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【千葉県】成田空港を起点とした自転車旅:小江戸「佐原」とその周辺

小江戸と呼ばれるまち「佐原(さわら)」へ、輪行で成田空港から行く方法と周辺の観光をご紹介します。江戸情緒気分を体験したい方はもちろん、日本でサイクリングを楽しみたい海外の方にもお勧めのルートです。

成田空港から佐原は約20kmと近く、佐原周辺には自転車で観光できる場所がたくさんあります。
では、都内や横浜方面からはどう行くのがいいのか。愛車で走るなら、輪行しやすい交通手段を選びたいところ。
そこで、荷物置き場のある成田エクスプレスで輪行し、空港から自転車で出る方法と、佐原までのルートを確認してきました。

成田エクスプレスで輪行、空港から自転車で街に出る方法

2022年6月、品川駅から朝7時台の成田エクスプレスに乗って成田空港へ。
新幹線と同じように一番後ろの席を予約し、座席の後ろに自転車を置きます。車内はガラガラ。駅弁を食べながら旅気分でゆったりと、成田空港第2ビルに向かいます。

成田エクスプレスは、新宿・渋谷・品川・池袋・立川・八王子・横浜・大船など、都内や横浜方面の主要駅から出ています。
都内東部であれば、上野から京成スカイライナーで行くのも良いかもしれません。横浜方面からは、京浜急行+都営浅草線+京成線で成田まで行く方法もあり。

成田空港第2ビル駅に到着したら入り口改札を出て右側へ、駐車場案内の「北」と書かれたところからエスカレーターで上がって中央広場に出ます。
中央広場で輪行解除。ほとんど人の通らない広い場所で自転車を組み立てられます。
目の前の道路(空港東通り)を右方向(北西)へ走ると空港出口へ。
国道295号線を走り、立体交差を左に登って県道44号線に出て右折。そのまま進むと空港滑走路の下を通る天神峰トンネルがあります。

このトンネルは歩道と車道が壁で完全に分離されています。歩道が広く明るいので、安全に走行できる歩道を走るのがおすすめです。
トンネルを抜けると片側一車線の道路になります。空港近くは車が多いので注意。空港から離れると、のどかな景色の中を走れます。
成田空港から佐原までは約20kmです。

江戸情緒残る街「佐原」でお勧めの立ち寄りスポット

小江戸と呼ばれる佐原には川を中心に古い町並みが残っています。
電車がなかった時代は船が重要な交通手段。川のお陰で物資や情報が行き来し、船着き場のある町が栄えていたことが偲ばれます。

佐原は、徒歩で日本地図を作った伊能忠敬の出身地でもあり、忠敬の旧宅や記念館があります。
江戸時代に、50代になってから天文学を学び測量を開始した人物。地図を見るのが好きなサイクリストならその軌跡も気になるのでは。記念館お勧めです。

お腹が空いたら、道の駅・川の駅「水の郷さわら」へ。

特産品直売所やフードコートがあります。直売所のおにぎりは種類も豊富。

外のテーブルで水辺の景色を見ながらおにぎりを食べると気持ちいいですよ。

「水の郷さわら」では、レンタサイクルや遊覧船のほか、カヌーやカヤックも体験できます。
長距離ライダーなら、ここから利根川サイクリングロードに出て銚子まで走るという選択肢もあり。

佐原での滞在は、「HOSTEL Co-Edo」(ゲストハウス)や「佐原商家町NIPPONIA」(旅館)、「The Farm Camp」(グランピング)など、和のテイストやアウトドアを楽しめるところがあります。
あやめ祭りや夏祭りを見たり、香取神宮にも足を伸ばしたり、うなぎを食したりと、佐原はリピートしたくなる街です。
HOSTEL Co-Edoのドミトリータイプは部屋に自転車を持ち込むことができます。

佐原から潮来へ、茨城のサイクリングにもアクセス良し

佐原は千葉県と茨城県の県境にあり、お隣は茨城県潮来(いたこ)市。
毎年5月下旬~6月上旬には佐原と潮来であやめ祭りが開催されます。
両会場をシャトルバスが走るなど水郷の街同士で連携しています。5kmも離れていないので、自転車で回れます。
佐原のあやめ祭りの頃、まちではお祭りも開催されていました。潮来のあやめ祭りの期間中は、嫁入り舟の風景も見られます。

コース紹介

▼旅なび!佐原サイト
https://www.suigo-sawara.ne.jp/

▼水郷潮来観光協会
https://e-tabi.org/

潮来市では、宿泊施設や飲食店等でサイクリスト優待特典を実施しているので、行く前に市のホームページでぜひ詳細をチェックしてください。

▼潮来市サイクリスト向け優待店舗
https://www.city.itako.lg.jp/page/page004336.html

まとめ

品川から成田エクスプレスに乗る場合、成田空港までの乗車時間は1時間20分ほど。成田空港から佐原までは約20kmなので、朝の電車に乗れば午前中から佐原を観光できます。佐原でゆっくり過ごしても良し、午後は潮来に移動しても良し。
帰りは、佐原駅もしくは潮来駅から輪行で。現地でレンタサイクルをする場合は、東京駅と佐原・潮来をつなぐバスでも移動できます。佐原に滞在して、翌日に利根川サイクリングロードや印旛沼サイクリングロードを使って自走で東京に帰ってくる方法もあります。
利根川沿いの景色はとてものどかで、自転車で走ると気持ち良いです。

執筆・写真:K. Homma

夫婦で日本各地を自転車旅しながら健康まちづくりとサイクルツーリズムを研究、情報発信している。

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