旅×自転車 記事

【宮城県】日本三景松島を2時間で巡る4.8kmの観光ポタリング


行楽シーズンがやってきました。旅先で観光地を巡る際、限られた時間の中で少しでも色んなところを観たいと思いませんか。そんな時こそレンタサイクルを活用しての観光がおすすめです。宮城県松島町の日本三景松島を堪能するポタリングに出発です。

松島とは


松島は、日本三景の一つで松島湾内に浮かぶ260余りある島々の総称で、仙台藩初代藩主の伊達政宗をはじめ俳人の松尾芭蕉が愛した景勝地です。歴史は古く平安時代から多くの人々を魅了し続けています。

湾内の島々を巡る観光船が人気。目的や時間に合わせてコースを選ぶことができるそう。
ゆっくり歩いての観光も良いですが、少し足を延ばして色んなところを見るには自転車が良いですね。

あいはら商店でレンタサイクル

JR仙台駅からJR仙石線松島海岸駅まで約40分。松島海岸駅に到着です。

降りてすぐのところにカフェがあったり、遊覧船のチケット売り場があったりたくさんの人で賑わっていました。

そして、駅から徒歩1分のところにある「あいはら商店」で自転車を借りました。

9時から営業していて、2時間500円でかごが付いたシティサイクルを利用できます。
レトロな雰囲気のある可愛い自転車です。ギアは3段ついています。

サイクリング初心者の友人と一緒にレンタサイクルで松島を巡っていきます。

駅前を走る国道45号線は「みやぎのサイクリングルート 震災復興・伝承みやぎルート」になっていて、沿岸を走る基幹ルートは全長約280㎞。松島もルート上に位置しています。道路上の矢羽根を見ると、えんじ色で描かれていました。

円通院


看板が大きくありました。

伊達家ゆかりの寺院が多く残っていますが、円通院も仙台藩主二代忠宗の次男である光宗を祀ります。
山門は町の文化財に指定されています。たくさんの人が訪れていました。

美しい庭園は素晴らしかったです。数珠づくりも体験しました。約30分ほどで完成。
散策を済ませて自転車で次の場所へ。

松華堂菓子店


国道沿いにある2階建ての店舗。1階では煎餅などが購入できます。
2階には松島を一望できるカフェがあります。

松華堂カステラセットを注文。
弾力がありながらふわふわのカステラは絶品でした。
友人は松華堂プリンを注文。固めのプリンに苦味のあるカラメルソースが美味しかったそう。

一息ついたら福浦橋をみにいきました。

福浦島にかかる252mの朱塗りの橋は見事でした。時間の関係で渡りませんでしたが、橋を渡ると良縁に恵まれると言われているそうです。

松島温泉「海風土」の足湯

温泉につかる時間はありませんが足湯なら気分を味わえるかも!ということで足湯に立ち寄りました。

四阿(あずまや)のような外観。ホテル海風土の目の前にあります。

9時から17時まで誰でも無料で入ることができます。ただし定員8名。
島々を眺めることができます。

透明で柔らかいお湯が気持ちよかったです。数分足を入れたら体が温かくなりました。
タオルを忘れた人はホテルで150円で購入できるそう。足だけなのでタオルハンカチでも充分でした。

道中、ご当地マンホールを見つけました。

坂上田村麻呂が創建したと伝えられている観光名所のひとつ五大堂が描かれていました。

「みちのく伊達政宗歴史館」の前には顔出しパネルもありました。

中央広場に少し立ち寄りました。マンホールに描かれていた五大堂を見ることができました。
園内は自転車禁止なのでご注意を。

また、国道45号線は車の量も多いので気を付けて走ってください。
松島海岸駅を通りすぎてすぐのところに2020年にオープンした「宮城県松島離宮」があります。

食事処、土産物店のほか、博物館などがある商業施設。かつては水族館があったそうです。
ここでもレンタサイクルを利用できるようです。

雄島(おしま)

松島離宮からほど近くに、雄島があります。
看板の手前が駐輪スペースになっているようです。

雄島は諸国から僧や巡礼者が足を運ぶ修行場でもあったそう。
松尾芭蕉は「おくの細道」で弟子と共に雄島を訪ねており、句碑がたっています。

雄島へ渡るための朱塗りの橋「渡月橋」は、悪縁を断つ橋と呼ばれているそうです。
福浦橋や透かし橋も良縁が期待できるといわれていますね。

場所によって違った景色を眺めることができました。
電車の時間も近づいてきたため、レンタサイクルを返却しポタリングは終了です。

コース紹介


距離:4.8km

▼円通院
http://www.entuuin.or.jp/

▼福浦橋
http://www.town.miyagi-matsushima.lg.jp/index.cfm/8,8393,36,html

▼松島離宮
https://rikyu-m.com/

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

まとめ

観光の時間が限られている中で4.8㎞のポタリングになりましたが、自転車を利用することでいろんなところを巡ることができました。初めて自転車に乗る方には、観光地で乗ってみるのがおすすめです。
普段自転車に乗っていない友人は「自転車って少し離れたところに行くのにも良いね。少ない時間でたくさん回れた!」と、ポタリングを楽しめたようでした。たまにはシティサイクルでゆっくりまわってみるのも良いですね。
次はロードバイクを輪行して、みやぎのサイクリングルートを走ってみたいです。

執筆:水越恭子

茨城県出身。地元ラジオ局でリポーターをしていた頃にロードバイクを購入。公私ともに自転車を楽しんでいる。現在はフリーランス。SNSで茨城サイクリングの魅力を発信。自転車のさまざまな楽しみ方を研究中!現在は、行方市自転車活用推進会議委員を務め、行方エリアテレビ「なめテレ」に出演し自転車で市内をめぐりレポートし放送している。

 

  • この記事がいいねと思ったら
    •  1
  •   この記事のご感想はユーザーのみなさま
  • サイクリングレポート(記事下部)
    サイクリングレポート(記事下部)
    編集部おすすめ
    ランキング