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【アルゼンチン】野生のシャチが現れる世界遺産”海洋生物の楽園プエルトマドリン”をご紹介

自転車でのアメリカ大陸縦断の旅を終え大陸最南端のウシュアイアで過ごしたあと、プエルトマドリンというシャチや鯨がみられることで有名な場所へショートトリップしてみました。

世界でも有数の国立公園内では、ペンギンやセイウチ、ゾウアザラシ、アシカなど数々の海洋生物を見ることができます。果たしてお目当てのシャチと鯨は見ることができたのでしょうか。

プエルトマドリンって?

プエルトマドリン(Puerto madryn) は、日本語で「マドリン港」は、アルゼンチン チュブット州にある人口13万人ほどの町です。大きくはない町ですが、国立公園のあるバルデス半島観光の拠点となるため、国内外からたくさんの観光客が訪れます。町中は観光客で賑わっており、他のパタゴニア地域 と比べると風と寒さも和らぎ日中は春のような爽やかさを感じます。

町の海岸沿いからは、時期になると鯨も見ることができるそうです。

▲プエルトマドリンのビーチ。

バルデス半島国立公園

世界でも有数の海洋生物の楽園。11種類の鯨、主にミナミセミクジラは6月から12月まで出産と育児のためにやってきます。

そのほか、シャチ、イルカ、トニーノ、セイウチ、アシカ、アザラシ、ゾウアザラシ、ペンギンが、生息しているほか、グワナコ、プーマ、マラ(大型のウサギのような生物)、アルマジロ、狐などの陸上生物。180 種類以上の鳥類が生息しており、調査のために世界中から海洋生物学者が訪れます。

国立公園ビジターセンター

国立公園に入り、まずはビジターセンターを訪れると、たくさんの標本や剥製が展示されているため、ここだけでも楽しむことができます。

▲ミナミセミクジラの骨。

グアナコ(Guanaco)
▲途中でグアナコの群れも見ることができました。

プンタノルテ(Punta norte)

半島の北側に位置する、シャチを見ることができる可能性が高い場所です。昨日の午前中に観ることができたそうですが、今日は果たしてみられるでしょうか。

▲お目当てのシャチを見るために、寒さに耐えて、その時を待ちます。

プンタノルテの看板。日付と満潮時間、最後にシャチが見られた日にちの記載があります。この日はまだ日付が変えられていませんでいたが、前日にシャチを見ることができたそうです。シャチは満潮時に狩りをするので、満潮の時間も記載されています。

通称「キラーホエール」(クジラ殺し)。どう猛で賢く、群れで狩りをするシャチが獲物を捕らえる瞬間の写真。

アザラシ(Lobo Marino)

アシカ(Leon Marino)

アシカの親子も見ることができました。

▲ゾウアザラシの看板と共に。
アルマジロ(Piche /armadillo)

アルマジロもそこらじゅうを歩いていました。

バルデス(Valdes)

島の東側のバルデスエリアではペンギンとゾウアザラシを見ることができました。

マゼランペンギン(Pinguino de Magallanes)

マゼランペンギンをとても間近で見ることができました。もちろん触ることはできませんが、人間を怖がらないのには驚きました。

▲穴を掘ってすみかにしているのですね。

▲気持ちよさそうに日向ぼっこをしたり、泳いだり。
▲まだ生まれたばかりでしょうか、産毛がついています。

ゾウアザラシ(Elafante Marino)

普通のアザラシの3倍か4倍はあろうかというゾウアザラシ。

▲天敵のシャチもここまではやってこられないので、のんびりと寝ています。

プエルトピラミデス(Puerto Piramides)

日本語でピラミッド港。国立公園の中の小さな町。スーパーマーケットやレストラン、宿泊施設があります。プエルトマドリンから2時間近くの道のりなので、週単位でこの町に滞在し、シャチにお目にかかろうとする観光客もいます。

フラメンゴ(Flamengo)
▲夕暮れとフラメンゴ

まとめ

今回は、プエルトマドリンの様子をお伝えしました。

今まで、動物園や水族館でしか見たことのない生物を、間近で見ることができたのは感動でした。シャチは残念ながら、見ることができず。クジラも時期が早く見ることができませんでした。ですが、ペンギンやアシカ、ゾウアザラシなど見ることができ、ここまで来た甲斐がありました。

改めて、生物の多様性の大切さや素晴らしさを教えられました。この多種多様な野生生物たちがいつまでも、人間と共に共存できるよう、環境を維持していかなければなりません。

日本から遠く離れた海洋生物の楽園「プエルトマドリン」を一度訪れてみてはいかがでしょうか

▼Hiro インタビュー記事

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Hiro(津田幸洋 ツダユキヒロ)
自転車旅人。2014 年に日本を立ち、自転車で旅を続けています。オーストラリア、ニュージーランドを経て、アメリカ大陸横断中、COVID-19による、世界パンデミックにより足止め。2022年旅を再開し、アメリカ大陸縦断を達成しました。現在は、ブラジルのリオデジャネイロを目指しています。人との出会い、美しい自然、野生動物を探す旅とともに、自転車、訪れた場所の情報、見どころをTABIRINにて発信していきますので、よろしくお願いします。インスタグラム  https://www.instagram.com/yukihirotsuda/
津田幸洋

 

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