【大阪府】豊中市服部緑地公園から「足の神様」服部天神宮へお参りサイクリング
1200年以上前から「足の神様」として知られる、大阪・豊中市の「服部天神宮」。サイクリストにとっても大切な「足」の話しを聞くため、サイクリングを兼ねてお参りに行ってきました。周辺スポットもめぐってきましたのでご紹介します。
服部緑地公園から服部天神駅へ
大阪四大緑地(服部・鶴見・久宝寺・大泉)のひとつとして知られる豊中市の「服部緑地公園」。その南側にある第2駐車場からサイクリングスタート。
天竺川沿いに約1km南下して、西側へ走り国道176号線を渡れば、阪急電鉄宝塚線「服部天神駅」。
阪急では最古の駅のひとつ「服部天神駅」の構内には、服部天神宮の境内にあった御神木の楠が残されています。
開業当初は現在と同じ「服部天神駅」という駅名でしたが、「服部駅」に改称され、2013年再び「服部天神駅」に改称されました。
「服部天神駅」から「服部天神宮」までは100m程ですが、国道176号線に出て表参道から参ります。
足の神様「服部天神宮」
交通量の多い国道から参道に入れば、一気に空気が変わります。穏やかな空気感の短い参道を歩いて境内へ。
鳥居をくぐれば、境内のサイクルラックに駐輪できます。
服部天神宮について
服部天神宮について、禰宜(ねぎ)の加藤大志さんにお話を聞きました。
※禰宜とは、神職の職称の一つです
服部天神宮は、1200年以上前から「足の神様」といわれてきた神社です。
この辺りはかつて能勢街道の木材等を運ぶ中間地点でもあり、江戸時代には宿場町としても役割もありました。
そのため、多くの飛脚の方々が神社に立ち寄られました。江戸時代に奉納された草履が今も多く残っています。
その後は「足の神様」ということで、足に病を抱えている方が回復を祈願するためにお参りに来られることでも知られるようになりました。
そのため神社内は足が不自由な方でも、不自由なくお参りして頂けるようバリアフリーになっています。
境内の「菅原道真公の像」は、多くの参拝者が膝や足をなでるので、色が変わっています。
近年はスポーツの発展もあり「いつまでも元気に歩けるように」「ランナーは健脚でいられるように」といった方々もたくさん来られるようになったそうです。
ランナー以外にもサッカー選手やサイクリストの参拝も多くなっています。
サイクリストは箕面の「勝尾寺」に向っていく途中で立ち寄る人も多いとのこと。
そして、服部天神宮では、自転車のご祈祷も行ってくれます。ご祈祷の際には特別に「オレンジ色」のサイクルラックを用意してくれます。
服部天神宮の「足守り」
お守りは自分で買うより人に渡す機会が多い。だから、もらっても困らないようなお守りで、きちんとデザインされているものが良い。
そんな思いから、服部天神宮だけのお守を熟考して作られたのが「足守り」。シューズの紐に通して使えるお守りで、2021年8月から始めたそうです。
服部天神宮から伊丹空港へ
服部天神宮参拝の後は、近くの「うどん屋 山善」で昼食。
昼食を終えて、約3km先の「千里川の土手」へ向かいます。
伊丹空港(大阪国際空港)の南端に接する千里川の土手では、着陸目前の飛行機が頭上をかすめるように見られる迫力満点のスポット。
全国から多くの人が飛行機の着陸を見に来ます。
まさに、飛行機の「足」が間近に見られるスポットです。
着陸シーンだけでなく、迫力ある離陸シーンも見ることができます。
周辺には駐車場が少ないので、自転車やシェアサイクル利用が便利です。
帰りは約3.3km東へ走って、服部緑地公園へ戻りサイクリング終了です。
コース紹介
距離:9.7km
シェアサイクル情報
▼ハローサイクリング「大阪空港駐輪場ポート」
https://www.osaka-airport.co.jp/service/notices/share_cycle
▼ハローサイクリング
https://www.hellocycling.jp/
服部足祭り
2022年10月1日(土)、服部天神宮で初めての「服部足祭り」が開催されました。
発起人は、ここに何度も参拝している、アドベンチャーランナー北田雄夫氏。
世界7大陸アドベンチャーマラソンを日本人初走破した北田氏が、服部天神宮を参拝した時に、加藤禰宜が声かけしたことから、縁が深まり、やがてお祭りの話が始まりました。
お祭りの取り組みは、伊丹空港が近いことで、飛行機の“足まわり”に手水舎の水をかけて祈祷する「ジェイエア」や、人を運ぶ”あし”繋がりで神社のコンセプトに共感する「阪急電鉄」など、様々な企業や人々が関わっていくようになりました。
そして迎えた「服部足まつり」当日は、晴天にも恵まれ沢山の人が集まり賑わいました。
▼服部天神宮
https://hattoritenjingu.or.jp/
▼服部足祭り
https://www.footfes.com/
まとめ
「足が健康であることは大事なこと。そして楽しむことはスポーツにおいて大事なこと」。
『サイクリングを楽しむ方々に「こんな良いことがあった」「今からどこそこへ行ってきます」など、気軽に立ち寄って報告や参拝し楽しんでもらえる神社でありたい』と、加藤禰宜が話してくれました。
服部天神宮は、大阪駅から8km弱、伊丹空港から5kmほどの場所にあります。関西のサイクリストだけでなく、全国や海外からも、大阪へ来たときは気軽に立ち寄って「足の神様」に色々な報告をしてみてください。
そして伝統ある神社の歴史にも触れてみてください。
執筆:HANADA