旅×自転車 記事

【埼玉県】武州寄居七福神をめぐる約27kmのサイクリング

全国各地にある「七福神めぐり」ですが、埼玉県寄居町の七福神はインパクトがありオススメです。2023年の健康や幸運を願い、参拝してみるのはどうでしょうか。寄居町内にある5つの寺に祀られているので、順番に回ってみましょう。

寄居駅南口からスタート

JR八高線、秩父鉄道、東武東上線の3線が乗り入れる「寄居駅」南口は現在工事中でカバーが架かっています。駅前はラウンドアバウトになり、駅前広場も新設されているとか…新しい寄居駅の姿が楽しみです。

走り出してすぐに東武東上線の踏切を渡り、その後にJR八高線と秩父鉄道の踏切も渡ります。最近はラッピング車輌が多いので、それを見るのも楽しいです。この時はラグビーのワールドカップ車輌でした。

国道254号を渡ります。車通りが多いので横断歩道で渡ります。そのまま裏道に入ると、道祖神が並んでいてホッコリします。

連光寺の布袋尊と福禄寿

今回のルートで1番北の場所にある連光寺には、子孫長久・家庭円満の神「布袋尊」と幸福・財宝・長寿の神「福禄寿」の2つが祀られています。大きくて金ピカな像はインパクト大です。

少し離れてみると、両方を写真に納めることが出来ます。

珍駅名の小前田駅

連光寺から南下して寄居町から深谷市に入ります。
遠くに群馬県の赤城山がクッキリ見えます。雪を被って寒そうな景色です。

秩父鉄道の踏切を渡れば小前田駅です。電車内の次駅案内の電光板に「次はオマエダ」と表記されているのが、面白い!とSNSで話題になった珍駅名。

サイクリストの間で人気の指さしポーズで写真を撮ってみました!

そのまま秩父鉄道沿いの道を走ります。タイミングが合えば列車と並走出来るポイント。

国道140号を横断して、花園橋を渡ります。
花園橋は自動車の交通量が多く、危険なので歩道に入ります。歩行者には十分注意しましょう。

花園橋の上から秩父方面の山が見渡せます。橋の高さがあるので、ちょっと怖いですね。

常楽寺の恵比寿神

橋を渡りセブンイレブン寄居赤浜店を右折します。
少し進むと常楽寺に到着です。ここには恵比寿神の像がありますよ。

他の像と比べると、色使いが華やかですね。
家内繁栄・商売繁盛の神「恵比寿神」に、商売繁盛のお願いをしておきました。

長昌寺の寿老尊

東武東上線「男衾駅」の前を通過して、のどかな道を走ります。このルートで1番南に位置する長昌寺に到着です。
敷地の奥に深紅の寿老尊が見えます。延命長寿・健康の神です。

敷地には立派な藤棚があります。花が咲いた頃、また訪れてみたいですね。

五郎作で焼きそば&フライセット

少し来た道を戻り、富田(東)交差点を左折します。
男衾自然公園入口の看板近くにある「自家製麺 五郎作」でランチにしましょう。

焼きそば&フライ専門店の五郎作ということで写真の「焼きそばフライセット600円」にしました。それぞれ単品では400円ですが、セットだと2つで600円!どちらにしても驚くほど安いですね。

自家製たまご麺を使った焼きそばは太麺でモチモチ。皿からはみ出たフライも刻みネギたっぷりで美味しいです。
フライとは北埼玉の郷土食で、小麦粉を水で溶いた生地に具材を入れて薄く焼いたものです。お好み焼きっぽくもありクレープっぽくもある食べ物で、薄いのでペロッといただけます。

東西に延びる県道を走る

国道254号を渡ると、大型車輌が通行出来ないようにコンクリート製円柱が設置されています。この辺りでは、たまに見かける設置物です。
大型車輌が通らないので、静かで快適です。

しばらく真っ直ぐな道を走って行きます。

天然の要塞「鉢形城跡」

ゆるやかな坂を下って、グッと上りJR八高線を渡って鉢形城公園に入ります。
荒川と深沢川に挟まれた断崖絶壁の上に築いた鉢形城は天然の要塞と呼ばれていました。現在も堀や土塁が残り、当時の空間を感じる事が出来ます。
春にはカタクリやエドヒガンが美しいですよ。

常光寺の大黒天

Y字カーブに出たら左折して坂を下ります。
JR八高線を渡ると常光寺に到着。門をくぐると真っ赤な大黒天が出迎えてくれます。

右手に小槌を持ち、左手で大きな袋を担いだ豊作の神と呼ばれる大黒天。足下の丸いものは俵とのこと。

ローラーゲートが並ぶ玉淀ダム

国道140号を右折すると折原橋が見えてきます。橋の上からは玉淀ダムのローラーゲートが見えますよ。荒川本流を遮るダムなので、どっしりとした構えが印象的なダムです。ダムの手前に、皆野寄居バイパスの赤い橋が架かっているのが面白い景色です。

極楽寺の弁財天と毘沙門天

折原橋から車通りの多い国道140号を渡り、裏道の秩父鉄道沿いを走ります。
国道の下をくぐるトンネルを抜けると、最後の極楽寺に到着です。

極楽寺には、縁結びと財福をもたらす神の弁財天と勝負事に利益がある神の毘沙門天が祀られています。

立派な本堂周辺も散策します。

極楽寺の真横をJR八高線が走っているので、列車好きも楽しめますよ。

たいやき食べて「おめでたい」

裏道から県道30号に合流して寄居駅に向かいます。
駅の手前にある「あきちゃん」でたいやきを食べて締めくくりましょう。

目の前で焼いている「たいやき」は熱々で美味しいですよ。2023年も「おめでたい」年になりますように…
あとは寄居駅まで走ってゴールとなります。

武州寄居七福神の御朱印と色紙

御朱印は各寺にて200円で承っています。また、色紙を1000円で購入すると1枚に七福神の御朱印をまとめていただけますよ。

コース紹介


アクセス
電車:JR八高線、秩父鉄道、東武東上線「寄居駅」下車
車:関越自動車道「花園インター」から約15分

▼寄居町観光協会
http://yorii-kanko.jp/7fuku.html

まとめ

お正月から松の内にかけて、七福神めぐりをする人も多いとか。2023年の福を授かりに自転車でまわってみるのはいかがでしょうか。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
ロードバイク・ランドナー・ミニベロなどで、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

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