです。

自転車専用道で悠々ライドしながら、農村地帯の風景や、いまも刻々と変化する最新スポット、その裏側にあるハワイの多様な文化や歴史など、ディープな面白さに出会えますよ。

おまけ

別の日に先程のルートのスタート地点(ニール S. ブライスデル・パーク)から、今度は東に向かってパールハーバー・バイクパスを走りました。

この自転車道はアリゾナ記念館近くまで伸びています。(バイクパスから先はとカメハメハハイウェイを走ることになるので、そこまで行く場合は車に十分注意してくださいね。)

途中、アイエアエリアには、バイクパスのすぐ横に「ザ・バイクショップ」が。ワイキキライドで紹介した店舗の支店です。

この先には地元でとても人気のレストラン「フォーティーナイナーレストラン」があります。サイミン、ハンバーガー、ロコモコなど、どれもとても人気です。

1947年にこのレストランをオープンしたオーナーのリチャード・チャガミ氏は、第二次世界大戦で活躍した日系アメリカ人の部隊「第442連隊戦闘団」に所属していました。

第442連隊戦闘団はその勇敢さによりアメリカ合衆国史上もっとも多くの勲章を受けた隊として有名です。

1849年のカリフォルニアのゴールドラッシュで全国から金を求めて働きにきた鉱山労働者の呼び名になぞらえ、たくさんのお客さんがお店に来るように願ったのが「Forty-niners」の店名の由来なのだとか。

名前ひとつとっても、歴史にちなんだものがあったりして面白いものですね。

ライダー紹介

現地ライダー:Rod

生まれも育ちもハワイ。
15年前に、ハワイ最大のロングライドイベント「ホノルルセンチュリーライド」に携わってから、ロードバイクの魅力にはまる。現在も3人の仲間と一緒に「Makule(ハワイ語で「おやじ」の意)Rider’s」として毎週末地元のサイクリングを楽しんでいる。好きなものはミラー ドラフトビール。

協力:グローバルライド

「自転車で世界はもっと楽しくなる」をモットーに、 海外のファンライドイベントや開催地の自転車情報を中心に発信をしています。 自転車を通して世界中の人と人、街と街とをつなげていくことのできる、 そんな橋渡しのような存在になれることを目指しています。
https://globalride.jp/

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