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【北海道】神秘のカルデラ 摩周湖と屈斜路湖を巡る旅。阿寒・摩周・釧路湿原ルート3daysサイクリング#2

大自然に囲まれた北海道東部の拠点空港「釧路空港」。そこからスタート/ゴールする約308kmの「阿寒・摩周・釧路湿原ルート」について3日間のサイクリングレポートでご紹介。

2日目は神秘のカルデラ 摩周湖と屈斜路湖を巡る旅をお届けします。

阿寒・摩周・釧路湿原ルートとは

「阿寒・摩周・釧路湿原ルート」は、広大な北海道の各地域の魅力をサイクリングで楽しめるよう、国土交通省北海道開発局が推進する広域のサイクリングルートの一つです。釧路空港を拠点に、湿原の大パノラマやカルデラ湖、牧草地等、北海道東部地域の魅力を楽しめるルートです。このルートは、国が設定するサイクルツーリズム推進のモデルルートの一つとなっています。

標茶町

2日目のサイクリングのスタートは標茶町から。まず目指すのは、25km先の弟子屈町です。

沿道には放牧されている牛達や、雪印メグミルク株式会社 磯分内工場も。1960年に操業開始した以来バターや生クリーム、脱脂粉乳の基幹工場で、2021年にはバター製造など新棟が本稼働しています。

道の駅摩周温泉

道の駅摩周温泉は阿寒湖と摩周湖とを結ぶ国道241号と、243号、391号のほぼ合流地点にある道の駅です。敷地内にはサイクルラックやベンチ、飲用可能な湧き水もあり、サイクリストにとっては嬉しいサービスです。また、源泉掛け流しの足湯もあります。

摩周湖(第一展望台、第三展望台)

道の駅摩周温泉を出発し、次に目指すは摩周湖です。

霧が多く発生し晴れ間が少ないことから「霧の摩周湖」としても有名ですね。そんな摩周湖ですが、実はかなり山の上にあります。距離にして11km程度、標高にして400m~500m程度を上ることになります。そのため、事前に必要な食料や水分を補給しておくことをおススメします。また、展望台は風が強く寒い場合が多いですので、防寒対策も忘れずに。

しかし登り切ってしまえば、絶景が待っています!まずこちらが第一展望台。

この日は曇り気味でしたが、幸運にも霧は晴れていました。摩周湖は周囲約20kmのカルデラ湖で、注ぎ込む川がないため不純物が運び込まれず、世界有数の透明度を誇っています。

そしてこちらがより標高の高い第三展望台。湖の真ん中に唯一ポツンと浮かぶ島が「カムイシュ島」。

眼下には、これから向かう硫黄山を見下ろす形です。

マル秘スポット:硫黄山の裏側

次に目指すのは、硫黄山…ですが、ちょっとしたマル秘スポットに立ち寄ります。第三展望台から硫黄山方面には約12kmのダウンヒルになります。ヘアピンコーナーがいくつかあるので安全に下ってくださいね。

坂道を下って国道391号に入る手前の小道に入ると、硫黄山をバックにした知られざるフォトスポットに到着です。

川湯温泉駅

続いて向かったのが川湯温泉駅。JR北海道釧網鉄道の駅の一つ川湯温泉の玄関口の駅で、木材をふんだんに使った高原の山小屋を思わせる駅舎が特徴的です。

現在の駅舎は昭和11 年(1936年)に建てられた二代目の木造平屋。弟子屈町にはかつて皇室御料地があったため駅舎には貴賓室があり、現在はレストランとしてその空間を活用しています。

サイクルラックもありました。ここでは、摩周湖からの湧き水を飲むこともできます。

摩周そば道楽

そしてランチにおススメなのが、超人気店の「摩周そば道楽」。自家栽培の田舎そばで、生産量が少なく幻と言われる「摩周そば」。

ぜひ一度ご賞味いただきたい一品です!

ちなみにとうきび(トウモロコシのこと)も絶品です!

硫黄山

ランチでお腹を満たしたら、続いては硫黄山へ。アイヌ語で、アトサヌプリ(アイヌ語で裸の山)と呼ばれ、噴煙を上げる赤茶けた山肌が印象的な活火山です。

明治初期から昭和30年代にかけては、硫黄を採掘する鉱山として利用されていました。その麓には、広大なエゾイソツツジの群落が広がり、毎年6月~7月にかけて川湯温泉の初夏を美しく彩ります。川湯温泉の街から硫黄山まで2.5kmの「つつじヶ原自然探勝路」が整備されているので、散策としてもおススメです。

川湯温泉

硫黄山からほど近くにある川湯温泉は、道東を代表する温泉地のひとつ。硫黄山を泉源とし豊富な湯量を誇っています。強酸性の湯は、あらゆる病気にも効果・効能があると、古くから多くの人々に愛されています。町の中には足湯も。

また、こちらのせせらぎは川(淡水)かと思いきや、実はこれも温泉。驚きです。

砂湯と屈斜路湖

川湯温泉を抜けると、暫くは木々の中をサイクリング。時折右手には日本最大のカルデラ湖「屈斜路湖」が顔をのぞかせます。

川湯温泉から約8kmほどで屈斜路湖沿いにある「砂湯」に到着です。砂浜を掘ると温泉が出てくる珍しい場所であり、湖畔の景勝地でもあります。冬には渡り鳥のオオハクチョウたちが休憩する風景も風物詩となっています。

屈斜路湖は周囲57km、日本最大のカルデラ湖です。1973年から目撃証言のある未確認生物「クッシー」としても有名ですね。

道の駅ぐるっとパノラマ美幌峠

屈斜路湖を美しく眺めるなら、避けては通れないのが美幌峠(びほろとうげ)です。その頂上にあるのが「道の駅ぐるっとパノラマ美幌峠」で、砂湯からは約26kmの距離です。

屈斜路湖側からの峠の距離は約11km、獲得標高は約370mほどで、摩周湖のよりも緩やかな上り坂となっています。

最初は木々の間を縫うような道が続きますが、徐々に道が開けていき、後半は屈斜路湖を見下ろすような絶景に!

美幌峠に到着したらそこからの絶景もお忘れなく!

「摩周湖のあいす」でゴール!

美幌峠を堪能したら、本日の宿である弟子屈町にUターンです。ここから約32km。帰り道は下り基調です。

摩周湖の麓まで戻ってくると、「摩周湖のあいす」でゴール!

ここにはサイクルラックだけでなく、店内で自転車のポンプも貸出をしています。

この日は美味しいアイスを食べて、弟子屈町にある摩周温泉 ホテル摩周にて宿泊。

神秘のカルデラ湖を楽しむ、大満足のサイクリングでした!

 

北海道のサイクリング情報

 

(執筆:クリス)

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