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【オーストラリア】電車&トラムでGO!ゴールドコースト 新春ビーチライド


2023年の「走り初め」みなさんはどこを選んだでしょうか。もし年末年始をオーストラリアで過ごすなら、世界屈指の観光ビーチ、ゴールドコーストはぜひ走って欲しいところ。
三が日の最終日、ブリスベンから電車とトラムを活用し、ゴールドコーストを走ってきました。気軽に美味しいとこどりができる40kmの新春ビーチライドをレポートします。

スタートは電車の駅から

ブリスベンからゴールドコースト方面へは、ブリスベン市内から公営のTranslink(トランスリンク)の電車が出ています。
滞在先の最寄りの駅からゴールドコースト線に乗車しましょう。

今回利用したのはブリスベンから見て南に位置する郊外のLoganlea駅。
駅には公営の無料駐車場Park&Rideがあるので、車に自転車を乗せ、そこから電車に乗車します。

クイーンズランド州ではTranslinkの電車には自転車は解体せず、そのまま乗車可能です。電車の先頭もしくは最後尾の指定車両に乗るのがルール。特に自転車専用スペースがあるわけではないですが、そのまま乗せて問題ありません。
近年は電動スクーターも流行しているため、駅のプラットフォームには自転車と電動スクーター向けの案内板が出ています。

自転車をそのまま乗降可とあり、プラットフォームから改札の作りもバイクフレンドリー。エレベーターやスロープがあり、ストレスなく移動できます。

▲ドアの真ん中にあるボタンを自分で押して乗降します。

オーストラリアは基本的には車社会で、電車の乗車率がそれほど高くないため、常に自転車乗降可なのかもしれません。
日本でもサイクルトレインが各地でイベントや試験的に広がりつつありますが、より拡充すると便利になりますね。

Helensvale駅からライドスタート

Loganlea駅から4駅先の Helensvale駅で降り、ここからライドスタートです。電車を降りた後、組み立てずにすぐに走り出せるのはやはり快適です。

オーストラリアの公道には日本のようなコンビニエンスストアはほとんどありません。水や補給食など必要なものがあれば、駅のキオスクで購入しておきましょう。

Helensvale駅からは近隣のテーマパークへのバスの他、南のビーチエリアへのトラムG:linkが出ています。自転車でない場合はトラムに乗り換えるのが主流です。

内陸から海岸沿いへ抜ける

Helensvale駅から16km先のSurfers Paradise が最初の目的地です。
最初の8kmは2号線を東へと進み内陸から海岸線を目指します。片側2車線で車の交通量も多いため、十分注意しましょう。

2号線を直進し突き当たると、標識の先に一気に視界が開け、海が目に入ります。

ここは Labrador と呼ばれるビーチエリア。
抜けるような青空、きめ細かい白い砂浜、輝く波が眩しいゴールドコーストの海!

遠方にそびえ立つホテル郡をバックに、波間をヨットやクルーザーが行き交う姿はビーチリゾート感たっぷりです。

▲ホテルにも異国情緒が漂います。

ここから2号線を道沿いに南下し8km先の Surfers Paradise Beach を目指して行きます。
道中のSouth Port エリアにある Broadwater Parklands には夏ならではの巨大ウォータースライダーや水上アスレチックが並び、ファミリー連れで賑わっていました。
公園内の歩行者・自転車専用道をゆったりと漕ぎ進めて行きます。

▲公園内の巨大オブジェ作品『Meddie and Mike』


▲屋根付きのベンチではくつろぐ人の姿も。

Surfers Paradise Beach のある Main Beach エリアへは Gold Coast Bridge(2号線)を渡って行きます。

▲1月頭、橋の入り口にはまだクリスマスツリーがありました。

橋の向こうに見えるホテルやリゾート型アパートメントの摩天楼に圧倒されます。
橋にもしっかりと歩行者・自転車専用道が車道と区別して設けられているため、小さい子連れでサイクリングをする人や、犬の散歩をする人たちもゆったりと橋の景色を楽しみながら渡っています。

 ゴールドコーストの代表的ビーチ Surfers Paradise Beach

Gold Coast Bridge を渡り、2号線をたどりつつホテルやアパートメントのビル群の間を走って行きましょう。
4kmほどでゴールドコーストの代表的なビーチ Surfers Paradise Beach に到着です。

▲コアラの Borobiは、ゴールドコーストで開催された2018CommonwealthGames の公式マスコットキャラクター。

徒歩でのビーチの入口となるCavill Avenueは歩行者専用の繁華街。
通りの両脇にはお土産・衣類・アクセサリー・飲食店などが数多く並びいつも多くの観光客で賑わっています。
自転車を押し歩き、雰囲気を味わってみるのも楽しいですよ。

▲ 無料のウォータータップ(給水所:画像左)があるのもビーチの繁華街ならでは。

通りの東端、ビーチへの入口部分にはオーシャンビューのレストラン以外にも、マクドナルドやケンタッキーフライドチキンといったファストフード店が立ち並んでいます。
ここで take away(持ち帰り)して、ビーチで食べる人も多く見られます。

▲Surfers Paradise では クジラ観察ツアーも人気のアクティビティ。

海岸沿いに美しいビーチをはしご


Surers Paradiseで一息入れたところで、ここからさらに南下、約10k先のBurleigh Head National Parkを目指します。
道は至ってシンプル、2号線や海岸沿いのビーチウォークを1本道でひたすら南を目指して走るのみ。
ラウンドアバウト(ロータリー)内にも緑色のバイクレーンが敷かれているところも多く、安心して漕ぎ進められます。

走っているだけでも Broad Beach、Mermaid Beach、Nobby Beach、Miami Beachと名前からしてリゾート感たっぷりのビーチが次々と現れます。
Miami Beach の小高い崖の上にある North Burleigh Lookout で少し寄り道してみましょう。

▲坂の上にある階段を登れば絶景が待っています。
▲ふと足元を見るとオセアニアウォータードラゴンの姿が。

展望台のウッドデッキから北を望めば、延々と続く湾曲した白い砂浜と「クイーンズランドブルー」と呼ばれるエメラルド色の海、リゾートホテル郡が一望できます。

ミシュラン星獲得・ゴールドコースト人気店でラーメンランチ

 Bureigh Head のエアリアへと続く車道沿いには2車線の自転車・歩行者専用道が設けられています。
車が多い通りですが、しっかりと車道と区切られているため安心です。

Burleigh Beach に正午に到着したところでランチタイム。オーシャンビューの小洒落たカフェにも惹かれますが、この日のお目当てはこのエリアでも有名な日系ラーメン店『ZUROZURO RAMEN BAR』です。

オーストラリアの各都市には日系ラーメン店がチェーン、個人経営ともに数多くあり、日本人のみならずローカルのたくさんの人たちを魅了しています。
英語でも ”ramen”と呼ばれ、いわゆる「日本のラーメン」を指し、Chinese noodle とはまた区別されています。

ビーチまで徒歩1分の飲食街にあるZUROZURO。『ミシュランガイド北海道2017』で1つ星を獲得したというラーメン、その名も Michelin Awarded Ramen(21豪ドル)をいただきました。
魚介・豚骨・鶏ガラベースのあっさりめのスープに、細切りポテトフライ、赤玉ねぎ、柑橘系のジュレがトッピングされているのが特徴。

中太で柔らかめの麺は、和風のスープパスタにも近い感覚で、日本の ramen に馴染みのない人にも食べやすいかもしれません。

ホリデー気分を満喫するなら見晴らし台へ

お腹を満たしたところで、Burleigh Heads Beach 沿い・850m先の Burleigh Head National Park の展望スポット Tumugun Lookout  へ。

▲Burleigh Heads Beach には近隣のホテルからレンタサイクルで来る観光客も多数。
▲サーフボード型のベンチがビーチによく似合います。

1月3日のこの日は「今日で年末年始休暇も終わり」という人も多いためか、ソロライドを楽しんでいるサイクリストが私以外にもちらほら。

愛車と共に写真撮影をしていた男性に声をかけると「ゴールドコーストに住んでいるんだけど、明日は仕事初めだし、ホリデー気分を今日のうちに満喫しておこうと思って走ってきたんだ」とのこと。
レバノン出身のカナダ育ちとのことですが、人種や国籍は違っても、サイクリストたちが休暇の最後に考えることは同じようですね。

▲Tumugun Lookout は絶好の記念撮影スポット。

トラム輪行で電車駅へ楽々アクセス

Burleigh Heads エリアからは来た道をたどりながら北上し、Surfers Paradise へと戻ります。
Miami Beach 〜 Mermaid Beach の区間、海岸沿いから1本内陸に入った Hedges Avenue は車は南から北への一方通行のみ、自転車専用レーンが上り・下りの2車線設けられているので、スムーズに走ることができます。


Surfers Paradise へ戻り一息入れたら、Cavil Avenue からトラム(路面電車)に乗って Helens Vale へ向かいます。

Translink の電車と同様、乗降時には駅で交通系ICカード(GoCard)の他有効なカードを tap(タップ)して hop on(乗車) / hop off (降車)します。
各プラットフォームにあるピンクの機械にカードをかざしてから乗降しましょう。

ゴールドコーストのトラムは民間の G:link が運営しています。Translink(公営)の電車では自転車はそのまま乗車OKですが、G:linkのトラムは原則解体・パッキングして輪行となります。
中には堂々とそのまま乗せているサイクリストも見ましたが、プラットフォームには注意書きもしっかりされているので気をつけましょう。

トラムの Cavil Avenue駅 から終点の Helensvale駅までは13駅、約30分ほど。
電車とはまた一味違う、ゆっくりとしたトラムから街の景色を眺めるのも味わい深いです。

トラムと電車の Helensvale駅は直結しており、スムーズに乗り換えることができます。
出発時と同じ Loganlea駅まで電車に揺られて到着し、無事ゴールしました。

▲映画『Avatar: The Way of Water』のラッピング車両を発見。

コース紹介


▼G:link (日本語翻訳対応)
https://ridetheg.com.au/

▼Translink(日本語案内ページ)
https://translink.com.au/node/9146

まとめ

ブリスベン〜ゴールドコーストまで自走で往復すると80km~100kmのコースになりますが、公共交通機関を上手に利用すればブリスベンから日帰りでもゴールドコーストの主要ビーチをたっぷり満喫できるライドができます。

観光地としては Surfers Paradise Beach が世界的にも有名なため常に賑わっていますが、それ以南のビーチはローカルでゆったりとした雰囲気が漂います。自転車でビーチをはしごしながら、ぜひお気に入りのスポットを探してみてはいかがでしょうか。

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
2022年4月、オーストラリア クイーンズランド州ブリスベンへ移住。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。

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