【兵庫県】明石海峡大橋と美しい海を望む明石「浜の散歩道(播磨サイクリングロード)」44kmサイクリング
日本の標準子午線(東経135度線)上に位置していることから「時のまち」として知れられる明石市。明石海峡を挟んだ対岸の淡路島との航路拠点として「海峡のまち」とも呼ばれ、瀬戸内海で獲れる明石鯛・明石ダコなどの新鮮な魚介類も有名です。
姫路明石自転車道の一部でもある「浜の散歩道(播磨サイクリングロード)」を走って、明石海峡大橋と美しい海とを望む44kmのシーサイドサイクリングをご紹介します。
スタートは大蔵海岸公園
スタートは大蔵海岸公園。車でのアクセスが良く整備された公園周辺には駐車場がたくさんあります。
電車利用の場合はJR山陽本線「朝霧駅」から徒歩ですぐなので、待ち合わせにも便利です。
明石海峡大橋を望みながら準備をして、サイクリングスタート。
明石公園から名物「明石焼き」
まずは市街地を北上し、明石市立天文科学館へ。
直径約6.2mの大時計がシンボルの天文科学館の館内には、現役日本最古のプラネタリウムをはじめ、天文や宇宙について学べる施設が備わっています。
天文科学館前を通る「時のみち」を走れば、明石公園の西側にある自転車競技場。1961年3月に廃止となった明石競輪場の跡地を、1周400mの自転車競技場として再生し整備されました。
明石公園は、明石城の城跡を公園化した城址公園。天守閣は残っていませんが、美しい櫓と石垣が残っています。
明石公園から市街地を抜けて明石港近く、1924年(大正13年)創業の老舗「本家きむらや」へ。
新鮮な明石のタコと玉子で作る玉子焼き(明石焼き)は絶品。20個900円(税込み)なので2人で分けてもOKです。
播磨サイクリングロード
本家きむらやから西へ1km、明石川を渡ったら「浜の散歩道」の入り口。
浜の散歩道は播磨サイクリングロードとも呼ばれ、江井ヶ島海岸まで約8kmの海沿いの道は、一般県道姫路明石自転車道線の一部です。
明石川河口西岸の望海浜(ぼうかいはま)。美しい砂浜と海が広がっています。
気持ちいい風と美しい景色を楽しみながら江井島(えいがしま)海岸へ。
ヤシの木が立ち並ぶリゾート感溢れる雰囲気。明石海峡大橋も望める美しい海岸です。
海沿いから神社めぐり
江井島海岸から700m海沿いを走れば、「ながさわ明石江井島酒館」。
「ながさわ明石江井島酒館」は、明石を代表するクラフトビール「明石ビール」の醸造所やレストラン、売店が入る複合施設。
売店では、江井ヶ嶋酒造ウイスキー蒸溜所のジャパニーズウイスキー「ホワイトオーク あかし」も販売されています。
さらに1.2km走れば魚住住吉神社。海路の神として崇敬を受けてきた魚住住吉神社の境内には、初代明石城主・小笠原忠真が寄進した能舞台など多数の文化財が残っています。
鳥居から播磨灘を臨む美しい風景も魅力です。
海沿いの道から橋を渡って明石海浜公園へ。
公園から県道へと戻って、御厨(みくりや)神社へ。
御厨神社には色々なお守りがあり、サイクリストには「自転車守」が人気です。
御厨神社から播磨サイクリングロードを再び走って藤江海岸まで戻ります。
同じ道でも、反対側に向かって走ると見える景色が違って新鮮です。
海沿いカフェレストランでランチ
藤江海岸を見下ろすロケーションにある、カフェレストラン「No.13(THIRTEEN)」で遅めのランチ。
ランチコースは、食前のドリンクとスープ、前菜(地元鮮魚のカルパッチョ)、メイン料理とパスタ、食後のドリンク付。食前ドリンクはノンアルコールシャンパンで、ちょっと贅沢気分。
2022年にオープンしたNo.13(THIRTEEN)は、一日一組限定の宿泊施設もあるので、ここに泊まれば美しい夕陽と美味しいイタリアンディナーを楽しむこともできます。
兵庫県立舞子公園
食事の後は8km走って、明石海峡大橋の下にある兵庫県立舞子公園(神戸市須磨区)へ。
舞子海上プロムナード沿いには、八角堂がシンボルの国指定重要有形文化財「移情閣(孫文記念館)」があり、明石海峡大橋をバックにノスタルジックな雰囲気が漂っています。
舞子公園東側の「アジュール舞子」からは、明石海峡大橋と夕陽の美しい風景を望むことができます。
頭上に架かる巨大な明石海峡大橋の下へ戻り、瀬戸内海に沈む夕陽をゆっくり眺めた後は、3km走って大蔵海岸公園へと戻りサイクリング終了です。
コース紹介
距離:43.9km 獲得標高:62m
▼一般県道姫路明石自転車道線
https://tabi-rin.com/archives/course/16329
▼明石観光協会
https://www.yokoso-akashi.jp/
今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。
まとめ
明石市の大蔵海岸公園は、大阪駅から車で約1時間、最寄りの朝霧駅まで電車でも約1時間なので、大阪市内や関西圏からアクセスの良さが魅力です。
初夏の時期は日没が遅いので、夕暮れ時まで時間がたっぷりとあり余裕のあるサイクリングが楽しめます。
瀬戸内海の美しい風景を見ながら、地元のグルメも楽しめるこのコースは、播磨サイクリングロードなど坂がほとんどないので初心者にもおすすめです。
明石駅近くにはスポーツ自転車のレンタサイクルもあるので、自転車を持っていない人でも楽しめます。
執筆:花田 康