【埼玉県】舟運の歴史に触れ小江戸川越を巡る56kmコース《PR》
東京から埼玉県へと続く荒川サイクリングロード。その途中にある秋ヶ瀬公園から埼玉県主催のサイクリングモニターツアー第三弾が開催されました。
平坦で走りやすいサイクリングロードから、歴史探訪とグルメも楽しむ約56kmの平坦な初心者コースをご紹介します。
目次
秋ヶ瀬公園ピクニックの森
さいたま市の西の端を流れる荒川の河川敷で、秋ヶ瀬橋からその上流約3㎞、
羽倉橋までの区間に位置する公園で、野球場、サッカー場、芝生広場、ピクニックの森などがあります。
サイクリングイベントも開催されるこの公園を拠点に、荒川サイクリングロードを楽しむサイクリストも多いようです。
びん沼川桜並木
荒川サイクリングロードを少し北上し、支流の「びん沼川」沿いへ。
「びん沼川」は、旧荒川の流れを直線化した際に残された一級河川で、びん沼とも呼ばれています。びん沼川沿いにはたくさんの桜が植えられていて、春には見事な桜が咲き誇ります。
さいたま市と富士見市の境界を成す区間はヘラブナ釣りのスポットとして人気があり、多くの釣り人が訪れるスポットです。
昼間の渡し
徳川家康伝説が残る、びん沼川「昼間の渡し」。天正(16世紀後半)のころ、徳川家康が川越から岩槻へ向かう途中、夜中にこの渡し場にたどり着いた際、付近の村人たちが総出でかがり火をたいて家康一行を迎えました。それがまるで昼間のように明るかったことから、家康が渡し守に“昼間”の名字と土地を与えたといわれています。
今では「昼間の渡し場跡」として整備・維持管理を行い、地域の歴史的文化遺産を伝えています。
福岡河岸(かし)記念館
新河岸川(しんがしがわ)沿いを川越方面に走ると、福岡河岸跡があり、そこから立派な建物が見えてきます。
ふじみ野市の福岡河岸(ふくおかかし)記念館では、江戸から明治にかけて新河岸川舟運で栄えた回漕問屋(船問屋)の一つ「福田屋」の建物(市指定文化財)が保存・公開されています。
記念館は、当時の船問屋の帳場や、離れが残っていて、明治期の姿を伝える文化財として一般公開しています。
川越大師喜多院
新河岸川沿いから川越市街を走って、天台宗の寺院である「川越大師喜多院(きたいん)」へ。
建物の多くが重要文化財に指定されています。池や掘をめぐらせた広大な境内は観光客の人気を集めています。
Market Terrace 川越市場の森 本店
喜多院から川越市内を西へ7km走って「Market Terrace川越市場の森 本店」へ。
地産地消グルメを楽しめる一軒家のビュッフェレストランは、オシャレな雰囲気と野菜中心の手作り料理が人気。
市場や市内契約農家から毎朝仕入れる食材を活かしたこだわり料理が食べ放題のビュッフェスタイルで楽しめます。
ランチは11:00〜15:00の時間無制限。予約の場合は90分入れ替え4部制です。(詳細は公式ホームページをご確認ください。)
入間川沿いから伊佐沼へ
Market Terrace 川越市場の森近くには、川越市の南大塚駅から安比奈駅を結んでいた西武鉄道の貨物線「安比奈線(あひなせん)」跡が残っています。
安比奈線は、1963年から50年以上の長期間にわたり休止となっていましたが、2017年6月正式に廃止となりました。
川越水上公園を抜けて、入間川沿いを走ります。
約10km走って、伊佐沼農産物直売所で小休止。「伊佐沼」は自然沼としては埼玉県内最大の広さといわれています。
人気の和菓子店「紋蔵庵」
伊佐沼農産物直売所から約2km、約160年の歴史をもつ老舗和菓子店「紋蔵庵(もんぞうあん)」。
ちょうど「お餅まつり」が開催されていて、大人気の「杵つきからみ餅」が実演販売(大根おろし・きな粉・あんこの3種類)されていました。
サイクリストや地元の人が集う「KURU(SAN-ESU BASE 羽根倉通り)」
荒川サイクリングロードから国道463号手前まで戻れば「KURU(SAN-ESU BASE 羽根倉通り)」。
サイクリストや近隣の方々も気軽に立ち寄れる憩いの空間を目指して、2022年に志木市の荒川サイクリングロード近くにオープンしました。
カフェスペースに埼玉県内をはじめ各地のサイクリング情報も発信しており、サイクリストや近隣の方々も気軽に立ち寄れる憩いの場となっています。
温かいドリンクと自転車談義を楽しんだ後は、羽倉橋を渡って秋ヶ瀬公園へと戻り、サイクリングモニターツアーの終了です。
動画レポート
コース紹介
距離:56.4km 獲得標高:128m
▼秋ヶ瀬公園までのアクセス
・JR池袋駅から埼京線で中浦和駅まで約21分。中浦和駅から約5km。
・JR上野駅から京浜東北線・武蔵野線で西浦和駅まで約38分。西浦和駅から約4.5km。
▼秋ヶ瀬公園
https://www.parks.or.jp/akigase/
▼喜多院
https://chocotabi-saitama.jp/spot/19022
▼Market Terrace 川越市場の森 本店
https://market-terrace.com/mt/
▼川越水上公園
https://chocotabi-saitama.jp/spot/34423
▼伊佐沼農産物直売所
https://www.isanuma-nousanbutsu.com/
▼KURU(SAN-ESU BASE 羽根倉通り)
https://kuru.tsss.co.jp/kuru/
今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。
まとめ
埼玉県を代表する観光地のひとつ「小江戸 川越」は、舟運を通じて江戸と密接なつながりがあり、今まで知らなかった風景や歴史を楽しむことができました。
荒川サイクリングロードを使えば、都心から自走で埼玉へ行くこともできますし、自動車利用の際には秋ヶ瀬公園はとても便利な立地。自転車を袋に収納して公共交通を利用する輪行をすれば、JRや東武鉄道の様々な駅からアクセスできます。
桜の季節は自転車ならでは絶景が楽しめますし、緑が眩しい夏の季節も好きな距離やペースで走ることができる荒川~川越周遊は、何度でも訪れたくなるおススメのエリアです。
広告主:埼玉県観光課
執筆:花田 康