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【栃木県】 ノスタルジックな街や寺社仏閣巡りが楽しい真岡市ポタリング

暑さ厳しい夏は、午前中で回れるコースを、快適に楽みたい。そんな思いから、街の景色や寺社仏閣をコンパクトに巡ることができる「栃木県真岡市」を、ポタリングしてきました。

真岡市(もおかし)とは

いちごの生産が日本一の「真岡市」。栃木県南東部に位置し、人口約8万人の街です。
市内には一級河川鬼怒川が流れ、北関東自動車道真岡ICがあり東京からも90km圏内。工業・農業・商業が調和しています。

昔ながらの雰囲気を残しつつ綺麗に整備された街並みを楽しむことができ、街中から少し離れれば、田園風景が広がったり、大きな公園もあります。

桜町陣屋跡をスタート

真岡市物井(ものい)というところにある「桜町陣屋跡」をスタート地点にしました。

昭和7年、国指定文化財に指定された、茅葺き屋根の「陣屋の建物」が目をひきます。
真岡市といえば勤勉の象徴「二宮金次郎(尊徳)」が活躍したことで有名です。
尊徳がこの陣屋がある桜町の用水路などの修復を行い、見事、桜町復興を成功させました。その仕事をしてた跡が「桜町陣屋跡」として現在も残っているのです。

地元の子供たちが作った案山子が目をひきます。

SLが駅舎の「真岡駅」

「桜町陣屋跡」から北に約4.5km、真岡市のシンボルのひとつが真岡鐵道「真岡駅」の駅舎です。SLの形をしていて、見上げるほど大きいです。
駅舎の隣には「SLキューロク館」があり、D51形蒸気機関車などが展示されています。

街中で寺巡り

真岡駅東側の街並みを自転車散策します。
市内には真岡城の築城に伴ってできたお寺があります。中心地だけでも5か所ある中から「海潮寺(かいちょうじ)」と「長蓮寺(ちょうれんじ)」に立ち寄りました。

「海潮寺」には太鼓橋がかかり、県指定文化財になっている山門は見ごたえありました。
「長蓮寺」では、日本一の弁財天半跏(はんか)像を拝むことができます。この日は扉越しでしか拝見できませんでした。

ノスタルジックな地区「真岡の門前」

真岡市の中心地で飲食店が多く並ぶ「真岡の門前」。
真お寺に囲まれたこの地区は、大正・昭和時代には料亭などが並び賑わっていたそうですが、
今はその面影も無くなっています。ただ少しずつ、昔ながらの雰囲気を保ちながら、新しく生まれ変わってきている印象です。
そんなノスタルジックな街には、写真に収めたいスポットがたくさんあります。

「長蓮寺」から東へすぐ、岡部記念館「金鈴荘」は、回遊式の日本庭園を備え、周囲に地元の磯山石を使用した石塀がめぐらされています。

岡部記念館「金鈴荘」すぐ近くには「久保記念観光文化交流館」があり、サイクルスタンドが設置されています。
無料で施設を見学することができ、マンホールカードも手に入れられます。

真岡市の中心地には、自転車用の青い矢羽根がひかれていました。

大前神社・大前恵比寿神社

「久保記念観光文化交流館」から五行川沿いにあるサイクリングロードを通り「大前(おおさき)神社・大前恵比寿神社」へ。 「大前神社」のすぐとなりには、大きな恵比寿様がほほ笑む「大前恵比寿神社」があります。

大前神社本殿の後方には10の摂社(せっしゃ)末社(まっしゃ)があり、幸せ参道(しあわせまいりみち)を進んでいくと、二輪車守護神社で有名な「足尾山(あしおさん)神社」がありました。
サイクリストとして、しっかりお参りしてきました!

お店ごとに特徴ある「かき氷」

夏といえばかき氷!真岡市内にも名店がいくつかあります。


まずは、見た目からインパクト大の「寿氷(じゅひょう)」のかき氷。
注文したのは、那須で生産している希少な品種「なつおとめ」を贅沢につかったかき氷。まさにフルーツを味わうかき氷です。
高さ約30cm。倒れないように上からがぶりつくように食べはじめます。
夏に新鮮ないちごを味わえるなんて幸せでした。
「寿氷」は1人の方が作っているので、時間に余裕があるときに来店するのがおすすめです。(この日は開店待ちの人が8人いて、私の注文は50分後に作り始めるという感じでした。)

そしてもう一店舗。真岡駅近くにある「ヤグチフルーツ」で食べられるかき氷。
私はバナナカスタードを選びました。

果物屋さんだからなのか、バナナ1本分以上ありそうな量が食べられます。
カスタードソースをお好みでかけて食べ進めました。
氷は「純氷」か「天然氷」か選べるようになっています。

真岡で「宇都宮餃子」を堪能

栃木県宇都宮市の名物、言わずと知れたグルメといえば「餃子」ですよね。
名店の餃子を宇都宮までいかずとも、真岡駅の東側で味わうことができる「宇都宮みんみん真岡店」。店内には一人がけの席がいくつもありました。焼き餃子一人前(6個)にライスをつけました。

コース紹介

まとめ

今回の走行距離は約21キロ。巡ったところは街中にぎゅっと集まっているので、ゆっくりと写真を撮りながらポタリングすることができ、朝からお昼にかけてノスタルジーを感じながら楽しめました。
ノスタルジックな街や寺社仏閣、グルメなどを巡り、写真を撮るのも楽しい街「真岡市」。
駅前にはレンタサイクルがあるので、電車で行ってポタリングが楽しめます。


走り足りないかも…という方には、真岡市街から北へ約6キロのところに「井頭公園」という大きな公園もあるので、往復しても楽しめると思います。

執筆:水越恭子

茨城県出身。地元ラジオ局でリポーターをしていた頃にロードバイクを購入。公私ともに自転車を楽しんでいる。現在はフリーランス。SNSで茨城サイクリングの魅力を発信。自転車のさまざまな楽しみ方を研究中!現在は、行方市自転車活用推進会議委員を務め、行方エリアテレビ「なめテレ」に出演し自転車で市内をめぐりレポートし放送している。

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