ロードバイクで揃えておくべき装備やウェアとは?差をつけられるおすすめアイテムも紹介
買ったばかりのロードバイクは、眺めるだけで、どこにサイクリングしようか、ドキドキ・ワクワクしてきますよね。
しかしロードバイクは、サイクリング前に用意しなければならない装備やアイテムがたくさんあります。
今回はロードバイクに乗る際に必ず持っておかなければならないものや、目的地や状況に合わせて用意しておいたほうが良いアイテム、あると他と差をつけられるようなアイテムをご紹介します。
※この記事は2021年1月9日に公開されたものを2021年11月に更新したものです。
目次
【装備①】まずはここから揃えよう、ロードバイク初心者の必需品
ロードバイクに限らず、自転車に乗る際には法律又は条例で取り付けや使用が義務付けられている必須の装備があります。
前後ライト・反射板
夜間に自転車で道路を走る際は、必ず前照灯及び尾灯(または反射器材)をつけなければなりません。※違反した場合、5万円以下の罰金となります。
また夜間だけでなく、見知らぬ土地でのサイクリングではトンネルなどの暗いスポットに遭遇することもあります。
明るい時間帯でもトンネルなどライトをつけなければならない場面はあるため、ライトは忘れずに車体に装着しておくように心がけます。
ちなみに車道を走行する機会の多いロードバイクはリアライトも点灯しておきましょう。
リアライトを点灯することによって自動車からの視認性が良くなり、事故に巻き込まれる可能性を減らすことができます。
ベル
ベルは法律で取り付けが義務付けられており、歩行者や他のサイクリストに自分の存在を知らせるための重要なアイテムです。
無闇に鳴らすと法律違反になる場合もあり限られた場面でしか使用することはありませんが、自分、そして周りを守るためにも必ず取り付けておきましょう。
ヘルメット
ヘルメットは自分の身を守るためにも装着するべきアイテムの一つです。
事実、ヘルメットを着用すると死亡リスクは4分の1に抑えられるというデータも出ています。
頭部をしっかりと守り、万が一事故に遭った場合に頭部へのダメージを少しでも軽減するために、ヘルメットは必ず着用しましょう。
飲み物、補給食 (ボトルやボトルケージ)
ロードバイクに乗る際には水分、そして栄養補給もひとつの大事な要素です。
昼間の太陽光に晒された中での走行はもちろん、夜間の涼しい時間でも大量の汗をかきますので、熱中症や脱水症状には注意が必要です。
ボトルケージなどを装着し、こまめに水分補給が取れる環境を整えるのも大切です。
また消費カロリーが多い運動であるロードバイクでは「ハンガーノック」と呼ばれる、体に力が入らない状態に陥ることもありますが、これも熱中症と同様にこまめに補給をすれば防ぐことができます。ロングライドでの乗車時には飲みものだけでなく補給食もこまめに摂取し、体を正常な状態に保つことも心がけてくださいね。
【装備②】万が一のときにも安心な推奨アイテム
ロードバイクはパンクやちょっとしたトラブルはつきものです。
ショップに持ち込まなければ直すことができないような故障や破損の場合は仕方ありませんが、最低でもパンク修理くらいは自分でできるようになっておきたいところです。
チューブ、パッチ
ロードバイクのタイヤには、タイヤの中にチューブが入っている「クリンチャータイヤ」と、タイヤとチューブが一体になっている「チューブラータイヤ」、タイヤのみの「チューブレスタイヤ」の3種類があります。
初心者の方にはチューブを交換するだけで済む「クリンチャータイヤ」を選ぶことをおすすめします。
チューブは複数本持っておき、チューブを使い切ってしまった場合の応急処置にパッチを使うと良いです。
なお、所有しているロードバイクのホイールのサイズに合ったものを選ぶ必要があるため、必ずサイズは確認しておきましょう。
携帯ポンプ
出先でパンク修理をするときに必要なのが携帯空気入れです。
通常の空気入れよりも小さく軽量である分、ピストン回数が多くなるために空気を入れるのに時間はかかりますが、パンク修理には必須のアイテムです。
携帯工具、タイヤレバー
▲タイヤレバー
▲自転車では六角穴タイプのネジによってパーツが取り付けられていることが一般的なので、六角レンチを持っておくことをおすすめします。
ロードバイクのタイヤの脱着は慣れると素手でも可能ですが、慣れないうちはタイヤレバーを使用しましょう。
タイヤレバーは1本だけではタイヤの脱着が難しいので最低でも2本は携帯します。
また何かあったときのために持っておくと安心なのが携帯工具です。
ドライバーや六角レンチが一体になっている工具を持っておくと小さなトラブルであれば対応できるのでおすすめです。
ツールケース
工具やタイヤチューブはツールケースにまとめておくと便利です。
ボトルケージに取り付けておけば忘れ物を減らすことができるほか、サイクルジャージのポケットに入れる荷物を減らすことができるので、あると万が一の時に安心です。
【ウェア】サイクルウェアやシューズを身につけて快適なサイクリングを
サイクルジャージ
体にフィットするサイクルジャージは通常のジャージなどと比べると風の抵抗を減らしてくれます。
また腰の部分にポケットがついているものもあり、補給食などを入れておくことができます。
様々な素材や形状のものがあるため、季節や好み、自分のスタイルによって選びましょう。
サイクルパンツ
ロードバイクのサドルは通常のシティサイクルと比べると非常に硬く、そして細いのが特徴です。
サイクルパンツには股間からお尻にかけてパッドが入っているため、股間への圧力を和らげ痛みを軽減します。
カジュアルな服装でロードバイクに乗る際も、ズボンの下にサイクルパンツを履いておくことをおすすめします。
ウィンドブレーカー
ロードバイクで山を下ったり夜間に走行したりする場合、体の冷えを防ぐためにウィンドブレーカーを持っておくと安心です。
汗をかいたまま山を下ると汗が冷えて急激に体温が奪われ、体温が下がると体が硬くなりパフォーマンスの低下の原因になります。
春や秋などでの気温が高い季節でも夜間に走行したあと、休憩時などにはウィンドブレーカーを羽織って体温を下げないように心がけましょう。
グローブ
ロードバイクではハンドルの握り方を変えるシーンも多いですよね。
しかしそんな中、手汗をかいていると、グリップが滑り、走行に支障をきたす場合も考えられます。
そのため、サイクルグローブも用意しておくと安心です。
グローブは季節に合わせて薄手の指抜きタイプのものや、メッシュ素材のフルフィンガータイプなど様々な種類があるので、パッドの厚みや季節などを考慮して自分に合うものを選びましょう。
シューズ (ビンディングシューズ)
ロードバイクをより漕ぎやすく、そして加速の手助けをしてくれるのがビンディングシューズです。
ただしビンディングシューズは慣れも必要のため、予算が厳しそうな場合は後からでも大丈夫です。
初めはスニーカーなどの運動靴でロードバイクに乗り慣れてから、必要であればビンディングシューズを使用しましょう。
サングラス
紫外線や目にゴミが入ることを防ぐため、サングラスも用意しておくと安心です。
特に夏の夜はライトに虫が寄ってくるのでサングラスをしていないと痛い目に遭うこともあります。
昼間は紫外線から目を守るために色付きのレンズを使用し、夜間は視界を確保して目を保護するために透明なレンズを使用しましょう。
レッグウェア
夏は日焼けから、冬は寒さから脚を守ってくれるのがレッグウェアです。
ジャージやスパッツは1度履いてしまうと着替えるのが難しいですが、レッグウェアはそのときの変化に合わせて着脱しやすいのがメリット。
特に季節の変わり目は、朝夕が寒く、日中は暑いなど、1日の中で気温の変化が激しい日もあるので、着脱しやすいレッグウェアは活躍してくれること間違いなしです。
ネックゲイター
ネックゲイターは、首元を風から守る防寒アイテムです。夏用の薄手のものも販売されており、日焼け対策としても使用することができます。また、虫が口に入ることも防ぐことができる万能アイテムです。
レインウェア
日帰りのサイクリングであれば、その日の天気予報を確認すれば事足りますが、遠方などで2日以上かけてサイクリングを楽しもうとするのであれば、レインウェアを用意しておくと安心です。
自転車用のレインウェアは、ポンチョタイプとセパレートタイプの2種類に分けられます。羽織りやすさや防水性の高さなど、自分の使いやすいレインウェアを用意しておくといいでしょう。
【メンテナンス】日常の点検、整備に必要な道具
ロードバイクには日常の点検が欠かせません。
点検を怠ると予期せぬトラブルに見舞われたり、結果的に高い修理費を払うことになったりすることもあります。
普段からできる簡単な点検・整備に必要な道具を紹介しますので参考にしてください。
空気入れ
タイヤの空気圧管理はロードバイクに乗るにあたり、基本的な整備の1つです。
空気圧は高すぎても低すぎてもいけませんし、乗る人の体重や好みの乗り味によっても変わってきます。
スピードを求めるのであれば高めに、乗り心地を良くしたいなら低めに設定し、週に一度は空気圧を確認します。
またタイヤのバルブ (空気を入れるところ)にはフランス式バルブ、アメリカ式バルブの2種類があります。
スポーツタイプの自転車 (ロードバイク、クロスバイク)は基本的にフランス式バルブが主流ですが、購入の際には自分のロードバイクが何式のバルブか確認して、対応した空気入れを選ぶようにしましょう。
空気入れの手順についてはTREK公式HPのブログにてとても分かりやすく紹介されています。
洗車用品、チェーンオイル
タイヤの空気圧管理と同じくらい重要なのが洗車とチェーンの清掃と注油です。
清掃や注油をすることで普段とは違う角度からロードバイクを眺められ、不具合があればいち早く発見することができます。
まずはチェーンオイルを購入しておき、およそ200kmから300kmごとに注油しましょう。
チェーンの清掃と共に、洗車を行っても良いですね。
愛車をピカピカに保てば走るモチベーションにも繋がります。
スタンド
ロードバイクには基本的にスタンドが取り付けられていませんので、壁にそのまま立てかけるかスタンドを設置して保管・メンテナンスをすることになります。
壁に立てかけるタイプよりも、スタンドタイプを選んでおくと、洗車やメンテナンスも行いやすくなりますよ。
【便利グッズ】その他持っておくと役立つ装備
必ず持っておいたほうが良い装備の他に、ロードバイクをより楽しむためにあると便利な装備を紹介します。
サイクルコンピューター
サイクルコンピューターは自分の走るスピードや走行距離を表示したり、ケイデンスや現在の勾配など様々な情報を計測・表示したりしてくれるアイテムです。
中には心拍数を計測したり、GPSでのナビゲーション機能など、メーカーやモデルによって様々な商品が販売されています。
自分の成長度合いも測る事ができるので、もしロードバイクを仲間で始めた方は、持っておくと周りの人と差をつけられますよ。
予算を抑えるのなら最低限スピードとケイデンス、走行距離が分かるものであれば最初は安いものでも大丈夫です。
輪行袋
飛行機や新幹線などで移動する場合、基本は輪行袋に入れて持ち運ぶことになります。
電車やバス等の公共交通を使って遠方にいって、サイクリングをしたい方は用意しておきましょう。
輪行袋への収納にはコツが必要ですので使用する場合は事前にしっかり練習しておくと安心です。
【安全】ロードバイクを安心・安全に楽しむために
ロードバイクは以前のTABIRINの盗難調査でも判明した通り、圧倒的に盗まれやすい車種です。
少しの間だからといって1分ほど目を離した隙に盗まれることもあり得ます。
鍵や防犯登録などしっかり盗難対策を行って大切なロードバイクを守りましょう。
鍵
自転車用の鍵にはたくさんの種類があり、ワイヤー状のものやチェーンが使われているものなどさまざまです。
短時間ロードバイクから離れる場合でもしっかり鍵をかけて防犯に努めましょう。
防犯登録
自転車の防犯登録は法律で義務付けられています。
盗まれてしまった場合には見つかる可能性も高くなり、かつ鍵を紛失した場合にも役に立ちます。
身分証明書
万が一ロードバイクで走行中に事故に遭ってしまって救急車で運ばれたときなど、運転免許証や健康保険証など身元を確認できるものを所持していれば、気を失っていたり、最悪死亡したりした場合などに家族や職場に素早く連絡をとってもらうことができます。
コピーでも構いませんのでツールケースの中などに身分証明書を入れておきましょう。
自転車保険
東京都や福岡県では自転車保険の加入が義務化され、今後も多くの自治体で義務化が予想されます。
ロードバイクに限らず自転車に乗るときには自分が被害者になる可能性はもちろん、予期せず加害者になることも考えられます。
自分のためにも家族のためにも、自転車保険には必ず加入し怪我や事故に備えましょう。
慣れてきたらカスタムにチャレンジ!
ロードバイクは車体のつくりがシンプルな構造になっているため、自分好みのカスタムなどをしやすいのも特徴です。
必要な装備も手に入れて、ロードバイクに慣れてきたらバーテープやペダル、サドル、バッグなど、より自分好みのカスタマイズをしてみるのもおすすめです。
しっかり準備を行い、快適にロードバイクを楽しみましょう!
ロードバイク本体、ライト、ヘルメットだけでなく、ロードバイクの走行ではあると便利なアイテムやグッズがたくさんあります。
トラブルが起きてからでは遅いので、必須のものから少しずつ用意して、無理をせず安全にロードバイクを楽しみましょう。
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