旅×自転車 記事

【アルゼンチン】猛暑&猛烈な向かい風の中、難関80kmの過疎地帯を走り抜けろ!~ベレンへの道 2~

こんにちは、HIROです。自転車で世界を旅しています。

10日間程滞在したカファヤテの町を出発し、3日間かけて、約260kmの距離にあるカタマルカ州<ベレンの町>を目指しています。

初日は約80kmの距離にあるサンタマリアの町に1泊。サンタマリアに住む親切な家族と出会えました。

▲1泊だけでしたが、とても優しくしてくれました。ありがとうございました!

 

https://tabi-rin.com/?p=69250&post_type=article&preview=1&_ppp=b2b48e2636

▲初日:ベレンへの道1

今回は、その2日目です。

2日目は、不思議な自然現象に遭遇したり、素晴らしい景色も見ることが出来ました。

起床

6:00起床。ぐっすり眠れました。準備を開始します。テントを片付けなくていいので、助かりました。

朝ご飯

▲7:00 準備完了。お姉さんから「朝ごはんに」と、お茶と甘いお菓子を頂きました。
▲最後の最後まで、とても優しいです。甘いお菓子も美味しく、朝の活力になります。

出発

▲7:20出発。朝日を浴びながら、サンタマリアの町を去ります。
▲町を抜けます。この道は川です。
▲9:00 橋で少し休憩。日陰で休みたいですが、見当たりません。
▲相変わらずの山並み

エル・デスモンテ(El Desmonte)

▲9:30エル・デスモンテに到着。もうすでにかなり暑いです。
▲学校の許可をもらい、敷地内の日陰で休憩させてもらいます。子供たちの勉強をしている声が聞こえます。

昼ごはん

▲昨日作ったご飯と、ピーナツを食べます。
▲10:00 30分だけ休憩して出発、山並みが変わってきました。
▲遠くまで続くこの道を進みます。

プンタ・バラスト(Punta Balasto)

▲10:45 Punta Balasto に到着。
▲素敵な教会を発見

警察署で水補給

▲警察署で水を補給させてもらいます。これから100km近く、水を補給できる場所がないと教えてくれました。ここで止まっていなかったら大変でした。
▲11:00 出発。道路工事現場を過ぎていきます。
▲緩やかに登っていきます。
▲馬に
▲牛
▲山羊と、道路沿いには様々な動物たち。
▲草原地帯を進んでいきます。

クエスタ・ピエ・デ・メダーノ

▲クエスタ・ピエ・デ・メダーノを登ります。 クエスタ・デル・オビスポもそうでしたが、「クエスタ」とつくところは、急勾配の峠道のことのようです。クエスタは、直訳では”コスト(cost)”という意味です。

小さな教会 (Capilla)

▲12:40 小さな教会に到着。日陰で休憩できる場所がないので、ここで休憩させてもらいます。
▲なんとか人一人分の日陰を見つけました。

昼ごはん休憩 2

こちらの人は、このような過疎地帯では、こういった建物の裏やバス停の裏にトイレをします。ただここは正面側もトイレの匂いがキツく、驚きました。やっと見つけた日陰ですが、気持ちよく休むことができなくて残念。過疎地帯の走行は、いろんな要因から楽ではありません。。

あまり食欲が出ず、ご飯は少ししか入りませんでした。少しのピーナッツ、バナナを食べて少し休憩。

昼ご飯休憩、僅かな日陰がありがたい。
▲現在の標高2,255mサンタマリアから500m弱登ってきました。

目的地の温泉まで70kmあります。今日中に着くのは無理そうです。そして暑い。。。

▲13:45出発。日陰で休んでいるといつの間にか、1時間も経っていました。
▲明日の目的地ベレンまで、129kmの看板。
▲向かい風が強いですが、ここから降りです。遠くで竜巻が起こっています。
▲ズームしてみると、あちこちで竜巻が起こっていました。15個以上はありそう。
▲山羊たちに癒されます。
▲それからまた長い上りが続きます。向かい風が猛烈に強く、時速5kmがやっとです。そして休憩場所が全然ない。。
▲かなり登ってきました。

カンポ・アレナル空港 (Campo Arenal Airport)

▲17:30 カンポ・アレナル空港に到着。風をみる吹流しもこの通り。風の強さがわかります。
▲かなり時間がかかってしまいました。ここを少し進んだところで、上りは終わり。
▲すごく小さな空港です。
▲おそらくここが、今日の一番高い地点です。
▲休憩した教会から一旦下り、また2311mまでのぼりました。1885mのサンタマリアから550m上がったことになります。。何より、風がしんどかった。。。
▲ここから下っていきます。
▲遠くが濡れているように見えます。蜃気楼でしょうか。
▲後から調べてみると、”逃げ水”という、蜃気楼の一種で光の屈折現象のようです。
▲綺麗な草原です。
▲山並み。いい景色ですね。
▲下っていきましょう。
▲日が暮れていく中、颯爽と下ります。
▲昼間の向かい風の苦しさから打って変わって、下りは気持ちがいいです。
▲振り返ると、夕陽に照らされた山肌。

ナシミエントス(Nacimientos)

▲19:10 ナシミエントスに到着。もう少し行けば、温泉がある【ワルフィン】という町ですが、暗くなるのが怖いので、ここまでにします。
▲警察署でキャンプをさせてもらおうと思って探していると、なんと通り過ぎていたことが判明。

ナシミエントスのセントロより少し行き過ぎていたので、下ってきた道を再度戻ることに。地図がわかりにくく、やってしまいました。。。

ナシミエントス警察署

▲きた道を戻り警察署に到着。

が、人がいる様子がなく、諦めて近くの民家にキャンプのお願いをしに行っていると、中から警察署の人が出てきました。

敷地でキャンプをさせてもらえないかとお願いするも、村役場も併設されている関係で、公共の場所なので「ダメ」と言われました。

しかし少し粘り、「明日の朝早く出る」こと、「人目につかない建物の裏にテントを張る」ことを条件に、了承してくれました。

暗くなると共にテントを立て、夜ご飯は昼と同じく、ご飯とピーナッツを食べました。同じものばかり食べていますが、料理は時間がかかるので、睡眠時間の確保が優先です。

敷地内の水道の水を使われてもらい、顔と足だけ洗い、歯磨きをして寝る準備完了です。

就寝

▲21:30就寝。

寝る直前に空を見上げると、素晴らしい満点の星空が。天の川もくっきりと見えました。過疎地帯は水や食料の補給、休憩場所の確保など大変なことも多いですが、今日の星空のような、美しい自然を見ることが出来るのでやめられませんね。

それでは、おやすみなさい。

まとめ

今回は【ワルフィン】という町の近くにある、天然温泉地でキャンプ出来れば、と思っていましたが、僅かに届きませんでした。

1時間早く出発しているか、もしくは、あの強烈な向かい風に吹かれていなければ着いていたかも、と悔やまれるところです。

今朝はサンタマリアの家族の家を出発し、いい感じで進みましたが、暑さと過疎地帯ゆえの日陰のなさに苦戦しました。それでも、約80kmの無人地帯を含む、106km走り切ったので良しとします。

最終的には、ナシミエントスの村の警察署の庭で安全にキャンプすることもできました。

温泉で温まって、ぬくぬくとテントで眠る計画は崩れ去りましたが、明日の朝、温泉につかりに行きたいと思います。

何はともあれ、ベレンへの道の難関エリアはクリアできました。

そして明日、無事に目的地<ベレンの町>にたどり着くことはできるのでしょうか。お楽しみに!!

走行マップ

走行距離

Santa Maria ~ Nacimiento

106km

▼Hiro インタビュー記事

*旅をサポート頂ける企業、または個人の方を募集中です。特にアウトドア・自転車・カメラメーカー等の企業の方、ご興味あれば、ご連絡ください。

Hiro(津田幸洋 ツダユキヒロ)
自転車旅人。2014 年に日本を立ち、自転車で旅を続けています。オーストラリア、ニュージーランドを経て、アメリカ大陸横断中、COVID-19による、世界パンデミックにより足止めとなり、2021年7月現在は、アルゼンチンに滞在しています。人との出会い、美しい自然、野生動物を探す旅を近日再開を予定しており、旅とともに、訪れた場所の都市情報、見どころ、自転車に関する情報、エッセイ等をTABIRINにて発信していきますので、よろしくお願いいたします。インスタグラム  https://www.instagram.com/yukihirotsuda/
津田幸洋

 

  • この記事がいいねと思ったら
    •  1
  •   この記事のご感想はユーザーのみなさま
  • サイクリングレポート(記事下部)
    サイクリングレポート(記事下部)
    編集部おすすめ
    ランキング