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【インタビュー】スポーツMCアケさんのサイクルライフとインドネシアへの熱き思い

ところで、普段はどのようなサイクリングを楽しんでいますか?

1. 達成感と景色を楽しむゆるゆるヒルクライム。その名もポタリングヒルクライム
ロードバイクに乗り始めたころは、長い距離(3ケタkm)に憧れてロングライドもしていましたが、いまは「ポタリングヒルクライマー」として山を楽しんでいます。
ゆっくりなスピードでも達成感があるのが魅力です。もともと運動音痴でマイペースな性格なので自分のペースで走れる山は向いているのかも。ただ私は全く速くないので、どれだけ高い山に挑戦出来たか、今でも登りは本当に苦手ですが、山の静けさと、ここどこ?というような細い田舎道との遭遇や、山頂に近づくと見えてくる登って来た道や景色を眺めると自分でも諦めずに走れたと少し自信に繋がるんです。そんな瞬間が大好きです。必ず地元の美味しいグルメと絶景を求めて次はどこの山へ行こうか?と常に考えてしまいます。

2. 道に迷わない地元の朝活
普段は地元・兵庫県で朝のサイクリングも楽しんでいます。もう嫌になるほどどうしようもない方向音痴なので「迷わない道」、そして「交通量が少ない道」を選んでいます。
播磨サイクリングロード「浜の散歩道」や神河町の山などは良く走っています。

お気に入りのスポット・コースは?

神河町(兵庫県)


神河町と言えば数々の映画や大河のロケ地になった西日本有数のススキの草原「砥峰高原」が有名です。ススキが見られる秋はもちろんですが、夏の新緑のグリーンシーズンも壮観な光景です。
そして、砥峰高原までは、ヒルクライム好きな方は泣いて喜ぶほどキツイ登りのオンパレード。登るルートも峰山高原から、国道から、宍粟市側からといくつかあって、それぞれにとにかくキツイし全然景色も違うので飽きの来ない場所です。
私はいつも役場から峰山高原方面へ登って砥峰高原へトラバースして帰ってくるルート。ここは何と40キロ以上走っても信号はゼロ!道にも迷わない!地元ではとても有名なコースで、今年の7月に初めて念願だったヒルクライムレースが開催され、私も大会アドバイザーとMCとして関わらせていただきました。ハート型の町「神河町」のお勧めスポットです。
そして神河町の猪篠地区という場所は紫陽花でも有名なんです。別名アジサイ村とも呼ばれていて、どこを走っても見渡す限り「紫陽花!」なんです。

現在約8千株、近いうちに1万株のアジサイが見られるようにしたいと話されていました。

明石「浜の散歩道」(兵庫県)


海沿いを明石海峡大橋に向かって走るサイクリングロードです。普段なんでもない景色でも特別な場所になるのが自転車。

明石はタコが有名で通りがかりに見えるタコがつるして干されている風景なども、立ち止まっておばあちゃんと話したり、改めてその土地が近くに感じられる瞬間です。この辺りは、関西ならではのローカルな粉もんのお店も多いので、途中でお好み焼き屋さんや、明石焼きのお店へ行ったりする楽しみもあります。
私も出演させていただいている「播磨サイクルクラスター」PR映像もぜひご覧ください

妖怪の町を散策(兵庫県福崎町)


リアル過ぎて怖くてなんだか笑える妖怪達が、何と街中の至る所に存在するという福崎町。「妖怪談義」などの著者でもあり民俗学者・柳田国男さんの出身地で、そんな著書に出てくる妖怪達と写真を撮りながら町内を散策する「妖怪めぐりライド」が地元でも人気です。
現在は妖怪ベンチが9基、大型像が4体、動く妖怪が2体いるそうです。
不気味でリアル過ぎる妖怪達と写真を撮ってインスタにアップする人達が多く訪れるそうです。
JR福崎駅から辻川山公園までの間に妖怪が点在するので徒歩でも回れますが、愛車と写真を撮りたいなら是非妖怪めぐりしてみてください。

仁淀ブルーライド(高知県)


そのあまりにも神秘的な美しさから「奇跡の清流仁淀ブルー」と呼ばれている仁淀川。その仁淀川沿いは、まるで秘境でした。ずっと続く息をのむほど青くて美しい仁淀川沿いを山を越えながら走っていると、突然、段々畑に出会ったり、とにかく細い田舎道に入ったり、初めて行って惚れ込んでしまいました。

沈下橋も沢山あってとにかくなかなか都会では味わえない心安らぐ場所でした。

市内からも約30分ほどなので、帰りには、観光名所「ひろめ市場」で新鮮なカツオを食べて帰ったりも楽しみの一つです。

大台ケ原(奈良県)


みんなが夢中になれる坂。日本百名山でも有名な大台ケ原は、麓から標高差1240m、距離約28kmも続く関西のヒルクライマーなら知らない人はいない程の有名な山です。
毎年9月にヒルクライムレースが開催されていて、私も初めは仕事で訪れたのですが、あまりにも皆さんが苦しくて楽しそうだったので、チャレンジしたいと登ったのが最初です。
最初は、比較的緩やかな勾配でキレイな川沿いなので安心して走っていると、約10キロほど行ったところから、コースはガラッと変わり、平均勾配が約10%を超える激坂がこれでもか~おりゃ~というほど味わえます。悟りを開きそうなほど続く山道を超えるとドライブウェイに入り世界遺産にもなっている大パノラマも見えて、初めて山頂に到着した時は本当に涙が出そうなほど感動しました(笑)

小豆島(香川県)


上りか下りしかない!そんな島。昔、リゾートバイトで2か月ほど住んでいたので馴染みがあるのですが、まさか自転車で一周するなんてその頃は思ってもいませんでした。
兵庫県姫路市からフェリーに自転車をそのまま載せて約100分で到着。クルマも少なくて道路もキレイで走りやすりし素晴らしいです。

特に寒霞渓へ続く登りを苦しみもがきながらパスすると待っている景色は、一瞬にして辛かった坂道も忘れさせてくれる絶景です。

鳥取砂丘(鳥取県)


こんな視線から砂丘を見たことが無い!という鳥取の大自然が味わえます。
国立公園である鳥取砂丘は一般の私たちが自転車で入ることは出来ませんが、日本で唯一ファットバイクで砂丘を走るツアーをされているTRAIL ONに参加し、今までになかった新しい自転車の感覚を味わってきました。

代表の小椋さんもサイクリストなんですが、鳥取砂丘やスキー場で自転車を使ったアクティビティをされていて、とにかく自転車という乗り物でどう楽しめるかを教えてくれるスポットだと思います。

台湾


台北 国家公園でもある陽明山のナイトライド。初めてショップの女子メンバーだけで言った海外自転車旅行。後輪がはめられない!とかパンクとか色々珍道中はありましたが何とかなるもんですね。
いくつか登り口はあるみたいですが、私たちは地元の自転車チームに案内してもらったので安心かと思いきや、登ったコースは坂道の入口から蛇行しないと登れないような勾配で約4キロほどだったと思います。真っすぐ登れる所なんて私にはないほど激坂、いや鬼坂だった。
平日だったけど、大勢のサイクリストが登っていて、中にはボトル型のスピーカーでムーディーなバラードを大音量で流しながら走っているツワモノも。ヒルクライムにおいて軽さより音楽であり楽しさだというカルチャーショックを受けました。

後で台湾のサイクリストに聞くと、陽名山は初心者が登る山とのこと。海外にはとんでもない人たちが沢山いるな。。。

ジョグジャカルタ(インドネシア)


先ほどお話しした以外にも魅力がいっぱい!私がインドネシアで一番好きな街です。
首都ジャカルタから飛行機で一時間で到着するジョグジャカルタは平和の街という意味。日本でいう京都と言えばイメージが湧きやすいかもしれません。

世界遺産であり世界最大級の仏教遺跡ボロブデュール寺院を始め、大きなものから小さなものまで約1000の寺院があると言われています。

そして自転車で走っても街の中心地から海や山へも気軽に行ける近さ。


歴史的な文化と観光地や自然が丁度バランス良く感じられる魅力溢れる街なんです。
自転車タクシーベチャや馬車と横並びで走ることも日本ではない光景だし、自転車で小さな寺院巡りも観光ツアーでは味わえない贅沢な楽しみ方です。
ご縁あってインドネシア語学習サイトにジョグジャカルタのお勧めスポットを紹介させていただいているので、こちらもぜひ見てみてください。
https://japanesia.net/15313.html

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