シェアサイクルで巡る金沢市内観光!〜観光地図 (観光マップ)の活用で効率良く〜
※この記事は2018年10月6日に公開されたものを2020年11月に更新したものです。
江戸時代へのタイムスリップ感を楽しむことができる石川県金沢市。
古き良き面影が今も残る街並みが金沢市内のあちこちに点在しており、歩いても回れる距離ですが、市内にある「まちのり」というシェアサイクルを活用することで小回りよく多くの観光名所を訪れることができオススメです。
今回は金沢市をシェアサイクルで観光してきましたのでその時の様子をレポートします。
※「まちのり」は、1日200円で借りることができます。借り方は以下をご確認ください。
目次
金沢市の魅力
本州の北方、日本海側に面する金沢市は、本州のほぼ中央に位置する北陸地方屈指の観光都市です。2015年に北陸新幹線が開通し、東京から金沢まで2時間30分と気軽に訪れることができるようになりました。
江戸時代には「加賀百万石」と称され、国内有数の城下町として栄えていました。
山と海に囲まれた地形を生かして独自の文化を産み出してきており、加賀友禅、金沢箔、九谷焼などの伝統工芸、戦災や大きな災害を免れた美しい歴史的街並みが現在でも多く残っています。
景観を損ねないよう、かつ自転車事故を防ぐために様々な工夫が!
現在、自転車通行空間整備を進めている自治体が全国的に増加しています。
全国版の自転車通行空間マークの基準は自転車利用者から見えやすい向きに設置されていますが、金沢市では独自の工夫をしており、細街路を通行するクルマから見えやすい向きでピクトグラムが設置されています。
このように金沢市では自転車事故を防ぐための様々な工夫が凝らされており、2008年から2014年の6年間で自転車事故を半減させるなどの実績を持っています。
写真では見えづらいですが、自転車通行空間の路面標示を金沢の古き良き街並みに溶け込む「灰桜色」として規定しているなど、景観を意識した整備もされています。
今回の旅でも自転車を利用しましたが、自治体の方や交通関連に関わる方は一度訪れてみると良いかもしれません。
金沢市の観光廻りスタート
観光案内所で金沢市内観光マップを手に入れよう
金沢市での観光が初めての方は新幹線出口を出て、向かい側にあるRINTO(駅ビル)1Fの観光案内所に立ち寄ることをオススメします。
観光案内マップの元、目的地に合わせて一番効率的な行き方をマップに書いて教えてくれるため、とても分かりやすく、かつプロフェッショナルな対応も初めての旅において心強く感じるでしょう。
市内のバス情報やシェアサイクルについても丁寧に教えていただけます。
観光マップも手に入れたことですし、さっそく金沢駅で「まちのり」(シェアサイクル)をレンタルして「ひがし茶屋街」へ向け出発します!
ひがし茶屋街の街を散策!
ひがし茶屋街の入り口にある、浅野川大橋のたもとにサイクルポートに自転車を停めて早速街を散策します。
路地を歩いていくと、古き良き美しい街並みに着物を着た方が歩いており、まるで江戸時代にタイムスリップしたような気分を味わえます。
街歩きだけでなく、こちらでは食事やショッピングも楽しむことができ、より日本文化を満喫することができますよ。
ちなみにひがし茶屋街から徒歩0分の距離に着物フルセットレンタルが3500円と格安で借りれるお店があります。着物女子にはとても嬉しいサービスですね。
箔座ひかり藏で贅沢な空間を味わう
ひがし茶屋街中ほどにある茶屋建築の「箔座ひかり藏」さん。金箔を使った食器やアクセサリー等の伝統工芸品を販売しているお店です。
お店の前にある朝顔と看板の素敵さに惹かれ中に入ってみることに。
残念ながら店内の写真はありませんが、薄暗い店内で金色がキラキラ光っており、購買心をそそられてワクワクしてしまいました(笑)
店内は日本人観光客だけでなく、外国人観光客も興味津々という風情です!
そして箔座ひかり藏では「黄金の蔵」も無料で公開されており、薄く伸ばした金箔が一面に貼られている贅沢な空間を見ることができました。
百年以上前から存在する土蔵を、左官と金箔、伝統の技をもってこれまでにない存在として蘇らせたそうで、外壁は漆喰の壁に塗り直し、純金とプラチナの合金箔「純金プラチナ箔 永遠色」で仕上げているそうです。
近江町市場でランチ!
魚、カニ、野菜、果物…など、生鮮食材が豊富で、金沢の台所とも言われる「近江町市場」。毎日、たくさんの人で賑わう活力ある市場となっています。
初めて観光する方も、駅からも歩いて10分かからない距離にあるため立ち寄りやすいのもポイント。
▲お皿からはみでるー!!って思うほど、モリモリの海の幸
市場内には食事処も多数あり、その場で海の幸を楽しむことができます。
ぜひランチなど、お時間のある際に行ってみてください!
文化財・橋爪門を訪れる
金沢城三御門「石川門」「河北門」「橋爪門」のうちの1つ。
明治期に消失したそうですが、2012年に134年ぶりに再建されたそうで、金沢城公園内にある今も江戸後期の姿を表す貴重な文化財です。
オリエンタルな雰囲気が特徴的な尾山神社
次に訪れたのは尾山神社。
主祭神は加賀藩の前田利家。パワースポットとしても人気の集まる神社でもありますが、金沢市民の心の支柱にもなってくれている神社です。
造りにはステンドグラスや赤レンガなどが使用され、そのオリエンタルな雰囲気からは一見、神社なのか疑ってしまうほど。
和・漢・洋の三洋式が混在した建築物となっており、国の重要文化財にもなっています。
日本三名園・兼六園
兼六園は国の特別名勝に指定されている名庭園です。
岡山市の後楽園と水戸市の偕楽園と並んで日本三名園の1つとなっており、春夏秋冬それぞれに趣が深く、季節ごとに様々な表情を見せてくれます。
特に雪に備えて行われる雪吊は冬の風物詩、日本さくら名所100選にも選ばれているそうです。
長町武家屋敷の町並み
長町には「ひがし茶屋街」のような華やかさはありませんが、土塀の街並みは長屋武家屋敷跡となっており、現在もなお住宅街として市民が日常生活を送っているそうです。
古い町並みには老舗和菓子屋さん、飲食店、九谷焼の店があり、路地好きには楽しい散策路となっています。
武家屋敷・野村家
今回は訪れていませんが、武家屋敷・野村家も金沢市の観光で訪れておきたいスポットです。
2009年に創刊された外国人観光客向けにつくられたガイドブックである「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で二つ星、また2003年度版の米国庭園専門誌の日本庭園ランキングで三位に選ばれたことのある庭園をみることができます。
当時の面影が色濃く残る長町武家屋敷跡で、唯一、一般公開されている場所です。
暗がり坂・主計町
こちらも金沢市で訪れたいスポットです。(※今回は訪れていません)主計町茶屋街は、浅野川沿いに昔の面影が残る情緒あふれる料理屋や茶屋が立ち並んでいる場所です。夕暮れ時には、三味線と太鼓の音が心地よく、情緒あふれ、夜には街灯の明かりに照らされた街並みが魅惑的な景色になります。
ここで有名なのが「暗がり坂」。
一歩裏路地に入るとあるこの坂は、情緒あふれる街並みとは真逆で、どこか違う場所へ迷い込んだかのように暗い坂です。50m程しかない坂ですが、曲がった先が見えないため、異世界への入り口のような雰囲気を醸し出しています。
小腹がすいたら…カラフルなコロッケを楽しもう!
ちょっと小腹が空いたと思ったら、ひがし茶屋街の入り口にあるコロッケ屋さん「VILLE DE CROQUETTE」へ。
「VILLE DE CROQUETTE」でのコロッケは通常の平たいコロッケとは違い、スティック状の細長いコロッケになっているのが特徴的です。
また「とり&ごぼう」「たこレンコンと枝豆」など個性的な具材、カラフルな衣をまとっており、見ているだけでも楽しげです。
今回私は「たこレンコンと枝豆」を選びましたが、軽く美味しく食べられましたよ。
金沢市内をレンタル自転車「まちのり」で観光をより快適に!
今回はシェアサイクル「まちのり」を利用しつつ、金沢市の街を散策しました。
金沢市内は大通りよりも路地裏に見どころや老舗のお店が点在しているため、機動力のあるシェアサイクルを活用した観光がおすすめです。
主要な観光スポットにはサイクルポートがあるため、ゆっくり歩いて散策したいと感じたらサイクルポートに自転車を置き、疲れたらバスで移動するなどの使い分けができるのも魅力ですね。
その時々に合った移動手段を使うことで、一歩深みのある観光が可能になります。
今回の記事を参考にして、金沢市の観光に役立ててみてはいかがでしょうか。
その他石川県の観光では以下の記事も参考にしてみてくださいね。
(文責:s.k)