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【愛媛県】2泊3日の自転車女子旅~興居島(ごごしま)& 松山から宇和島へ~ サイクリングパラダイス、愛媛を走る。

愛媛県松山市から一番近い島「興居島」をめぐる“のんびりポタリング”と、松山駅から「宇和島」までの約100km“しっかりサイクリング”。女子2人でグルメレポートも豊富な、折り畳み自転車を使った輪行での「サイクリングパラダイス」愛媛の旅をご紹介します。

1日目

松山駅から興居島に向け出発

愛媛県 松山駅に着いてまずは興居島に向かいます。
JR松山駅から500m、徒歩で約7分の伊予鉄道大手町駅から高浜駅まで移動します。

土日祝はそのまま自転車を乗せられるサイクルトレインとして利用可能だそうです。

高浜港を出発

高浜駅を出るとすぐ見えるところに高浜港があり、興居島行きのフェリーが出ています。

興居島の港は由良港と泊港がありますが、由良港に渡ってみました。
船で約15分で着きます。乗船代は船内で支払いです。

由良港に到着

あっという間に由来港に到着。

小さな港の中はとてもかわいく居心地が良かったです。

サイクルオアシスになっているので空気入れの貸し出しなどもあり、輪行でも安心です。
荷物が気になっていましたが高浜駅と由良港にコインロッカーがありました。

さすが柑橘王国。興居島みかんが売られていました。

レンタサイクル情報

サイクリングマップも置いてあります。

乗船代を船内でお支払いする際にスタッフの方にレンタサイクルの申し込みをすると、港に着いてすぐに借りることができます。
もう一つの港、泊港での乗り捨ても可能です。思いのほかアップダウンが多く、レンタサイクルをするなら絶対に電動がおすすめです!

道路には安心の道案内もあります。

すぐに出会えるこの景色。海のすぐ側を走ることができて爽快!島好きにはたまりません。

武田牧場

武田牧場の牛達もお出迎えしてくれました。

琴引鼻

高台から見た琴引鼻。美しい景色を見ながらのサイクリングは最高に気持ちがいいです。


島にはたくさんのみかん畑がありました。
興居島のみかんは一つ一つ手で選別して箱詰めする「個人選果」を行っており、高級みかんとして有名だそうです。



島にあるお店は数える程度。自動販売機も地図で確認すると4箇所のみだったので飲み物や食べ物は予め用意してからスタートすることをおすすめします。

コーヒー店「Cotton John Coffee」

由良港のすぐ隣に小さなスーパーとおしゃれなコーヒー店「Cotton John Coffee」があります。
船の待ち時間においしいコーヒをいただき興居島サイクリングは終了です。


冬のライド後の温かい飲み物はご褒美ですね。

本当に少しの距離でしたが、満足できる島サイクリングでした。

松山市に戻る

松山中心部に戻り、夜は2021年12月にできた松山三越1階の「坊っちゃんフードホール」に行ってみました。
550席もあり、瀬戸内海グルメのお食事が気軽に楽しめるのが嬉しいです。
やっぱり愛媛といえば鯛。鯛めしをおいしくいただきました。
さらに同じフロアに愛媛・松山観光インフォメーションセンターもあるので便利です。

2日目

松山城前からサイクリングスタート

次の日は宇和島に向けて5つの四国の道の起点である松山城前からスタートです。できるだけ大洲街道沿いを通るルートを選びました。

少し変わった門があるお寺がありました。
鐘楼の両脇に金剛力士像が立っています。ここは大師堂でこの金剛力士像は江山焼(こうざんやき)の手ひねりの焼き物で、市指定の文化財だそうです。

パン屋「篠崎ベーカリー」

ライド中のエネルギー補給はやっぱりパン屋に目がいきます。ここでは創業明治25年の「篠崎ベーカリー」にお邪魔しました。

こんな石の案内を見つけることが歴史街道沿いを通る時の小さな楽しみでもあります。

パン屋「パン工房モンタナ」

先ほどパン補給をしたはずですが、、、
道の駅なかやまで「パン工房モンタナ」を発見。可愛い外観に惹かれて中に入ると美味しそうなパンが並んでいました。
お店の目の前にはサイクルラックもあり、サイクリング途中の寄り道スポットには最適です。


内子に到着

南予の代表的な観光地の一つ。楽しみにしていた内子に到着です。


おしゃれなランプのお店を発見!
他にも町家カフェなども点在していました。


内子座を鑑賞

今回の旅で一番印象的だったのが、この「内子座」です。
1916年に建てられた茅葺き入母屋造りの芝居小屋で、愛媛県を代表する木造建築物です。映画館への改装や、老朽化に伴う取り壊しの計画もあったそうですが、1985年に建築当時の姿に復元され今もなお芝居やイベントで使われています。催しがない時は内部が見れるということで見学させてもらいました。


外観も魅力的ですが中がまた驚くほど綺麗で、芸術的。建物自体がアートのように感じました。近代的な建物のホールではなく、ここでお芝居などを実際に観てみたいです。以前はシクロクロスのイベントもあったそうです。

内子の商店街で、なんとゆずが10円で販売されていたので、この日はゆず風呂に入って疲れを癒してもらいました。

3日目

まずは自転車で大洲城へ

次の日朝から大洲城を見に行きました。
朝靄がかかる朝の大洲城は凛々しくかっこいいです。10月頃から3月頃までの晴天の日には、「肱川あらし」と呼ばれる現象があり、肱川沿いを冷気と霧が一気に流れ出し、大洲の町を包んで幻想的な風景を見ることができるそうです。


大洲の街並みも風情があり、またゆっくり行きたい町になりました。

遍路道を行く

四国といえばお遍路。どうしても、へんろみちを通ってみたかったので自転車を押して歩いてみました。


みかんの直売所「赤松観光農園」

走っているとポツンと玉津みかんの直売所がありました。
「赤松観光農園」です。この辺りは見渡せばみかん畑だらけ!お店の方とおしゃべりしながらおいしくみかんを頂き、体力回復!ライド再スタートです。

河合太刀魚巻店でエネルギー補給

みかんの後は太刀魚巻で有名な「河合太刀魚巻店」へ。一本一本手作りで、店頭で焼いてくれます。

タレたっぷりでとても美味しかったです。

サイクリング終点の宇和島城へ

ゴールは宇和島城!閉まる10分前についたため大急ぎで天守へ。国の重要文化財である天守までは急な階段が続きます。

天守に到着。

夕暮れの宇和島湾の眺めはゴールにふさわしい素敵な景色でした。



まとめ

今まで愛媛ではしまなみ海道しか走ったことがありませんでしたが、今回はまた新しい愛媛をたくさん知ることができました。
それぞれのエリアで違った魅力があり、旅人を飽きさせません。
どこの街に行っても居心地の良い愛媛。冬の素敵なサイクリング旅になりました。

執筆:Sugar
石川県金沢市出身、大阪在住。
旅が大好きで、長年旅行会社で勤務。
しまなみ海道をレンタサイクルで走り、サイクリングの魅力に引き込まれました。
今は旅先を自分の自転車で走り、ゆっくりと観光したり、写真を撮ったりできる輪行旅に夢中です!

コース紹介


▼Cotton John Coffee
https://www.cottonjohncoffee.com

▼篠崎ベーカリー
https://shinopan.info/

▼赤松農園
https://www.iyokannet.jp/spot/2272

▼河合太刀魚巻店
http://www.tachiuomaki.com

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

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