【インタビュー】映画神さまの轍 監督の作道雄さんに聞く 映画マル秘エピソードと今後の展望
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今回の映画は豪華な顔ぶれでしたが、いかにして配役を実現させたのですか?
実は配役を決めるにあたって、キーマンが存在するんです。
それが「キャスティングプロディーサー」とよばれる職業の方々です。
その方のポケットには、ありとあらゆる役者さんの事務所の連絡先や最新情報が詰まっているという、すごい方々なんです(笑)。
以前「マザーレイク」に脚本で携わったときに、そのキャスティングプロディーサーさん(星久美子さん)と知り合うことができ、今回の映画にもつながったんです。
六角精児さんの出演交渉はどのように行われたのですか?
自転車おじさんをどなたに演じてもらうか、とても悩みましたが、これもキャスティングの方が六角さんというアイデアを出してくださいました。霧が晴れるようにイメージできました。もはや六角さんしかない!と。
オファーをさせていただいたところ、最初はちょっと考えさせてほしいという回答でした。
その後、静岡県まで出演されている舞台に直接お伺いをして、再度お願いをしました。
すると六角さんからは3~4つの質問がありました。映画の内容や自転車おじさんのこの映画での立ち位置、存在する意味などについての六角さん自身の考え、そして私がどう考えているか、などです。
その問いに、自分自身の想いをぶつけました。そして六角さんから「分かりました」、と出演OKの返事を頂けたのです。
津田寛治さんとも交流があるそうですね?
津田寛治さんとは「マザーレイク」に出演頂いたところからお付き合いが始まりました。
津田さんは本当に映画を愛されている方で、ご自身でも映画監督をされています。
津田さんにはアップリンク渋谷にてトークショーにもお越しくださいました。30分のトークではおさまりきらない映画愛の話でした。
幸福な刺激をいただいています。
自転車映画ならではの隠しネタも?
作中に登場する人物やお店の名前など、実際の自転車に関わる人物に由来するものが登場しています。
例えば、自転車おじさんの実家の自転車屋である「入部自転車」は、プロ選手の入部正太郎さんとそのご実家の自転車工房からとらせていただいたものですし、主人公 佐々岡勇利の名前も、実はそうです。
神様の轍の今後の公開予定は?
10月7日と8日に、京都府でホール上映があります。
ロケ地の井手町からも割と近い、精華町という町です。その日は、井手町や精華町も通るサイクルイベントが開催されるんです。
映画のクライマックスは、イベントとかなり似たコースを想定したレースシーンです。季節も秋の想定でしたし、現実と映画の世界が交わってきたようで、それが一番嬉しいです。
7日には舞台挨拶にも参りますので、ぜひお越しください!
久しぶりの京都府南部、楽しみです。秋風の井手町、本当に趣があって好きなんです。
作道監督ご自身の今後の展望は?
長編映画の脚本を一本、執筆中です。また近いうちに情報解禁になるかと思います。
また、兵庫県佐用町という町では、町民の方々を中心に2日間で短編映画を製作するプロジェクトを行ったりしています。
やりたいことは沢山あるし、時間も予算も限られたことばかりですが、決して焦ってはいません。
プロジェクトの大小や数にかかわらず、一つ一つの独自性を意識して、濃密に丁寧に動かしていきたいです。
そうすることがきっと、さらに多くの方に僕の考えていることをわかっていただける唯一の方法だと思っています。
これからも素晴らしい映像づくりに期待しています!!
作道監督、ありがとうございました!
(取材・執筆:クリス)
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