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【北海道】自転車とパソコンを持って、北の大地・知床斜里町でワーケーション

テレワークがかなり一般化してきた昨今、知床斜里町でワーケーションへの取り組みをしていることを知り、自転車とパソコンを持って、北の大地で平日5日間の滞在をしてきました。
斜里町の魅力を中心に、ここでテレワークをした感想もお伝えします。

知床斜里ふるさとテレワークとは

SDGs No.8「働きがい」のある労働環境の促進に「テレワーク」と「ワーケーション」は、有効な手段と言われていますが、現状では「テレワーク」も、自宅の仕事が多な働き方になっています。
ステイホームのテレワークにストレスを感じてきたら、、、移動が自由になったら、、、
「いつもの仕事」をする場所のひとつに、選んでもらえるように、活動しているのが「知床斜里ふるさとテレワーク」です。

主な取り組みのひとつとして、企業でのテレワークを体験できるように、企業での申し込みに限り、斜里町テレワークセンター「しれとこらぼ」の宿泊施設を、無料で利用させてくれます。さらに滞在時に何をしたいかなどのリクエストにも「知床スロウワークス」がいろいろ応えてくれます。
そのサービスを利用して、7月の月曜から金曜までの4泊5日、斜里町で生活しながら、仕事とサイクリングを楽しんでみました。

知床スローワークス「しれとこらぼ」

月曜朝、羽田空港から朝のフライトで女満別空港へ。空港からはレンタカーで約1時間、ここは日本か?と思ってしまう美しい畑の風景を走って斜里町の「しれとこらぼ」へ。ここが拠点となります。


この施設は、かつて法務局だった建物の1Fがオフィスと、会議などができるスペース。そして2Fが元々宿舎としてつかっていた場所を宿泊として利用させていただけます。
和室2部屋、リビング、ダイニング、ととても広く、1人から約8人まで利用できます。
Wifi完備なので、部屋で仕事も、1Fのミーティングスペースでも仕事ができます。

斜里町からのサイクリング

斜里町を拠点(住まい)として、普段より朝早く起きて、メールをチェックして、仕事をこなし、知床の魅力を体験すべく自転車(時にはクルマ)で出かけて、オンラインミーティングの時間や夕暮れ時には、また「しれとこらぼ」に帰ってくる。そんな生活が始まりました。

ここで訪れたスポットをいくつか紹介します。▲日本百名山のひとつ「斜里岳」が目の前に。

斜里町のログハウス「往還丸(おうかんまる)」

町の中心地から、西へ約9kmにあるログハウス「往還丸」。
ワーケーションの場所探しで重要視しているのが『知り合いがいること』。
この往還丸のオーナーは、高校時代の同級生なんです。



部屋からは、こんな素晴らしい風景が。

今度はサイクリング仲間と泊まりたい空間です

十数年ぶりに会った友人と、懐かしい話をしたり、斜里町の魅力を聞き出したり、時間を忘れてのんびり過ごすひと時でした。

丘カフェ

往還丸から近くの「丘カフェ」。残念ながら休業中でしたが、とても素晴らしいロケーション。

来運神社(らいうんじんじゃ)

「“運”が“来”る」と書いて「来運神社」。その名の通り道東有数のパワースポットです。
神社の湧水である「来運の水」は、斜里岳に降り積もった雪が解けて地中に染み込み、長い年月をかけて湧き出しています。

来運水の学校跡

来運神社近くの「来運水の学校跡」。廃校となった校舎は、貸別荘として活用されています。
その校門近くにある「来運水のカフェ」では、「来運の水」を使ったコーヒーを頂くことができます。

校庭跡は、懐かしい風景が残っています。
すぐ裏には、広大なじゃがいも畑が広がっています。

天に続く道

斜里町を東西に走る、全長28.1kmの真っ直ぐな道「天に続く道」。
東の端が小高い丘になっているので、見下ろす道が、その名の通り天に向かっているように見えます。

ちなみに28kmは、関東なら、地下鉄「日比谷駅」からJR「横浜駅」まで。関西なら、阪急「十三駅」から阪急「三宮駅」まで、くらいの距離です。

斜里町には、ほかにも真っ直ぐな道はたくさんあります。

オシンコシンの滝

斜里町の中心から、国道334号線を北東に約30km。オホーツク海沿いを走っていれば現れる「オシンコシンの滝」。

名前の由来はアイヌ語で「川下にエゾマツが群生するところ」を意味する「オ・シュンク・ウシ」から転じたそうです。

ウトロ

オシンコシンから北へ約7kmへ走れば、斜里町の有名な観光地「ウトロ」。

道の駅ウトロ シリエトク

ウトロの入口に位置する道の駅。
鮭の水揚げ量が日本一のウトロ港に隣接し、地元の特産品を数多く揃う売店や、知床の旬の味を提供するレストラン、さらに知床観光の情報を提供する観光案内所があります。


「シリエトク」(sir-etok) とは、アイヌ語で「陸地・大地」 (sir) の「先端・前」 (etok) を意味した「大地の突端(行き詰まり)」を表す言葉で、知床の語源。

知床サイクリングサポート

ウトロには、サイクリングツアーなどを実施している「知床サイクリングサポート」があります。自転車を持ってこなくても、ここのツアーを利用すればレンタルもOK。
また、知床斜里駅近くのレンタサイクルを利用すれば、ここで乗り捨ても可能です。
https://tabi-rin.com/archives/bicycle_info/38242

ゴジラ岩

知床サイクリングサポートのすぐ近く「ゴジラ岩」。まさにその名通りです。

オロンコ岩

ウトロ港近くの、高さ約60mの巨岩。当地の先住民族「オロッコ族」または「そこに座っている岩」を意味するアイヌ語が名前の由来と言われています。
急な階段を登れば、知床連山やオホーツク海など360度見渡せる景色を楽しめるそうです。

ウトロ漁協婦人部食堂

北海道といえば「海鮮」。そして漁港のお店と言えば美味しいこと間違いなし。
ここウトロでも、何とも魅力的な名前の食堂「ウトロ漁協婦人部食堂」。


ご飯とは別に置かれた「生うに」を、豪快に自分でご飯に乗せていただく「うに丼」。

秘境知床の温泉宿「地の涯(ちのはて)」

ウトロから知床半島を北東へ走れば「坂」が現れます。

坂を登り知床峠方面ではなく、さらに北東へ坂を下り、県道からも外れまた坂を登ること約12kmにあるのが、温泉宿「地の涯」。

ここの温泉は日帰りの立ち寄り利用も可能です。そしてここは「混浴」。
但し水着着用厳守なので、女性での安心して秘境の温泉を楽しめます。

知床半島ではこんな看板があちこちに立っています。

清里町

斜里町の南に位置する「花と緑と交流のまち」をキャッチフレーズにかかげる「清里町」。

ベリーの森工房

果樹園に小さなカフェも併設されている「ベリーの森工房」
美しい風景を眺めながら、ハスカップのアイスクリームで、のんびりしたひと時。

「日本で最も美しい村」連合にも加盟している清里町の風景です。

斜里町ワーケーションの魅力

〇「アクセス」の良さ
知床と聞けばとても遠い気がしますが、羽田空港から女満別空港までは1時間45分。女満別空港から斜里町まではクルマで1時間弱で行くことができます。
その斜里町を「拠点」にすれば、いろいろなところへ行きやすいのです。

〇いろいろな「景色が楽しめる」
北はオホーツク海、南は斜里岳を望む田園風景から屈斜路湖や摩周湖、北東へ行けば世界遺産「知床」、そこから東へ行けば羅臼と、どんどん素晴らしい風景が変化していきます。

〇「生活しやすい」まち
町の中心地には、鉄道駅や道の駅、スーパーやホームセンターがあり、生活しやすい環境です。夜も小さいエリアにいくつも飲食店があるので食事に困ることはありません。

〇自然と早寝早起きな生活に
これは斜里町に限ったことではないかもしれませんが、自然と夜は早く寝て、朝は早く起きる生活になります。オンとオフを切り替えながら一日を有意義に過ごしたくなります。

〇何より「人」が温かい
移住政策の一環として、まず斜里町の魅力を感じてもうらおうという取り組みが、町全体から感じられるほど、温かみを感じる人々です。

まとめ

自転車とパソコンを持って、仕事をしながら旅をする「ワーケーション」。
斜里町はまさにその醍醐味を体感させてくれる町です。気さくな人々と知り合いになれば、また訪れたくなりますし、秋は紅葉、冬は雪景色、春は首都圏より遅い桜が楽しめるとなれば、また行きたくなります。
斜里町の方々は、「一度来てもらえたら、きっとハマるはず」という自信から、テレワークの取り組みをしてるのでは?と思うほど、その魅力にハマっています。
長期滞在は難しい方には、まずは2泊3日からでも、「斜里町でワーケーション」を、体験してみてください。

執筆:YASU

記事内情報

▼しれとこらぼ

▼知床斜里町観光協会

▼きよさと観光協会

▼往還丸

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