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南米のスイス「サン・カルロス・デ・バリローチェ」をサイクリング

アメリカ大陸を縦断中、これまで通ってきた、褐色の乾いた大地とはひときは違った、素敵な町に到着しました。そこは、アルゼンチン一番人気の観光地、国立公園でもある綺麗な湖があり、ハイキング、釣り、スキーなどのたくさんのアクティビティーを楽しむことができます。

「南米のスイス」バリローチェの町を紹介します。

バリローチェのまちって?

サン・カルロス・デ・バリローチェ。通称バリローチェは、人口12万人の町ですが年間80万人の観光客が訪れる、アルゼンチン屈指の観光地。国立公園でもある湖、ナワル・ウワピが眼前に広がるきれいな町です。夏季には、湖と、ハイキング。冬は、スキー、スノーボードを楽しむ人々で賑わいます。美しい山並み、湖がまるで、スイスのようだということで、「南米のスイス」と呼ばれています。

多くのドイツ人移民が移り住んだ影響で、美味しいチョコレートを味わうことができ、夜には、地元のクラフトビールを飲むことができる、バーが立ち並びます。

アルゼンチンのネウケン州から、リオネグロ州に入ると、バリローチェの町に到着します。

バリローチェに着くまでの約200kmの道のりは、「カミノ・デ・シエテ・ラゴス」と呼ばれる、景色の綺麗な山道です。「7つの湖の道」という、直訳でその名の通り、たくさんの湖沿いを走るルートで、3日間かけて、キャンプをしながら、走り切りました。

 

3週間の滞在となった、バリローチェの町は、アルゼンチン滞在の一番のおすすめスポットです。

 

レンタサイクルを借りて、バリローチェの町を散策

バリローチェには、いくつかのレンタルバイクショップがあります。

その一つ、ジュラシックバイクスで自転車を借りて、サイクリングに出かけます。

 

店名 Jurassic Bikes
住所 A. Panozzi 63 L3, San Carlos de Bariloche, Argentina
営業時間 月〜土: 9:00 ~ 19:00
日   定休日
価格 終日(9~19時)2,500 ペソ
5時間 1,800ペソ
2時間 1,200ペソ
1時間 800ペソ
website https://instagram.com/jurassicrental?igshid=YzA2ZDJiZGQ=

※2021 年2月時点。

バリローチェの中心部

モニュメント・ヘネラル・ロカ<地図A地点>

バリローチェ観光の起点となる場所です。眼下にナワル・ウワピ湖を望むヘネラル・ロカの銅像が目印です。

ヘネラル・ロカは、元アルゼンチンの軍人で、2度大統領を務めた人物。

ツーリストオフィス

木造と石造のミックスが綺麗な、ツーリストオフィス。<地図B地点>

ナウエル・ウアピの聖母大聖堂<地図C地点>

カトリック様式の大聖堂で、ナワル・ウワピ湖のほとりにあり、外部はドームを備えたシンプルなネオゴシック様式、内部は、ビザンチン時代のステンドグラスなどがある古典的なつくりとなっており、新旧の調和がとれた美しい建物です。

 

エル・モノリート<地図D地点>

高さ15mの記念碑。バリローチェの湖沿いの道を進むときには、何km地点で曲がるとか、何kmのビーチといったように、km表示で、説明されることになりますが、ここはそのkm0地点。モニュメントのあるプラザと同様に、町の中心となるスタート地点です。

アート工房

バリローチェに到着する際に立ち寄った工房。金属のリサイクル品で作ったアートを購入することができます。

来る途中で、折れてしまった、自転車のキャリアを溶接して直してくれる優しい店主でした。

フクオカショップ<地図E地点>

メインストリートにあるフクオカショップは、中国人経営の雑貨屋さんの店構えなのに、どうしてフクオカなのかと思い、中へ入ってみました。

店名の由来は、サスティナブル農業の第一人者である福岡正信さんにちなんで「フクオカ」という店名にしたそうです。

福岡正信さんは「引き算の農法」という、自然農法の実証・検証・確立をおこない、世界中を歴訪された方で、本も出版されていて、農業の本でありながら、哲学書でもあり、アルゼンチンでも尊敬されている日本人の一人として知られているそうです。

 

綺麗な建物たち

森林資源が豊富なバリローチェでは、これまではみることのなかった、木材を多用した、建物を見ることができます。

スケートパーク

バリローチェ周辺の湖

ナワル・ウアピ湖

国立公園でもある、ナワル・ウワピ湖は、バリローチェの町の象徴。

全長70km、最大幅10.2km、表面積557km²、最大深度464 mという、巨大な湖で、パタゴニア地方を代表する場所の一つです。

澄んだ水、島々、そしてそれを取り囲む風景は、アルゼンチン南部で最も魅力的な場所のひとつであり、国内外の観光客を惹きつけています。バリローチェの町もこの湖を囲むように作られています。

プラヤ・モレノ

町の中心部から12kmのモレノビーチ。

 

プラヤ・ボニータ

中心部から8kmのボニータビーチ町から、近いビーチなので、たくさんの人が訪れます。

 

シークレットビーチ

このビーチは、知る人ぞ知るビーチで、小さいですが他のメインビーチより人が少なく、風も吹かないため穏やかでした。中心部から16km。

 

グティエレス湖

グティエレス湖<地図F地点>は、バリローチェの南側に位置し、風が比較的弱く、水も澄んでいます。

アルゼンチンの音楽

タンゴ

夜は、バーでタンゴの演奏を楽しむことができます。タンゴは、アルゼンチン の代表的な音楽です。

右側の人は、バンドニオンという楽器を演奏していて、以前は、日本でも演奏していたそうで、日本語も少し話していました。CDをプレゼントしてもらいました。

パーカッションアフロ

パーカッションアフロは、アフリカの太鼓です。アフリカから、ブラジルに伝わり、それから、アルゼンチンに伝わりました。アフリカ特有のリズムで演奏することもあれば、ラテンミュージックに合わせて、演奏することもあります。

バリローチェの食

マテとメリエンダ

アルゼンチンといえば、マテ茶。人々は、出かける際には、必ず、マテを持って出かけ、それぞれのお気に入りの居場所で、友人たちと談笑しながら、または、ひとりでゆったりとした時間を楽しみます。パンと、レバーパテと共に。

マテ については、以前、詳しく記事にしてあるので、そちらもご覧ください。

ピザとクラスフビール

アルゼンチンは、イタリアからの移民が多いため、ピザが国民食と言っても過言ではありません。バリローチェ名産のクラフトビールと一緒にどうぞ。

ベジタリアン料理

フードトラックも各所に点在しています。

チョコレートとアイスクリーム

バリローチェは、ドイツから伝わった製法での本格的なチョコレートとアイスクリームも味わうことができます。

ラパ・ヌイ(Rapa Nui)

アルゼンチンで一番美味しい、チョコレートを味わえるのがここ、ラパ・ヌイです。

マムーシュカ(Mamuschka)

可愛らしい、マトリョーシカが目印のマムーシュカ。

バリローチェ周辺のアクティビティー

バリローチェでは、数々の自然の中で楽しめるアクティビティーも外せません。

スタンドアップパドルとカヤック

ロッククライミング

釣り

トルーチャと呼ばれる、サーモンのようなの魚を釣ることができます。

まとめ

今回は、美しいバリローチェの町を紹介しました。夏には、湖とビーチにハイキング。冬は、深い雪に覆われ、たくさんのスキー、スノーボード客が訪れます。

毎日、湖や、ハイキング、自転車などのアクティビティーを楽しんでいたため、予定よりも長い滞在になってしまいました。

皆さんもアルゼンチンを訪れる際には、バリローチェの町を訪れてみるのはいかがでしょうか。

▼Hiro インタビュー記事

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Hiro(津田幸洋 ツダユキヒロ)

自転車旅人。2014 年に日本を立ち、自転車で旅を続けています。オーストラリア、ニュージーランドを経て、アメリカ大陸横断中、COVID-19による、世界パンデミックにより足止め。2022年旅を再開し、アメリカ大陸縦断を達成しました。現在は、パラグアイからブラジルのリオデジャネイロを目指しています。人との出会い、美しい自然、野生動物を探す旅とともに、自転車、訪れた場所の情報、見どころをTABIRINにて発信していきますので、よろしくお願いします。インスタグラム  https://www.instagram.com/yukihirotsuda/

津田幸洋
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