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【奈良県】新緑の奈良を自転車で楽しむ「奈良グリーンフェスタ」開催レポート

新緑が美しい奈良県の大和高原を舞台に、サイクリングと様々なイベントが楽しめる「奈良グリーンフェスタ2025」が開催されました。そのイベント風景などをご紹介いたします。

奈良グリーンフェスタとは

かつてこの地域で布目サイクルフェスタや上津サイクルフェスタを開催していた「奈良県サイクリング協会」と、2018年までグリーンフェスタを開催していた「社会福祉法人青葉仁会」が、共に実行委員として参画している「ツアー・オブ・奈良・まほろば」開催をきっかけに手を組んで、再びこの地でサイクリストイベントを開催することになりました。
主にサイクリストイベント運営を奈良県サイクリング協会が、ゴール後の会場イベントを青葉仁会が担当しています。

豪華なゲストと楽しいプログラム

青葉仁会のグリーンフェスタに長年ゲストとして参加されている、元F1レーサーで登山家、自転車愛好家でも知られる片山右京さんをはじめ、元プロロードレーサーで奈良県出身の辻善光さん、競輪選手会奈良支部からは現役競輪選手の山本伸一選手と栗山俊介選手もゲストとして参加しています。

サイクリングは、23kmと28kmの比較的短い2コース。社会福祉法人の障害をもつ利用者や、70代から小学6年生まで幅広い世代が楽しく走れるコース設定をしています。
サイクリングの後は、旧六郷(りくごう)小学校跡地を活用している施設「RIKUGOの森」を会場として、美味しい食事やワークショップ、競輪シミュレーター、小径車の試乗、トークショー、抽選会など楽しいプログラムが盛りだくさんです。

大和高原をめぐるサイクリング

スタート会場「RIKUGOの森」の、広いグランドを使って受付・車検・コース説明を行います。

参加者は2~4人のグループライド、またはガイドを一緒に走るガイドツアーなので、一人で走ることはありません。これは単独事故を防ぐ安全管理の目的です。準備ができれば順次サイクリングスタート。

布目ダム(エイドステーション)

青々とした新緑がまぶしい奈良の道を約10km走って「布目ダム」へ。この布目ダム湖畔はかつてツアー・オブ・ジャパン奈良ステージの舞台だったことでも知られています。ここでドリンクと補給食が配られます。

補給食は青葉仁会で製造販売されている「ラスク」。休憩したら各グループサイクリング開始です。

神野山めえめえ牧場(エイドステーション)

坂を楽しみたいロングコースのメンバーは、神野山(こうのやま)へ。
エイドステーションの「めえめえ牧場(まきば)」手前では、約200mで40m以上登る平均20%以上の坂道が出迎えます。

坂道は無理せず押すもよし、片山右京さんのように走り切るもよし。登った先の牧場では冷たいアイスクリームでクールダウン。

牧場の穏やかな風景と羊たちが、疲れを癒してくれます。

RIKUGOの森会場イベント

RIKUGOの森でゴールすれば参加賞を受取ります。その後は小径車の試乗や校舎2階のイベント会場で楽しみます。

ランチ&デザートと様々なイベント

ゴールエイドとして、まずは焼き立てのピザを1人1枚いただきます。ピザは青葉仁会で採れた食材を使用。参加者全員で楽しむ地産地消の美味しいランチタイムです。

デザートは青葉仁会で採れたブルーベリーを使ったアイスクリーム。好きなタイミングで頂けます。

会場では、青葉仁会のワークショップをはじめJCL TEAM UKYOのグッズ販売、競輪選手会によるシミュレーターなどを楽しみます。



トークショーと抽選会

14時から、まずはゲスト片山右京さんと青葉仁会理事長 榊原典俊さんのトークショー。そして元ロードレーサー辻善光さんと、現役競輪選手 山本伸一選手と栗山俊介選手との座談会。



最後は、サイクリングイベント参加者だけでなく、会場イベントに参加した方も交えて大抽選会で大いに盛り上がりました。

コース紹介

基本コース:約23km(獲得標高: 541 m)
ロングコース:約28km(獲得標高:758 m)

主催:奈良県サイクリング協会
共催:社会福祉法人 青葉仁会
後援:独立行政法人水資源機構 木津川ダム総合管理所
協力:JCL TEAM UKYO、チームZENKO、一社)日本競輪選手会 奈良支部
東京サンエス株式会社、株式会社テックワン、(株)エス・ケイ・インターナショナル

まとめ

距離23~28kmはサイクリングイベントとしては少し短いように思われるかもしれませんが、ロングコースの約28kmで獲得標高758mは結構走りごたえがあります。そんなサイクリングだけでなく、ゴール後の会場では大勢で食べたり遊んだりできる楽しいイベントでした。
縁あって運営スタッフとして関わらせてもらいましたが、「自分も参加者になりたい」と思わせてくれる楽しいイベントでした。

特に親子で参加されていた小学6年生の二人は、元F1レーサーやロードレーサー、現役競輪選手と触れ合える貴重な経験ができたと思います。


執筆:花田 康

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