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【アルゼンチン】日本初レポート!?インカ帝国時代の遺跡、シンカル遺跡を散策〜ベレン 観光 1〜

500年以上前に栄え、スペイン軍の侵略によって絶滅したインカ帝国の幻の遺跡を紹介!

映画アポカリプトを彷彿とさせる太陽の祭壇は大迫力でした!(※映画アポカリプトはマヤ文明)

最近まで整備されず、観光地化もされていなかった知る人ぞ知る遺跡なだけに、この記事が日本語で書かれたこの遺跡の最初のレポート?!です!!

シンカル遺跡での一枚。遺跡以外にも、今回やっと紹介できる料理の写真も撮れました!

▲カタマルカ州ベレンの町

カファヤテの町から3日間かけて約270km走りきり、カタマルカ州<ベレンの町>に到着しました。

ベレンの町周辺には、インカ帝国時代の遺跡や渓谷、リャマや羊の毛を使ったポンチョの生産が盛んであったりと、たくさん見所があります。

シンカル遺跡へ出発

べレンの隣町(ロンドレス)に<シンカル>というインカ帝国時代の遺跡があります。

▲ベレンの町からロンドレスの町を過ぎ、20km程の距離にあります。
▲田舎道を進みます。工事が行われているので、数年後には前面アスファルトになっていることでしょう。

シンカル遺跡

▲シンカル遺跡に到着

到着すると、11時のガイドツアーが出発していたので、急いで追いかけます。必ずガイドツアーに参加する必要があるので、時間をチェックしてから行くのがいいと思います。

入場料は、300ペソ (約340円)です。

*価格 2021年10月時点。

遺跡内を歩き、高台を上り、

▲ガイドのグループに追いつきました。遺跡のガイドさんが説明をしてくれます。

シンカル遺跡は、コロンブスがアメリカ大陸を発見するよりも前の1470年から1536年にかけて、インカ帝国の南部地域の行政、宗教、政治の中心地として機能していました。

マチュピチュのあるインカ時代の首都クスコ(ペルー)とはカパック・ニャン(インカの道)で結ばれていました。

首都から送られてくるニュースや指令は、遠く離れたこの地でも、忠実に実行されていたそうです。

遺跡では、インカの特徴的な建築様式や、当時のクスコとよく似た都市設計を見ることができます。

そして、1997年に国定歴史建造物に指定されました。

また、このガイドさんはシンカル地区の出身で、祖先がインカの原住民だそうです。

以前はシンカル地区の出身ということが嫌だったそうですが、(原住民差別、嫌がらせがあったのだと思います。。)この地区の歴史的価値を再認識し、今では誇りを持ってガイドの仕事をしているそうです。

▲山とジャングルに囲まれた遺跡です。中央奥に高台が見えます。
▲丘を降りると反対側に、当時のまま保存された階段を見ることができます。こちらは、女性専用の階段だったそうです。

以前、この遺跡は重要視されておらず2013年に再評価されるまでは、整備されずに放置されていました。

アウカイパタ

▲現在も遺跡内では調査と復元、修復工事が行われています。
▲石で作られた塀
▲アウカイパタ:城壁内の広場。中は広々としています。

遺跡は山脈の麓の谷間にあり、城壁内の大広場であるアウカイパタが際立っています。4つの小さな山に囲まれていて、頂上まで階段を作っていました。東西南北それぞれの山が重要な役割をになっていました。

北と南のものは、防衛のための望楼や見張り台として使われていました。

東と西の山はそれぞれ、神聖の場として儀式に使われていました。

東は太陽神:インティ、西は月神:ママキヤのためのものでした。

エスカレーラス・アル・シエロ

▲空への階段という意味
▲上ることはできませんでしたが、反対側に登れるように階段を建設中でした。数年後には、登れるようになるでしょう。
▲遺跡内にリャマを発見。後ろ姿も可愛らしいですね。

Kallanka:カランカ

▲カランカ:大きな小屋として使われていたか、行政を行うための建物だったと推測されています。
▲カランカ内部

インカの人々にとって、星は農業経済にとって重要な価値を持ち、神としての最高の価値を持っていました。

シンカルの遺跡からは、春分の日の日の出を直接指す月の山の石造物などの発見がありました。

その一方で、4つの山を結ぶ2本の垂直線を引くと、ちょうどその交点に宇宙のエネルギーとパワーの中心である「ウシュヌ」があることも発見されました。

そこで彼らは儀式用の台を作り、パチャママ(母なる大地)に食べ物や飲み物、生け贄を捧げて様々な儀式を行いました。

ウシュヌ

▲ウシュヌ:東西南北の山を直線で結んだ中心に作られています。
▲ウシュヌ入り口

コルカ

▲コルカ:食料を保存する倉庫。
▲重要視されていなかったため、発見当時はこのような状態だったそうです。

石臼

▲トウモロコシや木の実、その他食物を挽くのに使われていた臼がいくつか見られます。大きな岩に穴が空いています。
▲奥には川が流れているそうで、ここがキッチンだったのですね。

▲先程のリャマと再会できました。
▲Capacnan は、先住民族の言葉ケチュア語で「メインロード」の意味。インカ帝国の首都ペルーのクスコまでの道(インカの道)を意味します。

シンカル博物館

遺跡内には、小さな博物館もありました。

▲出土されたものが保管されています。
▲遺跡の模型
▲このような人が住んでいたのですね。模型がとてもリアルでびっくりです。
▲原住民の方々の服装を、イラストで分かりやすく説明してくれています。
▲チョコレート色のリャマを発見。最近毛を刈られたようですね。
▲”シンカル:インカの足跡”と書いてあります。

500年前のインカの歴史を感じることができました。

数年後には工事も完了して、たくさんの人々が訪れることでしょう。

アサド・アルヘンティーナ(Asado Argentina)

シンカル遺跡からベレンの町へ帰った後に、アレハンドラ(以降、アレと呼びます。)の両親に昼ごはんを招待されました。

アルゼンチンでは、日曜日にカルネアサド(牛肉のBBQ)を食べる習慣があることを何度か話していましたが、やっと実物を紹介できますね。

自転車旅は、体力勝負なので、食事はとても大切です。一人旅では、大掛かりな料理も難しいので、食事に招待してもらえることはとてもありがたいことです。

▲アレハンドラのお父さんがアサドの準備をしてくれていました。
▲牛肉、野菜、チョリソー、など。いただきます!
▲サラダやじゃがいもをパンと一緒に。昨日までの走行中、ろくなものを食べていなかっただけに、とてつもなく美味しかったです。たまに肉を食べると、体にパワーが補充される感覚があります。
▲カファヤテから来る時に通った、ボデガ:エチャートのカファヤテ産赤ワインと一緒に。
▲デザートは、今が旬のイチゴにクリームが乗ったもの。こちらも大変美味でした。
▲アレハンドラと愛犬のナラ。ナラの表情がいいですね。
▲シンカル遺跡でもでた、インティ:太陽神
▲この太陽神はかわいいですね

寿司作り

夜はアレハンドラが寿司の作り方を教えて欲しいと言うことで、一緒に寿司を作ることになりました。

現地の家族に泊めてもらうと、たまにこういったイベントが発生します。

ホテルに泊まるだけでは、体験できない交流ができるので、僕は現地の家庭にお邪魔するのが好きです。

▲エビと鶏肉とツナの3種類を作ります。下準備は僕がして、アレハンドラと一緒に巻いていきます。
▲寿司を巻くアレハンドラ。
▲上手にできました。
▲いただきます!

まとめ

今回はインカの足跡、シンカル遺跡に行って、インカ時代の人々の生活を知ることができました。

当時の建物や石臼など、500年前の歴史を肌で感じました。

そして遂に実物を載せることが出来たアルゼンチンの国民食、カルネアサド。

夜は日本人の心、寿司をアレハンドラとマルティンと一緒に作ることが出来て、最高の休養日となりました。

次回は大統領も買いにくるベレンの伝統工芸、リャマの毛皮を使ったポンチョづくりを見学しにいきます!

お楽しみに!

走行マップ

 

▼Hiro インタビュー記事

*旅をサポート頂ける企業、または個人の方を募集中です。特にアウトドア・自転車・カメラメーカー等の企業の方、ご興味あれば、ご連絡ください。

Hiro(津田幸洋 ツダユキヒロ)
自転車旅人。2014 年に日本を立ち、自転車で旅を続けています。オーストラリア、ニュージーランドを経て、アメリカ大陸横断中、COVID-19による、世界パンデミックにより足止めとなり、2021年7月現在は、アルゼンチンに滞在しています。人との出会い、美しい自然、野生動物を探す旅を近日再開を予定しており、旅とともに、訪れた場所の都市情報、見どころ、自転車に関する情報、エッセイ等をTABIRINにて発信していきますので、よろしくお願いいたします。インスタグラム  https://www.instagram.com/yukihirotsuda/
津田幸洋

 

 

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