みん転100人会議開催【東京を、世界で一番、自転車に優しいまちへ】
こんにちは!たびりん編集部のクリスです。
3/13(火)渋谷ヒカリエにて、「みんなで、たまには自転車交通安全の未来を語り合ってもいいんじゃないか会議」、略して『みん転(てん)会議』が主催する「みん転100人会議」が開催されました。
今回、会議に参加してきましたので、その様子をご紹介します。
▲みん転会議のマスコット「サイクルナビオ」がお出迎え
みん転会議の概要
みん転会議は、警視庁が「自転車交通安全×ソーシャルデザイン」をテーマに、新しい形の自転車交通安全対策を市民と語らうことで、どんな未来が出現するか、という調査研究のもと行っているプロジェクトです。
みんなで、たまには自転車交通安全の未来を語り合ってもいいんじゃないか会議
警視庁として初めてソーシャルデザインを適用する異色のプロジェクトで、その本気さが伺えます。
ソーシャルデザインとは次のとおりです。
社会課題は、鬱蒼とした森のようなもの。
足を踏み入れると出口が見えず、とらえどころがなく、道に迷うことも多い。
ソーシャルデザインとは、そんな森に一本の道をつくる活動です。
森を歩き、声を聞き、仲間をつくる。
森の地図を描き、一番必要とされる場所に、
必要な道を、橋を、小屋をみんなでつくる。
それが、ソーシャルデザインです。
issue+design HPより:
みん転会議では、これまで4度のワークショップを経て、自転車交通の未来予想図インフォグラフィックが作られました。これは、今回行われた「みん転100人会議」でのワークショップにおいても題材として用いられました。
▲自転車交通の未来予想図インフォグラフィック
みん転100人会議の概要
「みん転100人会議」は、これまで4度行われた「みん転会議」の規模をさらに拡大し、再開発で常に変化を繰り返す渋谷にて、3/13(火)開催されました。
会場には、例えばシェアサイクル事業者、自転車ビルダー、ビル会社、交通事業者などの民間事業者から行政関係者、自転車愛好家から一般市民まで、老若男女問わず、実に様々な人が集まっていました。
テーマは「東京を、世界で一番、自転車に優しいまちへ。」
未来に想いを馳せたゲストのプレゼンテーションに耳を傾け、みんなで自転車に優しいまち東京について語り合うダイアログセッションを組み合わせた、一夜限りの特別プログラムでした。
▲みん転100人会議では手話による通訳も行われました
その内容は、次のとおり、2部構成で行われました。
第一部 INPUTセッション
第一部では、「東京を、世界で一番、自転車に優しいまちにする4つの力」をテーマに、スペシャルゲスト4名による特別講演が行われました。
- 山名 清隆氏(株式会社スコップ代表・ソーシャルコンテンツプロデューサー)
- 日向 涼子氏(モデル・ライダー・サイクリスト)
- 内間 ローザ氏(Google クリエイティブ・テクノロジスト/デザイナー)
- 栗野 宏文氏(株式会社ユナイテッド・アローズ上級顧問・クリエイティブディレクション担当)
▲自転車交通×みんなの力 山名氏「IDEA(アイデア)はDEAI(出会い)から」
▲自転車交通×伝える力 日向氏「専門的になりすぎないバランス感覚と正直に伝えることが重要」
▲自転車交通×形にする力 内間氏「形にするうえで重要なのは仲間の力=コミュニケーション」
▲自転車交通×共感を生む力 栗野氏「やったことのないことへのチャレンジが共感を生み、新しいことへ展開する」
第二部 OUTPUTセッション
第二部では、「東京を、世界で一番、自転車にやさしいまちにする100の力」をテーマに、参加者全員によるワークショップが行われました。
ワークショップでは5~6人のグループになって、「東京を、世界で一番、自転車にやさしいまちにするために必要なこと」についてブレーンストーミングとディスカッションを行いました。
途中、他チームの偵察・交流の時間があり、各チームで出し合った意見を他チームの人に対して紹介するといった、他チームと交流する仕掛けも。会場は終始大盛り上がりでした。
▲100人の参加者でワークショップを行いました
▲ルール・マナーの問題やサインの分かりやすさ、デザイン性など様々な視点から意見が挙がりました
まとめ
「みんなで、たまには自転車交通安全の未来を語り合ってもいいんじゃないか会議」、略して『みん転(てん)会議』が主催となって、「みん転100人会議」が行われました。
「東京を、世界で一番、自転車に優しいまちへ。」をテーマに、民間事業者から行政まで老若男女問わず、一人一人が主役になって参加者同士で意見を交わし、みんなで話し合いました。
「自転車に優しいまち」に向け、様々なことが大きく動き出しています。この10年間で、きっとまちのあり方は大きく変わるのではないかと思います。
皆さんもちょっとだけ、「自転車に優しいまち」に想いを馳せてみてはいかがでしょうか?
(執筆:クリス)