【千葉県】「道の駅むつざわ」をスタート&ゴールとする寺院巡り32kmのサイクリング
「TABIRIN_05_睦沢周辺」に掲載している「睦沢周辺寺社巡り」のサイクリングレポートです。短い距離で多くの寺社をまわれます。珍しい寺カフェなどもあり楽しめます。
TABIRINマップは、千葉県睦沢町にある「道の駅むつざわつどいの郷」やTABIRINのサイトでも販売しています。
目次
道の駅むつざわつどいの郷からスタート
2019年にオープンした道の駅は周辺地域の魅力を発信する取り組みを行っています。車で来た場合は、駐車場に車を止めてスタートできます。
ふらっと立ち寄っても、道の駅にレンタサイクルがありますので楽しめますよ。
瞳のトンネル
走り出してすぐに諏訪神社に到着。自転車を置いて急な石段を登ると、竹林に囲まれた社殿が現れます。
社殿裏には風穴があり「瞳のトンネル」として人気の撮影スポットです。トンネルのまん中に自分が立つと、瞳の黒目に見えるのかな?どうでしょうか。
社殿側から向こう側の竹林が見える構図になります。足下が悪いので気を付けましょう。
社殿の横に自生する御神木のクスノキは樹齢1000年以上で、睦沢町指定天然記念物です。
ふわふわの梵字ラテ
田園風景の中を走り、長生不動尊弘行寺の境内に入ります。
この寺の敷地には「お寺カフェそわか」というカフェがあり、梵字ラテなどがいただけます。シューズを脱いで店内に入ると、畳敷きの和室が落ち着く雰囲気です。
梵字ラテでは、好きな梵字を選ぶことが出来ます。私は大日如来様の梵字にしました!
お茶請けにフォーチューンクッキーが付いているのも嬉しいです。
徳川将軍家ゆかりの寺
寺カフェを出て北上します。埴生川を渡り、車の少ない道を走ります。
道が緩やかに左にカーブしたあたりに歓喜寺があります。入口が解りにくいので注意してください。細い道を進むと朱塗りの仁王門が見えてきます。
徳川家光以来、歴代の将軍から寺領十石が寄進されたという由緒ある古刹です。
朱塗りの仁王門や、天井画の家紋から徳川家との繋がりを感じる事ができます。
本殿に向かう階段の両脇に干支の石像が並んでいます。
干支階段の先に立派な本殿がありました。
三代目「波の伊八」の彫刻が見られる神社
歓喜寺を出て、埴生川沿いの道を走ります。空色の手すりが架かった向新田橋を左折して県道方面に進みます。県道85号に出た所に八坂神社があるので立ち寄ります。
一見、町のなんてことない神社に見えますが、ここでは波を彫ったら日本一と称された「波の伊八」の三代目「武志伊八郎信秘」が彫った「波に龍」を間近で見る事ができます。
県道沿いの神社が続く
そのまま県道85号を南下します。県道は車が多いので走行に注意してください。
田んぼが広がる中に、こんもりとした林と鳥居が見えるので立ち寄ります。
上総十二社まつりの中で重要な祭礼の「十日祭」の開催地です。
道が下り坂にさしかかった所にある岩熊大堰は、地元ではブラックバス釣りで人気のスポットです。
坂を下った先にある「岩熊十字路」の左手に大宮神社があります。
鳥居の両脇にそびえる銀杏の木と、二基の石鳥居が印象的な神社です。
初代「波の伊八」作品がある寺
短いトンネルを抜け、坂を下ったら小さな小松橋を渡ります。そこのト字で右折します。
県道153号を進み大きく左にカーブした所に行元寺の入口があります。
急な坂を上ると、大きな朱塗りの山門が見えてきます。近くで見るとかなり大きく立派な山門で、見上げるほどです。
寺院の収蔵品に、「初代波の伊八」作品「波に宝珠」があります。予約制ですが見学することが出来ます。境内の東屋に、波の伊八についての説明などが展示されていますよ。
安土桃山時代に建立された本堂も立派です。元禄時代に拡張構造して房総屈指の大建造物となったとか。ご本尊は、千葉県指定有形文化財の「阿弥陀如来立像」です。
美味しいパン屋でひと休み
行元寺の近くにあるパン屋「grain」(グラン)で休憩します。
小さな店内には国産小麦を使用したパンがズラッと並んでいて目移りしてしまいます。
1番人気のクロワッサンは、早く行かないと売り切れてしまうことも…。
店の隣にあるテーブル席でいただきました。サクサクで美味しかったです。
外房サイクルサポーターズのノボリやサイクルラックがあるので、自転車歓迎という雰囲気が感じられて嬉しいです。
富士見台からの眺め
県道151号を北上して、熊野神社で左折。県道150号手前の細い川沿いに走ります。
県道150号に出てすぐに林道岩ノ谷線に入ります。短い上り坂を走ると妙楽寺の看板が出てくるので右折します。さらに上ると広い駐車場に出ます。その奥に妙楽寺があるので自転車を押しながら進みましょう。
参道の途中にはスダジイの巨木があります。
平安時代後期創建の由緒あるお寺には、国指定文化財の「木造大日如来坐像」があり、格子戸越しに見る事ができます。
さらに奥に進むと、妙楽寺の守護として祀られた寺院があります。
ふるさとの森を散策
駐車場に戻り、ふるさとの森の散策道に入ります。数分歩いた所に富士見台があります。標高約80mの房総丘陵一帯は千葉県指定天然記念物に指定されていて、昔ながらの森の姿を見ることができます。空気が澄んでいる時期だと、太平洋まで見渡せます。
道の駅に戻ってゴール
妙楽寺から坂を下り丁字路を右折します。そのまま長楽寺川に沿って走ります。
この道はのどかで、車も少なく快適に走る事ができます。
目の前に鮮やかな朱色の鳥居が見えます。玉前神社の入口です。
「森交差点」を右折すると道の駅むつざわつどいの郷に到着です。
道の駅には「むつざわ温泉つどいの湯」が併設されています。走った後に汗を流せるのは最高です。さらに睦沢町周辺の食材を使ったメニューがあるイタリアン「トラットリア・ドゥーエ」も併設。平日は要予約ですが、土日祝であれば21時までピザやパスタを楽しむ事ができます。
コース紹介
アクセス
電車:JR外房線「上総一ノ宮駅」からバスで約30分
車:圏央道「市原鶴舞インター」「茂原長南インター」から約20分
▼道の駅むつざわ
https://mutsuzawa-swt.jp/
まとめ
道の駅むつざわで販売している「TABIRIN_5_睦沢周辺」のコースから寺社巡りを紹介しました。道の駅に温泉もレストランもあるのが嬉しいポイントです。レンタサイクルもあります。
執筆:小曽根彩
大分県出身、埼玉県在住。 |