旅×自転車 記事

ロングライドの基礎知識 | 準備や持ち物、おすすめのサイクリングコースを解説

ロードバイクやクロスバイクなど、スポーツタイプの自転車を新しく購入した方の中には、長距離のサイクリングに興味を持っている方も多いのではないでしょうか。

初心者がロングライドを始める際には、事前の準備が重要です。

そこで今回は、ロングライドの基礎知識やおすすめのサイクリングコースを紹介します。

ロングライドに適した服装や必要な持ち物についても併せて解説します。

ロングライドとは?

「ロングライド」とは、その名の通り「自転車で長距離走行をすること」です。

距離には明確な規定はなく、50㎞程度をサイクリングすることや、総距離160kmのセンチュリーライドに出場すること、宿泊しながら数日間走行することまで幅広い捉え方があります。

その中でも一般的なのが「ロングライドは100㎞以上の走行」とする見方です。

100㎞以上の距離になると、普段とは一味違う新鮮な景色を楽しんだり、目的地に到達したときの達成感を味わったりすることができます。

初心者がロングライドを始める前の3つの準備

初心者がロングライドを始めるにあたっては、安心・安全のために、以下の3つの準備をすることをおすすめします。

ある程度のプランを立てておく

ロングライドの魅力は、目的や目標など、自分に合った走行計画を立てられることです。

例えば、観光をメインにしたいときには、走行距離を短く設定して観光スポット巡りに時間を割くことができます。

一方、ロングライドは通常のサイクリングとは違い、より多くの体力が必要となります。

そのため走行計画に関しては、時間の配分や走行ルートのプランを事前に立て、コース周辺の情報収集も行うなど、備えや充実度を高めておくことが大切です。

ある程度のプランを立てておくことで、心にゆとりを持った快適なライドができるでしょう。

走行距離を伸ばす練習をしておく

初心者がいきなり100㎞以上の距離を走行することは、怪我の恐れもあり危険です。

そのため、最初は平地に近いルートで50㎞程度から始めるなど、短い距離から練習していきましょう。

長距離走行の練習を積むことで、負担のかかりにくい漕ぎ方や、体力を消耗しにくいペース配分を身につけることができます。

また練習中には、自分に適正なサドルの高さを調整するなど、ロングライドがしやすいように車体の調整も行いましょう。

50kmの走行に慣れてきたら、プラス10㎞、20㎞と、少しずつ走行距離を増やしていくことをおすすめします。

メンテナンスをしておく

安全なライドのためには、自転車のメンテナンスが重要です。

自転車は走行することで強い振動を受けるため、ボルトが緩んだり、タイヤの空気圧が下がってパンクしやすくなったりします。

また、管理方法によっては直射日光や雨風の影響で、錆や劣化が生じることもあります。

そのためロングライドに出かける前には、自転車のメンテナンスをしっかり行うようにしましょう。

以下ではタイヤ、チェーン、ブレーキ、変速機、ペダルにおけるチェックポイントをまとめているので、参考にしてください。

タイヤ ・空気はしっかりと入っているか
・ひび割れは起きていないか
チェーン ・伸びはないか
・グリスやオイルはしっかりと行き届いているか
ブレーキ ・ブレーキがかかりにくくなっていないか
・ブレーキシュー(ホイールを挟んでブレーキをかけるためのパーツ)のゴムの表面は溝がなくなっていないか
変速機 ・変速がスムーズに行えるか
・歪みなどが生じていないか
ペダル ・クルクルと、しっかりとペダルが回るか
・ペダルから異音が聞こえていないか

その他、チェックポイントや具体的なメンテナンスの方法については、以下の記事をご覧ください。

ロングライドに適した服装とは?

ロングライドに適した服装は以下の通りです。

  • 吸水性と速乾性に優れている
  • 伸縮性があり動きやすい
  • 風の抵抗が小さい
  • クッションパッド付きのズボン

ロングライドはハードなアクティビティのため、想像以上に汗をかきます。

走行時に汗の影響で体温が下がりすぎないようにするため、速乾性の高い生地の服装を選びましょう。

また、服装が自転車走行の妨げとならないよう、動きやすいストレッチ素材のウェアや、風の抵抗を受けにくいタイトな服装がおすすめです。夏場は紫外線カットや通気性に優れた高機能素材の服装などもおすすめします。

さらに、クッションパッド付きのズボンを着用すると、ロングライドでは避けられないお尻の痛みを軽減できるでしょう。

ロングライドで、あると便利な持ち物

ここでは、ロングライドの際にあると便利な持ち物を紹介します。

サイクリングボトル

サイクリング中の水分補給は必須です。

ペットボトルで水分を補給する場合は、キャップを開けるために一度走行を停止する必要がありますが、サイクリングボトルがあれば、ワンタッチで素早く給水できます。

携帯工具(携帯用ポンプパンク修理キット)

自転車旅では、様々なトラブルが起こる可能性もあります。

ロングライド中は慣れない土地を走行することもあり、特にパンクの恐れも高まります。

パンクは自分で修理が可能のため、落ち着いて対処できるように、以下の携帯工具を用意しておきましょう。

  • 携帯用ポンプ
  • パンク修理キット
  • 予備タイヤチューブ

グローブ

クロスバイクやロードバイクの多くは、前傾姿勢が基本です。

ロングライド中は、地面からの衝撃や振動を常に受けるため、シティサイクル以上にグリップを握る手には衝撃がかかり、上半身にも負担が蓄積していきます。

そこで、自転車グローブを装着することによって、手に伝わる衝撃を和らげ、疲れにくくすることができます。

特にロングライドの際には、厚みのあるクッションパッドが入ったサイクリンググローブがおすすめです。

バッグ

上記でご紹介した修理キットなどのグッズやアイテムはバッグに収納します。

中でもサイクリングリュックと呼ばれるリュックサックは、ボトル専用の収納スペースがあるなど、走行中、よりスムーズに水分補給ができるようにデザインされているものもあります。

一方、自転車に取り付けられるサドルバッグやサイドバッグなどは、背負う必要がないため、走行時の体への負担を軽減できるほか、体とバッグが接する面に汗がたまることも防げます。

ただし車体が重くなり、バランスが取りづらくなることもあるため、自身の使いやすさを考慮して選ぶようにしましょう。

ロングライドにおすすめのサイクリングコース

ここからは、ロングライドにおすすめのサイクリングコースを紹介します。

距離も記載しているので、自分のレベルに合ったコースを探してみてください。

つくば霞ヶ浦りんりんロード

 

つくば霞ヶ浦りんりんロードは、土浦市街からスタートして筑波山や霞ケ浦をめぐる全長約180㎞のサイクリングロードです。

高低差がほとんどないため、初心者でもロングライドを楽しむことができます。

デジタルスタンプラリーなどのイベントや、サイクリストに優しい宿泊施設や休憩スポットも充実しています。

総距離 約180km
サイクリングマップ・コース つくば霞ヶ浦りんりんロード ※外部リンク

瀬戸内しまなみ海道サイクリングロード

瀬戸内しまなみ海道サイクリングロードは、広島県尾道市から愛媛県今治市までの全長約70㎞のサイクリングコースです。

瀬戸内海の島々をつなぐ橋を渡って、本州から四国までを走行します。

新鮮な魚介類などのグルメが満載なのも魅力の一つです。

総距離  72km
サイクリングマップ・コース 瀬戸内しまなみ海道サイクリングロード(TABIRIN収録)

守山~近江八幡~彦根ルート

滋賀県守山市から彦根市を結び、湖岸道路を走行する約98㎞のコースです。

コース中には安土城跡や彦根城など、歴史を感じられるスポットのほかにも、バームクーヘンが有名なラ・コリーナ近江八幡やクラブハリエがあります。

ロングライドに慣れてきたら走行距離を伸ばして、琵琶湖を一周する通称「ビワイチ」に挑戦してみるのもおすすめです。

総距離 97.9km
サイクリングマップ・コース 守山~近江八幡~彦根ルート(TABIRIN収録)

準備を整えてロングライドに出かけよう

初心者がロングライドを始めるときには、事前の準備が重要です。

あらかじめ走行するコースやペース配分などのプランを決めておくこと、練習の段階で走行距離を徐々に伸ばしてロングライドに慣れておくこと、自転車のメンテナンスを欠かさずに行うことが必要です。

持ち物や服装を含めて準備を万全に整えることで、当日に心のゆとりが生まれ、よりロングライドを楽しむことができるでしょう。

この記事を見たあなたは要ダウンロード!TABIRINアプリ

「TABIRINアプリ」は、WEBサイト「TABIRIN」で収録している自治体等が作成した全国のコース・マップやサイクリストにやさしい宿、レンタサイクルといった「旅×自転車 情報」の各施設、サイクリングの魅力を伝える「旅×自転車 記事」の情報などをまとめて一つの地図で見ることができるアプリです。

この機会に是非インストール、様々な機能をお試しください!

iphoneの方はこちらからダウンロードできます。

androidの方はこちらからダウンロードできます。

 

執筆者:TABIRIN事務局f

 

  • この記事がいいねと思ったら
    •  0
  •   この記事のご感想はユーザーのみなさま
  • サイクリングレポート(記事下部)
    サイクリングレポート(記事下部)
    編集部おすすめ
    ランキング