【インタビュー】雑誌バイシクルクラブ編集長 岩田淳雄さんお気に入りのイベント&サイクリングコース
自転車雑誌「バイシクルクラブ」の編集長 岩田淳雄さんに、お気に入りのイベントやサイクリングコースをお聞きしました。
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目次
お気に入りのサイクルイベントをお聞かせください
ツール・ド・ちば
千葉県の300kmほどを3日間かけて走るロングライドイベント。毎年10月の3連休に開催されています。今年で13回目を迎えるこのイベントには第1回から参加しています。千葉県は地元でもあり、東京近くでこのようなロングライドイベントが無いので応援しています。毎年コースが変わるので色々楽しめますよ。
グレイトアース石垣
グレイトアースというシリーズで北海道や九州など全国で開催されているイベント。中でも石垣島の大会が好きで7回参加しています。沖縄ならではの景色や空気感が好きですし、オプションで近くの島に渡ることもあります。
ステーションライドin南房総
サイクルトレインと現地集合がある千葉県館山を拠点としたイベント。仕事としてイベントのお手伝いをしている関係もありますが、スタッフや参加者とのコミュニケーションなど私にとって「人と出会える」イベントです。
Mt.鳥海バイシクルクラシック
秋田県の由利本荘市矢島町がメイン会場となるレースイベント。土曜日がタイムトライアルで日曜がヒルクライム。ポイント制でどちらかだけの参加もOKなのですが毎回両方参加しています。このイベントの好きなところは「地元ボランティアによる手作り感」です。
地元の人々と地元行政が一緒になって開催するこのイベントはとても温かみのあり、私以外にも「このレースは来なければいけないでしょう」とリピートする人も少なくないです。
犬吠埼エンデューロ
これも地元千葉のレースイベントですが、昨年ソロで参加して気に入っています。景色が良く、地元も盛り上げてくれている感じがとても好きです。
グランフォンド摩周
摩周湖を拠点とする2日間のロングライドイベント。やっぱり北海道、雄大な景色はとても気に入っています。
好きなサイクリングコースもお聞かせいただけますか?
広島県~島根県の「やまなみ街道」
2016年にヤマハの電動アシストで走った思い出のコースなんです。スペアバッテリーを持ってバッテリーマネージメントしながらの新しいツーリングスタイルを体験しました。吉舎町ということころでコースを少し外れた旧道に入った時、おもいがけず現れた古い町並みがとても印象的でした。古い町並みが残る街道は日本にもいくつもありますが「思いがけず」出会うというのはサイクリングならではの嬉しさですね。(写真は尾道)
銚子~佐原(千葉県)
「銚子ドーバーライン」というアップダウンのある道もあり、佐原までは水郷地帯の平坦な道もあります。両側の「銚子」と「佐原」はどちらもコンパクトな街ながらグルメや景色など見所もたくさんあるのでとてもおすすめです。(写真は佐原)
新島・神津島・式根島(東京都)
東京都の離島ですね。新島は2つの港があるのですが私は行ったときは普段とまらない方の港、、、なのでいろいろハプニングもありました。神津島では島の反対側まで坂を下りて(帰りは上りになることを気にしながら)いった港など、新しい発見もたくさん。どこに行っても楽しいですよ。(写真は神津島)
知床半島(北海道)
学生時代に北海道を1周したのですが、その時に行けなかったのが知床半島の羅臼・ウトロ。行けなかったことがずっと心残りだったので「行かなければ!」でしょう。そんな思いで走った知床。懐かしさだけでなくやはり北海道の大自然は最高です。行かれる時は最低3泊、でいれば4泊くらいかけて走ってほしいですね。
「TABIRIN」を通じてサイクリストにメッセージをお願いします
ツーリングと言えば「長い距離」をイメージされる方が多いと思います。50km以上走るツーリングは「特別なこと」として楽しんでもらいたいのですが、観光地などで短い距離をサイクリングすることも「ツーリング」だと思います。点(観光地)と点(観光地)を走る。点が楽しければどれをつなぐ線(コース)も楽しくなってきます。
自転車の楽しさは自由に走ってどこでも止まれること。ツーリングを特別なことと思わずに気軽にどんどん楽しんでください。
最後に少しPRですが、「バイシクルクラブ」ではツーリングの情報も連載していますので、初心者の方や、今度はどこに行こうかと思っている方も、ご覧になってみてください。
取材・執筆:HANADA