【群馬県】キャベツ畑の間を駆け抜けるつまごいパノラマライン40kmのコースを紹介
夏秋キャベツの出荷量が全国1位の嬬恋村は7月〜10月末にかけて約1億5000万個のキャベツを出荷しているとか。
標高が700m〜1400mあるため夏でも涼しくサイクリングにピッタリです。一面に広がるキャベツ畑を見ながら走る「つまごいパノラマライン」の南ルートと北ルートの一部を紹介します。
目次
無人駅の「大前駅」
JR吾妻線の終点「大前駅」からスタートします。吾妻川を挟んだ対岸の国道144号を走り、嬬恋橋を渡ります(2022年8月現在は工事の為、全面通行止め。迂回路を使用)。
ヤマザキショップの少し先に、復元された大笹宿の関所跡があります。
大笹宿は信州と上州を結んだ信州街道の宿場町として栄えました。復元とは言え、立派な門扉です。
つまごいパノラマライン南ルート
関所跡からヤマザキショップまで戻り、県道235号に入ります。
しばらく緩い坂を上って行くと「パノラマライン」の道路標識が出てくるので右折します。
右折すると真っ直ぐに伸びた道になり、ここから「つまごいパノラマライン南ルート」に入ります。
このルートでは、色々な種類の農耕車を見られるのも魅力のひとつです。車道を走る大型の農耕車にビックリします。
一面に広がるキャベツ畑
パノラマラインに入ると、民家などが減りキャベツ畑が広がります。遠くまで広がる畑には圧倒されます。
これだけの量のキャベツが並んでいるので、走っていてもキャベツの香りが漂ってくるのが面白く不思議な感覚です。
天気が良ければ浅間山や四阿山、根子岳を眺めながら走る事ができます。
ルートは全体的にアップダウンが多く、地味に足が疲れてきます。
一面キャベツ畑で日陰も少ないので、真夏は水分を多めに持っていた方が良いでしょう。(自動販売機も少なめです)
北海道のような丘陵風景
「つつじの湯」の看板が出てきたら、南ルートから逸れて右折して坂を下ります。
細かい砂が道路に流れ込んでいるのでスリップしないように注意して走行します。しばらく下ると嬬恋の丘(カラマツの丘)が見えてきます。
今までのキャベツ畑も素晴らしいのですが、そこにカラマツの木が入っただけで不思議と北海道の様な風景に見えてくるから不思議です。
古民家で蕎麦をいただく
嬬恋高原つつじの湯の前を通過して国道144号に合流。左折して田代交差点で右折、曲がり角に立つ蕎麦屋のノボリを目印に進みます。
近隣には飲食店が少ないので、ライド前にお店情報をチェックしておかないと大変な目に合うこともあります。念のために補給食も持っておくと良いでしょう。
今回は事前にチェックしておいた「いっさく庵」でお蕎麦をいただきます。
店内には囲炉裏があり落ち着いた雰囲気です。
“天せいろ”と“おろしそば”をいただきました。そば粉は常陸秋そばだけを使用しているとメニューに書いてありました。細くてツルツルした麺で食べやすく美味しかったです。
“おろしそば”の大根が辛み大根だったので、ピリッとシビれる辛さが食欲をそそりました。
つまごいパノラマライン北ルート
店を出て、しばらく国道144号を走ります。大きめの十字路を右折して「つまごいパノラマライン北ルート」に入ります。
まっすぐな直線を上るのは食後にはキツいですが、ゆるゆると上ります。
高原の道を走っていると、よく珍しい車とすれ違います。
今回も前からクラシックカーが走ってきました!こんな道をオープンカーで走ると気持ち良いでしょうね。
愛妻家の聖地「愛妻の丘」
嬬恋村を愛妻家の聖地として有名にしようと、毎年9月に「キャベツ畑の中心で愛を叫ぶ」というイベントを開催している。2022年は9月4日開催予定とか。
愛妻の丘の手前には「農耕車両に注意・愛妻家に注意」という珍しい標識もあります。
立派な駐車場のある愛妻の丘に到着。自転車を押して裏手に回ります。
丘にはハートマークの花壇などあり、愛妻の雰囲気満点です。
丘の裏から田代湖が見渡せ、午前中に走った南ルートとカラマツの丘も見えます。
愛を叫ぶ「叫び台」には愛の鐘があるので、恥ずかしがらずに鳴らしてみよう。
他にも廃材を使ったオブジェが飾られていて、メルヘンな雰囲気の丘です。
バラギ湖に寄り道
愛妻の丘から北ルートを走り、丁字路に出たら左折してバラギ湖に向かいます。
少し坂を上るとキャベツ畑とは景色が変わり林の中を走ります。
林を抜けると小さなバラギ湖に出ます。海抜1400mで周囲2kmのバラギ湖ではスポーツフィッシングやカヌーを楽しんだり、湖畔でキャンプをしたり出来る人気のエリアです。
北ルートをショートカットして「大前駅」へ
バラギ湖から来た道を戻り坂を下って行くと、県道112号に出ます。
つまごいパノラマラインの北ルートは、そのまま真っ直ぐ進み県道59号から万座・鹿沢口駅に出るルートですが、今回はショートカットして大前駅に戻ります。
足に余力がある人は、北ルートをそのまま走っても良いでしょう。
万座ハイウェーの下を通る、真っ直ぐに伸びる道は気持ち良いですよ。
嬬恋高原温泉つつじの湯
ライド後は、午前中に前を通過した「嬬恋高原温泉つつじの湯」で汗を流して帰るのがオススメです。少し茶色い炭酸水素塩泉で肌をなめらかにする効果がありますよ。
コース紹介
距離:40.4km 獲得標高:891m
▼つつじの湯
https://www.tutujinoyu.co.jp/
アクセス
電車:「高崎駅」からJR吾妻線「大前駅」下車
車:関越自動車道「渋川伊香保インター」から国道を経由して約1時間30分
まとめ
暑い夏にぴったりな高原のサイクリングを紹介しました。つまごいパノラマラインを全て走ると少しハードになるので、北ルートをショートカットしましたが、脚力に余裕のある人は全ルート走破してみるのも良いかもしれません。
キャベツ畑の風景は9月頃まで楽しめます。
執筆:小曽根彩
大分県出身、埼玉県在住。 |