【広島県】呉の歴史も学べる、海と鉄道沿いサイクリング
日に日に気温が上昇する季節、海辺をサイクリングしててみたい…と思い、広島市から呉市までJR呉線沿いを走ってきました。
電車と船という、ふたつの乗り物に縁のある呉ならではのスポット巡りをして、少し歴史の勉強もできた1日をご紹介します。
JR山陽本線(JR呉線も乗り入れている)「天神川駅」から約25kmのコースです。
目次
ベイサイドビーチ坂
JR天神川駅から約12km。広島市から一番近い海水浴場「ベイサイドビーチ坂」は、国道31号線沿いに造られた約1,200mの人工砂浜。
広島の海には多くの船が浮かんでいることも、ほかの地域の海岸とは違う魅力です。
呉ポートピア駅
「ベイサイドビーチ坂」から約3.5km、この地にかつてあった遊園地「呉ポートピアランド」の玄関口として1992年に開設した駅。1998年に呉ポートピアランドの閉園が決まった際に同駅の廃止案もありましたが、駅周辺住民の利用もあり存続しています。呉ポートピアランド跡地には、2000年に呉ポートピアパーク(入場無料の市民公園)がオープンしています。
呉ポートピアパークには呉市電で使われていた車両が保存されているそうです。
大和波止場(やまとはとば)
呉ポートピア駅から瀬戸内海沿いを約8kmで「大和波止場」。戦艦大和の前甲板をイメージして作庭された波止場は、2014年に恋人の聖地にも認定されています。
呉の海に浮かぶ様々な船を見ることができ、自分のお気に入りの船を思わず探してしまいます。
大和ミュージアム
戦艦「大和」を建造した軍港のまちとして栄えた「呉」の歴史を学ぶことができるのが「大和ミュージアム」です。
館内に展示されている、10分の1サイズの「戦艦大和」はすごい迫力です。
船のカッコよさを感じるだけでなく、造船技術とともに発展した呉のまちの姿や技術のコントロールの難しさなどいろんな視点からの学びを得ることができます。
模型や図面もたくさん置いてあり、ワクワクする展示がたくさん!
SEASIDE CAFE BEACON の「艦長の海軍カレー」
海軍カレーのメニューの中で一番高い「艦長の海軍カレー(¥1550)」は 、海軍のカレーを忠実に再現したものに、低温調理した牛ステーキを乗せた、ちょっと豪華なカレーでした。
「美術館通り」の案内板
「大和ミュージアム」から約1kmのところに「呉市立美術館」があります。珍しい六角レンガの外壁をもつ美術館の前には、日本の「道100選」にも選ばれている美術館通りがあります。
美術館に面する旧呉海軍下士官兵集会所の壁には、かわいらしい案内板や写真、イラストが飾られています。
赤レンガ敷きの並木道には、著名な作家による18点の彫刻が点在しています。
旧呉鎮守府司令長官官舎(きゅうくれちんじゅふしれいちょうかんかんしゃ)
広島県の文化財 「旧呉鎮守府司令長官官舎」は、呉市立美術館に隣接する「入船山記念館(いりふねやまきねんかん)」の中の施設です。洋館の客室の壁は「金唐紙(きんからかみ)」でおおわれています。部屋によって描かれている模様が違うのも、見どころのひとつです。
福住フライケーキ店
旅の最後は、美術館から約1kmにある「福住フライケーキ店」。
「フライケーキ」は、なめらかなこしあんが包まれた揚げ饅頭。戦後まもなくして開店して以来、呉市民に親しまれてきたお菓子です。
呉市公式キャラクター「呉氏(くれし)」
呉市をPRするために生まれた呉市公式キャラクター「呉氏(くれし)」です。顔がそのまま「呉」の文字になっていて、遠目に見ても呉市のキャラクターであることが一目瞭然です。
そんな「呉氏」になれるボードもあります。
コース紹介
瀬戸内海に沿った約25kmのコースは、ほぼ平坦なコース。ほぼJR呉線と並行して走るので、輪行の人は安心感もあります。
まとめ
海が見たくて出かけた、呉までのサイクリング。瀬戸内海沿いの景色を見ながら着いた呉は、「海軍のまち・造船のまち」として多くの技術が集結してきたまち。
海沿いのまちの中でも、少し異なる雰囲気をもったまちの探検はとても面白いです。
大和ミュージアム、入船記念館はどちらも呉駅から1kmくらいなので、気軽にまわれる観光地。
駅近くのレンタサイクルも便利です。
執筆:AKO
静岡県出身。大学時代は大阪で過ごし、現在は社会人として広島在住。 |
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