【広島県】あたりまえの風景から広島の力強さを感じる「sokoiko!広島 PEACE TOUR」
「ガイドブックに載っていない旅」をコンセプトに、ここにしかないストーリーを感じることができるツアー「sokoiko!」
広島市のまちなかを巡る「sokoiko!広島 PEACE TOUR」では、広島市のシェアサイクルをはじめ、電動自転車を利用します。
電動自転車なので、体力に自信のない方でも安心してツアーを満喫することができます。
集合場所の平和記念公園レストハウス
梅雨明けの強い日差しの中、木陰に避難し、参加者の紹介とツアーの概要説明をしてもらいます。
「広島の地名の由来は?」「どうやって発展してきた街だったの?その背景にあったものは?」「本日のコースの狙いは?」など。
わずか数分で引き込まれてしまうガイド・トビーさんの話術に感動しながら、sokoiko!ツアーの世界にいざなわれていきます。
レストハウスから少し歩いてレンタサイクルのポートへ
この日は広島市のシェアサイクルを利用しました。
隊列走行のルールのレクチャーを受けて、いよいよツアー開始。ツアー参加者全員の「sokoiko!」号令で本格スタート。
スタート地点から広島城周辺へ
かつては、時代の流れから軍の重要な拠点としての顔をもっていた広島。現在は様々な建物に囲まれている広島城ですが、明治時代には全く違った景色が広がっていたそうです。
広島市中心部に投下された原子爆弾。この爆風や熱線を受けながら残った建物などを被爆遺構といいます。
「被爆鳥居」と「なぜか爆心地の方角に向かって成長する被爆樹木」
広島市内にはたくさんの被爆遺構が残されており、そのそれぞれから当時の物語や被害の大きさを感じることができます。
この写真に写る風景にも、「街づくりの中心となった広島城」「戦後復興の中でできた高層ビル群」「広島平和都市記念都市建設法の中で様々な人の思いとともに変化してきたまち」
など、広島を語る上で重要な多くのまちの要素が隠されています。
広島が舞台のマンガ「夕凪の街 桜の国」に登場する河川敷は、週末になると多くの人がここでバーベキューやスポーツを楽しんでいます。
トビーさんお気に入りの景色。
ここにも戦前、戦後、現代まで様々な時代に作られた広島があります。
平和記念公園
ここでいったん平和記念公園に帰ってきました。
ここまで、戦前・戦後・現代の広島を見てきましたが、もう一度、1945年8月6日 8時15分に何が起こっていたのかを振り返ります。
その時、広島のまちなかにいた人たちが見ていた景色はどんなものだったのか。
平和や戦争、8月6日に対する学びについての向き合い方が、少し変わるお話を伺うことができました。
広島のまちなかを南北に貫く「丹下ライン」
「平和記念公園のデザインを手がけた丹下健三氏がデザインに込めた想いとは?」
平和記念公園から広がった南北のライン、そこには時代を超えて紡がれてきた想いが形となって現れています。
ここから観光地エリアを少し離れて住宅街へ
ここでは、原爆投下直後に広島のまちを何とか助けよう、支えよう、前を向かせようとした人たちのストーリーに出会うことができます。
赤十字原爆病院は、たくさんの失われた命、でもそこには救おうとした人の想いや行動もあったということを気づかせてくれる場があります。
原爆投下からわずか3日で運転を再開した広島の路面電車。
ここにも、原爆投下直後からなんとか生きていこう、広島を支えていこうとした方々の力強い想いを感じることができるエピソードがあります。
参加者で感想を共有してFinish!みんないい顔でツアーを終えることができました。
コース紹介
まとめ
少し重いテーマのツアーなのかなと感じてしまった方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、このツアーを通して、力強く発展してきた広島には、つらい状況を何とか乗り切ろうとしてきたたくさんの「あたたかさ」があったことを感じ、それを知ることで、自身が広島というまちにかかわりを持てたことを誇りに思うことができました。
広島で暮らす人、仕事に来た人、観光に来た人、それぞれが知ってほしい広島を当たり前の風景から伝えてくれます。
ガイドさんの広島愛、ツアーへの想いに触れながらめぐるこのツアーは他にない唯一無二の体験です。
sokoiko!ツアーは広島市以外でも各地で展開されています。今回「平和」が大きなテーマでしたが、地域によってテーマはそれぞれ。
ぜひ普段とは一味違った自転車ツアーをsokoikoツアーで体験してみてください!
sokoiko!
https://www.sokoiko-mint.com/jp/
執筆:AKO
静岡県出身。大学時代は大阪で過ごし、現在は社会人として広島在住。 |